Stampliとは

Stampliは請求書の受領から承認・支払いまでを一気通貫で自動化するAP (Accounts Payable) 自動化プラットフォームです。AIアシスタント「Billy the Bot」が請求書データの読み取り、コーディング、承認ルート提案を担当し、経理担当者は例外処理と統制業務に集中できる設計になっています。月数百〜数千件の請求書を処理する中堅〜大企業の経理部門、複数拠点・複数子会社を抱えるシェアードサービスセンター向けに最適化されたツールです。

主要機能

AI-OCR +自動コーディング: 紙・PDF・メール添付の請求書をAIが読み取り、取引先・金額・GL勘定・部門コードを自動入力。手入力工数は1件あたり10分から2分程度まで圧縮される設計です。

承認ワークフロー+コミュニケーション統合: 請求書ごとにチャット欄が紐づき、承認者・購買担当・ベンダー間のやり取りを請求書上で完結。承認リードタイムを5日から1〜2日へ短縮した事例が公式に紹介されています。

Procure-to-Pay統合: 発注 (PO)、請求書、支払い (ACH/小切手/Stampli Card)、ベンダー管理を単一プラットフォームで提供。Sageの「Recommended Solution」認定を取得し、NetSuite・QuickBooks・Sage Intacctなど 70以上のERP と双方向同期します。

Stampli Card / 支払い実行: 仮想カード発行と経費管理まで内包し、AP-to-Payの分断を解消する構成です。

編集部の検証メモ

公開資料と競合比較から分析すると、Stampliの差別化ポイントは「請求書上でコミュニケーションが完結する」UXに集約されます。Bill.comやTipaltiが処理効率化を主軸に置くのに対し、Stampliは承認者間のやり取りをプラットフォーム内に閉じ込め、監査証跡を一元化する設計思想です。料金は個別見積もり (年間ライセンス+処理量ベース) で、公式ページ上での具体額は非開示ですが、競合比較記事では月額数百ドル〜の中堅向けレンジが中心と報じられています。想定ROIとして、請求書1,000件/月規模の企業で経理工数を月150時間から月50時間へ削減できれば、人件費換算で年間600〜1,000万円規模の効果が試算可能です。一方で日本語UIや国内会計ソフト (freee/マネーフォワード) との連携は未対応のため、英語業務が前提の外資系子会社・グローバル拠点での導入が現実的な選択肢となります。

想定ユーザー

向いている: 米国・グローバル拠点を持ち英語ベースで経理業務を運用する中堅〜大企業、NetSuiteやSage Intacctを利用中で請求書承認の属人化に悩む財務部門。不向き: 日本のインボイス制度対応や国内会計ソフト連携が必須の中小企業、月間請求書数が100件未満で個別見積もりの費用対効果が出にくい組織。