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AIイラストのLINEスタンプ・グッズ販売 副業の注意点5つ|分配率50%と年20万円の壁 (2026年版)
この記事のポイント 絵が描けなくても、初期費用0円で出品まで行けます。ただし転ぶ場所は5つに決まっています。①AI画像ツール側が商用利用を認めているか、②LINEの画像規格(スタンプはW370×H320px以内)、③既存キャラや商標への似すぎ、④在庫を持たないグッズの利益率、⑤年20万円の申告ライン。「AIで作ったから審査に落ちる」わけではありません。落ちる人は、規約と規格を読まずに申請ボタンを押しているだけです。根拠はLINE Creators Marketの公開ガイドライン、文化庁「AIと著作権に関する考え方について」、国税庁の公開情報。最終確認: 2026-08-25。
「AIを使えば40分で出品できる」。その動画を見て始めた人が、いま申請画面の前で固まっています。画像が弾かれる。審査が返ってこない。売れても振り込まれない。
作る時間の話と、商品として世に出す話は別物です。
AIイラストのLINEスタンプ・グッズ販売副業とは、画像生成AIで作ったキャラクターをLINE Creators Marketのスタンプや、注文が入ってから印刷するオンデマンド系サービスのグッズとして売り、分配金や利益を受け取る副業です。在庫も発送作業もありません。そのかわり、規約・規格・権利・税金という地味な4つの関門があります。
稼げる人と消える人の差は、画力ではありません。ここを読んだかどうかだけ。
順番に潰していきます。
AIイラストのLINEスタンプ副業とは?1セット売れて手元にいくら残るのか
先にお金の話から。LINEスタンプは1件あたりの利益が小さく、数を積んで育てるストック型の副業です。一発逆転はまず無理。
LINE Creators Marketの公開ルールでは、クリエイターへの分配金は「売上からApple・Googleなどへの手数料等を差し引いた額の50%」と決まっています。店頭価格がそのまま入ってくるわけではありません。
出品前に知っておきたい数字を並べます。
| 項目 | おおよその扱い |
|---|---|
| スタンプの最低価格 | 50コイン(120円)から設定できる |
| プラットフォーム手数料 | Apple・Google等に支払った後の残額で計算 |
| クリエイター分配率 | 残額の50% |
| 送金申請の下限 | 分配金1,000円以上 |
| 初期費用 | 登録も申請も無料 |
つまり120円のスタンプが1セット売れても、手元に残るのは数十円です。送金ラインの1,000円に届くまで、ざっと20セット以上。
ここで「思っていたのと違う」と半分の人が消えます。
ただ、この副業の価値は単価ではありません。一度作れば在庫も発送もなく、寝ている間も売れ続ける点です。
- 作品数が増えるほど当たりを引く確率が上がる
- 在庫リスクも配送作業もゼロ
- AIが下絵を量産するので多作しやすい
- グッズやSNSへ横展開できる
狙うのは1本のホームランではなく、10本を回す運用です。その前提で、規約の話に入ります。
AIで作ったスタンプは規約違反になるのか?作り方は問われない
答えから言います。AI生成イラストのスタンプ販売は、規約違反になりません。LINE Creators Marketが公開しているスタンプ制作ガイドラインは、画像の規格とNGな表現を定めているだけで、制作にAIを使ったかどうかには触れていないからです。

権利の面で見られているのは、作り方ではなく中身です。判断軸は手描きでもAIでも変わりません。
- 第三者の著作権・商標権・肖像権を侵していないか
- 使った素材の権利関係がはっきりしているか
- 公序良俗に反する表現が入っていないか
この3つに加えて、後述する画像規格と表現面のNGルールも審査対象です。「AIかどうか」だけが問われないという意味であって、審査項目がこの3つで終わるわけではありません。
ここで押さえてほしいのが、規約は二階建てだという感覚です。上の階が「売る場所」であるLINE。下の階が「作る道具」である画像生成AI。この2つはまったく別の契約書です。
AI画像ツール側の規約で商用利用が認められていなければ、LINEの審査を通っても道具側の契約違反です。「LINEがOKなら全部OK」ではありません。ここを混同したまま100点量産するのが、いちばん怖いパターン。
どちらの規約も改定が頻繁にあります。申請の直前に最新版を読み直す。この一手間で、後から燃えるリスクがごっそり減ります。
責任を負うのは筆ではなく、筆を握った出品者です。
AIイラストのLINEスタンプ・グッズ販売副業の注意点5つを地図にする
作り方の前に、転ぶ場所を地図にしておきます。この5つを頭に入れておけば、致命傷はほぼ避けられます。
初心者が実際にハマる順に並べました。
| 注意点 | 何が起きるか | 回避の手 |
|---|---|---|
| ①AIツールが商用利用NG | 道具側の契約違反。生成物の権利も主張しづらい | 商用利用が明記されたツールだけ使う |
| ②既存キャラに似すぎる | 審査落ち、権利者からのクレーム、販売停止 | 作品名・キャラ名をAIへの指示文(プロンプト)に入れない |
| ③ロゴや商標の写り込み | リジェクト。背景の缶や服のマークも対象 | 小物と背景まで架空の意匠にする |
| ④画像規格の不一致 | アップロード画面でそのまま弾かれる | LINE公式の指定サイズで書き出す |
| ⑤申告ラインの誤解 | 20万円は売上でなく所得の基準。住民税の申告は別 | 分配金と経費を毎月記録する |
つまり注意点は「道具の規約」「他人の権利」「規格」「税金」の4系統に集約されます。技術の難しさではなく、確認作業を面倒がるかどうかが分かれ目。
規約や公式ガイドラインを毎回探すのが面倒なら、FeloのようなAI検索を横に置いておくと公式ページへの到達が速くなります。多作前提のこの副業とは相性がいいはずです。
①の道具選びから具体化します。
AI画像ツールはどう選べばいい?「商用利用OKか」で9割決まる
道具選びの基準はシンプルです。絵のうまさではなく、規約で商用利用が認められているか。ここが最初のふるい。

無料プランでは商用利用を認めず、有料プランのみ許可するツールは珍しくありません。「無料で始めたら、売った瞬間に規約違反だった」が起きます。
チェックすべきは4点だけです。
- 商用利用が規約に明記されているか(プラン別の条件も見る)
- 生成物の権利がユーザー側にあるか
- クレジット表記の義務があるか
- 学習素材の出どころが公表されているか
権利の安全性を最優先するなら、学習データの出どころを公表しているAdobe Fireflyが無難です。手堅さで選ぶならここ。文字入れや書き出しまで1画面で完結させたいならCanva AI、対話しながらキャラの表情差分を作るならChatGPTやNano Banana 2が扱いやすいです。
比較の起点がほしいときは画像生成AIカテゴリから絞り込むのが早いです。
有料プランを1か月だけ契約して、40個ぶん一気に作って解約する。この使い方が費用対効果としては一番きれいです。月2,000円前後の出費なら、スタンプが数十セット売れれば回収できます。
道具が決まったら、次は書き出しでつまずかないための規格の話。
審査落ちの原因はどこにある?画像規格とNG表現でほぼ決まる
リジェクト(審査却下)の原因は、思想的な問題より単純な形式違反が多いです。アップロード画面で弾かれるパターンが最初の壁。
LINEスタンプの基本ルールとして、公開情報で確認できるのは次の点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スタンプの個数 | 8・16・24・32・40個のいずれか |
| 1個あたりのサイズ | 横370px × 縦320px(最大)・偶数pxにする |
| ファイル形式 | PNG(必須。JPEGなどは不可) |
| 背景 | 透過(背景を消しておく) |
| 解像度・カラー | 72dpi以上・RGB |
| 1個あたりの容量 | 1MB以下(ZIP全体は60MB以下) |
| 余白 | 外枠とイラストの間に10pxほど空ける |
| メイン画像・タブ画像 | 横240×240px、横96×74pxが別途必要 |
ここで誤解されがちなのが、サイズは「ぴったり370×320にする」ではなく上限だという点です。枠内に収まっていれば正方形のままでも通ります。むしろガイドラインはNG例として「視認性が悪いもの(例:横長な画像や、8頭身キャラクターの全身など)」を挙げているので、無理に横長へ引き伸ばすのは逆効果。
AI生成画像で必ず要るのは、①PNGで書き出す、②背景を抜く、③370×320の枠に収まるよう縮める、の3工程です。
内容面で弾かれやすいのはこのあたりです。
- 同じ表情・同じセリフの繰り返し(表情とセリフは全て変える)
- 暴力的・下品な言葉づかい
- タイトルや説明文、タグに入れた不適切な語
- 有名キャラクターに似た造形
指の本数が破綻している、文字が崩れているといったAI特有の粗も、そのまま出すと商品として弱いです。生成した絵をそのまま並べず、必ず1枚ずつ目で見て直す。
リジェクトされても回数制限はありません。指摘部分を直して再申請すれば通ります。落ちること自体は事故ではなく、工程の一部です。
形式の話が済んだので、いちばん取り返しがつかない権利の話へ。
著作権で燃えないための線引きは?似せない・写り込ませない
権利トラブルは、審査落ちより後から効いてきます。販売開始後に権利者から指摘され、削除と返金になるパターンが一番痛い。

文化庁が公開している「AIと著作権に関する考え方について」では、AI生成物が著作権侵害になるかは、既存の作品との類似性と、それに依拠して作られたか(依拠性)で判断されると整理されています。「AIが勝手に作った」は言い訳になりません。
危ないのは、AIへの指示文に固有名詞を入れる行為です。
- 作品名・キャラ名・作家名を指示文に書かない
- 実在の人物写真を読み込ませない(肖像権は全員にある)
- 背景の看板・缶・服のマークまで架空の意匠にする
- 生成後に画像検索で似た絵がないか確認する
友人の子どもをモデルにする場合も、必ず本人や保護者の許可を取ってください。肖像権は有名人だけの権利ではありません。
もうひとつ見落としがちなのが、販売サイト側の規約です。サイトによっては、登録した時点で著作権が運営会社に移る規定を置いていることがあります。登録前に利用規約の権利条項を読む。ここを飛ばすと、自分の絵なのに自由に使えなくなります。
権利まわりをもう一段深く押さえたいなら、AI画像の著作権ガイドを先に読むと、この後のグッズ展開の判断が速くなります。商用利用の可否をツール別に確認したいときはAIイラストの商用利用ルールが使えます。
ここまでの整理: 道具の規約と画像規格は「調べれば防げる」問題です。著作権だけは、調べても判断が割れることがあります。迷ったら、その要素を消す。似せる価値より、消すコストのほうが圧倒的に安いです。
権利の線引きが引けたら、スタンプの外へ広げる話に進めます。
グッズ販売はスタンプと何が違う?在庫0でも利益が薄くなる理由
スタンプで手応えが出たら、次はグッズです。同じイラストを使い回せるので、追加の制作コストはほぼゼロ。
オンデマンド印刷のサービスでは、Tシャツやマグカップの原価が先に決まっていて、出品者はそこへ上乗せする金額だけを決めます。上乗せ分がそのまま利益。
スタンプとグッズの性格を並べます。
| 比較軸 | LINEスタンプ | オンデマンドグッズ |
|---|---|---|
| 1件あたりの利益 | 数十円 | 数百円から千円台 |
| 売れる頻度 | 低単価で数が出やすい | 単価は高いが件数は伸びにくい |
| 在庫・発送 | なし | なし(印刷側が対応) |
| 必要な画像 | 小さい横長画像を大量に | 大きく高解像度の1枚 |
つまりグッズは「1件の利益は大きいが、そもそも売れる回数が少ない」商材です。スタンプで在庫リスクなしの感覚をつかんでから広げるのが順当。
注意点は解像度です。スタンプ用の小さい画像をTシャツに引き伸ばすと、粗が丸見えになります。グッズ用には最初から大きいサイズで生成し直してください。
もうひとつ、SNSの導線がないとグッズはほぼ売れません。スタンプはLINEの検索から偶然見つけてもらえますが、グッズは自分で人を連れてくる商売です。
副業全体の設計を先に固めたいなら、AI副業の始め方で選択肢を並べてから戻ってくると迷いが減ります。
売上が立ち始めると、最後の関門が来ます。
年20万円の壁は売上ではなく「所得」|税金まわりの注意点
いちばん誤解されているのがここです。「年20万円までは無税」ではありません。

会社員など給与を1か所からもらっている人の場合、給与以外の所得が年20万円を超えると所得税の確定申告が必要になります。ここでの20万円は、売上ではなく所得(売上から経費を引いた残り)の話。
さらに見落としがちな点が2つあります。
- 20万円以下でも、住民税の申告は別途必要になる
- 扶養に入っている人や専業の人は、20万円とは別の基準で判断する
経費として計上できるものは意外とあります。AI画像ツールの月額料金、ペンタブなどの機材費、参考書籍、作業に使った通信費の一部。領収書は捨てないでください。
売上と経費は、月1回まとめて記録するだけで十分です。年末にまとめてやろうとすると、まず挫折します。
税務まわりの落とし穴をもう少し広く見ておきたい人は、AIブログ副業の著作権と税金の注意点が同じ構造で整理されているので参考になります。
数字の管理まで含めて、ようやく「副業」として成立します。
AI PICKS編集部の判定
AIイラストのLINEスタンプ・グッズ販売は、初期費用0円で商売の全工程を一周できる点が破格です。企画・制作・申請・値付け・確定申告まで、数千円の出費で経験できる副業はそう多くありません。
ただし、収益性は正直イマイチです。1セット120円で分配率が残額の50%、送金は1,000円から。「これ1本で生活する」を狙う商材ではありません。
- ツール選び: 権利の安全性ならAdobe Fireflyが一択。学習素材の出どころを公表している点が効きます
- 作業効率: 文字入れとリサイズまで1画面で終わるCanva AIが地味に便利。工程の行き来が減ります
- 量産: キャラの表情差分を対話で出せるChatGPTやNano Banana 2が向いています
- 「40分で出品」系の情報: 微妙です。生成時間の話であって、審査と権利確認の時間が抜けています
編集部の見立てとしては、この副業の本当の価値は「デジタル資産が積み上がる感覚」を安く体験できることです。10本作って全部売れなくても、規約を読む癖と値付けの感覚が残ります。それは次の副業で効きます。
よくある質問(FAQ)
Q. AIで作ったスタンプだと申請時に申告する必要はありますか?
LINE Creators Marketの公開ガイドラインに、AI生成であることの申告を求める条項はありません。求められているのは、権利関係がはっきりしていることです。ただし規約は改定されるので、申請直前に最新版を確認してください。
Q. リジェクトされた場合、ペナルティはありますか?
指摘箇所を直して再申請すれば通ります。回数制限のペナルティは公表されていません。ただし同じ違反を繰り返すのは避けてください。
Q. スタンプの価格は自分で決められますか?
はい。50コイン(120円)から設定できます。初回は最低価格に寄せる人が多いです。単価を上げても分配率は変わらないので、まず売れる価格帯を試すのが現実的。
Q. 無料プランのAIツールで作った画像を販売しても大丈夫ですか?
ツール次第です。無料プランでは商用利用を認めず、有料プランのみ許可する設計は珍しくありません。プラン別の条件まで読んでください。
Q. 海外向けにも販売できますか?
LINEスタンプは国・地域をまたいで販売されます。日本語のセリフが入っていると海外での訴求は弱くなるので、文字なしバージョンを別セットで用意する手があります。
Q. 生成した画像をそのまま使わず、加工したほうがいいですか?
加工したほうが有利です。文字入れ、線の修正、色調整といった人の手が入るほど、商品としての完成度が上がります。指の破綻や文字崩れはそのままだと売れません。
キャラの顔をセット全体で揃えられるかどうかで、スタンプの完成度は大きく変わります。作り始める前にAIイラストの指示文の書き方を読んでおくと、40個作った後で「全部別人だった」という作り直しを防げます。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- ChatGPT — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Adobe Firefly — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Canva AI — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Nano Banana 2 — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
