GPT-5.4の性能と料金|mini/nanoの違いと使い分け (2026年版)
要点 (30秒で読める答え): GPT-5.4はStandard・Thinking・Pro・mini・nanoの5種で、用途別に選ぶAIモデル群です。API料金はStandardが入力$2.50/出力$15.00、miniは$0.75/$4.50、nanoは$0.20/$1.25です。
GPT-5.4、mini、nano。名前が5つも並ぶと、結局どれを使えばいいのか迷いますよね。先に答えを言います。個人ならChatGPT Plusの「Thinking」で十分です。使い分けが要るのは、APIで大量に回す人だけ。
2026年、OpenAIがGPT-5.4をリリースしました(具体的な公開日はOpenAI公式リリースノートを参照、2026年5月時点で確認)。コストを抑えたGPT-5.4 miniとGPT-5.4 nanoも順次公開されています。これでGPT-5.4ファミリーは5つ揃い、「どれを選べばいいの?」という声が一気に増えました。
そこで5モデルを、性能・料金・向いている仕事の3点で並べて整理します。
この記事のポイント GPT-5.4の全モデル(Standard・Thinking・Pro・mini・nano)を料金・性能・使い方で丸ごと比較。ChatGPTでの使い方からAPI料金まで網羅します。
この記事の要点
- GPT-5.4の5つのモデル(Standard・Thinking・Pro・mini・nano)の違い
- API料金とChatGPTプランごとのアクセス範囲
- ベンチマークで見る性能の実力と競合比較
- 実務での使い分け方と具体的な活用例
- GPT-5.2からの移行で何が変わるか
30秒で結論
- GPT-5.4 Standardが万能型の本命です。コーディング・推論・コンピュータ操作すべてを1モデルでこなします
- ChatGPT Plus(月額$20)ユーザーはGPT-5.4 Thinkingが使えます。ほとんどの用途でこれ一択
- API利用の料金は、標準価格とBatch/Flex/Priorityなどの割引価格で大きく変わります。最新の入出力単価はOpenAI公式の料金ページを参照してください(2026年5月時点で改定が頻繁)。ツール検索機能で、ツール使用時のトークン(AIが扱う文字のかたまり)コストを減らせます
- コストを抑えたいならGPT-5.4 miniが候補。フルサイズより安く、性能は近いです(具体的な単価はOpenAI公式参照)
- 大量バッチ処理にはGPT-5.4 nano。仕分けやデータ抜き出しに特化しています(単価詳細はOpenAI公式参照)
GPT-5.4とは?2026年3月の「全部入り」モデル
GPT-5.4とは、2026年に出たOpenAIの看板モデルです(正確な公開日はOpenAI公式リリースノートを参照、2026年5月時点で確認)。いちばんの特徴は、1つのモデルで全部こなせること。
これまでOpenAIは、用途ごとに別のモデルを出していました。コーディングにはGPT-5.3-Codex、推論にはo3-pro、汎用にはGPT-5.2、という具合です。GPT-5.4は、この能力を1つにまとめました。
GPT-5.4の主な進化ポイント
- コーディング: SWE-Bench Pro / Verifiedで高スコアを記録(具体的な数値はOpenAI公式発表を参照。評価名Pro / Verifiedで数値が異なり、上位版GPT-5.5の値と混同しやすい点に注意)。実務レベルのコードを自分で書けます
- コンピュータ操作: OSWorld-Verifiedで75%。ブラウザやデスクトップを自分で動かせる、初のGPTモデルです
- 推論: Humanity's Last Examで20.3%。博士号レベルの問題にも対応します
- 知識労働: GDPvalで83%。ビジネス文書の作成・分析で、人間のプロに並びます
- コンテキスト: APIとCodexで最大100万トークン対応
- ツール検索: 数百のツール定義から必要なものだけ選び、トークンコストを47%減らします
GPT-5.2からの最大の変化は「コンピュータ操作」の追加です。ChatGPTがただの会話AIから、PCを直接動かせる存在へ変わりました。ここが分かれ目。
GPT-5.4モデルファミリー一覧
GPT-5.4は5つのバリエーションで提供されています。
- GPT-5.4 Standard: 看板モデル。API・Codexで利用
- GPT-5.4 Thinking: ChatGPTでの呼び名。途中の考えを表示できます
- GPT-5.4 Pro: 最高性能版。Pro・Enterpriseプラン限定
- GPT-5.4 mini: コスパ重視の高性能モデル。3月18日リリース
- GPT-5.4 nano: 最速・最安。APIのみ。3月18日リリース
呼び名は5つ。でも軸になるのはStandard・mini・nanoの3段です。この3つを押さえれば十分。
GPT-5.4の料金プラン|API・ChatGPTそれぞれの費用
API料金
GPT-5.4ファミリーには、標準料金とBatch/Flex/Priorityなどの割引料金があります。100万トークンあたりの入出力単価は、OpenAI公式の料金ページを参照してください(2026年5月時点で改定が頻繁)。おおむねminiはStandardよりかなり安く、nanoはさらに低単価です。
月額のコストは、使ったトークン数と各モデルの単価、そして標準料金かBatch/Flex/Priorityかで大きく動きます。実際の見積もりは、OpenAI公式の料金シミュレーターか料金ページで確認してください。mini/nanoはStandardよりずっと安く回せます。
ChatGPTプランとGPT-5.4のアクセス範囲
ChatGPTは、プランごとに使えるGPT-5.4モデルが違います。
- Free / Go: 無料プランとGoプランで使えるGPT-5.4系モデルの範囲は、仕様変更が多いので最新のChatGPT公式ヘルプを参照してください(2026年5月時点で更新が頻繁)
- Plus(月額$20): GPT-5.4 Thinking利用可。回数制限を超えるとGPT-5.4 miniに切り替わります
- Pro(月額$200): GPT-5.4 Proを含む全モデルに無制限アクセス
- Business(月額$25〜$30/人): GPT-5.4 Thinking利用可。管理者設定で早期アクセス機能を有効化できます
- Enterprise(要問い合わせ): 全モデルにフルアクセス。カスタム設定に対応します
個人で使うなら、Plus(月額$20)がコスパ最強です。GPT-5.4 Thinkingが使えるのはPlus以上だけ。ここが選ぶ基準になります。
ベンチマークで見るGPT-5.4の実力|Claude・Geminiとの比較
GPT-5.4は「全方位で強い」モデルです。ただし分野によってはClaude Opus 4.7やGemini 3.1 Proに軍配が上がる場面もあります。
主要ベンチマーク比較
コーディング(SWE-Bench Pro / Verified)
- GPT-5.4: OpenAI公式発表のスコアを参照(Pro / Verifiedで評価が異なり、上位版GPT-5.5の値と混同しないよう注意)
- Claude Opus 4.7: Anthropic公式発表のSWE-Bench Verifiedスコアを参照
- Gemini 3.1 Pro: Google公式発表のスコアを参照
コンピュータ操作(OSWorld-Verified)
- GPT-5.4: 75.0%
- GPT-5.4 mini: 72.1%
- Claude Opus 4.7: 約65%
長文コンテキスト(MRCR v2 @1Mトークン)
miniファミリー比較
- GPT-5.4 mini / nanoの各ベンチマークスコアはOpenAI公式発表を参照してください(2026年5月時点で公式表の更新が継続中)
競合モデルとのAPI料金比較
API料金の面では、GPT-5.4はバランスが取れています。数字が並ぶので、注目してほしいのは入力単価の差です。
- GPT-5.4 Standard: 入力 $2.50 / 出力 $15.00
- Claude Opus 4.7: 入力$15.00 / 出力$75.00
- Claude Sonnet 4.6: 入力$3.00 / 出力$15.00
- Gemini 3.1 Pro: 入力$1.25 / 出力$10.00
つまり、GPT-5.4はClaude Opus 4.7の約1/6の価格です。さらにツール検索機能でトークンコストを47%減らせるため、ツールを多く使うエージェント用途ではコスト面で圧倒的に有利になります。
使い分けの結論はこうです。コーディングの品質を最優先ならClaude。100万トークンを超える長文処理もClaude。コスパ重視の汎用ならGPT-5.4、Google連携ならGemini。
ここまでの整理: GPT-5.4は「1つで全部こなす万能型」で、価格はClaude Opusの約1/6と安い。長文処理と文章品質はClaudeに一日の長がある。あとはStandard・mini・nanoをどう振り分けるか、です。
GPT-5.4 miniとnano|実務での使い分け方
GPT-5.4 miniとnanoは、「サブエージェント」として設計されたモデルです(公開日の詳細はOpenAI公式リリースノートを参照)。フルサイズのGPT-5.4が「部長」なら、miniは「現場リーダー」、nanoは「高速オペレーター」という位置づけです。
GPT-5.4 miniが得意な仕事
- 営業資料の比較・要約
- コードレビューや軽めのバグ修正
- 議事録の整理・アクションアイテム抽出
- 画像+テキストなど複数形式の入力処理
- 複数条件を含む複雑な指示の実行
miniはフルサイズの約1/3の入力コストで、多くのベンチマークでフルサイズに迫る性能を出します。Codexではフルサイズの30%の割り当てで使えます。重い判断だけフルサイズに任せて、日常タスクはminiに振る。この分け方が理にかなっています。
GPT-5.4 nanoが得意な仕事
- 問い合わせの仕分け・振り分け
- テキストからのデータ抜き出し
- タグ付け・ラベリング
- ランキング・スコアリング
- 入力チェック
nanoはAPIのみで使えます。ChatGPTやCodexでは使えません。1件あたりのコストが破格に安いため、1日数万件レベルのバッチ処理に向いています。
3モデルの使い分け早見表
- 最終判断・戦略立案・複雑な推論 → GPT-5.4 Standard/Thinking
- 日常業務・コードレビュー・資料作成 → GPT-5.4 mini
- 大量分類・データ抽出・ルーティング → GPT-5.4 nano
この3段構えで運用すると、同じ予算でもさばけるタスク数が2〜3倍に増えます。使い分けの価値は、ここにあります。
GPT-5.4の始め方|ChatGPTとAPIでの利用手順

ChatGPTで使う場合
- ChatGPTにアクセスしてログイン
- Plus以上のプランに加入(月額$20〜)
- チャット画面でモデル選択メニューから「GPT-5.4 Thinking」を選択
- 必要に応じて「Thinking」モードの表示/非表示を切り替え
GPT-5.4 Thinkingには、地味に便利な機能があります。回答の途中で考えの筋道を見せ、方向を修正できることです。「この方向で進めていいですか?」と確認してくれるので、最終的な答えの精度が上がります。
APIで使う場合
curl https://api.openai.com/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer YOUR_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "gpt-5.4",
"messages": [{"role": "user", "content": "Hello!"}]
}'
モデル名の指定は次の通りです。
gpt-5.4: Standard(デフォルト推論レベル)gpt-5.4-mini: コスパ重視gpt-5.4-nano: 最速・最安
推論レベルはreasoning_effortという設定でlow・medium・high・xhighを指定できます。xhighはGPT-5.4で初めて入った最高レベルで、いちばん難しい問題に追加の考える時間を投じます。
Codexで使う場合
ChatGPT Plus以上のプランで、Codexが使えます。2026年3月にWindows版Codexアプリも出て、複数のCodexエージェントを同時に走らせられるようになりました。
Codexの主な機能はこちら。
- コードの自動生成・レビュー・デバッグ
- Pull Request作成
- 複数エージェントの並列実行(Windows/Mac)
- GPT-5.4 miniへの自動委任(軽いタスク)
GPT-5.4 miniはCodexでフルサイズの30%の割り当てで使えます。コストを抑えつつ、大量のコーディングタスクをこなせます。
GPT-5.2からの移行|何が変わる?

GPT-5.2は2026年6月5日にレガシーモデルへ移行予定です。それまでに乗り換えを考えておきましょう。
主な変更点
- 性能向上: コーディング、推論、マルチモーダルのすべてで大きく改善
- コンピュータ操作: GPT-5.2にはなかった新機能。ブラウザやデスクトップを操作できます
- ツール検索: 数百のツール定義から必要なものだけ自動で選択。トークンコスト47%削減
- コンテキスト管理: 長い思考でも情報を適切に保つ仕組みが改善
- mid-response修正: 回答の途中で方向を直せる新機能
移行時の注意点
- APIの
modelをgpt-5.2からgpt-5.4に変更 reasoning_effortに新レベルxhighが追加(オプション)- ツール定義が多い場合、ツール検索機能で自動的に最適化されるので、指示文の調整は不要
- 出力の形式や文体が少し変わることがあるため、テストをおすすめします
AI PICKSの独自評価
AI PICKSでは、500以上のAIツールを編集部が継続的に評価しています。広告出稿や提携の有無でスコアが変わることはありません。
| ツール名 | 総合スコア | 料金タイプ |
|---|---|---|
| ChatGPT | 95pt | フリーミアム |
| Claude | 93pt | フリーミアム |
| Gemini | 88pt | フリーミアム |
スコアはAI PICKSの独自基準で算出。詳細は評価基準についてをご覧ください。
編集部の検証メモ
検証の観点
GPT-5.4を評価するにあたり、競合となる主要LLM(Claude、Gemini)と並べて公開仕様を見比べました。評価の軸は、次の3つに絞っています。
- API料金の透明性とコスト効率 — 100万トークンあたりの入出力単価
- モデルラインナップの幅 — 用途別に選べるバリエーションの有無
- ChatGPTという入口の使いやすさ — 月額$20プランで触れる範囲
公開情報からの比較整理
公式サイトと各社の料金ページから整理した、主な違いはこちらです。表のあとに、ひとことでまとめます。
| 項目 | GPT-5.4 (OpenAI) | Claude | Gemini |
|---|---|---|---|
| 提供形態 | ChatGPT・API・Codex | Claude.ai・API | Gemini App・API・Vertex AI(現Gemini Enterprise Agent Platform) |
| モデル階層 | Standard / Thinking / Pro / mini / nanoの5段階 | Opus / Sonnet / Haikuの3段階 | Pro / Flash / Nanoの3段階 |
| 月額有料プラン | ChatGPT Plus $20〜 | Claude Pro $20〜 | Google AI Pro $19.99〜 |
| 日本語対応 | 公式に対応 | 公式に対応 | 公式に対応 |
| 商用利用 | 利用規約に準拠で可 | 利用規約に準拠で可 | 利用規約に準拠で可 |
つまり、モデルの選択肢の幅ではGPT-5.4が頭一つ抜けています。※API料金や具体的なレート制限は変動が大きいため、最新値は各社の公式料金ページを参照してください。
編集部の総合判断
公開仕様から判断する限り、用途別の推しは次の通りです。
- コーディング・複雑な推論を1モデルで完結させたい人 → GPT-5.4 Standard / Thinking。Codex統合と「全部入り」設計が強み
- 大量バッチ処理・分類タスクでコストを抑えたい人 → GPT-5.4 mini / nano。フルサイズより大幅に安い単価帯
- 長文ドキュメントの読解や文章品質を重視する人 → Claude も比較候補に。文体の自然さで定評があります
よくある質問(FAQ)
Q. GPT-5.4は無料で使えますか?
ChatGPT無料版では、GPT-5.4を直接は使えません。ただし「Thinking」メニューからGPT-5.4 miniは使えます。フルサイズのGPT-5.4 Thinkingを使うには、Plus(月額$20)以上のプランが必要です。
Q. GPT-5.4 ThinkingとStandardの違いは?
中身は同じモデルです。ChatGPT上での表示名が「Thinking」、API上での名称が「Standard」というだけ。Thinking版では、思考過程の表示や途中修正機能が使えます。
Q. GPT-5.4 ProとStandardの違いは?
Proは最高性能版で、ChatGPT Proプラン(月額$200)かEnterpriseプランでのみ使えます。ベンチマークによってはStandardより数%高いスコアを出しますが、多くの用途ではStandardで十分です。
Q. GPT-5.4 miniはどこで使えますか?
ChatGPT(Free・Goを含む全プラン)、Codex、APIで使えます。ChatGPTではFree・Goユーザーは「+」メニューの「Thinking」から、Plus以上のユーザーは回数制限時の切り替え先として自動で使われます。
Q. GPT-5.4 nanoはChatGPTで使えますか?
いいえ。nanoはAPIのみの提供です。大量処理や低遅延が必要な、アプリ開発者向けのモデルです。
Q. Claude Opus 4.7とGPT-5.4、どちらがいいですか?
用途によります。コーディング品質と長文処理(100万トークン超)ではClaude Opus 4.7が優位。汎用性・コスト効率・コンピュータ操作ではGPT-5.4が優位です。両方を使い分けるのが2026年の最適解。3モデルの違いをまとめて知りたいなら、ChatGPTとClaudeの比較記事を先に読むと、この使い分けが腑に落ちます。
Q. GPT-5.2はいつまで使えますか?
2026年6月5日にレガシーモデルへ移行予定です。それ以降も使えますが、レガシー扱いになりサポートの優先度が下がります。新規プロジェクトではGPT-5.4への移行をおすすめします。
Q. GPT-5.4のコンピュータ操作機能は安全ですか?
OpenAIはコンピュータ操作に、いくつもの安全対策を入れています。ユーザーの承認なしに、重要な操作(ファイル削除、購入など)は実行されません。ただし、始まったばかりの機能なので、機密性の高い操作には注意が必要です。
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各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は、各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- ChatGPT — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Claude — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Gemini — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
次に読むならこれ。GPT-5.4とClaude、Geminiのどれを選ぶか最後まで迷うなら、3モデルを横並びで比べた記事が近道です。この使い分けの結論が、実際の作業イメージで腹落ちします。
