ChatGPT エージェントモードの使い方・料金・できること|旧Operator統合で何が変わったか
要点 (30秒で読める答え): ChatGPT エージェントモードは、Plus(月20ドル)以上で使えるWeb自動操作機能です。自然言語で指示すると、情報収集、外部アプリ連携、最大10個の定期タスク実行まで行えます。
ChatGPT のエージェントモードとは、あなたに代わってChatGPTが自前の仮想コンピュータ上でWebブラウザを操作し、調べる・まとめる・実行するまでを一気にこなす機能です。チャットの延長ではない。指示を出したら、あとは席を立っていい。それくらいの自律性がある。
ChatGPTが「チャットAI」から「作業を代行するAI」に踏み込んだ瞬間でもある。2025年1月にPro限定で登場した「Operator」が、同年7月にChatGPT本体へ統合され、いまの「エージェントモード」になった。Webサイトの自動操作、Deep Research(深掘り調査)、外部アプリ連携、定期タスクの自動実行——できることが一気に広がった。
この記事のポイント ChatGPT エージェントモード(旧Operator)の使い方・料金・できること・できないことを2026年最新情報で整理。
この記事で押さえるのは、エージェントモードの正体と旧Operatorからの変化、料金プラン別の使える範囲(Free / Go / Plus / Pro / Team)、有効化からタスク実行までの手順、4つの主要機能の実用的な使い方、Anthropic・Googleの競合との違い、そして業務で使える具体的な活用例まで。順番に見ていく。
30秒で結論
- エージェントモードはPlus($20/月)以上で利用可能。無料版・Goでは使えません
- 旧Operator(2025年1月公開)がChatGPTに統合された機能で、Webサイトの自動操作・情報収集・タスク実行を自然言語の指示だけでこなします
- Connected AppsでGmail・Google Drive・Slackなど外部サービスと連携可能
- タスクスケジューリングで定期タスクを自動化(最大10個まで設定可能)
- パスワード入力や決済などの機密操作はテイクオーバーモードで人間が担当するため安全
- 個人利用ならPlusで十分。ヘビーユーザーはProで上限を気にせず使えます
ChatGPT エージェントモードとは?旧Operatorからの進化を整理
もう一歩踏み込んで定義する。ChatGPT エージェントモードとは、自然言語の指示を受け取り、ChatGPTが仮想ブラウザ・テキストブラウザ・ターミナル・API呼び出しといった道具を自分で選びながら、複数ステップの作業を最後まで実行する機能です。ここでいう「エージェント」とは、人の代わりに判断しながら作業を進める自律的なソフトのこと。質問に答えるだけの従来チャットとは、役割そのものが違う。
OpenAI公式(openai.com「Introducing ChatGPT agent」, 2025-07)も、ChatGPTに「ビジュアルブラウザ、テキストブラウザ、ターミナル、APIアクセス」という道具一式を持たせたと説明している。つまり画面を見て操作するだけでなく、コードを動かし、外部データを取りに行くところまでが守備範囲だ。
Operatorからエージェントモードへの変遷
ルーツは、2025年1月23日にリリースされた「Operator」。当初はChatGPT Proユーザー限定の研究プレビューとして、operator.chatgpt.comで独立提供されていました。
その後、2025年2月21日に日本を含む地域へ拡大。そして2025年7月の大型アップデートで、Operator機能がChatGPT本体に完全統合され、現在の「エージェントモード」となりました。
ここが分かりにくいところなので、ひとことで言う。Operator = エージェントモードの前身だ。Operatorは「画面を操作する」のは得意だったが、深い分析やレポート作成は苦手だった。そこにDeep Researchの調査力、コネクタ連携、定期実行を足して一本化したのがエージェントモード——という整理を、OpenAIのヘルプセンターも一貫して示している。
2026年4月時点では、operator.chatgpt.comでの単体提供は終了しており、すべてChatGPT内のエージェント機能として利用します。古いブックマークを開いても、もうそこにOperatorはいない。
CUA(Computer-Using Agent)とは
エージェントモードの中核技術が「CUA(Computer-Using Agent)」、直訳すれば「コンピュータを使うエージェント」です。画面を見て理解し、人間と同じようにGUI(ボタンやフォームなどの画面要素)を操作するモデルで、以下の流れで動きます。
- ユーザーが自然言語でタスクを指示
- CUAがブラウザ画面のスクリーンショットを取得
- 画面上のボタン・フォーム・リンクなどのGUI要素を解析
- マウスクリック・キーボード入力・スクロールなどの操作を実行
- 操作結果を確認し、次のステップへ進む
最大の強みは、専用のAPIが用意されていないWebサイトでも操作できること。人間が目で見て手で操作するのと同じやり方だから、相手のサイトがAI向けの窓口を持っていなくても関係ない。一般的なWeb操作タスクでの成功率は約87%という測定もあります(WebVoyagerベンチマーク。数値は計測条件で変動するため、最新値は公式発表を要確認・2026-06-28時点)。
ここまでが「何者か」の話。次は財布の話に移る。
エージェントモードの料金プラン【2026年最新】
エージェントモードは有料プラン限定の機能です。無料版では触れない、ここは最初に飲み込んでおきたい。2026年4月時点のプラン別対応状況を整理します。
| プラン | 月額料金 | エージェントモード | Deep Research | Connected Apps | タスクスケジューリング |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | 無料 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
| Go | $8/月(約1,200円) | ✕ | ✕ | ✕ | △(Tasks機能のみ、Agent内定期実行とは別) |
| Plus | $20/月(約3,000円) | ○(月間利用回数に上限あり) | ○(制限あり) | ○(対応アプリ・地域に制限あり) | ○ |
| Pro | $200/月(約30,000円) | ○(Plusより大幅に上限拡張) | ○(フル機能) | ○ | ○ |
| Team | $25〜30/ユーザー/月 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Enterprise / Edu | カスタム | ○ | ○ | ○(管理者制御) | ○ |
表をひとことで要約すると、Plusが入口で、Proが青天井版だ。
※利用回数・対応アプリ・地域は更新されるため、最新の公式情報を要確認(2026-06-28時点)。旧Teamプランは現行Teamへ自動移行済み。
※日本では消費税10%が別途かかります(2025年1月〜)
どのプランを選ぶべき?
迷ったらPlus。ほとんどの人はPlus($20/月)で十分です。
- まず試したいなら → Plus($20/月):エージェントモードの主要機能が利用可能。Deep Researchやタスクスケジューリングも使えますが、月間のAgent利用回数・対応アプリ・提供地域に制限があるため、最新の公式情報を要確認
- 毎日ヘビーに使うなら → Pro($200/月):Plusより利用上限が大幅に拡張され、より上位のモデルにもアクセスできます(具体的な月間メッセージ上限はOpenAI公式の最新情報を要確認)
- チームで使うなら → Team($25〜30/ユーザー/月):SSO、権限管理、データ保護設定がデフォルトで適用されます。教育機関向けはEduプラン、より大規模ならEnterpriseが選択肢
月$200のProは高い。でもエージェントモード単体のためなら正直オーバースペックだ。Codex・Sora・Voice・Deep Researchまで全部込みで毎日回す人にとって元が取れる価格、という捉え方が現実的だと思う。
価格の地図が頭に入ったところで、実際に動かす手順に入る。
エージェントモードの使い方|有効化からタスク実行まで

有効化そのものは拍子抜けするほど簡単だ。むしろ難しいのは「何を、どこまで任せるか」の指示の出し方のほう。まずは起動から。
ステップ1: エージェントモードを起動する
- chatgpt.com にアクセスし、Plus以上のプランでログイン
- チャット入力欄の左側にあるツールメニュー(ドロップダウン)を開く
- 「agent」モードを選択
- または入力欄に
/agentと入力してもOK
会話の途中からでも切り替えられる。普通のチャットで下調べして、流れでエージェントに渡す、という使い方が自然だ。
ステップ2: タスクを自然言語で指示する
起動したら、やってほしいことを言葉で書くだけ。コツは、ゴールと制約条件をセットで渡すこと。
例: 「東京から大阪への新幹線を4月10日の午前中で検索して、のぞみの時刻表をまとめて」
曖昧な指示ほど寄り道が増える。「午前中」「のぞみ」のように範囲を絞ると、エージェントの動きが安定する。
ステップ3: 実行を見守り、確認ポイントで判断する
指示を出すと、エージェントが自動で動き出す。基本の流れはこうだ。
エージェントが自動で実行開始 → Web検索、サイトアクセス、情報収集を自律的に進める
確認ポイントで一時停止 → メール送信・フォーム送信・購入などの重要アクションの前に確認を求める
テイクオーバーモード → ログイン画面・パスワード入力・CAPTCHA認証はユーザーに操作を委譲
完了・出力 → 結果をテキスト・表・レポートなどの形式で出力
途中で「方向が違う」と思ったら、止めずに追加指示を入れていい。エージェントはそこまでの作業を踏まえて軌道修正する。この「途中介入できる」点が、一括実行のDeep Researchにはない使い勝手だ。
テイクオーバーモードとは
ここはセキュリティ上いちばん大事なポイント。エージェントがログイン画面やパスワード入力、決済ページに到達すると、自動的にユーザーに操作を引き渡します。
この間、エージェントは画面内容を一切見ることができません。パスワードやクレジットカード情報がAIに読み取られる心配はありません。ユーザーが入力を完了すると、エージェントに操作を戻して作業を継続できます。
なお、Gmailなどで「メールを送信する」といった実行系の操作には、ユーザーが画面を見ている状態でのみ動く監視モード(Watch Mode)が適用される、とOpenAI系の解説でも示されている。「読む」のは任せられても、「送る」は人の目を通す設計だ。
起動と操作が分かったところで、エージェントが具体的に何をできるのかを機能ごとに掘る。
エージェントモードでできること|4大機能を徹底解説
機能1:Web自動操作(旧Operator)
看板機能。自然言語の指示だけで、Webブラウザ上の操作を自動化できます。
できること:
- Webサイトのナビゲーション(ページ遷移、ボタンクリック、フォーム入力)
- 検索結果のフィルタリングと情報抽出
- ECサイトでの商品検索・価格比較
- フォームへの自動入力と送信
- 複数サイトをまたいだ情報収集
実用プロンプト例:
Amazonで「ワイヤレスイヤホン」を検索して、 レビュー4.5以上・価格5,000円〜15,000円の商品を5つピックアップ。 商品名・価格・レビュー数・主な特徴を表にまとめて。
Booking.comで5月3日〜5日の京都のホテルを検索。 2名1室・朝食付き・レビュー8.5以上のホテルを 価格の安い順に5件リストアップして。
任せる操作と自分でやる操作は、はっきり線を引いておくこと。情報収集・比較・リストアップは任せていい。決済・予約確定だけは自分で最終確認する。ここを曖昧にすると、後で「勝手に進んでた」と慌てることになる。
機能2:Deep Research(深掘り調査)
Deep Researchは、最大30分かけて数十〜数百のWebソースを調査し、包括的なレポートを自動生成する機能です。日本語にすると「深掘り調査」。エージェントモードの中に内蔵されており、コンポーザー(入力欄)のメニューから選べます。搭載モデルや更新内容は随時改定されるため、最新版の対応モデル・機能差分はOpenAI公式の発表を要確認(2026-06-28時点)。
できること:
- 複数ソースからの横断的な情報収集と分析
- ファクトチェック付きのレポート生成
- 学術論文・業界レポートの横断検索
- 競合分析・市場調査の自動化
実用プロンプト例:
2026年の日本のSaaS市場について調査してください。
- 市場規模と成長率
- 主要プレイヤーのシェア
- 2025年からの変化点
- 今後のトレンド予測 ソースを明記した上で、3,000字程度のレポートにまとめて。
通常のWeb検索とは精度が段違いです。ソースのURLが明記されるため、情報の裏取りも簡単にできます。横断調査の精度を測るBrowseCompというベンチマークでは、エージェントが68.9%で、単体のDeep Research(55.5%)を上回ったという公開データもある。
機能3:Connected Apps(外部アプリ連携)
Gmail、Google Drive、Google Calendar、Slack、Notion、Zapierなどの外部サービスとOAuth認証(パスワードを渡さず安全に接続する仕組み)で連携できます。OpenAI系の解説では、GitHubやSharePointを含む60以上のアプリに対応とされる。
設定方法:
- ChatGPTの設定画面を開く
- 「Connected Apps」セクションに移動
- 接続したいアプリを選択
- OAuthで認証・権限を付与
連携後にできること:
- Gmailの未読メールを要約して報告
- Google Driveのファイルを検索・分析
- Slackの特定チャンネルの会話を要約
- Google Calendarの予定を確認・調整
実用プロンプト例:
今週のGmailの未読メールを確認して、 返信が必要なものをリストアップ。 それぞれの要約と推奨する返信内容を提案して。
ひとつ覚えておきたい区別がある。連携で情報を「見る」のと、実際にアクションを「取る」のは別扱いだ。Gmailの中身は読めても、送信のような重い操作は前述の監視モードが前提になる。
機能4:タスクスケジューリング
定期的に実行したいタスクを自動化できます。chatgpt.com/schedulesで管理可能です。
設定方法:
- エージェントモードでタスクを一度実行
- 完了後、「このタスクを毎週月曜8:00に実行して」と指示
- スケジュールが登録され、結果はメールやChatGPT上で確認可能
制限事項:
- 最大10個のアクティブタスクを設定可能
- Plus以上のプランが必要
- 結果の確認は手動(自動転送はConnected Apps連携が必要)
活用例:
毎週月曜朝8時に、以下の3つを実行して結果をまとめて:
- 日経平均とS&P500の先週の終値と変動率
- 「AIツール」に関する先週の主要ニュース3本
- 今週の東京の天気予報
4つの機能を見てきたが、当然ながら万能ではない。任せるべきでない領域を次にはっきりさせておく。
エージェントモードでできないこと・苦手なこと
期待しすぎると失望する。公開情報やレビューから見える「向いていない使い方」を率直に挙げる。
- 完璧なスライド・デザイン制作:たたき台は作れるが、見栄えする最終成果物としては力不足という評価が複数のレビューで目立つ。本気のスライドは別ツールで仕上げるのが現実的
- 複雑なコード開発:簡単なコード実行はできるが、本格的な開発エージェントには及ばない。込み入った実装は専用ツールの領分
- アクセス制限のあるサイト:ログイン必須・ボット対策の強いサイトでは止まる、または引き継ぎが必要になる
- 重い処理のスピード:途中介入できる代わりに、一括実行型より実行時間は長くなりがち。急ぎの調査には向かない場合がある
- 提供地域の制約:EEA(欧州経済領域)・スイス向けは段階的なロールアウトだった経緯があり、地域によって機能差が残る場合がある
要するに、「調べて・まとめて・軽く動かす」までが得意ゾーン。重い創作と重い開発は別の道具に渡したほうが早い。境界線が見えたところで、競合と並べて立ち位置を確かめる。
Anthropic Computer Use・Google Marinerとどう違う?
AIエージェントの「コンピュータ操作」分野では、3つの主要プレイヤーが異なるアプローチを取っています。それぞれ得意な土俵が違う。
| 項目 | ChatGPTエージェント | Anthropic Computer Use | Google Mariner |
|---|---|---|---|
| 提供形態 | ChatGPT内の統合機能 | API(開発者向け) | Chrome拡張(段階提供) |
| 対象ユーザー | 一般ユーザー〜ビジネス | 開発者・エンジニア | Googleエコシステム利用者 |
| 操作範囲 | Webブラウザ内 | デスクトップ全体(OS操作含む) | Webブラウザ内 |
| 日本対応 | ○(2025年2月〜) | ○(API経由) | △(米国中心) |
| 料金 | Plus $20/月〜 | API従量課金 | Google AI Ultra加入が必要 |
| 安全設計 | テイクオーバーモード | 開発者が実装 | ユーザー確認前提 |
つまり、すぐ使える完成品が欲しいか、自分で組み込みたいか、Googleの世界で完結したいか——選び方はここで決まる。
選び方の目安:
- 非エンジニアで手軽に使いたい → ChatGPTエージェントが最適。UIが直感的で、設定不要ですぐに使えます
- 自社プロダクトにPC操作AIを組み込みたい → Anthropic Computer Use。ClaudeのAPI経由で仮想PC操作を実装できます
- Googleサービス中心の業務 → Google Mariner。ただし、2026年4月時点では米国中心の段階提供です
ChatGPTとClaudeのモデルそのものの違いが気になるなら、ChatGPT vs Claude の比較も参考になる。エージェント以外の汎用チャットならGeminiやPerplexityも選択肢に入る。
実装イメージが固まったところで、実務でどう効くかを5つの型で示す。
業務で使える実践活用テクニック5選
テクニック1:競合リサーチの自動化
以下の競合3社について調査して、比較表を作成してください:
- [競合A社]
- [競合B社]
- [競合C社]
調査項目:
- 主要サービスと料金体系
- 直近3ヶ月のプレスリリース・ニュース
- SNSでの評判(X / LinkedIn)
- 採用状況から推測される注力分野
手動でやれば半日かかる作業が、エージェントモードなら15〜30分で完了します。
テクニック2:見積書・請求書データの一括処理
添付したPDFの見積書10件から以下を抽出して、 スプレッドシート形式で出力して:
- 取引先名
- 見積日
- 合計金額(税込・税抜)
- 主要品目
- 支払条件
Connected AppsでGoogle Driveと連携していれば、Drive上のファイルを直接参照できます。スプレッドシート集計はエージェントの得意分野で、表計算タスクのベンチマーク(SpreadsheetBench)でも従来の競合を上回ったという公開データがある。
テクニック3:採用候補者のリサーチ
LinkedInで「データサイエンティスト東京Python 5年以上」の 条件に合う人材のプロフィールを10件リサーチして、 経歴・スキル・現職を表にまとめて。
※ LinkedIn側のアクセス制限により、すべてのプロフィールにアクセスできるとは限りません。
テクニック4:定型レポートの自動生成
毎月1日に以下のレポートを自動生成して:
- Google Analyticsの先月のPV・UU・直帰率
- 主要KPIの前月比
- トラフィック上位10ページ
- 改善提案3点
タスクスケジューリングと組み合わせれば、毎月自動で実行されます。
テクニック5:旅行プランの一括比較
GW(5/3〜5/6)に大人2人で沖縄旅行。 以下を調べて最もコスパの良いプランを提案して:
- 羽田発の航空券(JAL/ANA/スカイマーク)
- 那覇市内のホテル(朝食付き・レビュー4以上)
- レンタカー(禁煙・コンパクト)
- おすすめ観光スポット3つと所要時間
5つに共通するのは、「自分でやると面倒だが手順は決まっている」タスクだという点。毎日触る機能というより、月に数回の重めの作業を丸投げするのが相性がいい。任せられる範囲が分かったら、最後に安全面の注意をまとめる。
エージェントモードを安全に使うには?利用時の注意点

便利の裏には必ずリスクがある。任せる前に、この3点だけは押さえておきたい。
セキュリティ面
- パスワード・クレジットカード情報は必ずテイクオーバーモードで自分で入力
- 共有端末ではセッションを残さない
- 業務アカウントと個人アカウントを分離
- Connected Appsの権限は必要最小限に設定
精度面
- すべてのWebサイトで同じ精度で動作するわけではない。一部サイトはアクセス制限される場合あり
- 重要な業務判断の前には、エージェントの出力結果を人間が必ず確認する
- フォーム送信や購入操作は確認ステップを設ける
コスト面
- Plusの利用枠で足りない場合は、タスクの優先順位をつけて効率的に使う
- Deep Researchは1回あたりの処理時間が長いため、本当に必要な調査にのみ使用
- まずはPlusで1ヶ月試して、使用頻度を見てからProへの移行を検討
注意点を踏まえた上で、AI PICKSとしての総合的な見立てをまとめる。
AI PICKSの独自評価
AI PICKSでは、500以上のAIツールを独自の評価基準でスコアリングしています。外部レビュー・SNSバズ・トレンド指数・サイト人気度・プロダクト品質の5軸で総合評価しています。
ChatGPTの総合スコア: 95点 / 100点満点
- ユーザー評価: 4.5点(2847件のレビュー)
編集部の評価
公開情報・公式仕様・各種レビューをもとに、エージェントモードの強みと弱みを率直に整理する。
評価の観点
ChatGPT エージェントモードは「自律型AIアシスタント」というカテゴリの中で何が強みなのか。編集部は以下3軸で見ている。
- 自律実行の範囲(Webブラウザ操作・外部アプリ連携の深さ)
- 料金とアクセス可能性(個人利用で現実的に試せるか)
- エコシステムとの統合度(既存ワークフローへの組み込みやすさ)
強み・弱みの率直な評価
- 統合の完成度: 圧倒的。OperatorとDeep Researchを1つのUIに溶かし込んだ手際は頭一つ抜けている。使い慣れたChatGPT画面のまま、調査から実行まで途切れない
- 料金の入りやすさ: 重宝する。月$20のPlusでエージェント・連携・スケジューリングまで触れるのは、競合と比べても破格に近い
- 横断リサーチ: 地味に強い。途中介入できる調査は、一括実行型より融通が利く。プロンプトに慣れていない人ほど恩恵が大きい
- スライド・デザイン生成: 正直イマイチ。たたき台止まり。見栄えする成果物は別ツールで仕上げる前提で考えたほうがいい
- 重い開発タスク: 微妙。簡単なコード実行はできるが、本格的な開発は専用エージェントの領分
公開情報からの比較整理
公式仕様から判断する限り、主要な自律型エージェントは以下のように整理できます。
| 項目 | ChatGPTエージェントモード | Anthropic Computer Use | Google Project Mariner |
|---|---|---|---|
| 提供形態 | ChatGPT内の機能 | Claude API経由 | Chrome拡張(限定提供) |
| 最低料金 | Plus $20/月〜 | API従量課金 | 公式サイト最新情報を参照 |
| 外部アプリ連携 | Gmail/Drive/Slack等 | 開発者実装次第 | Chrome内タブ操作 |
| 日本語対応 | あり | あり | あり |
| 商用利用 | 各プラン規約に準拠 | API利用規約に準拠 | 公式サイト最新情報を参照 |
ChatGPTは「すぐ使える完成品」、Computer Useは「開発者が組み込む素材」、Marinerは「ブラウザ特化」という棲み分けが見えます。
編集部の総合判断
- 個人で業務自動化を試したい人 → ChatGPTエージェントモード(Plus)。月$20で連携・スケジューリングまで揃う完成度は現時点で頭一つ抜けている
- 自社プロダクトにエージェント機能を組み込みたい開発者 → Anthropic Computer Use。APIベースで柔軟に設計可能
- Webリサーチ・フォーム入力を高頻度で行う人 → ChatGPTエージェントモードのDeep Research併用が現実解
迷っているなら、まずPlusで1ヶ月。ここが結論だ。
よくある質問(FAQ)
Q. ChatGPT エージェントモードは無料で使えますか?
いいえ、2026年4月時点ではPlus($20/月)以上の有料プランが必要です。無料版やGoプラン($8/月)ではエージェントモードを利用できません。まずはPlusプランで始めるのがおすすめです。
Q. Operatorとエージェントモードは別のサービスですか?
同じ機能です。2025年1月にPro限定で「Operator」としてリリースされた後、2025年7月にChatGPT本体に統合され「エージェントモード」として提供されています。operator.chatgpt.comでの単体提供は終了しています。
Q. エージェントモードでログインが必要なサイトは使えますか?
使えます。ログイン画面に到達すると、テイクオーバーモードに切り替わり、ユーザーが直接ID・パスワードを入力します。入力中の画面はエージェントに見えないため、認証情報が漏れる心配はありません。
Q. エージェントモードで決済や購入はできますか?
技術的には可能ですが、決済ページではエージェントが自動的に一時停止し、ユーザーに確認を求めます。クレジットカード情報の入力はテイクオーバーモードで行い、最終的な購入ボタンもユーザー自身が押す設計です。AIが勝手に課金することはありません。
Q. Connected Appsではどのサービスと連携できますか?
2026年4月時点で、Gmail、Google Drive、Google Calendar、Slack、Notion、Zapierなどの主要サービスに対応しています。GitHubやSharePointを含む60以上のアプリに対応とされます(OpenAI系の解説, 2026時点)。接続はOAuth認証で行い、ChatGPTの設定画面から管理できます。
Q. タスクスケジューリングで設定できるタスク数に上限はありますか?
はい、1アカウントあたり最大10個のアクティブタスクを設定できます。不要になったタスクはchatgpt.com/schedulesから削除すれば、枠が空きます。実行結果はChatGPT上やメールで確認可能です。
Q. Anthropic Computer Useとの一番の違いは何ですか?
最大の違いは「対象ユーザー」です。ChatGPTエージェントは一般ユーザー向けの完成品として提供されており、設定不要ですぐに使えます。一方、Anthropic Computer UseはAPI経由の開発者向けツールで、自社プロダクトにPC操作AIを組み込みたいエンジニア向けです。操作範囲もAnthropicはデスクトップ全体、ChatGPTエージェントはWebブラウザ内に限定されます。
Q. エージェントモードの実行中にエラーが出たらどうなりますか?
エージェントはまず自己修正を試みます。例えば、ボタンが見つからない場合は別のアプローチを試したり、ページを再読み込みしたりします。それでも解決できない場合は、ユーザーに操作を引き継ぐよう依頼が来ます。完全に放置しても勝手に暴走することはありません。
Q. エージェントモードはスライドやスプレッドシートも作れますか?
作れます。リサーチ結果を.xlsx(スプレッドシート)や.pptx(スライド)形式で書き出せます。ただし表計算・データ集計は実用的な一方、見栄えするスライドのデザインは力不足という評価が多く、最終的な体裁は別ツールで整える前提が現実的です。
