フレームワークの概要と最新版
Haystackは、deepset社が開発するオープンソースのAIオーケストレーションフレームワークだ。Pythonベースのモジュール設計により、検索、推論、メモリ、ツール実行の各処理を組み合わせ、動作の検査やデバッグを行いながらパイプラインを構築できる。バージョン3.0の刷新を経て、最新のHaystack 3.3ではSentenceWindowRetrieverの高速化、不具合修正、セキュリティ更新が適用された。
パイプライン設計と統合機能
1. 宣言的パイプライン: RetrieverやGeneratorなどの部品を接続し、分岐やループを含むエージェントフロー、ハイブリッド検索、自己修正ループを伴うRAGを構築できる。
2. 外部サービス接続: OpenAI、Anthropic、Mistral、Hugging FaceなどのLLMや、Weaviate、Pinecone、Elasticsearchなどのベクトル検索基盤と連携する。
3. 本番環境への適用: パイプラインはシリアライズに対応し、Kubernetesや主要クラウド環境へそのまま配備できる。テキストのほか画像処理や音声書き起こしといったマルチモーダル処理にも対応する。
提供形態と対象組織
Python環境で自社データを用いたRAGやAIエージェントを内製するエンジニアチームを対象とする。オープンソース版は無償で利用できる。商用展開向けには、専任エンジニアによる技術支援と導入支援を提供する「Enterprise Support」と、ビジュアル設計・テスト・監査ログ機能を備えクラウドやオンプレミスで運用可能な「Haystack Enterprise Platform」(無料トライアルあり)の2系統を提供する。


