
【2026年最新】ChatGPT Business完全ガイド|料金・使い方・チーム導入の始め方を徹底解説
「会社でChatGPTを使いたいけど、個人のPlusプランを人数分買えばいいの?」——実は、チームで業務利用するならChatGPT Businessという専用プランがあります。データが学習に使われない、メンバーを一元管理できる、カスタムGPTをチーム共有できる。個人プランとは根本的に違う仕組みです。
この記事では、2026年4月時点の最新情報をもとに、ChatGPT Businessの料金・機能・始め方・活用事例・他プランとの違いを徹底解説します。
この記事でわかること
- ChatGPT BusinessとPlus・Pro・Enterpriseの具体的な違い
- 日本円での料金(年額¥3,900/人・月 vs 月額¥4,650/人・月)
- ワークスペース作成からメンバー招待・SSO設定まで
- チームGPTs・管理コンソール・データ保護の使い方
- 「Business or Enterprise?」の判断チェックリスト
- 営業・マーケ・開発チームが今すぐ使えるプロンプト活用例
30秒で結論
- チーム利用(2名以上)+ 顧客情報や社内データを扱う → ChatGPT Business一択。個人のPlusを人数分買うのはNG
- 年額契約の方が安い。月額¥4,650/人 → 年額¥3,900/人(約16%割引)
- Business最大の差別化点は「データ保護」。会話内容がAI学習に使われない設定がデフォルト
- SSO(シングルサインオン)が追加費用なしで使える。SCIM対応はEnterpriseのみ
- 100名以上 or コンプライアンス要件が厳しい → Enterprise(要問い合わせ)に相談
ChatGPT Businessとは?旧「Team」プランの進化版

ChatGPT Businessは、OpenAIが提供する法人・チーム向けChatGPTプランです。2025年8月に旧「ChatGPT Team」から名称変更されました(機能の変更はなし)。日本語でも「チームプラン」「Teamプラン」と呼ばれることがありますが、現在の正式名称はBusinessです。
個人プラン(Plus・Pro)との根本的な違いは、「誰のためのAIか」というコンセプトにあります。
| 比較項目 | Free | Plus | ChatGPT Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| 対象 | 個人(試用) | 個人 | チーム(2名〜) | 大企業(要問合せ) |
| 料金(月額) | $0 | $20/人 | $30/人(月額)$25/人(年額) | 要問合せ |
| 日本円目安 | — | 約¥3,000/人 | 約¥4,650/人(月額)約¥3,900/人(年額) | — |
| データ学習除外 | ❌ | ❌(設定で可) | ✅ デフォルトOFF | ✅ |
| チームワークスペース | ❌ | ❌ | ✅ | ✅ |
| カスタムGPTのチーム共有 | ❌ | 個人のみ | ✅ | ✅ |
| 管理コンソール | ❌ | ❌ | ✅ | ✅ |
| SSO(シングルサインオン) | ❌ | ❌ | ✅(追加費用なし) | ✅ |
| SCIM(ユーザー自動管理) | ❌ | ❌ | ❌ | ✅ |
| メッセージ上限 | 制限多 | 標準 | Plusの2倍(100回/3時間) | カスタム |
| 専任サポート | ❌ | ❌ | ❌ | ✅ |
Business以上でデータ学習が自動的にオフになります。個人のPlusプランでも設定からオフにできますが、デフォルトはオンです。顧客情報・社内機密・個人情報を扱う業務では、Businessプランが事実上の必須条件です。
📌 ポイント: 「個人Plusを人数分契約」vs「Businessプラン」で迷う企業が多いですが、3人以上のチームで業務データを扱うならBusinessが必須。コスト差($20 vs $25〜30)より、データ保護とチーム管理機能の方がはるかに重要です。
料金プラン詳細|月額と年額の損益分岐点

ChatGPT Businessの料金はユーザー数×月額のシート制です。最低利用人数は2名から。
月額プラン vs 年額プランの比較
| 項目 | 月額プラン | 年額プラン |
|---|---|---|
| 料金(1人あたり) | $30/月(約¥4,650) | $25/月(約¥3,900) |
| 契約縛り | なし(月ごと解約可) | 1年間(年一括請求) |
| 割引率 | — | 約16%引き |
| 途中解約 | 翌月から | 不可(原則) |
| 席の追加 | 翌月から反映 | 日割りで課金 |
年額プランの年間コスト試算(5人チームの場合):
月額プラン: $30 × 5人 × 12ヶ月 = $1,800/年(約¥277,000)
年額プラン: $25 × 5人 × 12ヶ月 = $1,500/年(約¥231,000)
年間節約額: $300(約¥46,000)
6ヶ月以上継続する予定なら年額プランが確実にお得です。
追加シートの課金ルール
月の途中でメンバーを追加した場合、その月の残り日数分が日割りで課金されます。
例: 10人チーム → 月15日に1名追加(月30日)
→ 追加1名は 15/30 × $25 = $12.50 を月次請求に加算
日本向け追記:消費税の取り扱い
OpenAIは2023年10月から日本でも消費税を徴収しています。表示価格にさらに10%が加算されます。年額プランの実質コストは¥3,900 × 1.1 ≒ ¥4,290/人・月が目安です。
始め方|ワークスペース作成からメンバー招待まで
ChatGPT Businessのセットアップは10〜15分で完了します。
ステップ1: アップグレード開始
- chatgpt.com にログイン(既存のOpenAIアカウントでOK)
- 画面左下のアカウントメニュー → 「プランをアップグレード」をクリック
- 「Business」プランを選択 → 「Teamを入手する」をクリック
ステップ2: ワークスペース名を設定
チーム専用のワークスペース名を入力します。会社名・部署名・プロジェクト名など、チームで識別しやすい名前にしましょう。後から変更できます。
例: 「株式会社○○ - マーケティング部」
例: 「○○プロジェクトチーム」
ステップ3: プランと人数を選択
月額か年額かを選択し、最初に利用するメンバー数を入力します。あとで増減できるので、最小人数から始めてOKです(最低2名)。
ステップ4: 支払い情報を入力
クレジットカード(VISA / Mastercard / Amex)で支払います。法人カードを使うと経費処理がスムーズです。
⚠️ 注意: すでに個人でPlusプランを契約している場合、Businessワークスペースへの参加時点でPlusは解約しないと二重課金になります。
ステップ5: メンバーを招待
支払い完了後、招待画面が表示されます。
- メールアドレス入力方式: 1件ずつ入力して招待メールを送信
- CSVインポート方式: 複数名を一括招待([メールアドレス,役割]形式のCSVを用意)
権限は3段階です。
- オーナー(Owner): すべての管理権限。ワークスペース削除も可能
- 管理者(Admin): メンバー管理・設定変更が可能
- メンバー(Member): ChatGPTの利用のみ
招待されたメンバーにはメールが届き、「ワークスペースに参加する」ボタンをクリックすると参加完了です。
ステップ6: SSO設定(任意)
既存のGoogle Workspace・Microsoft Azure AD・Oktaなどと連携するSSO(シングルサインオン)を設定できます。
- ワークスペース設定 → 「Identity & Provisioning」タブを開く
- ドメイン検証を完了(メールアドレスのドメインを所有していることを証明)
- IdP(Identity Provider)情報を入力してSSO有効化
📌 SSO設定の注意点: ドメイン検証が完了するまでSSO設定は有効化できません。また、SSOを有効にすると、パスワードログインが制限されます。ロックアウト防止のため、管理者アカウントは必ずパスワードでもログインできる状態にしておくことを推奨します。
主要機能を使いこなす|チームGPTs・管理コンソール・データ保護

チームGPTs:全員で使える専用AIを作る
ChatGPT BusinessのキラーフィーチャーがチームGPTsです。部署や業務に特化したカスタムAIを作成し、メンバー全員が使える状態で公開できます。
使えるチームGPTsの例:
■ 社内規程QAボット
「就業規則.pdf」「セキュリティポリシー.pdf」をアップロードし、
"社内規程について質問に答えるAI" として設定。
新入社員の質問対応・人事部の問い合わせ削減に活用。
■ 見積書作成GPT
商品カタログと価格表をナレッジとして設定。
製品名と数量を入力するだけで見積もり下書きを出力。
■ カスタマーサポートドラフトGPT
よくある問い合わせパターンと回答テンプレートをナレッジに設定。
問い合わせ内容を貼ると回答ドラフトを自動生成。
作成方法:
- チームワークスペースにログイン
- サイドバー「GPTを探す」→「GPTを作成する」
- 名前・説明・指示・ナレッジファイルを設定
- 公開範囲を「チーム全員」に設定して保存
管理コンソール:利用状況の把握と統制
Businessプランでは管理者が「ワークスペースを管理する」メニューにアクセスできます。主な管理機能は以下のとおりです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| メンバー管理 | 招待・役割変更・削除 |
| 使用状況モニタリング | メンバー別の利用頻度・モデル使用状況 |
| データ設定 | 学習利用のオン/オフ設定(デフォルトOFF) |
| 請求管理 | 座席数変更・支払い方法変更・請求書確認 |
| セキュリティ設定 | SSO設定・ドメイン検証 |
データ保護の仕組み
ChatGPT Businessでは、すべての会話内容がOpenAIのAIモデル学習に使われないことがデフォルト設定です。これは個人PlusとBusinessの最大の違いです。
具体的には以下が保証されています。
- 会話内容 → モデルトレーニングに使用しない
- ファイル・画像のアップロード内容 → 学習に使用しない
- チームGPTsのナレッジファイル → OpenAI内部アクセス不可
なお、EnterpriseほどのSOC2 Type2認証やデータ暗号化(TLS 1.2 / AES-256)はBusinessプランには含まれていません。金融・医療・官公庁など高度なコンプライアンスが必要な場合はEnterpriseを検討してください。
利用可能なAIモデル
Businessプランでは以下のモデルが利用できます。
GPT-5 Auto(デフォルト)
GPT-5 Instant
GPT-5 Thinking
GPT-5 Thinking mini
GPT-5 Pro(管理者設定で有効化)
GPT-4o
GPT-4.1
OpenAI o3
管理者は特定のモデルをチーム全体でオン/オフできます。高コストなモデル(GPT-5 Thinking / o3)を制限して利用コストをコントロールすることも可能です。
チーム別・業務別の実践活用例

営業チームの活用
提案書作成の効率化:
プロンプト例:
「以下の顧客情報をもとに、製品提案書のドラフトを作成してください。
[会社名]: ○○株式会社
[業種]: 製造業
[課題]: 在庫管理のコスト削減
[予算規模]: 月50万円以下
[決裁者の役職]: 経営企画部長
形式: A4 2枚程度、結論ファースト、具体的な数値効果を含める」
議事録の自動生成: チームGPTsに「議事録フォーマット」を設定しておけば、メモや文字起こしを貼り付けるだけで整形済み議事録が完成します。
マーケティングチームの活用
コンテンツカレンダー作成:
プロンプト例:
「SaaS企業のBtoB向けコンテンツカレンダーを4月〜6月分作成してください。
テーマ: AI業務効率化
コンテンツタイプ: ブログ記事・SNS投稿・メルマガの3種
ターゲット: 中小企業の経営者・IT担当者
各コンテンツに: タイトル案・概要・キーワード・配信チャンネルを含めること」
競合分析レポートのテンプレ化: 競合情報を入力するだけで分析レポートを生成するチームGPTsを作成すると、分析品質が統一されます。
カスタマーサポートチームの活用
問い合わせ回答ドラフト生成:
プロンプト例:
「以下の顧客問い合わせに対して、丁寧かつ明確な回答ドラフトを
作成してください。返金・謝罪が必要な場合は含めること。
(問い合わせ内容をここに貼り付け)」
クレーム対応や技術サポートのドラフト生成に使うと、対応速度が2〜3倍になる企業も多いです。
開発チームの活用
BusinessプランにはCodex(コード生成エージェント)へのアクセスも含まれています。コードレビュー・バグ修正・ドキュメント生成など、開発業務の自動化に活用できます。
# チームGPTsを使ったコードレビュー自動化の例
# コーディング規約をナレッジとして設定したGPTsで、
# PRのdiffを貼り付けると規約違反をチェック
BusinessとEnterpriseの選び方
迷ったときは以下のチェックリストを使ってください。
Enterpriseが必要な場合:
- ✅ 従業員数 100名以上でChatGPTを全社展開したい
- ✅ SOC2 Type2・HIPAAなどの厳格なコンプライアンスが必要
- ✅ SCIM(Active Directoryなどとの自動ユーザー同期)が必要
- ✅ カスタムデータ保持期間・データ残存場所の設定が必要
- ✅ 128Kトークンの超大容量コンテキストが必要(大量の文書処理)
- ✅ 専任のアカウントマネージャー・優先サポートが必要
Businessで十分な場合:
- ✅ チームサイズが2〜100名程度
- ✅ SSOで十分(SCIMは不要)
- ✅ 一般的な業務データ(顧客情報・社内文書)を扱う
- ✅ 月¥3,900〜4,650/人のコスト感が合っている
- ✅ まずChatGPTのチーム活用を試してみたい
正直なところ、100名以下の中小企業であればほとんどのケースでBusinessで十分です。Enterpriseは価格が非公開で通常数倍以上のコストになるため、コンプライアンス要件が明確に存在する場合のみ検討することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. ChatGPT Businessは個人でも申し込めますか?
最低2名から申し込めるため、個人事業主でも使えます。ただし2名分の料金がかかります($50〜60/月)。データ保護が必要なフリーランスや1人会社の場合は選択肢になります。
Q. ChatGPT BusinessはMicrosoft Teamsと連携できますか?
2026年4月時点で、ChatGPT BusinessとMicrosoft Teamsを直接統合する公式機能はありません。ただし、Microsoft 365 Copilot(Microsoft純正)や、Zapierなどの自動化ツールを使ったワークフロー統合は可能です。なお、検索サジェストに出てくる「chatgpt teams 連携」は、主にChatGPTとMicrosoft Teamsのコネクタ連携のことを指しています。
Q. 現在Plusを使っています。Businessに移行したらどうなりますか?
Plusの利用期間中でもBusinessに移行できます。Businessワークスペースへの参加完了後、Plusのサブスクリプションを手動でキャンセルしてください。そのままにしておくと二重課金になります。Plusの未消化分は返金されない場合があるため、更新タイミングに合わせて移行するのがベストです。
Q. 会話履歴は全メンバーに見えますか?
いいえ。各メンバーの会話履歴は本人のみが閲覧できます。ワークスペースを共有しても、他のメンバーの会話内容は管理者を含めて誰も見られません。チームGPTsのナレッジとして共有する情報のみ、全メンバーがアクセスできます。
Q. 途中でメンバーが退職した場合、席の費用はどうなりますか?
管理コンソールからメンバーを削除し、座席数を変更することで翌月以降の課金を止められます。月の途中での返金はありません。年額プランの場合は年次更新時の座席数で課金されるため、退職者が出た場合は更新前に人数を見直してください。
Q. 無料トライアルはありますか?
2026年4月時点でChatGPT Businessに無料トライアル期間はありません。ただし、個人の無料プランやPlusプランで機能を確認してからBusinessに移行するアプローチが現実的です。決済前に機能や使用感を試したい場合は、まずPlusで1ヶ月使ってみることをおすすめします。
Q. ChatGPT EnterpriseとBusinessの最大の違いを一言で言うと?
「自動化とコンプライアンスの深さ」です。Businessは「チームで安全にChatGPTを使う」ための基本機能が揃っています。EnterpriseはそこにSCIMによるID自動管理・SOC2認証・データ暗号化・専任サポートが加わり、大企業のITガバナンスに対応します。「セキュリティを確保しながら100人以上で全社展開したい」という要件が出てきたらEnterpriseへの移行を検討するタイミングです。
Q. 日本語でサポートは受けられますか?
Businessプランには専任サポートは含まれていません。一般的なOpenAIのヘルプセンター(help.openai.com/ja-jp)を利用してください。日本語対応のナレッジベースと問い合わせフォームがあります。なお、SSO設定などの技術的な問い合わせは英語での対応が基本です。
