Bubble vs Dify: 違いと選び方完全ガイド2026
編集部の検証メモ
検証の観点
Bubble と Dify は「AIノーコード」という同じ括りで語られがちだが、解決する課題が異なる。今回は公開情報をもとに、(1) 生成物のゴール(プロダクトかAIアプリか)、(2) 料金とライセンス形態、(3) 運用に必要な体制、の3軸で整理した。
公開情報からの比較整理
- 料金体系: Bubbleはfreemiumで、無料プランからStarter / Growth / Teamと段階的に有料化する構造(最新の月額はBubble公式を参照)。Difyはオープンソース版が無償提供されており、Dify Cloudとしてのマネージド有料プランも別途用意されている。
- 生成物の種類: BubbleはUI・データベース・ワークフローを備えたWeb/モバイルアプリそのもの。DifyはLLMワークフロー、RAG構成、プロンプト管理といった「AIアプリの中身」を構築する基盤。
- 日本語対応: 両者とも管理画面は基本的に英語。生成・応答コンテンツ側はLLMの能力に依存する。
- 商用利用: Bubbleは有料プランで本番運用が前提。Difyはオープンソース版(Apache 2.0ベース、最新の条件は公式リポジトリで確認)を自社環境にホストして商用利用が可能。
編集部の総合判断
- ログイン・決済を含むアプリを公開したい起業家: Bubble。プロンプトからUIとバックエンドのたたき台を一気に生成できるため、検証フェーズの速度が出る。
- 社内文書を読ませたAIチャットボット・FAQ自動応答を作りたいチーム: Dify。RAGとプロンプト管理が標準装備で、複数LLMの切替もしやすい。
- データを自社環境から出したくない / オンプレ要件がある場合: Difyのセルフホスト構成が選択肢に入る。Bubbleはクラウド前提のため、要件が合わなければ別軸での比較が必要。
結論: BubbleとDifyはどちらを選ぶべきか
Bubble は、UI付きのWebアプリやモバイルアプリをノーコードで作って公開したい人向け。Dify は、社内データに紐づいたAIチャットボットやLLMワークフローを構築したい人向け。同じ「AIノーコード」でも、作るものが「プロダクト」か「AIアプリ」かで選択は分かれる。
主要機能比較
| 比較項目 | Bubble | Dify |
|---|---|---|
| 料金タイプ | freemium(無料プランあり、上位は有料) | free(オープンソース) |
| 主機能 | UIビジュアル編集、データベース、ワークフロー、AI生成 | プロンプト管理、ワークフロー設計、RAG、複数モデル切替 |
| 日本語対応 | 画面は英語のみ | 画面は英語のみ |
| 学習コスト | 最初は操作を覚える時間が必要 | 最初は操作を覚える時間が必要 |
| 統合 | ユーザー認証、決済、外部API、プラグイン拡張 | 外部ツール連携、社内文書(RAG)、複数LLM |
| セキュリティ | プラットフォーム提供(クラウド) | オープンソース、自社環境にも展開可能 |
| おすすめユーザー | 起業家、事業部門、開発リソースの限られたチーム | エンジニア+業務部門(FAQ・文書分析・問い合わせ自動化) |
| 強み | プロンプトからUI/バックエンドのたたき台生成 → 細部調整 | LLM・RAG・ツール連携を画面上で組み合わせ運用まで一気通貫 |
用途別の選び方
1. SaaSや社内ツールをMVPで世に出したい ログイン、決済、データベース、画面遷移を備えた「動くプロダクト」が必要なら Bubble。プロンプトで土台を生成してから、ドラッグ&ドロップでデータモデルとワークフローを詰められるため、検証から公開までを1つの環境で完結できる。マーケットプレイスやSaaSの初期版に向く。
2. 社内文書を参照するAIチャットボットを作りたい FAQ対応や問い合わせ自動化、社内ナレッジ検索など「自社データ × LLM」が中心の用途なら Dify。RAGとプロンプト管理が標準で組み込まれており、複数モデルを用途に応じて切り替え、テスト → 公開 → 運用ログ確認まで同じ画面で進められる。
3. 業務部門が自分たちでAIワークフローを組みたい エンジニアに依頼せず、業務担当者が文書分析や問い合わせの自動化フローを組みたい場合は Dify。一方、業務部門が「Web画面付きの簡易アプリ」までほしいなら Bubble が現実的。ゴールが「AIの応答」なのか「画面のあるアプリ」なのかで判断する。
Bubbleを選ぶべきケース / Difyを選ぶべきケース
Bubbleを選ぶべきケース
- ログインや決済を含むWeb/モバイルアプリを公開まで持っていきたい
- 起業家・事業部門として、開発リソースなしでプロダクトを検証したい
- データベースとワークフローを画面上で自分で設計したい
- 外部APIやプラグインで機能を拡張する想定がある
- まず無料で動くたたき台を作って投資判断したい
Difyを選ぶべきケース
- 社内文書を読ませたAIチャットボットやFAQ自動応答を作りたい
- プロンプト・RAG・ツール連携を画面上で組み合わせて運用したい
- 複数のLLMを用途に応じて切り替えながら比較・検証したい
- オープンソースで自社環境に置く選択肢を確保したい
- 業務部門主導でAIアプリを内製化したい
よくある質問
Q. BubbleとDifyは何を作りたい時に選び分けるべきですか?
UI付きのWebアプリやモバイルアプリを公開したいならBubble、社内文書を参照するAIチャットボットやLLMワークフローを作りたいならDifyが向いています。判断軸は「画面のあるプロダクト」か「AI応答・自動化アプリ」かです。
Q. SaaSや社内ツールのMVP作成にはBubbleとDifyのどちらが向いていますか?
ログイン、決済、データベース、画面遷移を備えたMVPを作るならBubbleが向いています。プロンプトで土台を生成し、ドラッグ&ドロップでデータモデルやワークフローを調整して、検証から公開まで1つの環境で進められます。
Q. 社内FAQや問い合わせ自動化にはBubbleとDifyのどちらが適していますか?
社内FAQ、問い合わせ自動化、社内ナレッジ検索のように「自社データ × LLM」が中心ならDifyが適しています。RAG、プロンプト管理、複数モデル切替、テスト、公開、運用ログ確認まで同じ画面で扱えます。
Q. BubbleとDifyの料金や提供形態にはどんな違いがありますか?
Bubbleは無料プランを含むfreemium型で、上位プランは有料です。Difyはオープンソースとして利用できるfree型です。セキュリティ面では、Bubbleはクラウド提供、Difyは自社環境へ展開できる選択肢があります。
Q. 業務部門だけでAIワークフローを作るならDifyで足りますか?
文書分析や問い合わせ自動化など、AIの応答や処理フローが目的ならDifyが適しています。業務部門がWeb画面付きの簡易アプリまで必要とする場合は、UI編集、データベース、ワークフロー設計ができるBubbleの方が現実的です。
