パイプライン並列 (Pipeline Parallelism)
読み: ぱいぷらいんへいれつ
最終更新: 2026-07-19・AI PICKS編集部
定義
パイプライン並列とは、巨大なニューラルネットワークを層(レイヤー)単位で複数のGPUに分割し、ミニバッチを流れ作業のように順次処理させる並列学習・推論手法のこと。
パイプライン並列 (Pipeline Parallelism)とは — 詳しく解説
パイプライン並列は、1台のGPUに収まりきらない大規模モデルを層ごとにグループ分けし、GPU1に前半層、GPU2に後半層といった形で配置して、データをバケツリレー的に流す分散学習手法とされる。テンソル並列(1層をGPU間で分割)やデータ並列(同一モデルを複製しバッチを分散)と組み合わせるハイブリッド構成が業界標準として広く採用されている。実運用での最大の落とし穴は「パイプラインバブル」と呼ばれるGPUの待機時間で、後段のGPUは前段の出力が届くまで手持ち無沙汰になりやすく、マイクロバッチ分割やスケジューリング方式(GPipe型・1F1B型など)の工夫が現場でのチューニングの中心になるとされる。2026年時点では数百億〜兆パラメータ級のモデル学習でほぼ必須の技術とされ、GPUクラスタの相場感としては高速なノード間インターコネクト(NVLinkやInfiniBand相当)が無いと通信オーバーヘッドでコスト対効果が大きく悪化しやすい。そのため現場でのフレームワーク選びは、Megatron-LMやDeepSpeedのような既存実装を使い、自前でスケジューラを書かない判断が一般的とされる。
パイプライン並列 (Pipeline Parallelism)の使用例
- 数百億パラメータのLLMを4GPUに層分割し、マイクロバッチでパイプラインバブルを圧縮する構成。
- 「テンソル並列だけではメモリが足りない」ケースでパイプライン並列を組み合わせて学習コストを抑える。
パイプライン並列 (Pipeline Parallelism)に関連するAIツール
関連用語
「インフラ・学習」の他の用語
既存の AI モデルを 自社データで追加学習させて 専門特化させる方法。
データから法則を自動学習させる AI 技術の総称。 ディープラーニングや LLM もここに含まれる。
ニューラルネットワークを多層化した機械学習手法。 LLM / 画像認識 / 音声認識 の基盤技術。
Self-Attention 機構を中核とするニューラルネット構造。 LLM / 画像 / 音声 すべての基盤。
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