Clineの使い方完全ガイド|VS CodeへのAIコーディングエージェント導入・設定・料金
要点 (30秒で読める答え): Clineとは、VS Codeに拡張機能として入れ、APIキーを設定して自然言語でコード生成・修正・テスト実行を任せるAIコーディングエージェントです。本体は無料で、料金はAIモデルのAPI従量課金のみ。費用は月$5〜$30が目安です。
AIにコードを書かせるツールは多い。だがClineは少し毛色が違う。
Cline(クライン)は、VS Codeの拡張機能として動くAIコーディングエージェントだ。オープンソースで、本体の利用料はゼロ。かかるのは裏で動かすAIモデルのAPI料金(使った分だけ払う従量課金)だけ。月額サブスクに縛られず、好きなAIを自分で選んで持ち込める——この自由度が支持を集めている。
「Cursorは月$20、Copilotは月$10、で結局どれ?」と迷っている人にとって、Clineは"課金の前提が違う"選択肢になる。この記事では、VS Codeへの導入とAPIキー設定の手順、料金の目安、Cursor・Roo Codeとの比較、おすすめモデルまでを順に整理した。
📋 最終確認: 2026年6月28日 — Cline公式サイト・Cline GitHub・公式ドキュメントで料金とプラン構成を再確認済み(バージョン・料金・対応モデルは変動が早いため、導入前に必ず公式の最新表記を確認してください)。
この記事のポイント Clineの導入・APIキー設定・料金・比較を初心者向けに整理。VS Codeで使えるオープンソースAIコーディングエージェントの始め方から、コストを抑える実践テクニックまで。
この記事の要点
- Clineとは何か。CursorやGitHub Copilotと何が違うのか
- VS Codeへの導入と、APIキー設定までの具体的な手順
- 料金の仕組み(API従量課金)と、月いくらに収まるかの目安
- おすすめモデルと、コストを抑えるテクニック
- MCP連携やCLI 2.0など最新機能の使いどころ
30秒で結論
要点を先に。細かい理由は本文で詰めていく。
Clineとは?VS Codeで動くAIコーディングエージェント
Clineとは、VS Code上で動くAIエージェント型の拡張機能です。コードを1行ずつ補完するのではなく、「この機能を作って」と自然言語で頼むと、ファイルを読み、変更し、コマンドを実行するところまで自分で進める。いわば、隣に座って手を動かす相棒に近い。
2024年にオープンソースとして公開された。配布チャネルはVS Code Marketplaceを中心に、Open VSX・JetBrains・CLIと複数にまたがる。累計インストールは数百万規模に達しているとされるが、正確な内訳と最新値はCline GitHubと各Marketplaceの表示が一次情報だ。最新の安定版バージョンも更新が速いので、CHANGELOGで確認してほしい。
個人開発者だけのツールではない。Samsung Electronicsが社内展開した事例が公式に紹介されるなど、大企業の採用も進んでいる。
Clineの核心:好きなAIモデルを持ち込めるBYOM
Clineの最大の特徴はBYOM(Bring Your Own Model、自分のモデルを持ち込む)だ。自分で取得したAPIキーをClineに渡し、好きなAIモデルを動かす仕組みである。
ここで言うAPIキーとは、AIの提供会社が発行する「鍵(利用するための認証コード)」のこと。これを貼り付ければ、その会社のAIをClineの頭脳として使える。
対応するAPIプロバイダーは幅広い。
- Anthropic(Claude Sonnet系・Opus系)← Cline推奨
- OpenAI(GPT-4o など)
- Google(Geminiシリーズ。提供中の具体的なモデル名はCline公式の対応一覧とGoogle AI公式で確認)
- DeepSeek(低コスト志向向け)
- OpenRouter(複数モデルを1つのキーで一括管理)
- Ollama / LM Studio(手元のPCで動くローカルLLM対応)
つまり「複雑なリファクタリングは賢いClaudeで、軽い修正は安いモデルで」といった、タスクに応じた使い分けが自由にできる。ここがサブスク型ツールにはない強みだ。
Clineにできること
Clineは単なるコード補完ツールではない。自分で段取りを組んで動く「エージェント」だ。
- コードの生成・修正・リファクタリング:自然言語で指示するだけ
- プロジェクト構造の解析:ファイル構成やAST(コードの設計図のようなデータ構造)を読み、コードベース全体を把握
- ターミナルコマンドの実行:依存関係のインストール、ビルド、テストまで自動化
- ブラウザ操作:表に出ないヘッドレスブラウザでUIテストやスクレイピング
- MCP連携:外部ツールやデータベースと接続(MCPについては後述)
- エラーの自動検知・修正:コンパイラやリンターが出すエラーを拾って直す
補完だけのツールと比べると、任せられる作業の幅が一段広い。
暴走を防ぐ「承認制」という設計思想
Clineの重要な思想がヒューマン・イン・ザ・ループ、つまり要所で人間が判断を挟む設計だ。初期設定では、ファイルの変更やコマンドの実行の前に、必ずユーザーの承認を求める。
慣れてきたら、後述のAuto-Approve設定で一部の操作(ファイル読み取りや安全なコマンドなど)を自動承認に切り替えられる。最初は全部確認、慣れたら任せる範囲を広げる——この調整幅があるのが安心できるところだ。
承認の仕組みがわかったところで、気になるのは「で、いくらかかるの?」だろう。
Clineの料金は本当に無料?API従量課金の仕組みと目安
Clineの料金体系はシンプルだ。Cline本体(オープンソース版)は完全無料。財布から出るのは、裏で動かすAIモデルのAPI利用料だけである。
プラン構成(2026年6月時点)
公式の料金ページに並ぶのは、大きく無料の個人向けとカスタム価格の法人向け、それに新しい定額オプションだ。
| プラン | 料金 | 対象 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Open Source | 無料(API利用料のみ) | 個人開発者 | VS Code拡張、CLI、MCP対応、BYOK |
| ClinePass (beta) | $9.99/月 | 定額で使いたい人 | 厳選した一部モデルを定額で利用、レート上限を緩和 |
| Enterprise | カスタム | 大規模組織 | JetBrains対応、SSO、SLA、一括請求、ロール管理、監査ログ |
つまり、ほとんどの個人開発者は無料のOpen Source版+自前APIで十分。料金を読みづらいのが嫌で定額にしたいなら、ベータ提供のClinePass($9.99/月)という手も出てきた、という整理になる。
注意。プラン名・価格・無料枠は変動が早い。過去には「Teams」プランや期間限定の無料キャンペーンが案内されていた時期もあったが、現行の構成は上記が公式表記(Cline公式サイト、2026年6月28日確認)。導入前に必ず最新ページを見てほしい。
AIモデルのAPI利用料の目安
本体が無料でも、自前のモデルを動かすAPI料金はかかる。下表は主要モデルの料金感だ。為替や各社の改定で変わるため、目安として読んでほしい。
| AIモデル | 入力(1Mトークン) | 出力(1Mトークン) | 月額目安 |
|---|---|---|---|
| Claude Sonnet 4 | $3 | $15 | $15〜$30 |
| Claude Opus 4.1 | $15 | $75 | $30〜$60 |
| GPT-4o | $2.5 | $10 | $10〜$25 |
| GPT-4o mini | $0.15 | $0.6 | $2〜$5 |
| Gemini系(Flash相当) | 公式参照 | 公式参照 | $1〜$3目安 |
| Gemini系(Pro相当) | 公式参照 | 公式参照 | $5〜$15目安 |
| DeepSeek V3 | $0.27 | $1.1 | $3〜$8 |
ここで言うトークンとは、AIが文章を処理する単位(おおまかには文字や単語のかたまり)だ。1Mトークンは100万トークン。表の数字は各社公式の料金表に基づく2026年5月時点の値で、最新は各プロバイダーの公式ページが正となる。
現実的なコスト感はこうだ。簡単なタスク(ファイル作成+テスト)1つで約$0.10〜$0.15。毎日ちょっと触るライトユーザーなら月$5〜$6(約750〜900円)に収まる。コーヒー1〜2杯分である。
コストを抑える3つのテクニック
同じClineでも、使い方でAPI料金は数倍変わる。効くのはこの3つだ。
1. Prompt Cachingを活用する
Claude系モデルでは、Prompt Caching(一度使った指示文を一時保存して再利用する仕組み)が効く。同じ前提を毎回送らずに済むぶん、条件次第で大きなコスト削減が見込める。Clineは自動でこれを適用するので、特別な設定は要らない。
2. タスクに応じてモデルを使い分ける
複雑な設計やリファクタリングは賢いClaude Sonnet系、簡単な修正や質問は安価なGeminiの軽量モデルやGPT-4o mini。この振り分けだけで、月のAPI料金はかなり下がる。
3. 会話が長くなったらリセットする
Clineは会話の履歴を文脈として持ち続ける。会話が長いほど、毎回送るトークンが増えて料金が膨らむ。「最初は1タスク$0.05だったのに、気づいたら$0.50」はあるあるだ。タスクが終わったら新しい会話を始める。これが地味に一番効く。
コストの全体像がつかめたら、いよいよ導入だ。
VS CodeへのCline導入|インストールからAPIキー設定まで
Clineの導入は5〜10分で終わる。ここからはVS Codeでの手順を、ステップごとに追っていく。
ステップ1: VS Codeに拡張機能をインストール
まずは拡張機能を入れる。VS Codeさえあれば作業は数分だ。
- VS Codeを開く
- 左サイドバーの拡張機能アイコン(四角が4つ並んだマーク)をクリック
- 検索欄に「Cline」と入力
- 「Cline」(発行元: Cline Bot Inc.)を選び「インストール」をクリック
- 「発行元を信頼してインストール」を選択
インストールが終わると、左サイドバーにClineのロボットアイコンが出る。これで土台は完成だ。
ステップ2: APIキーの設定
次がClineの心臓部、APIキーの設定だ。前述のとおり、ここで「どのAIを頭脳にするか」を決める。
Clineのアイコンをクリックすると初期設定画面が開く。
- 「Use your own API key」を選ぶ
- API Providerのプルダウンから使うサービスを選択
- 推奨: Anthropic(Claude)
- コスト重視: OpenRouter(複数モデルを一元管理)
- 取得したAPIキーを貼り付ける
- 「Let's go!」をクリック
肝心のAPIキーは各社のコンソールで発行する。Anthropic(Claude)の場合はこう。
- console.anthropic.com にアクセス
- アカウントを作成・ログイン
- 「API Keys」→「Create Key」でキーを発行
- クレジットカードを登録(従量課金のため)
発行したキーをステップ2の画面に貼れば設定完了だ。キーは外部に漏らさないよう、人に見せないこと。
ステップ3: 安全側に倒した推奨設定
設定が済んだら、暴走を防ぐためのAuto-Approve(自動承認)を確認しておく。最初は確認多めで構わない。
| 設定項目 | おすすめ | 説明 |
|---|---|---|
| Read project files | ✅ ON | プロジェクト内ファイルの読み取り |
| Read all files | ❌ OFF | プロジェクト外ファイルの読み取り |
| Edit project files | 慎重に | ファイル編集の自動承認 |
| Execute safe commands | ✅ ON | 安全なコマンドの自動実行 |
| Execute all commands | ❌ OFF | 危険なコマンドも含めて自動実行 |
| Use the browser | ✅ ON | ブラウザ操作の許可 |
初心者はAuto-Approveを全部オフにして、毎回確認しながら使うのが安心だ。慣れたらファイル読み取りやセーフコマンドだけONにすると、一気にテンポが上がる。
設定が整ったら、あとは指示を出すだけ。実際の使い方に移ろう。
Clineの使い方|基本操作から実践テクニックまで

Clineの基本は「チャットで指示 → 結果を確認 → 承認」の3ステップだ。
基本的な使い方
チャットウィンドウに、やってほしいことを自然言語で書く。コマンドを覚える必要はない。
例1:新しいコンポーネントを作成 Reactのユーザープロフィールカードコンポーネントを作成して。 アバター画像、名前、メールアドレス、自己紹介文を表示。 TailwindCSSでスタイリング。レスポンシブ対応。
例2:バグの修正 src/components/Cart.tsxで「合計金額が0円と表示される」バグを修正して。 割引計算のロジックに問題がありそう。
例3:テストの作成 src/lib/utils.tsの全関数に対してVitestのユニットテストを書いて。 エッジケースも網羅すること。
指示を受けると、Clineはまずプロジェクト構造を解析し、関連ファイルを読み込んでから作業に入る。ファイルの作成・変更やコマンド実行のたびに承認を求めてくるので、「Save」「Run Command」「Approve」をクリックして進める。
Plan / Actモードの使い分け
Clineには動作モードが2つある。場面で切り替えると失敗が減る。
- Planモード:まず計画を立てて説明する。複雑なタスクの全体像を確認したい時
- Actモード:すぐ実行する。シンプルなタスクを手早く片付けたい時
Tabキーで切り替えられる。大きなリファクタリングは、Planで計画を見てからActで実行——この順番が安全だ。
@メンションでコンテキストを渡す
チャット欄で「@」を打つと、AIに渡す材料(コンテキスト)を指定できる。
@file— 特定のファイルを参照@folder— フォルダ全体を参照@url— URLの内容を読み込み@problems— 現在のエラー一覧を渡す@git— Gitの差分情報を渡す
@src/lib/api.tsこのAPIクライアントにリトライ処理を追加して。 3回まで再試行、エクスポネンシャルバックオフで。
材料を明示的に渡すと、Clineの理解精度が上がり、ついでに無駄なトークン消費も減る。一石二鳥だ。
実践プロンプトのコツ
出力の質は、指示文の質でほぼ決まる。
良いプロンプト: src/components/DataTable.tsxのソートロジックをリファクタリングして。 現状: 各カラムごとにif文で分岐 目標: 汎用的なsort関数に統合 制約: 既存のテストが全部通ること
悪いプロンプト: テーブルを直して
Clineに限らずAIコーディングツール全般に言えることだが、「何を」「なぜ」「どんな制約で」をはっきりさせるほど、返ってくるコードが良くなる。丸投げは事故のもとだ。
使い方の勘所がわかると、次に気になるのは「他のツールと比べてどうなの?」という点だろう。
Cline・Cursor・Copilot・Roo Code、結局どれを選ぶべき?
2026年現在、AIコーディングツールの選択肢は一気に増えた。主要ツールの違いを表で整理する。
| 項目 | Cline | Cursor | GitHub Copilot | Roo Code | Claude Code |
|---|---|---|---|---|---|
| 種類 | VS Code拡張 | 独自エディタ | VS Code拡張 | VS Code拡張 | CLI/ターミナル |
| 月額 | 無料(APIのみ) | $20 | $10 | 無料(APIのみ) | $100(Max) |
| AIモデル | BYOM(自由) | Cursor選定 | GPT-4o/Claude | BYOM(自由) | Claude系 |
| 自律タスク | ◯ | ◯ | ◯(Agent Mode) | ◯ | ◯ |
| ヒューマン確認 | ◯ | △ | ◯ | ◯ | △ |
| エディタ変更 | 不要 | 必要 | 不要 | 不要 | 不要 |
| MCP対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| オープンソース | ◯ | ✗ | ✗ | ◯ | ✗ |
表だけでは決めきれないので、タイプ別に振り分ける。
Clineがおすすめな人:
- APIキーを自分で管理し、コストの透明性を重視したい
- 複数のAIモデルをタスクで使い分けたい
- VS Codeのまま使いたい(エディタを変えたくない)
- オープンソースが好きで、サブスクに縛られたくない
Cursorがおすすめな人:
- UIの洗練さと補完の速さを重視する
- APIキーの管理が面倒で、月$20コミコミがいい
- 常時オンの自律エージェント機能を使いたい
GitHub Copilotがおすすめな人:
- 月$10の安さを重視
- GitHubとの連携が業務の中心
- JetBrainsでも使いたい、チーム導入も検討中
Roo Codeがおすすめな人:
- ClineのようなBYOM自由度はそのままに、別系統のオプションも試したい
- VS Code拡張でオープンソースという条件を外したくない
Roo Codeはもともと同系統のVS Code拡張型エージェントで、BYOMやオープンソースという方向性がClineと近い。迷うなら、まず無料で両方入れて、自分のプロジェクトで指示の通りやすさを比べるのが早い。具体的な機能差は変動が速いので、両者の公式リポジトリで最新を確認してほしい。
そして実は、Clineは"他ツールと排他"ではない。Cursorの高速UIで普段のコーディングをしつつ、大規模な自律タスクだけClineにAPIキーを渡して任せる——この併用が、コストと快適さの両取りになる玄人構成だ。
比較で土台が見えたら、次は「Clineでどのモデルを選ぶべきか」を詰めていこう。
Clineのおすすめモデルはどれ?用途別の選び方
BYOMの自由は、裏を返せば「自分で選ばないといけない」ということでもある。迷ったらこの基準で決めればいい。
- バランス重視(万能):Claude Sonnet系。コーディング性能が高く、Prompt Cachingでコストも抑えやすい。最初の1本ならこれ
- コスト最優先:Geminiの軽量モデルやGPT-4o mini。軽い修正・質問の量をこなす日常使いに
- 精度最優先:Claude Opus系。難しい設計や大規模リファクタリングで、料金より結果を取りたい時
- プライバシー重視・完全無料:OllamaやLM Studio経由のローカルLLM。手元で動かすぶんAPI料金ゼロだが、性能はクラウド勢に一歩譲る
一択で迷うなら、まずSonnet系で始めて、料金が気になり出したら軽量モデルへ振り分ける。これが王道だ。
モデルが決まれば、Clineの真価を引き出す最新機能にも手が届く。
MCP連携・CLI 2.0|Clineを拡張する最新機能

MCP連携で外部ツールとつなぐ
MCP(Model Context Protocol)とは、AIエージェントを外部ツールやデータベースに接続するための共通規格だ。ざっくり言えば「AIに社外の道具を持たせるための差し込み口」である。Clineは標準でMCPに対応しており、設定するだけで機能を大きく広げられる。
MCPサーバーの設定例(PostgreSQL接続)はこうだ。
{
"mcpServers": {
"postgres": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-postgres"],
"env": {
"DATABASE_URL": "postgresql://user:pass@localhost:5432/mydb"
}
}
}
}
これを入れると、Clineからデータベースに直接クエリを投げたり、API経由で外部サービスを動かしたり、ファイル操作の枠を超えた連携ができる。
MCPでできることの一例を挙げる。
- GitHub MCP:PR作成、イシュー管理、コードレビューをClineから直接
- Slack MCP:チャンネルのメッセージ確認・投稿・スレッド返信
- web-search MCP:コード中の不明点をその場でWeb検索して解決
- PostgreSQL MCP:DBスキーマ確認、クエリ実行、データ移行
- filesystem MCP:特定ディレクトリに限定したファイル操作
特にGitHub MCP + PostgreSQL MCPは強力で、DB操作とPR作成を一気通貫で自動化できる。
Cline CLI 2.0
2026年に登場したCline CLI 2.0は、VS Codeを開かずターミナルだけでClineを使う機能だ。
# インストール
npm install -g @cline/cli
# 起動
cline
CLI 2.0の特徴はこのあたり。
- Tabキーでモード切替(Plan / Act)
- スラッシュコマンド:
/history(履歴の再開)、/settings(設定変更) - 並列ターミナルエージェント:複数タスクを同時進行
- カスタムワークフロー:MDファイルを置くとスラッシュコマンドとして使える
# 例:カスタムPRレビューワークフロー
echo "このPRの変更点をレビューして..." > .cline/workflows/pr-review.md
# /pr-review でいつでも呼び出し
cline
VS Codeを立ち上げる必要がないので、CI/CD環境やリモートサーバーでの作業と相性がいい。手元のエディタを離れた場所でも、同じClineが動く。
編集部の評価
公開情報とリサーチをもとにした、AI PICKS編集部の率直な評価をまとめる。
- コスパ: 本体無料+API従量課金は破格。ライト用途なら月$5前後で収まり、サブスク型より明確に安い
- 自由度(BYOM): 圧倒的。タスクで賢いモデルと安いモデルを切り替えられるのは、定額型にはない武器
- 承認制の設計: 地味に効く安心材料。最初は全確認、慣れたら自動化と段階を踏める
- 料金の読みづらさ: 正直ここは弱点。従量課金は使い方次第で月額が跳ねる。定額が好みならClinePassやCursorの方が見積もりは立てやすい
- UIの英語表記: 日本語プロンプトは問題なく通るが、設定画面は英語。初学者はここで一瞬つまずきやすい
- 総評: 「自分でモデルとコストを握りたい開発者」には一択級。逆に「考えずに定額で全部任せたい」人にはCursorの方が向く
スコアの観点でも整理しておく。
AI PICKSの独自評価
AI PICKSでは500以上のAIツールを独自基準でスコアリングしている。外部レビュー・SNSバズ・トレンド指数・サイト人気度・プロダクト品質の5軸で総合評価した結果がこれだ。
| ツール名 | 総合スコア | 料金タイプ |
|---|---|---|
| Cline | 87pt | 無料 |
| Cursor | 92pt | フリーミアム |
| GitHub Copilot | 90pt | 有料 |
| Claude | 93pt | フリーミアム |
| ChatGPT | 95pt | フリーミアム |
| Gemini | 88pt | フリーミアム |
スコアはAI PICKSの独自基準で算出。詳細は評価基準についてをご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. Clineは完全に無料で使えますか?
Cline本体(Open Source版)は完全無料です(Apache 2.0ライセンス)。ただしAIモデルのAPI利用料は別途かかります。定額で使いたい場合は、ベータ提供のClinePass($9.99/月、2026年6月時点)という選択肢もあります。
Q. APIキーを設定せずに試す方法はありますか?
ローカルLLM(OllamaやLM Studio)を使えば、APIキーなし・料金ゼロで動かせます。性能はクラウドモデルに劣りますが、まず動きを確かめたい段階や、外に出せないコードの試行錯誤には十分です。
Q. ClineとCursorはどちらがコスパ良いですか?
使い方次第です。ライトユーザー(月$5以下のAPI利用)ならClineが安い。毎日ガッツリ使う(月$20以上)なら、Cursorの定額制の方が見積もりが立てやすい。ただしモデルを自由に選べるぶん、コスト最適化の幅はClineが上です。
Q. Clineで日本語は使えますか?
設定画面のUIは英語ですが、日本語でプロンプトを入力すれば日本語で回答します。コード内のコメントやドキュメントも日本語で出力できます。言語の壁はほぼ気にしなくて大丈夫です。
Q. APIキーが漏れるリスクはありますか?
Clineはクライアントサイド設計で、APIキーは自分のマシンにのみ保存されます。Clineのサーバーにキーが送られることはありません。オープンソースなので、気になればコードを自分で確認できるのも安心材料です。
Q. ClineとRooCodeの違いは何ですか?
どちらもVS Code拡張型のオープンソースAIエージェントで、BYOM対応という大枠は共通です。細かな機能や対応モデルは更新が速いため、両者の公式リポジトリで最新を確認するのが確実。迷うなら無料なので両方入れて比べるのが手っ取り早いです。
Q. Clineが無限ループに陥ったらどうすればいいですか?
チャットパネルの停止ボタンで中断できます。エラー修正を延々繰り返すループは比較的よく起きる現象です。いったん止めて、人間が原因を特定し「このエラーの原因は〇〇。修正方針は△△で」と具体的に指示し直すのが効果的です。
Q. JetBrains(IntelliJ等)でも使えますか?
はい。JetBrains向けの拡張も提供されています(一部機能はEnterpriseプラン側に含まれる場合があるため、対応範囲は公式で確認してください)。VS Code以外を使うチームでも導入しやすい構成です。
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各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報だ。本記事は公開時点の検証に基づくが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してほしい。
- Cline — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Cursor — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- GitHub Copilot — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Claude — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- ChatGPT — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Gemini — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
