スパースアテンション (Sparse Attention)
読み: すぱーすあてんしょん
最終更新: 2026-07-17・AI PICKS編集部
定義
スパースアテンションとは、Transformerの自己注意機構において全トークンペアを計算せず、重要な一部のみに絞って計算量とメモリを削減する手法のこと。
スパースアテンション (Sparse Attention)とは — 詳しく解説
スパースアテンションは、通常のフルアテンション(全トークン対全トークンの計算で、計算量が系列長の2乗で増大する)に対し、局所窓・ブロック単位・学習可能なルーティングなどでトークンペアの一部だけを計算対象に絞る手法群を指す。LongformerやBigBirdなどの研究を経て、近年はネイティブにスパース化を組み込んだLLMアーキテクチャまで採用が広がっているとされる。狙いは長いコンテキストウィンドウを扱う際の計算コストとメモリ使用量の削減で、計算量オーダーをO(n2)からO(n log n)やO(n)に近づけられるとされる。ただし2026年時点の実運用では精度とスループットのトレードオフが常につきまとう点が落とし穴になりやすい。重要トークンの判定精度が低いと長文脈内の情報を見落とし、フルアテンション型モデルより回答品質が劣化するケースがあるとされる。現場での選び方としては、コスト重視で長文書要約やRAGパイプラインなど厳密な逐語参照が不要な用途にはスパース化モデルを、法務・医療など網羅性が求められる用途にはフルアテンション系モデルを使い分けるのが実務上の目安とされる。
スパースアテンション (Sparse Attention)の使用例
- 長文PDFを要約するRAGパイプラインで、スパースアテンション採用モデルを使いレイテンシとコストを抑える。
- 「このモデルはスパースアテンションを使っていますか、フルアテンションですか」とベンダーに確認する。
スパースアテンション (Sparse Attention)に関連するAIツール
関連用語
「インフラ・学習」の他の用語
既存の AI モデルを 自社データで追加学習させて 専門特化させる方法。
データから法則を自動学習させる AI 技術の総称。 ディープラーニングや LLM もここに含まれる。
ニューラルネットワークを多層化した機械学習手法。 LLM / 画像認識 / 音声認識 の基盤技術。
Self-Attention 機構を中核とするニューラルネット構造。 LLM / 画像 / 音声 すべての基盤。
入力系列のどこに注目すべきかを 動的に重み付けする仕組み。 Transformer の中核。
LoRAとは、大規模モデルの重みを凍結したまま低ランク行列ペアを追加挿入することで、全パラメータの1%以下の計算コストで特定ドメインへの適応を実現するファインチューニング手法のこと。
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