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gpts作り方|月¥1,400から10分で作る7ステップと無料版の壁 (2026年版)
この記事のポイント gpts(カスタムGPT)は、ChatGPTに役割と資料を先に覚えさせた「専用AI」です。2026年8月時点、自分で作れるのはChatGPT Go(月¥1,400)以上。無料版では作れません。PCでの手順は7ステップ、慣れれば10分で完成します。指示文の型、知識ファイルの落とし穴、スマホでの可否、GPTストアと収益化の現状まで整理しました。
チャットを開くたびに「あなたはうちの経理担当です。以下のルールで…」と同じ前置きを打ち直している。その手間、今日で終わりにできます。
gptsとは、ChatGPTに役割・ルール・資料をあらかじめ仕込んで作る「目的特化型のChatGPT」です。作成に必要なのはChatGPT Go(月¥1,400)以上で、無料版では作成メニュー自体が出ません。
ChatGPTの画面だけで完結し、コードは1行も書きません。いわゆるノーコードの範囲です。
以下、実際の画面の並び順どおりに追っていきます。つまずきやすい場所は先に潰しておきました。
gptsとは?通常のChatGPTと何が違うのか
gptsは、指示文と資料を先に仕込んで固定した専用ChatGPTです。汎用のChatGPTが何でも屋なら、gptsは専門職。

OpenAIが2023年11月に公開した機能で、画面上では「GPTを作成する」「GPT Builder」などと表示されます。呼び名は揺れていますが、指しているものは同じです。
日本語で「こう振る舞ってほしい」と書くだけ。社内マニュアルどおりに答えるチャットボットも、自社の言葉づかいを守るライティング用AIも、その日のうちに形になります。
違いを5つの観点で並べます。
| 通常のChatGPT | gpts(カスタムGPT) | |
|---|---|---|
| 役割 | 毎回ゼロから説明 | 一度決めたら固定 |
| 資料 | その場で貼り付け | 事前に読み込ませておける |
| 共有 | 会話ごとに消える | リンクやストアで配れる |
| 外部連携 | なし | アクション機能でAPI接続可 |
| 向く作業 | 一度きりの調べ物 | 毎日繰り返す定型作業 |
つまり、繰り返す回数が多い作業ほどgpts化の効果が跳ね上がります。
年に1回の調べ物なら通常のチャットで十分。毎朝同じ形式で書く、同じ質問に答える。そういう作業こそ専用GPTの出番です。
役割を固定できるのはわかった。では、いくらかかるのか。
gptsを作れるプラン・作れないプランの境界線
ここで多くの人が止まります。gptsは「使う」と「作る」で必要なプランが違うからです。
線引きははっきりしています。無料版は使う専門、作れるのはGo(月¥1,400)から。この境界を知らずに無料アカウントを探し回る人が本当に多い。
2026年8月時点の日本向け料金で、作成可否を整理します。
| プラン | 月額(日本) | 公開GPTを使う | 自分で作る | ストアに公開 |
|---|---|---|---|---|
| 無料 | ¥0 | ○ | × | × |
| Go | ¥1,400 | ○ | ○ | △ リンク共有まで |
| Plus | ¥3,000 | ○ | ○ | ○ |
| Pro | ¥16,800〜 | ○ | ○ | ○ |
| Business/Enterprise | 要問い合わせ | ○ | 管理者設定次第 | 組織内が中心 |
つまり「作りたいだけ」ならGoで足ります。ここが2026年の一番大きな変化。
以前はPlus以上でなければ作成できず、月¥3,000が入口でした。いまは¥1,400。年間で¥19,200の差になります。
Proは海外表記で$100と$200の2段階が用意されていて、日本では月¥16,800からの案内です。重い推論モデルを浴びるように使う人向けで、gptsを作るためだけに払う額ではありません。正直、個人がここを選ぶ理由はほぼないです。
迷ったらこう決めてください。 自分と身内で使う道具を作りたいだけならGo。作ったGPTをGPTストアに並べたい、外部の人に広く配りたいならPlus。この2択で9割の人は決着します。
Goで足りるかどうかをもう少し詰めたいなら、ChatGPT Goの実力と制限をまとめた記事を先に読むと、この後の手順で迷いません。
会社のアカウントで「作成」メニューが出ない場合は、プランではなく管理者の権限設定が原因のことがあります。契約プランを疑う前に、社内の管理者に確認するほうが早い。
プランが決まったら、作成画面へ進みます。
PCでのgpts作り方7ステップ
PCブラウザでの手順です。全体で10分ほど。専門用語はほとんど出てきません。

ステップ1:GPTビルダーを開く
ブラウザでChatGPTにログインし、左サイドバーの「GPT」から「+作成する」を押します。これで作成画面が開きます。
メニューが見当たらないときは、有料プランのアカウントでログインできているか確認してください。無料アカウントでは項目そのものが表示されません。
ステップ2:Createタブで目的を一言だけ伝える
最初に開くのは対話モードです。「領収書の内容を仕訳の形に整理する経理アシスタントを作りたい」のように、日本語で目的を打ち込みます。
AIが名前・アイコン・大まかな設定を提案してくれます。ここは粗くて構いません。骨組みだけ作れば十分です。
ステップ3:Configureタブに切り替える
上部の「Configure(設定)」をクリック。ここがgptsの心臓部です。
対話モードだけで完成させようとすると、細かい指定が反映されず堂々巡りになります。設定タブで直接書き換えるほうが圧倒的に速い。
主要な入力欄は4つです。
- Name:用途がひと目でわかる短い名前
- Description:何をするGPTかを一文で
- Instructions:振る舞いのルール本体
- Conversation starters:最初に押せる質問ボタン
ステップ4:Instructionsを書き込む
品質の9割がここで決まります。書き方は次の章で型ごと渡します。
一度に完璧を目指さないこと。3行だけ書いて先へ進み、テストしながら太らせるほうが結果的に速く仕上がります。
ステップ5:会話の口火を4つ用意する
Conversation startersは、GPTを開いた瞬間に表示されるボタンです。ここが空だと、使う側は何を打てばいいか分からず離脱します。
「領収書の写真をアップロードする」「今月分をまとめて仕訳する」のように、実際の使い始めをそのまま書きます。地味ですが、他人に配るなら効き目が大きい設定。
ステップ6:知識ファイルとツールを設定する
Knowledge(知識)に社内マニュアルや用語集をアップロードします。PDF・Word・テキストなどが読み込めます。
その下のCapabilitiesで、Web検索・画像生成・コード実行の使用可否を選びます。使わない機能はオフにしてください。余計なツールを持たせると、GPTが勝手に検索を始めて回答が遅くなります。
ステップ7:プレビューで試して保存する
右側のプレビュー画面で、想定される質問を3つほど投げます。ここで「思ったのと違う」が出たら、Instructionsに戻って一文足す。この往復が最短ルートです。
納得したら右上の「作成する」を押し、公開範囲を選んで保存します。範囲はあとから変更できるので、最初は「自分のみ」で問題ありません。
ここまでの整理:Go(月¥1,400)以上のアカウントで、Configureタブに名前・説明・指示文・口火の4点を入れる。プレビューで3回試して保存。ここまでが10分の中身です。
作ったあと、9割の人が「なんとなく賢くない」と感じます。原因はほぼ指示文にあります。
品質の9割を決めるInstructionsの書き方
Instructions(指示文=AIへの命令書)は、長く書くほど良いわけではありません。順番と構造が効きます。
うまく動くgptsは、だいたい5つのブロックでできています。この型に流し込むだけで精度が変わります。
# 役割
あなたは中小企業の経理担当者です。簿記2級相当の知識で答えます。
# 入力
ユーザーは領収書の画像またはテキストを渡します。
# 手順
1. 日付・金額・支払先・但し書きを読み取る
2. 勘定科目を判定する
3. 判断に迷う点があれば、質問を1つだけ返す
# 出力形式
必ず表で返す。列は「日付/借方科目/金額/摘要」。
# 禁止事項
- 読み取れない項目を推測で埋めない
- 税務判断の断定はしない。判断が必要な場合は税理士確認を促す
この型の肝は最後のブロックです。禁止事項を書いていないgptsは、必ずどこかで暴走します。
AIがそれっぽい嘘をつくこと(ハルシネーション)は、指示文で「分からないときは分からないと言う」と明記するだけで目に見えて減ります。ここを省く人が多い。
書くときのコツを4つだけ。
- 曖昧語を消す:「丁寧に」ではなく「敬語・300字以内・箇条書き禁止」
- 例を1つ入れる:理想の出力を1件そのまま貼ると精度が跳ねる
- 数を指定する:「いくつか」ではなく「3つ」
- 長さは2,000字以内を目安に:長すぎると前半の指示が薄まる
指示文そのものの書き方をもっと鍛えたいなら、ChatGPTのプロンプト設計をまとめた記事が土台になります。gptsはプロンプトを固定する容れ物なので、中身の質がそのまま成果物の質です。
指示文が固まったら、次は資料の読ませ方。ここに落とし穴があります。
知識ファイル(Knowledge)で失敗しない3原則
Knowledgeは、GPTに自社資料を読ませる機能です。うまく使えば重宝しますが、期待どおりに動かない相談が最も多い場所でもあります。
原因はほぼ3つに集約されます。
1. 大量に入れすぎている。 100ページのPDFを丸ごと放り込むと、AIは必要な箇所を取り違えます。用途ごとにファイルを分け、1つのGPTには関連する数点だけ。
2. スキャン画像のPDFを入れている。 文字が画像として埋まっているPDFは、そもそも読み取れません。テキストが選択できるかどうかを、アップロード前に確認してください。
3. 機密情報を入れている。 これは技術ではなく運用の問題です。指示文とアップロード資料は、質問の仕方によって外部に引き出される可能性があります。他人に配るGPTに、顧客名簿や未公開の価格表を入れるのは論外。
社外に配るなら、公開しても困らない情報だけ。社内限定でも、取り扱い区分は事前に決めておくべきです。
もう一段上の連携をしたい場合は、Actions(アクション)で外部サービスのAPI(他のソフトからAIを呼び出す窓口)に接続できます。ただしここからはノーコードの範囲を超えます。業務システムと本気で繋ぎたいなら、AIエージェントの作り方を読んでから設計したほうが遠回りになりません。
資料の扱いが分かったところで、よくある質問に一つ答えておきます。
スマホで作れる?アプリでの可否
結論から言えば、作成はPCブラウザで行うのが確実です。スマホアプリは「使う」ことに最適化されています。
ChatGPTアプリからも公開されているGPTの利用やリンク経由のアクセスはできます。ただしConfigure画面での細かい設定、特に指示文の書き込みと知識ファイルのアップロードは、画面の狭いスマホでは正直しんどい。
作るのはPC、使うのはスマホ。この分業が現実的です。
一度作ってしまえば、移動中にスマホから呼び出して使えます。営業先で社内マニュアルGPTに質問する、といった使い方が本命。
作ったGPTを他人に渡す段になると、次の話が出てきます。
公開範囲とGPTストア、収益化の現状
保存時に選べる公開範囲は3種類です。ここを間違えると、社内資料入りのGPTが世界中から見える状態になります。
範囲の違いを整理します。
| 公開範囲 | 見られる人 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 自分のみ | 作成者だけ | 個人の作業道具 |
| リンクを知っている人 | URLを渡した相手 | 社内・チーム共有 |
| GPTストアに公開 | 全ユーザー | 集客・ポートフォリオ |
つまり、業務用途のほとんどは「リンクを知っている人」で足ります。
Goプランで作成したGPTも、リンク共有までは問題なく使えます。GPTストアへの公開まで狙うならPlus(月¥3,000)に上げるのが安全です。ここがGoとPlusの実質的な分かれ目。
収益化については、期待を先に下げておきます。日本のユーザー向けに、GPTストア経由でGPT作成者へ報酬を支払う仕組みは、2026年8月時点で提供されていません。
米国では作成者向けの収益分配プログラムが試験的に動いてきましたが、日本からの参加は開いていない状態が続いています。「gptsを作って売る」を収入源として計算に入れるのは、いまのところ現実的ではありません。
代わりに効くのは間接的な使い方です。自社サービスの体験版をGPTストアに置いて認知を取る、あるいは社内工数を削って人件費を浮かせる。後者のほうが、金額として確実に返ってきます。
うまく動かないという相談も多いので、原因別に潰していきます。
動かないときのチェックリスト
症状から原因を引ける形で並べます。上から順に確認すれば、たいていはここで解決します。
| 症状 | よくある原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 作成メニューが出ない | 無料アカウント、または組織の権限制限 | プラン確認→管理者に照会 |
| 指示を無視する | 指示文が長すぎて後半が薄まっている | 2,000字以内に削る |
| 資料の内容を答えない | 画像PDF、またはファイル数が多すぎる | テキストPDF化・点数を絞る |
| 回答が毎回ぶれる | 出力形式の指定がない | 表・字数・項目数を明記する |
| 応答が遅い | 不要なツールがオンになっている | Web検索・画像生成をオフに |
つまり、不具合の大半は「指示文」か「設定のオン・オフ」のどちらかです。モデルの性能を疑う前に、この表を上から確認してください。
保存したのに反映されない場合は、ブラウザの再読み込みを挟むと直ることがあります。編集後は必ず「更新する」を押してから閉じてください。押し忘れによる消失が地味に多い。
編集部の評価
公開情報とプラン仕様を突き合わせた率直な評価です。
作成の入口がGoまで下がったのは破格です。 月¥1,400で専用AIを無制限に作れる環境は、コストパフォーマンスの面で他に代わりがありません。ここは素直に評価すべき変化。
一方で、機能そのものは2023年の登場時から大きく変わっていません。指示文と資料を固定するだけ、と割り切る必要があります。複雑な条件分岐や、外部システムとの本格的な連携を期待すると、正直イマイチに感じるはずです。
収益化の現状も評価を下げる要因。日本から報酬プログラムに参加できない以上、「作って稼ぐ」文脈で語られるgpts情報は、いまの日本の読者には当てはまりません。ここを曖昧に書いている解説記事が多いのは気になります。
用途別に一言でまとめます。
- 毎日繰り返す定型作業がある人 → 一択。10分の投資で毎日15分が返ってくる
- チームで書式を統一したい人 → 重宝します。リンク共有で全員の出力が揃う
- 業務システムと連携したい人 → gptsでは力不足。専用のAI構築ツールへ
- 収益化目的の人 → いまは見送りが妥当
業務効率化ツール全般の中で見ても、初期費用ゼロで今日から試せる点は圧倒的です。まず1つ作ってみる。話はそれからです。
よくある質問(FAQ)
Q. gptsは無料で作れますか?
作れません。無料版でできるのは、他の人が公開したGPTを使うことまでです。自分で作るにはChatGPT Go(月¥1,400)以上の契約が必要になります。
Q. いくつまで作れますか?
作成数の上限は公表されていません。追加料金なしで複数作れるため、用途ごとに分けて作るのが正解です。1つのGPTに複数の役割を詰め込むと精度が落ちます。
Q. GoとPlus、どちらを選ぶべきですか?
自分と社内で使うだけならGoで十分です。GPTストアへの公開や、高度な推論モデルを日常的に使いたいならPlus。判断材料はChatGPTの有料プラン比較にまとまっています。
Q. 作ったgptsの内容は他人に見られますか?
指示文やアップロードした資料は、質問の仕方によって引き出される可能性があります。機密情報は入れないでください。公開範囲を「自分のみ」にしていても、この前提は変わりません。
Q. GPTストアで収益化できますか?
2026年8月時点、日本のユーザー向けの報酬プログラムは提供されていません。将来的に開放される可能性はありますが、現時点で収入源として計画に入れるのは避けるべきです。
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gptsで固定できるのは「指示文」までです。その指示文の質が上がれば、同じ10分で作ったGPTの成果が2段階変わります。
ChatGPTのプロンプト設計ガイドを次に読んでください。この記事で渡した5ブロックの型を、自分の業務向けに書き換えられるようになります。
