AI会議ツール2026年比較。Fathom・Otter・Fireflies・Notta、議事録自動化はどれが最高?
「会議の後の議事録作成が一番嫌い」という声は、2026年でも根強くあります。でもこれ、AIで完全に解決できます。AI議事録ツールは議事録作成時間を週2〜4時間→10分以下に短縮し、最もROIが明確なAIツールカテゴリの一つです。
Fathom、Otter.ai、Notta、tl;dv、Fireflies.ai。このカテゴリは競争が激しく、どれも高機能になってきています。「どれにすればいいか」を正直に答えます。
2026年のAI会議ツールの全体像
AI会議ツールが提供する主な機能はこの4つです。
リアルタイム文字起こし(会議中にテキスト化)、話者識別(誰が話したか自動認識)、AI要約・アクションアイテム抽出、録画クリップ(重要箇所のみ切り出し)。
2026年のトップツールはすべてこの4つを提供していますが、日本語対応・Zoom/Teams/Meet対応・UIの使いやすさ・価格でかなり差があります。
重要な観点:会議のボットが参加者として入室するタイプか、ブラウザ拡張で動くタイプかで、参加者への印象が変わります。「会議にボットが来るのが嫌」という企業もあります。
ポイント: 機能は2026年でどのツールも横並びになった。日本語対応・ボットレス・価格が実際の差別化ポイント。
Key Takeaway: Fathom/Otter/Fireflies/Nottaの料金・機能を完全比較。議事録自動化フロー付き。
主要4ツールの料金比較表
2026年最新の料金プランを一覧にまとめます。
| ツール | 無料プラン | 個人有料 | チーム | エンタープライズ | |---|---|---|---| | Fathom | 録音・文字起こし無制限(AIサマリー月5回)| Premium $19/月 | Team $29/人/月 | カスタム | | Otter.ai | 月300分 | Pro $16.99/月 | Business $30/人/月 | Enterprise | | Fireflies.ai | 月800分 | Pro $18/人/月 | Business $29/人/月 | Enterprise | | Notta | 月5分×3件 | Pro $13.99/月 | Business $16.67/人/月 | Enterprise | | tl;dv | 録音無制限(AIは月10回)| Pro $29/月 | カスタム | カスタム |
コスパ最優先ならFathom。無料プランで録音・文字起こしが無制限で使える点は群を抜いています。AIサマリーは月5回の制限がありますが、個人利用や小チームには十分な場合も多い。
日本語会議が中心ならNotta。Pro月$13.99(年払い)は最安クラスで、日本語精度は最高水準。コストと精度のバランスが最も優れています。
チーム連携が重要ならFireflies。SlackやNotionとの自動連携がスムーズで、チームで多ツールを使っている場合のワークフロー自動化に向いています。
ポイント: コスパ重視ならFathom(無制限無料)、日本語精度重視ならNotta、チーム連携重視ならFireflies。用途に合わせて選ぶ。
Fathom:無制限無料録音でコスパ最強
Fathomは2026年で最も注目を集めているAI会議ツールです。最大の特徴は無料プランで録音・文字起こしが完全無制限という太っ腹な仕様。
CRM連携(HubSpot・Salesforce)が無料プランでも使えるため、営業チームでの採用が急増しています。「商談記録→CRM自動更新」のフローが無料でできるのはFathomだけです。
AIサマリーの速さも際立っています。会議が終わる前にサマリーが完成している場合もあり、「終わった直後に議事録共有」が実現できます。
主な機能:
- 無制限録音・文字起こし(無料)
- 話者識別・タイムスタンプ(無料)
- HubSpot/Salesforce自動同期(無料)
- AI要約・アクションアイテム(月5回・無料、無制限はPremium以上)
- Slack/Notion連携(Premium以上)
向いている人: 営業職・セールスチーム、無料でしっかり使いたい個人、CRM連携を重視するチーム
ポイント: Fathomは無制限無料録音+CRM連携無料が最大の強み。営業チームのコスト最適化に特に効果的。
Otter.ai:英語会議の議事録自動化の定番
Otter.aiは英語の会議文字起こしで業界最古参かつ最も信頼されているサービスです。
Zoom・Teams・Meetとの連携が深く、「会議が始まったら自動で文字起こし開始」という設定が簡単です。話者識別・ライブ翻訳(英語←→他言語)・チームでの共有も充実。
2026年版ではAIの「Multi-Meeting Intelligence」機能が追加され、複数の会議を横断して「このプロジェクトに関する決定事項を全会議から抽出して」という質問ができます。これは他のツールにはない強みです。
主な機能:
- リアルタイム文字起こし・話者識別
- Multi-Meeting Intelligence(複数会議横断検索)
- 自動会議参加ボット
- チーム共有・コメント機能
- Salesforce/HubSpot連携(Business以上)
日本語の精度はNottaに劣りますが、英語主体の国際チームや外資系企業では最有力の選択肢です。
ポイント: Otter.aiは英語会議のデファクトスタンダード。Multi-Meeting Intelligenceで複数会議横断分析ができる唯一のツール。
Fireflies.ai:チームワークフローとの統合が強い

Fireflies.aiはSlack・Notion・HubSpot・Asanaなどとのツール連携の豊富さで差別化しています。
「会議が終わったら自動でNotionのプロジェクトページを更新し、アクションアイテムをAsanaタスクに変換し、要約をSlackに投稿する」というワークフロー自動化が、他のツールより設定しやすい。
主な機能:
- 自動録音・文字起こし(40言語以上)
- AI要約・アクションアイテム・決定事項の自動分類
- Notion/Slack/HubSpot/Asana等との豊富な連携
- 通話分析(感情分析・トピック分析)
- API対応(カスタム連携可能)
チームメンバーが多く、様々なツールを使い分けている企業での導入に向いています。
ポイント: FirefliesはSlack・Notion・HubSpot等との自動連携が強み。チームで多ツールを使っている場合のワークフロー自動化に最適。
Notta:日本語対応最強の会議文字起こし
Nottaは「日本語対応のAI会議文字起こし」で国内のビジネスユーザーに最も支持されているサービスです。
日本語の文字起こし精度が他のサービスより高く、ビジネス用語・専門用語の認識精度も優れています。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsに対応し、録音ファイルのアップロードにも対応しています。
AI要約機能では会議の要点・アクションアイテム・決定事項が自動で整理されます。「さっきの会議の結論はなんだっけ」という後の確認も検索で一瞬です。
向いている人: 日本語の会議が多いビジネスパーソン、議事録作成を自動化したい個人・チーム、コスト重視で日本語精度を妥協したくない場合
ポイント: 日本語会議の文字起こしならNotta一択。月1,400円(年払い)で議事録作成から解放される。
議事録自動化の完全フロー:導入から運用まで
AI会議ツールを最大限活用するための、ステップバイステップのフローを紹介します。
STEP 1:ツールの選択と初期設定(1日) まず目的を明確にします。日本語会議中心→Notta、英語会議中心→Otter or Fathom、チーム連携重視→Fireflies。選んだツールのカレンダー連携を設定し、自動参加ボット(またはブラウザ拡張)を有効化します。
STEP 2:会議前の準備(各会議10分前) 会議の目的・参加者・議題をツールのメモ欄に入力しておくと、AIが文脈を理解しやすくなります。重要な会議では、話者登録(ボイスID登録)を事前に済ませると話者識別の精度が上がります。
STEP 3:会議中の使い方(リアルタイム) 会議中はAIに任せて普通に話します。重要な決定事項・アクションアイテムが出た瞬間に、ツール上でハイライト(スター・タグ)をつけておくと、後の整理が速くなります。一部のツールは「このポイントは重要」と声に出すだけでAIがマークする機能もあります。
STEP 4:会議後の整理と共有(10分以内) AIが生成した要約・アクションアイテムを確認し、誤りがあれば修正します。承認後、Slackチャンネルやメールで関係者に共有。Notion/Confluenceと連携している場合は自動で議事録ページが作成されます。
STEP 5:フォローアップの自動化 アクションアイテムをAsana/Jiraタスクに自動変換する設定をすることで、「会議→タスク登録の手動作業」が不要になります。Fireflies+Asana連携、またはZapierを使ったカスタム連携が使いやすい。
ポイント: AI会議ツールは「ただ録音するだけ」では価値が半減。会議後の整理と連携ツールへの自動転記まで設定して初めて本来の価値が出る。
日本語で使える会議AIツールまとめ
日本語対応の優先順位で並べると:Notta(最高)、tl;dv(日本語あり)、Fireflies(日本語あり)、Otter(限定的)という順です。
日本語の会議が中心ならNotta一択で問題ありません。英語会議もある場合は、Notta+Otterの2つを使い分けるか、tl;dvかFirefliesで一本化するかという選択になります。
AIボイスツール全般の比較では、文字起こし以外の音声AI(TTSや音声クローン)も紹介しています。
ポイント: 日本語会議中心ならNotta。英語会議中心ならOtter.ai。クリップ共有重視ならtl;dv。ツール連携重視ならFireflies。
AI PICKSの独自評価
AI PICKSでは、500以上のAIツールを独自の評価基準でスコアリングしています。外部レビュー・SNSバズ・トレンド指数・サイト人気度・プロダクト品質の5軸で総合評価しています。
| ツール名 | 総合スコア | 料金タイプ |
|---|---|---|
| ChatGPT | 95pt | フリーミアム |
| Claude | 93pt | フリーミアム |
スコアはAI PICKSの独自基準で算出。詳細は評価基準についてをご覧ください。
よくある質問
Q. 会議の参加者にAIが録音していることを伝える必要がありますか?
日本の法律では、会議参加者の同意なく録音することはプライバシーの問題になり得ます。業務利用では事前に「会議を自動記録AIで文字起こしします」と参加者に告知することを強くおすすめします。特に社外の方が参加する会議では、冒頭での告知が重要です。
Q. ZoomとTeamsどちらでも使えますか?
Notta・Otter・Fathom・Firefliesはいずれも主要な会議プラットフォーム(Zoom・Teams・Meet)に対応しています。ただし対応状況はプランによって異なる場合があるため、各ツールの公式サイトで最新情報を確認してください。
Q. 文字起こしの精度は何%くらいですか?
明瞭な音声・静かな環境・標準的なアクセントで、英語は95〜98%、日本語は90〜95%程度が現実的な水準です。音声品質・背景ノイズ・専門用語の多さによって大きく変動します。Nottaは日本語専門用語の認識精度が特に高い評価を受けています。
Q. 無料プランで実用的に使えますか?
Fathomの無料プランは録画・文字起こし無制限で最も使いやすい。ただしAIサマリーは月5回までの制限があります。NottaとOtterの無料プランは分数制限があるため、頻繁に使う場合は有料プランが必要です。「まず無料で試してから」が正しい順序です。
Q. セキュリティ面は大丈夫ですか?
Enterprise・Businessプランでは通常、SOC 2認証・データ暗号化・データ保持ポリシーのカスタマイズが可能です。機密情報を扱う企業はEnterpriseプランの採用を検討してください。ローカル処理で完全なプライバシーを求める場合は、オフライン対応の文字起こしツールも選択肢になります。
Q. 会議ボットが会議に参加するのが気になります。ボットなしで使えますか?
Granolaや一部のツールはシステム音声を直接キャプチャするため、ボットが会議に参加しません。Fathomも設定によってはボットレスで動作します。「ボットが参加すると参加者が気にする」という場合は、ブラウザ拡張型のツールを選ぶことをおすすめします。
導入事例:AI会議ツールで変わった働き方
営業チームの場合(Fathom導入) 10名規模の営業チームがFathomを導入した結果、1商談あたりの議事録作成時間が30分→5分に短縮。HubSpotへの商談記録も自動化され、営業担当者が「管理業務」に使う時間が週6時間削減されました。さらに、「あの商談で何を約束したか」の確認がワンクリックでできるようになり、顧客対応の質も向上しています。
プロジェクトチームの場合(Fireflies+Notion連携) 週3回のスプリントミーティングをFirefliesが自動記録し、終了後にNotionのスプリントページへ議事録が自動追加される仕組みを構築。「会議後の議事録作業」がゼロになり、その時間をコーディングに充てられるようになりました。アクションアイテムもJiraに自動変換されるため、タスク漏れが大幅に減少しています。
グローバルチームの場合(Otter.ai導入) 日本・米国・欧州のメンバーが参加するグローバル会議をOtter.aiで記録。Multi-Meeting Intelligence機能で「Q1のプロジェクト決定事項を全会議から抽出」できるようになり、情報の散逸が解消されました。英語を母国語としないメンバーも、テキスト化された議事録を読み返すことで会議内容の理解度が向上しています。
ポイント: AI会議ツールの効果は「議事録作成時間の削減」だけでない。情報の検索性向上・アクションアイテムの追跡・グローバルチームのコミュニケーション改善など、副次効果が大きい。
会議AIの導入で気をつけること

録音の同意取得
会議参加者全員に録音・AI解析の同意を事前に得ることが必須です。多くのAI会議ツールは参加時に通知を表示しますが、社内ルールとして明文化しておくのがベストです。
データの保存先とセキュリティ
機密情報を含む会議は、データの保存先(US/EU/日本リージョン)とセキュリティポリシーを確認しましょう。SOC 2 Type II認証を取得しているFathom・Otter.aiは企業利用に安心です。
議事録の精度チェック
AI生成の議事録を「そのまま正式記録にする」のは危険です。固有名詞の誤認識や文脈の取り違えは必ず発生します。AI議事録はドラフトとして活用し、人間が確認・修正するフローを組みましょう。
