Dora AIは2026年5月1日に終了済み|無料で移れる代替5選(2026年版)

この記事のポイント Dora AI(dora.run)は2026年5月1日にサービスを終了し、公式サイトは現在アクセスできません。保存データも公式告知どおり削除済み。手元の素材から立て直すなら、3D表現はFramer、Webアプリ化はLovableBoltが現実的な移行先です。

「Doraで作ったサイトが開けない」「dora.runにアクセスできない」。今この記事にたどり着いた人は、たぶんその状態ではないでしょうか。

残念ながら、気のせいではありません。Dora AIは2026年5月1日をもってサービスを終了しました。2026年7月17日時点で、公式サイトのdora.runはドメインごと応答しなくなっています。

つらい話はここまで。まず「何が起きたのか」を一次情報で整理したうえで、無料で始められる代替5つと、手元の素材からサイトを立て直す手順まで案内します。


Dora AIに何が起きたのか?

Dora AIとは、テキスト1行の指示から3Dアニメーション付きのウェブサイトを自動生成できた、AIウェブサイトビルダーです。2023年に登場し、コードを書かずにつくれる映画のようなスクロール演出で、ポートフォリオやキャンペーンLPの制作者に愛用されてきました。

その独自性ゆえに、いま検索している人が多いのも当然です。ただし結論は変わりません。サービスは終了済みです。

公式告知に書かれていた終了スケジュール

運営チームは公式の終了告知ページをNotion上に公開していました。「Dora will be shutting down on May 1, 2026」から始まるこの告知は、2026年7月現在も閲覧できます。内容を時系列で整理すると次のとおりです。

日付何が起きたか
2026年4月7日プロジェクトの編集機能が停止。有料サブスクも自動キャンセル
2026年4月中未使用クレジット分が元の支払い方法へ自動返金
2026年5月1日サービス終了。アカウントとデータが完全削除
2026年7月時点dora.run自体がアクセス不可(当編集部確認)

つまり、段階的なフェードアウトではなく、日付を区切った完全終了。告知には「5月1日より前にデータをエクスポートしてください」と明記されていました。エクスポートの猶予は2か月弱しかなかったことになります。

なぜ終了したのか

公式の説明は「難しい決断だった(difficult decision)」という一文にとどまり、詳しい理由は語られていません。

推測できる背景はあります。Doraは長くAlpha版のまま無料開放を続けており、収益化が進む前に、LovableBolt.newといった汎用AIビルダーが市場を席巻しました。「3D特化」という尖ったポジションが、資金面で持ちこたえられなかった。構図としてはそう読めます。

この2年で、AIサイトビルダーの主戦場は「見た目の生成」から「アプリごと生成」へ移りました。ユーザーの財布は機能の広いツールに流れ、演出特化のDoraは課金の受け皿を作れないまま体力が尽きた。個別の悲劇というより、市場の再編に巻き込まれた形です。

理由の詮索より大事なのは、この先どうするか。まず、多くの人が気にしている「無料」の話から片づけます。


Dora AIは今も無料で使える?

使えません。無料プラン(Starter)を含む全プランが、2026年5月1日で消滅しました。

「Dora AI 無料」で検索すると、今でも「無料で3Dサイトが作れる」と紹介する古い記事が多数ヒットします。それらはすべて終了前の情報です。新規登録もログインもできず、そもそも公式サイト自体が開きません。

作ったサイトとデータはどうなったか

公式の終了告知によれば、2026年5月1日以降、アカウントとデータは完全に削除されています。yoursite.dora.runのURLで公開していたサイトも、カスタムドメインで運用していたサイトも、Dora側のホスティング停止と同時に表示されなくなりました。

厳しい事実ですが、Doraのサーバーから今できることはゼロ。復旧を待つ選択肢はありません。

それでも、手元に残っているものは意外とあります。

  • 端末にダウンロード済みの画像・動画素材
  • サイトに載せていたテキストの原稿
  • 制作時に使ったFigmaのデザインデータ
  • Wayback Machineに残る旧サイトのアーカイブ

とくにWayback Machineは盲点です。旧URLを入力すると、過去の見た目やテキストをアーカイブから確認できる場合があります。原稿を失った人は最初に見てください。

Dora AIはどんなツールだったのか:移行先選びの物差しとして

代替を選ぶ前に、Doraの何が良かったのかを言葉にしておくと選定がぶれません。振り返ると、支持された理由は3つに絞れます。

1つ目は、プロンプト一発の3D生成。 「ポートフォリオサイトを作って」と打つだけで、3Dオブジェクトが浮遊する立体的なページが出てきました。この体験を丸ごと持つ後継は、2026年7月時点で存在しません。

2つ目は、ノーコードのアニメーション編集。 生成後のページをドラッグ操作で調整でき、スクロール連動の演出もコードなしで組めました。ここはFramerがほぼ同じ水準をカバーします。

3つ目は、無料の太さ。 Alpha版として長期間、クレジットカード登録なしで使えました。この「タダで高機能」が成立しなくなった結果が今回の終了です。同じ条件を代替に求めるのは、正直やめた方がいい。無料枠は「試用の入口」と捉え、本公開は月$10前後の有料化を前提に見積もるのが2026年の相場観です。

自分がDoraの「どこ」に惹かれていたか。3Dなのか、ノーコードなのか、無料なのか。それが決まれば、次の比較表は迷わず読めます。


代替5ツール、どう選べばいい?

「Doraの代わり」と一口に言っても、Doraで何を作っていたかで答えが変わります。3D演出のLPなのか、いずれアプリ化したいのか、それとも資料っぽいページか。

比較の前に、見るべき軸を3つに絞っておきます。1つ目は生成物の種類。静的なLPで足りるのか、フォームやログインを持つWebアプリまで必要か。2つ目は学習コストと自由度。指示文一発で任せたいのか、コードを触って詰めたいのか。3つ目はエクスポートの可否。作ったものを手元に持ち出せるか。Doraの一件を経た今、3つ目の重みは以前と段違いです。

この3軸で全体を並べます。5つとも無料で始められるので、迷ったら触って決めるのが早いです。

ツール無料枠有料の入口3D表現Webアプリノーコード度
Framerあり(500クレジット)Basic月$10(年払い)
Lovableあり(1日5クレジット)Pro月$25
Bolt.newあり(1日30万トークン)Pro月$25
v0あり(月$5分)Team月$30
Gammaあり(400クレジット)Plus月$9(年払い)

料金はいずれも2026年7月時点の各公式料金ページの掲載値です。ざっくり言えば、見た目重視ならFramer、機能重視ならLovableかBolt、部品作りならv0、資料ならGamma

ここまでの整理: Doraは完全終了、データ復旧は不可能。移行先は「3D・ビジュアル重視ならFramer」「アプリ化までやるならLovableかBolt.new」の2軸で考えれば大きく外しません。ここから先は5ツールを1つずつ深掘りします。

1. Framer:Doraの「見た目」に一番近い

Doraの後継として最有力なのがFramerです。ビジュアルエディタでスクロールアニメーションを直感的に組める点が、Doraの制作体験に最も近い。

公式料金ページによれば、無料プランは500クレジットのAI生成とFramerドメインでの公開、帯域1GBまで(2026年7月時点)。独自ドメインで公開するならBasicプラン(月$10、年払い)からです。BasicにはCMS機能が2コレクション付くので、ポートフォリオにブログを足す使い方までカバーできます。

Doraになかった強みも多いです。

  • CMSでブログ・メディアサイトが作れる
  • Figma連携が成熟していて、デザインデータの持ち込みがしやすい
  • テンプレートマーケットが巨大で、Dora風の3D・パララックス系も揃う
  • プラグインのエコシステムが活発

Doraユーザーがつまずきやすいのは、AI生成の立ち位置の違いです。Doraは「AIが完成品を出す」ツールでしたが、Framerは「AIは下書き、仕上げは自分」の設計。最初の生成結果が地味に見えても、そこからの編集自由度で挽回する使い方が正解です。

本格運用に進むなら、上位のProプラン(月$30、年払い)でステージング環境とリダイレクト設定、帯域100GBまで拡張できます。とはいえ個人サイトの再建でここまで必要になることはまれ。まずはBasicで十分です。

弱点は、Doraのような「プロンプト一発で3Dシーンごと生成」ではないこと。3Dオブジェクト自体は外部ツールで作って埋め込む設計です(後述)。

とはいえ、ポートフォリオやキャンペーンLPをDoraで作っていた人が同じ完成度を目指すなら、Framer一択。使い方の全体像はFramer完全ガイドにまとめてあるので、移行前に流れをつかんでおくと再構築が速くなります。

2. Lovable:ついでにWebアプリ化したい人へ

Lovableは、チャットで指示するだけでフルスタックのWebアプリを丸ごと生成するツールです。LPはもちろん、ログイン機能・データベース・決済まで自然言語で組み込めます。

Doraからの移行で言えば、「サイトを作り直すついでに、問い合わせ管理や会員機能まで持たせたい」人に向いています。単なる静的LPの再現ならオーバースペック。逆に、いずれサービス化する構想があるなら最初からこちらです。

利用者層の厚みも安心材料。Lovableは2026年時点で世界的にユーザー数を伸ばしている急成長株で、日本語の解説記事やテンプレートも急速に増えています。困ったときに検索で答えが見つかる確率は、5ツールの中でも高い部類です。

公式料金ページの記載では、2026年7月時点の構成は次のとおり。

  • 無料: ビルド用クレジットが1日5、Cloud用クレジットが月20
  • Pro: 月$25(月100クレジット)
  • Business: 月$50(チーム管理・SSO付き)

無料枠は1日単位で付与されるタイプなので、毎日少しずつ作り進めるスタイルなら意外と粘れます。1回の指示で消費されるクレジットは作業の重さで変わり、ボタンの色変更なら1未満、認証機能の追加なら1強が目安。一気に作り切りたい人はProに上げた方がストレスがありません。

コーディング知識は不要です。生成されたアプリの所有権はユーザー側にあり、コードも取り出せます。Doraで痛い目を見た直後だからこそ、この「持ち出せる」設計は重要な保険。詳しい使い方はLovable完全ガイドへ。

3. Bolt.new:コードが見える安心感

Bolt.newはStackBlitz社のAI開発環境です。ブラウザ上でReactやNext.jsのコードが自動生成され、その場でプレビューからホスティングまで完結します。

Lovableとの違いは、生成コードが常に見えていて、直接編集できること。「AI任せにしつつ、細部は自分で詰めたい」人にはBoltの方が合います。エンジニアリングに抵抗がなければ、自由度はこちらが上。

公式料金ページによれば、2026年7月時点のプランはこうなっています。

  • 無料: 1日30万トークン、月100万トークンまで(Boltのロゴ表示あり)
  • Pro: 月$25で月1,000万トークンから。独自ドメイン対応、未使用トークンは翌月繰越
  • Teams: 月$30/人

トークンとは、AIが処理する文字量の単位のこと。無料枠の月100万トークンは、シンプルなLP1本を試作するくらいなら足ります。ただし修正のやり取りを重ねるとみるみる減るので、本格移行ならPro前提で考えてください。

Doraの3D演出を再現したい場合は、プロンプトでThree.js(ブラウザで3Dを描くライブラリ)の使用を指定すれば技術的には可能です。ただしDoraのように視覚的に3Dを配置する体験ではなく、あくまでコード経由。ここは割り切りが必要です。

LovableとBoltで迷ったら、Lovable vs Bolt.newの比較記事で判断材料を先に揃えてください。思想の違いがわかると選びやすくなります。

4. v0:UI部品の量産とVercel直結

v0はVercelが提供するAI UI生成ツールです。shadcn/uiベースの高品質なコンポーネントを生成し、Next.jsプロジェクトへそのまま組み込めます。

公式料金ページでは、無料プランが月$5分のクレジットと1日7メッセージまで(2026年7月時点)。有料はTeamが月$30/人で、月$30分のクレジットに加えてログインした日ごとに$2分の日次クレジットが付きます。以前あった月$20の個人向けPremiumプランは現行の料金表から消えているので、古い比較記事の数字は当てにしないでください。

向いているのはこんな人です。

  • 既存のNext.jsプロジェクトにページを足したい
  • デザインシステムを整えながらUIを量産したい
  • Vercelでのホスティングまで一気通貫にしたい

無料プランでもVercelへのデプロイ、GitHub連携、ビジュアル編集のDesign Modeまで一通り使えます。機能の出し惜しみではなく、生成量で課金する設計です。試すハードルは見た目より低い。

「完成品のサイトを一発生成」というよりは「部品を作って組む」ツール。フロントエンドの土地勘がある人には強力ですが、完全ノーコード派はFramerかLovableの方が幸せです。細かい操作感はv0完全ガイドに譲ります。

5. Gamma:資料っぽいページなら最短

Gammaは、スライド・ドキュメント・簡易サイトを同じ操作で生成できるツールです。Doraでサービス紹介や提案資料のページを作っていた人には、これが一番学習コストの低い移行先。

公式料金ページの2026年7月時点の記載では、無料プランは登録時に400クレジット付与で、1回の生成で10カードまで。有料はPlusが月$9(席あたり・年払い)で月1,000クレジットとブランディング除去、Proが月$18で独自ドメイン10件とAPIまで解放されます。

地味に効くのが、PDF・PowerPointとの相互変換です。無料プランでもPDFやPPTXを読み込んでWebページ化でき、逆にWebページを資料として書き出すこともできます。Doraで「会社紹介ページと営業資料を別々に作っていた」人は、Gammaなら1つで済む。

3Dアニメーションの表現力はFramerに遠く及びません。そのかわり、テキストを流し込むだけで「整ったページ」が数分で立ち上がる。凝った演出より情報を早く出すことが優先なら、Gammaで十分です。

ここまでが5つの本命。ツール単位の話が頭に入ったところで、今度は「自分のケース」に当てはめてみましょう。


用途別の移行シナリオ:Doraで何を作っていましたか

同じDora難民でも、作っていたものが違えば正解も違います。編集部がリサーチした範囲で、典型的な3パターンの移行シナリオを描いておきます。

ポートフォリオを載せていた人

デザイナー・イラストレーター・映像作家など、作品集としてDoraを使っていた層です。このケースはFramer一直線でいい。

理由は単純で、作品を魅せる仕事はビジュアルの完成度がすべてだからです。Framerのテンプレートからポートフォリオ系を選び、作品画像を差し替えるだけで、旧サイトより見栄えが良くなるケースすらあります。Figmaでデザインカンプを残している人なら、持ち込みもスムーズ。

費用は当面ゼロで運用できます。仕事の窓口として独自ドメインが必要になった時点で、月$10のBasicに上げれば十分です。

店舗・イベントのLPを作っていた人

飲食店の紹介ページ、期間限定イベントの告知など、「1枚もの」のLPを回していた層。ここは2択です。

見た目の演出を残したいなら、やはりFramer。一方、予約フォームや問い合わせ管理まで載せたくなっているならLovableに乗り換えるチャンスです。Doraではフォームの先の処理が弱く、結局外部フォームに飛ばしていた人が多いはず。Lovableならフォームの受信データをそのままデータベースに貯められます。

イベントLPのような短命ページは、無料枠の消化だけで作って捨てる運用も現実的。この用途なら課金は急がなくていい。

プロダクトの紹介サイトを育てていた人

スタートアップや個人開発のプロダクトサイトをDoraに置いていた層です。ここは少し考えどころ。

サイトが「名刺」で終わるならFramerで足ります。でも、待ちリスト登録・ユーザー認証・課金と、サイト自体をプロダクトの一部に育てる構想があるなら、Bolt.newかLovableで作り直す方が二度手間を防げます。コードが手元に残る分、次にツールが消えても資産が生き残る。Doraの教訓をいちばん活かせる選択です。

自分のシナリオが決まったら、次は「お金をかけずにどこまで戻せるか」を具体化します。


無料枠だけでどこまで再建できる?

Doraを無料で使っていた人ほど、「また無料で」と考えるはず。その感覚のまま突っ込むと期待外れになるので、無料枠の実力を正直に書いておきます。

ツール無料枠の中身無料でできる再建公開URL
Framer500クレジット・帯域1GBLP1本の再構築と公開までFramerドメイン
Lovable1日5クレジット数日かけてLP〜小アプリLovableドメイン
Bolt.new1日30万トークンLP1本の試作ロゴ表示あり
v0月$5分・1日7メッセージUI部品の生成までVercel側で公開
Gamma400クレジット使い切り資料ページ数本Gammaドメイン

表のとおり、「無料で作って無料ドメインで公開」まではどのツールでも到達できます。 FramerとLovableは特に、旧Doraサイト1本の再建なら無料圏内で現実的です。

ただし共通の壁が1つ。独自ドメインでの公開は、5ツールとも有料プランが必要です。yoursite.comのようなドメインで運用していた人は、月$9〜25の固定費を最初から予算に入れてください。

無料枠を試金石に使い、手応えのあった1本に課金する。この順番なら無駄打ちがありません。

課金した場合の年間コストも見ておく

Doraは実質無料で使えていたぶん、移行後の固定費は心の準備が要ります。各公式料金の月額を単純に12倍すると、年間の負担感はこうなります。

プラン月額年間の目安
Gamma Plus$9(年払い)約$108
Framer Basic$10(年払い)約$120
Lovable Pro$25約$300
Bolt.new Pro$25約$300
v0 Team$30/人約$360

年間$108〜360、日本円でざっくり1.6万〜5.5万円のレンジ(2026年7月の為替感覚)。ポートフォリオ用途ならFramer Basicの約$120/年が現実的な落としどころで、ランチ10回分と考えれば「サイトがある日突然消えない」保険料としては安い方です。

では、多くのDoraユーザーの本丸である3D表現の話へ。


3Dアニメーションはどう引き継ぐ?

正直に言うと、Doraの「プロンプト一発で3Dシーン生成」を完全再現できるツールは、2026年7月時点で存在しません。ここは割り切りが必要です。

現実的な選択肢は3つ。

Framer+Splineの組み合わせ。 3D制作ツールのSplineでオブジェクトを作り、Framerに埋め込む方式です。Splineはブラウザで動く3Dデザインツールで、作ったシーンをWebサイトに埋め込む前提で設計されています。Doraが1画面で完結させていた工程を2ツールに分ける形なので手数は増えますが、そのぶん3Dオブジェクトの作り込みは深くできます。表現の上限で言えばDora以上。現状これが本命です。

Framer単体のスクロール演出で寄せる。 パララックスやスクロール連動アニメーションだけでも、Dora風の「動くLP」の印象はかなり再現できます。3Dにこだわらないなら一番早い。

Webflowのインタラクション機能。 老舗ノーコードビルダーのWebflowも、スクロール連動の演出には強い選択肢です。無料のStarterプランから始められます。ただし公式ヘルプの案内どおり2026年5月にプラン体系が改定されたばかりなので、有料化する前に最新の料金ページを必ず確認してください。学習コストはFramerよりやや重め。全体像はWebflow完全ガイドでつかめます。

移行先の当たりがついたら、あとは手を動かすだけ。再建の手順を順番に並べます。


旧Doraサイトを立て直す5ステップ

旧サイトの素材を棚卸しして移行準備を整えるイメージ

サービス終了後の今からでも、サイトの再建は1〜2日あれば終わります。ポイントは、いきなりツールを触らず素材の棚卸しから始めること。

ステップ1: 手元の素材を棚卸しする

まず、残っているものを全部1つのフォルダに集めます。

  • ダウンロード済みの画像・ロゴ・動画
  • サイトに載せていた文章の原稿(メモ・下書き含む)
  • 制作時のFigmaデータ
  • Wayback Machineに残った旧サイトのアーカイブ

原稿が消えた場合、Wayback Machineで旧URLを検索すると本文を回収できることがあります。サイトの構成(セクションの順番・見出し)もここで書き起こしておくと、再構築時の指示文にそのまま使えます。ここで拾えるものの量が、再建のスピードを決めます。

ステップ2: 用途に合う代替ツールを選ぶ

前半の比較表に戻って、1つに絞ります。迷ったときの早見はこうです。

  • 3D・ビジュアル重視のLP → Framer
  • 会員機能・フォーム・決済まで → LovableかBolt.new
  • Next.js資産がある → v0
  • 資料・提案ページ → Gamma

どれも無料で始められるので、2つ触って比べても損はしません。ただし本公開までに1つへ絞ること。並行運用はドメイン管理が面倒になるだけです。

ステップ3: 無料プランで再構築する

選んだツールに登録し、棚卸しした素材を流し込みます。

FramerならテンプレートかAI生成でベースを作り、テキストと画像を差し替えるのが最短。LovableやBoltなら、構成を1つの指示文にまとめて渡すと骨組みが一気にできます。たとえばこんな粒度です。

ポートフォリオサイトを作りたい。
構成: ヘッダー(名前・ナビ)、実績一覧(カード型・9件)、
自己紹介、問い合わせフォーム(メール送信つき)。
配色は黒基調のミニマル。日本語で。

このとき、旧サイトの完全再現にこだわりすぎないこと。Doraの3D演出を1ミリ単位で追うより、新ツールの得意な表現に寄せた方が、結果として見栄えは良くなります。

ステップ4: 独自ドメインのDNSを切り替える

旧Doraサイトでカスタムドメインを使っていた場合は、ドメイン管理画面でDNSレコードを新ツール指定の値に書き換えます。DNSとは、ドメイン名とサーバーを結びつける住所録のことです。

Framerの場合は独自ドメイン接続にBasicプラン以上が必要です。設定後、SSL証明書は自動で適用されます。反映まで最大24時間ほど見てください。

○○.dora.runのサブドメインだけで運用していた人は、このステップは不要。新ツールのドメインか、新規取得した独自ドメインで公開します。

ステップ5: 検索エンジンに新URLを再登録する

最後にSEOの後始末。Dora側はすでに停止しているため、旧URLから新URLへの301リダイレクト(転送設定)は打てません。

できることは2つです。Google Search Consoleに新サイトを登録してサイトマップを送信すること。そして、SNSプロフィールや名刺・他サイトからの被リンクを新URLに張り替えること。旧URLの検索評価は残念ながら引き継げませんが、実質的な入口を早く付け替えるほど傷は浅くなります。

Search Consoleの登録自体は無料で、所有権の確認からサイトマップ送信まで30分もかかりません。FramerやLovableには生成サイトのサイトマップを自動で用意する仕組みがあるので、URLを送信するだけで済みます。「検索から来ていたお客さん」が売上に直結していた人ほど、このステップを最優先にしてください。

新しいツールへサイト構成を移し替える抽象フロー

ここまでやれば再建は完了。似たようなAIビルダーが乱立するなか、次にどう備えるかも1つの論点です。ノーコード系ツールの全体地図はAIノーコード開発の比較記事で押さえられます。カテゴリ全体から探したい人はノーコードAIツール一覧も便利です。

移行でやりがちな失敗3つ

手順どおり進めても、つまずく場所はだいたい決まっています。編集部が過去のサービス終了案件のリサーチで繰り返し見てきた失敗を、先回りで3つ挙げておきます。

失敗1: ツール選びに時間をかけすぎる。 比較記事を10本読んでも、答えは出ません。無料枠がある以上、触った30分の情報量は読んだ3時間に勝ります。候補を2つまで絞ったら、あとは手を動かして決めてください。

失敗2: 旧サイトの完全コピーを目指す。 Doraの演出をピクセル単位で再現しようとすると、新ツールの苦手分野と戦い続けることになります。訪問者は旧サイトを覚えていません。「同じ情報を、新ツールの得意な見せ方で」が正解です。

失敗3: ドメインの更新を忘れる。 サイトが消えた喪失感で、独自ドメインの契約まで放置してしまうケース。ドメインが失効すると、再取得できない・第三者に取られるリスクがあります。サイト再建が遅れても、ドメインの更新だけは先に済ませてください。

3つとも「急がば回れ」の逆で、再建はむしろ雑に早く始めた方がうまくいく、という話です。完璧な移行計画より、今日の30分。


AI PICKS編集部の判定

Dora AIの終了で見えたのは、「無料で使い続けられる尖ったツール」の危うさです。VC資金に頼らない方針と長期の無料開放は、ユーザーには天国でしたが、事業としては続きませんでした。

そのうえで、編集部の評価をまとめます。

  • Framer: Dora難民の第一候補。一択と言っていい完成度で、無料枠だけでも再建の8割まで進みます
  • Lovable: 静的LPには過剰。ただしアプリ化の野心があるなら、ここで乗り換える価値は圧倒的です
  • Bolt.new: コードを見たい人には最良。未使用トークンの繰越は地味に便利
  • v0: Next.js経験者なら重宝します。完全ノーコード派には正直不向き
  • Gamma: 演出は捨てて速さを取る選択。提案資料型のページなら月$9で十分回ります

教訓を1つ足すなら、次のツールでは「データを自分の手元に置けるか」を選定基準に入れてください。コードエクスポートができるツールなら、同じ事態が起きても持ち出して逃げられます。便利さで選んだツールに、事業の土台ごと預けない。Doraの終了が残した、いちばん高くついた学びです。


よくある質問

Q. Dora AIが復活する可能性はありますか?

現時点で復活を示す公式情報はありません。終了告知にも再開の言及はなく、2026年7月時点ではdora.runのドメイン自体が応答しない状態です。復活を待つより、代替ツールでの再建を進めるのが現実的です。

Q. 終了後の今から、Doraに残したデータを取り出す方法はありますか?

公式告知では2026年5月1日以降にアカウントとデータが完全削除されるとされており、サーバー側からの復元はできません。ただしWayback Machineに旧サイトのアーカイブが残っていれば、テキストや構成は回収できます。ブラウザのキャッシュやダウンロードフォルダも一度確認する価値があります。

Q. 有料プランの料金は返金されましたか?

公式告知によれば、2026年4月7日以降にサブスクリプションは自動キャンセルされ、未使用クレジット分は元の支払い方法へ返金される案内でした。身に覚えのない請求が続いている場合は、カード会社側で該当の継続課金を停止してください。

Q. 無料でDoraに一番近い体験ができるのはどれですか?

Framerです。無料プランで500クレジットのAI生成とFramerドメインでの公開ができ、スクロール演出の作り込みもDoraに近い感覚で行えます。3Dオブジェクトまで必要ならSplineで作ってFramerに埋め込む構成が現実解です。

Q. 5ツールとも日本語で使えますか?

はい、5ツールとも日本語での指示・日本語サイトの生成に対応しています。ただし管理画面のUIは英語が基本です。生成される文章の自然さは英語指示の方が安定する傾向があるので、キャッチコピーなど言葉が命の部分は日本語で書いて貼り付ける運用が確実です。

Q. 旧DoraサイトのSEO評価は新サイトに引き継げますか?

301リダイレクトが打てないため、厳密な引き継ぎはできません。できるのは、新サイトをGoogle Search Consoleへ登録して早期のインデックスを促すことと、外部からの被リンクを新URLへ張り替えることの2つです。表示回数が戻るまで数週間〜数か月は見ておいてください。

Q. Doraのような「テキストから3Dサイト生成」の新ツールは出ていますか?

Doraと同じ体験を丸ごと提供する後継ツールは、2026年7月時点のリサーチでは確認できていません。近い動きとしては、v0がプロンプトから3Dシーンを含むコード生成に対応するなど、コードベースのツール側が3D表現を取り込みつつあります。「一発生成の手軽さ」ではなく「組み合わせで実現」が当面の現実解です。

Q. また同じようにサービス終了で困らないための予防策はありますか?

「コードや生成物をエクスポートできるツールを選ぶ」が最大の防御です。Bolt.newやLovableはコードの持ち出しが可能で、v0は生成物が自分のNext.jsプロジェクトに残ります。加えて、原稿と画像素材はツール外のストレージに常にバックアップしておくこと。この2つで、ツールが消えてもサイトは死ななくなります。


移行先を決めたら、あわせて読みたいのはBolt・Lovable・v0の3ツール比較。今回の5候補のうちアプリ寄りの3つを横並びで見比べられるので、「Framer以外」に傾いている人の最後のひと押しになります。

各ツールの公式サイト(一次情報)

料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。