Research Rabbitとは

Research Rabbitは、論文の引用関係をネットワーク図として可視化し、1本の論文から関連研究を芋づる式に発見できる文献レビュー特化型のAIツールです。キーワード検索だけでは見落としがちな「重要だが知らなかった先行研究」を、引用・被引用・共著者ネットワークから自動で浮かび上がらせます。大学院生・研究者・R&D部門・コンサルタントの一次文献調査業務、特に新規テーマのスコーピングや競合技術調査に向いています。完全無料で利用可能なため、文献調査ツールの導入ハードルが極めて低いのが特徴です。

主要機能

  • 引用ネットワーク可視化: シード論文を1本指定するだけで、「Similar Work(類似研究)」「Earlier Work(先行研究)」「Later Work(後続研究)」を自動マッピング。従来は手作業で2〜3時間かかる関連論文探索が、10〜15分に短縮されます。
  • コレクション機能: 関心領域ごとにフォルダ分けし、新着論文をダッシュボードで追跡。Zoteroとの双方向同期で既存の文献管理ワークフローに統合できます。
  • 共著者ネットワーク: 特定領域のキーオピニオンリーダーや研究グループを可視化。専門家マッピングや産学連携の相手探索に活用可能。
  • 新着アラート: 登録したコレクションに関連する新規論文を定期通知。週次の文献ウォッチングが自動化されます。

編集部の検証メモ

公式の料金ページと機能要件を比較検討した結果、コア機能(引用ネットワーク・コレクション・Zotero連携)は完全無料で提供されており、寄付モデルで運営されている点が確認できました。大規模レビュー向けの「ResearchRabbit+」は最大300シード論文まで対応する有償オプションです。競合のConnected PapersやLitmaps、Elicit等と比較すると、ネットワーク探索の直感性とZotero連携の安定性で差別化されています。文献レビューに週5時間費やしている研究者が30%削減できると仮定すると、月6時間・年72時間の工数削減に相当し、人件費換算で年20〜40万円規模のROIが見込めます。一方、UIは英語のみで、日本語論文のカバレッジは英語論文に比べ限定的という制約があります。

想定ユーザー

英語論文を中心に扱う大学院生・研究者・R&D部門の技術調査担当に最適です。逆に、日本語文献のみを扱う領域や、論文ではなく業界レポート・特許を中心に調査する用途には不向きで、その場合はElicitやGoogle Scholar、特許DBとの併用が現実的です。