「声を受け継ぐ」ボイスクローニングと新TTS API

Respeecherは、ウクライナ発のAIボイスクローニングサービスだ。核となるのはspeech-to-speech変換で、俳優や声優の声質を保ったまま、別の話者が演じた音声に載せ替えられる。演技のニュアンスは代役が担い、声だけを本人のものにできるため、故人や引退した声優の声の再現に強い。CD PROJEKT REDは『Cyberpunk 2077: Phantom Liberty』で、死去した声優Miłogost Reczek氏が演じたViktor Vektor役の声を遺族承諾のもと再現している(公式ケーススタディ)。

新たに、音声エージェント向けのリアルタイムテキスト読み上げAPI「Respeecher Space」が公式サイトで主力製品として前面化されており、TTS単体でも利用可能になった。

主要機能

  • speech-to-speech変換: 代役の演技に対象話者の声質を適用し、感情表現を保ったまま声を差し替え。
  • Respeecher Space: 音声エージェント向けのリアルタイムTTS API。
  • Voice Marketplace: 40種類以上のAIボイスライブラリと、Pro Toolsプラグインでの統合。
  • 倫理ポリシー: 本人または遺族の同意を必須とする利用規定を明示。

どんな人に向くか

ゲーム・映像のボイスプロダクションを担うスタジオ、声優の声を長期のIPとして管理したいパブリッシャーに向く。Voice Marketplaceは従量制で小規模にも試せるが、本領は法人のカスタム案件。新設のRespeecher Spaceにより、音声エージェント開発者もリアルタイムTTSとして利用できる選択肢が加わった。