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【2026年最新】Clineの使い方完全ガイド|VSCode AIエージェントの料金・設定・活用術を徹底解説
AIコーディングツールが乱立する中、「結局どれを使えばいいの?」と迷っている方は多いはずです。Cline(クライン)は、VS Codeの拡張機能として動作するオープンソースのAIコーディングエージェントで、500万インストールを超える人気ツール。本体は完全無料で、AIモデルのAPI料金だけで使えるという圧倒的なコスパが支持されています。
この記事では、Clineの導入から実践的な活用術まで、2026年3月時点の最新情報をもとに徹底解説します。
この記事でわかること
- Clineの特徴と他ツール(Cursor・GitHub Copilot)との違い
- インストールから初期設定までの具体的な手順
- 料金の仕組みとコストを抑えるテクニック
- 実践的な使い方とプロンプトの書き方
- MCP連携やCLI 2.0など最新機能の活用法
30秒で結論
- Cline本体は無料。かかるのはAIモデルのAPI利用料のみ(月$5〜$30が目安)
- VS CodeとJetBrainsで使える。好きなAIモデルを自由に選べる(BYOM)のが最大の強み
- CursorやCopilotと違い、サブスクリプション不要・ベンダーロックインなし
- 初心者なら月$5程度のライトな使い方から始められる
- ガッツリ開発する人はClaude Sonnet 4 + Prompt Cachingで月$15〜$30が現実的
- 2026年にはCLI 2.0・MCP連携・Teams機能が追加され、個人からチームまで対応
Clineとは?VSCodeで使えるAIコーディングエージェント

Clineは、VS Code上で動作するAIエージェント型の拡張機能です。2024年にオープンソースプロジェクトとして誕生し、2026年3月時点でVS Codeマーケットプレイスで500万インストール以上を達成。Samsung Electronicsが社内展開するなど、個人開発者から大企業まで幅広く採用されています。
Clineの核心:BYOM(Bring Your Own Model)
Clineの最大の特徴はBYOM(Bring Your Own Model)。自分のAPIキーを持ち込んで、好きなAIモデルを使える仕組みです。
対応しているAPIプロバイダーは以下の通りです。
- Anthropic(Claude Sonnet 4、Claude Opus 4.1など)← Cline推奨
- OpenAI(GPT-4o、GPT-4o miniなど)
- Google(Gemini 2.5 Pro、Gemini 2.5 Flashなど)
- DeepSeek(DeepSeek V3など)← 低コスト志向向け
- OpenRouter(複数モデルを一括管理)
- Ollama / LM Studio(ローカルLLM対応)
つまり、「今日はClaudeで複雑なリファクタリング、軽い修正はGemini Flashで」といったタスクに応じたモデルの使い分けが自由にできます。
Clineにできること
Clineは単なるコード補完ツールではありません。自律的にタスクを実行する「エージェント」です。
- コードの生成・修正・リファクタリング:自然言語で指示するだけ
- プロジェクト構造の解析:ファイル構造やAST(抽象構文木)を読み取り、コードベース全体を理解
- ターミナルコマンドの実行:依存関係のインストール、ビルド、テスト実行まで自動化
- ブラウザ操作:ヘッドレスブラウザでUIテストやスクレイピング
- MCP(Model Context Protocol)連携:外部ツールやデータベースとの接続
- エラーの自動検知・修正:コンパイラやリンターのエラーを検知して自動修復
ヒューマン・イン・ザ・ループ
Clineの重要な設計思想がヒューマン・イン・ザ・ループ。ファイルの変更やコマンドの実行前に、必ずユーザーの承認を求めます。「AIが勝手にコードを壊す」というリスクを最小限に抑えながら、安全に自動化を進められます。
Clineの料金プラン|本体無料+API従量課金

Clineの料金体系はシンプルです。Cline本体は完全無料。必要なのはAIモデルのAPI利用料だけです。
3つのプラン
| プラン | 月額 | 対象 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| Open Source | 無料 | 個人開発者 | VS Code拡張、CLI、MCP対応、BYOK |
| Teams | $0(Q1 2026まで)→ $20/ユーザー | チーム | JetBrains対応、一括請求、ロール管理 |
| Enterprise | カスタム | 大規模組織 | SSO、SLA、VPCデプロイ、監査ログ |
📌 ポイント: Teamsプランは2026年Q1まで無料で使える。その後も最初の10シートは永久無料。小規模チームなら実質無料で使い続けられる。
AIモデルのAPI利用料の目安
Cline本体は無料でも、AIモデルのAPI利用料は発生します。主要モデルの料金は以下の通りです。
| AIモデル | 入力(1Mトークン) | 出力(1Mトークン) | 月額目安 |
|---|---|---|---|
| Claude Sonnet 4 | $3 | $15 | $15〜$30 |
| Claude Opus 4.1 | $15 | $75 | $30〜$60 |
| GPT-4o | $2.5 | $10 | $10〜$25 |
| GPT-4o mini | $0.15 | $0.6 | $2〜$5 |
| Gemini 2.5 Flash | $0.075 | $0.3 | $1〜$3 |
| DeepSeek V3 | $0.27 | $1.1 | $3〜$8 |
📌 現実的なコスト感: 1つの簡単なタスク(ファイル作成+テスト)で約$0.10〜$0.15。毎日ちょっと使うライトユーザーなら月$5〜$6(約750〜900円)に収まる。
コストを抑える3つのテクニック
1. Prompt Cachingを活用する
Claude系モデルではPrompt Cachingが使えます。一度使ったプロンプトの結果をキャッシュして再利用することで、最大90%のコスト削減が見込めます。Clineは自動でPrompt Cachingを適用するので、特別な設定は不要です。
2. タスクに応じてモデルを使い分ける
複雑な設計やリファクタリングにはClaude Sonnet 4を使い、簡単なコード修正や質問にはGemini 2.5 FlashやGPT-4o miniを使う。この使い分けだけでコストは半分以下になります。
3. 会話が長くなったらリセットする
Clineは会話履歴をコンテキストとして保持するため、長い会話ほどトークン消費が増えます。「最初は1タスク$0.05だったのに、気づいたら$0.50になっていた」はあるある。タスクが完了したら新しい会話を始めるのが鉄則です。
Clineの始め方|インストールから初期設定まで

Clineの導入は5〜10分で完了します。ここではVS Codeでの手順を解説します。
STEP 1:VS Codeに拡張機能をインストール
- VS Codeを開く
- 左サイドバーの拡張機能アイコン(四角が4つのアイコン)をクリック
- 検索欄に「Cline」と入力
- 「Cline」(発行元: Cline Bot Inc.)を選択し「インストール」をクリック
- 「発行元を信頼してインストール」を選択
インストールが完了すると、左サイドバーにClineのロボットアイコンが表示されます。
STEP 2:APIキーの設定
Clineのアイコンをクリックすると初期設定画面が表示されます。
1. 「Use your own API key」を選択
2. API Providerのプルダウンから使用するサービスを選択
- 推奨: Anthropic(Claude)
- コスト重視: OpenRouter(複数モデルを一元管理)
3. APIキーを入力
4. 「Let's go!」をクリック
Anthropic APIキーの取得方法:
- console.anthropic.com にアクセス
- アカウント作成・ログイン
- 「API Keys」→「Create Key」でキーを発行
- クレジットカードを登録(従量課金のため)
📌 お試し: Clineにサインアップすると$0.50分の無料クレジットがもらえます。まずはこれで試してから、自分のAPIキーを設定するのがおすすめ。
STEP 3:推奨設定
初期設定が完了したら、以下の設定を確認しましょう。
Auto-Approve設定(安全性のカスタマイズ):
| 設定項目 | おすすめ | 説明 |
|---|---|---|
| Read project files | ✅ ON | プロジェクト内ファイルの読み取り |
| Read all files | ❌ OFF | プロジェクト外ファイルの読み取り |
| Edit project files | 慎重に | ファイル編集の自動承認 |
| Execute safe commands | ✅ ON | 安全なコマンドの自動実行 |
| Execute all commands | ❌ OFF | 危険なコマンドも含めて自動実行 |
| Use the browser | ✅ ON | ブラウザ操作の許可 |
初心者はAuto-Approveをすべてオフにして、毎回確認しながら使うのが安心です。慣れてきたらファイル読み取りやセーフコマンドの自動承認をオンにすると、作業スピードが上がります。
Clineの使い方|基本操作から実践テクニックまで

Clineの基本的な使い方は「チャットで指示を出す → 結果を確認 → 承認する」の3ステップです。
基本的な使い方
Clineのチャットウィンドウに、自然言語でタスクを入力します。
例1:新しいコンポーネントを作成
Reactのユーザープロフィールカードコンポーネントを作成して。
アバター画像、名前、メールアドレス、自己紹介文を表示。
TailwindCSSでスタイリング。レスポンシブ対応。
例2:バグの修正
src/components/Cart.tsxで「合計金額が0円と表示される」バグを修正して。
割引計算のロジックに問題がありそう。
例3:テストの作成
src/lib/utils.tsの全関数に対してVitestのユニットテストを書いて。
エッジケースも網羅すること。
Clineはタスクを受け取ると、まずプロジェクトの構造を解析し、関連ファイルを読み込んでから作業を開始します。ファイルの作成・変更やコマンドの実行のたびに承認を求めるので、「Save」「Run Command」「Approve」をクリックして進めていきます。
Plan / Act モード
Clineには2つの動作モードがあります。
- Plan モード:まず計画を立てて、実行内容を説明してくれる。複雑なタスクの全体像を把握したい時に使う
- Act モード:すぐに実行に移る。シンプルなタスクを素早く片付けたい時に使う
Tabキーでモードを切り替えられます。大きなリファクタリングなどはPlanモードで計画を確認してからActモードで実行、という流れが安全です。
@メンションでコンテキストを追加
チャット入力欄で「@」を入力すると、コンテキストを追加できます。
@file— 特定のファイルを参照@folder— フォルダ全体を参照@url— URLの内容を読み込み@problems— 現在のエラー一覧を渡す@git— Gitの差分情報を渡す
@src/lib/api.ts このAPIクライアントにリトライ処理を追加して。
3回まで再試行、エクスポネンシャルバックオフで。
コンテキストを明示的に渡すことで、Clineの理解精度が上がり、無駄なトークン消費も抑えられます。
実践プロンプトのコツ
良いプロンプト:
src/components/DataTable.tsxのソートロジックをリファクタリングして。
現状: 各カラムごとにif文で分岐
目標: 汎用的なsort関数に統合
制約: 既存のテストが全部通ること
悪いプロンプト:
テーブルを直して
Clineに限らずAIコーディングツール全般に言えることですが、「何を」「なぜ」「どういう制約で」を明確にするほど、出力の品質が上がります。
Cursor・GitHub Copilotとの違い|どれを選ぶべき?
Clineを検討している人の多くは、CursorやGitHub Copilotとの比較で迷っているはずです。3つのツールの違いを整理します。
ツール比較:
- Cline — 種類:VS Code拡張機能。月額:無料(API料金のみ)。AIモデル:自由に選択(BYOM)。自律的タスク実行:◯。ヒューマン・イン・ザ・ループ:◯。エディタ変更:不要(VS Codeのまま)
- Cursor — 種類:独自エディタ(VS Codeフォーク)。月額:$20/月(Pro)。AIモデル:Cursor選定モデル。自律的タスク実行:◯。ヒューマン・イン・ザ・ループ:△。エディタ変更:必要(Cursorに乗り換え)
- GitHub Copilot — 種類:VS Code拡張機能。月額:$10/月(Pro)。AIモデル:GPT-4o / Claude対応。自律的タスク実行:◯(Agent Mode)。ヒューマン・イン・ザ・ループ:◯。エディタ変更:不要
Clineがおすすめな人:
- APIキーを自分で管理したい(コスト透明性を重視)
- 複数のAIモデルを使い分けたい
- VS Codeのまま使いたい(エディタを変えたくない)
- オープンソースが好き
- サブスクリプションに縛られたくない
Cursorがおすすめな人:
- UI/UXの洗練さを重視する
- APIキーの管理が面倒
- 月額$20で全部コミコミがいい
GitHub Copilotがおすすめな人:
- 月$10の安さを重視
- GitHubとの連携が重要
- チーム全体での導入を検討中
📌 パワーユーザーの最強構成: 2026年現在、「Cursor + Cline拡張」という組み合わせが注目されています。普段のコーディングはCursorの高速UIで行い、大規模な自律タスクはClineにAPIキーを渡して任せるスタイルです。
MCP連携・CLI 2.0|2026年の最新機能
MCP(Model Context Protocol)サポート
MCPは、AIエージェントを外部ツールやデータソースに接続するためのオープンスタンダードです。Clineは標準でMCPに対応しており、設定するだけで機能を大幅に拡張できます。
MCPサーバーの設定例(PostgreSQL接続):
{
"mcpServers": {
"postgres": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-postgres"],
"env": {
"DATABASE_URL": "postgresql://user:pass@localhost:5432/mydb"
}
}
}
}
MCPを使えば、Clineからデータベースに直接クエリを実行したり、API経由で外部サービスと連携したり、ファイルシステムを超えた操作が可能になります。
Cline CLI 2.0
2026年にリリースされたCline CLI 2.0は、ターミナルからClineを使えるようにする新機能です。
# インストール
npm install -g @cline/cli
# 起動
cline
CLI 2.0の特徴は以下の通りです。
- Tabキーでモード切替(Plan / Act)
- スラッシュコマンド:
/history(履歴の再開)、/settings(設定変更) - 並列ターミナルエージェント:複数のタスクを同時進行
- カスタムワークフロー:MDファイルを配置するとスラッシュコマンドとして使える
# 例:カスタムPRレビューワークフロー
echo "このPRの変更点をレビューして..." > .cline/workflows/pr-review.md
# /pr-review でいつでも呼び出し
cline
> /pr-review
VS Codeを開かずにターミナルだけで完結したいCI/CD環境やリモートサーバーでの作業に最適です。
よくある質問(FAQ)
Q: Clineは完全に無料で使えますか? A: Cline本体は完全無料(Apache 2.0ライセンス)です。ただし、AIモデルのAPI利用料は別途発生します。Clineにサインアップすると$0.50分の無料クレジットがもらえるので、まずはそれで試せます。
Q: ClineとCursorはどちらがコスパ良いですか? A: 使い方次第です。ライトユーザー(月$5以下のAPI利用)ならClineの方が安い。毎日ガッツリ使う(月$20以上のAPI利用)ならCursorの定額制の方が計算しやすいかもしれません。ただしClineはモデルを自由に選べるため、コスト最適化の幅はClineの方が広いです。
Q: Clineでおすすめのモデルは? A: Claude Sonnet 4が最もバランスが良いです。コーディング性能が高く、Prompt Cachingでコストも抑えられます。コスト重視ならGemini 2.5 FlashやGPT-4o mini。最高精度を求めるならClaude Opus 4.1。
Q: ローカルLLMでも使えますか? A: はい。OllamaやLM Studioを通じてローカルモデルを使えます。API料金ゼロで完全にオフラインで使えますが、性能はクラウドモデルに劣ります。プライバシーを最重視する場合や、試行錯誤に使うサブ用途としておすすめです。
Q: Clineは日本語に対応していますか? A: Cline自体のUIは英語ですが、日本語でプロンプトを入力してもちゃんと理解して日本語で回答します。コード生成のコメントやドキュメントも日本語で出力可能です。
Q: APIキーが漏洩するリスクはありますか? A: Clineはクライアントサイドアーキテクチャを採用しており、APIキーは自分のマシンにのみ保存されます。Clineのサーバーにキーが送信されることはありません。オープンソースなのでコードを自分で確認することもできます。
Q: ClineのTeamsプランはいつから有料になりますか? A: 2026年Q1以降に$20/ユーザー/月になる予定です。ただし最初の10シートは有料化後も永久無料。10人以下のチームなら、実質ずっと無料で使えます。
Q: Clineが無限ループに陥った場合はどうすればいいですか? A: チャットパネルの停止ボタンをクリックして中断できます。Clineがエラー修正を繰り返すループに入るのは比較的よくある現象です。停止して、エラーの原因を人間が特定してから「このエラーの原因は〇〇。修正方針は△△で」と具体的に指示し直すのが効果的です。
