マルチモーダル幻覚 (物体幻覚)
読み: まるちもーだるげんかく(ぶったいげんかく)
最終更新: 2026-08-06・AI PICKS編集部
定義
マルチモーダル幻覚(物体幻覚)とは、画像や動画を扱うAIモデルが、実際には存在しない物体や属性を出力に含めてしまう現象のこと。
マルチモーダル幻覚 (物体幻覚)とは — 詳しく解説
マルチモーダル幻覚(物体幻覚)は、画像・動画・音声を扱うマルチモーダルLLMが、入力に実際には存在しない物体・属性・関係性を出力文に含めてしまう現象で、テキストのみのハルシネーションと区別して呼ばれる。原因は視覚エンコーダの特徴量よりも、LLM側が持つ「よくある物体の組み合わせ」という言語的な事前知識を優先しやすい点にあるとされる。2026年時点の実運用では、画像キャプション生成・OCR・監視カメラ解析・EC商品説明の自動生成などで、写っていないブランドロゴの誤記載や個数・色の誤認識が起きやすく、現場では生成結果をそのまま公開せず人手レビューを挟む運用が広く採用されている。対策としてはRAGによる事実照合、複数モデルでのクロスチェック、プロンプトで根拠箇所(バウンディングボックス等)の明示を求める手法などが挙げられる。誤検知対応の人件費やレビュー工程にかかるコストを踏まえてモデルを選ぶ必要があり、精度とコストのバランスを見て適用範囲を絞る現場が多い。
マルチモーダル幻覚 (物体幻覚)の使用例
- 画像に写っていない企業ロゴをAIが商品説明文に書き加えてしまうケース。
- 監視カメラ映像の解析で、実際にはいない人物をAIが検知したと誤報告するケース。
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