GPTs(カスタムGPT)の作り方ガイド

GPTsの作り方を初心者向けに完全解説【2026年最新】

ChatGPTをそのまま使うだけでは、もったいない。GPTs(カスタムGPT)を使えば、自分だけの専用AIアシスタントをノーコード・数分で作れます。

この記事では、GPTsの基本から作り方、実践的な活用事例まで、2026年3月時点の最新情報で徹底解説します。

この記事でわかること

  • GPTsとは何か、通常のChatGPTとの違い
  • GPTsを作るために必要なプラン・料金
  • 初心者でもできる7ステップの作成手順
  • スマホ(iPhone / Android)からの作り方
  • 無料プランでできること・できないこと
  • 業務効率化に使える実践的な活用事例6選
  • GPTsの作成で失敗しないためのコツ

30秒で結論

  • GPTsの作成にはChatGPT Plus(月額$20 / 約3,000円)以上が必要
  • 無料プランでも他の人が作ったGPTsは使える。ただし作成は不可
  • プログラミング不要、対話形式で10分あれば完成する
  • 「指示(プロンプト)」と「知識ファイル」の2つが品質を決める
  • 業務効率化、社内FAQ、コンテンツ作成など用途は幅広い
  • 2026年はGPT-5モデルも選択可能になり、性能が大幅に向上

GPTsとは?カスタムGPTの基本をわかりやすく解説

GPTsの仕組みと構成

GPTs(ジーピーティーズ)は、ChatGPTを特定の目的に合わせてカスタマイズできる機能です。OpenAIが2023年11月に発表し、2026年現在も進化を続けています。

通常のChatGPTは「何でもできる汎用AI」ですが、GPTsは「特定のタスクに特化した専用AI」を作る仕組みです。

通常のChatGPTとGPTsの違い

通常のChatGPT GPTs(カスタムGPT)
用途 汎用的な質問・対話 特定タスクに特化
知識 学習済みデータのみ 独自ファイルをアップロード可
指示 毎回プロンプトを書く 事前に指示を設定
共有 会話ごとにリセット リンクやGPTストアで共有可
API連携 なし アクション機能で外部API接続可

たとえば「社内マニュアルに基づいて回答するFAQボット」や「ブランドガイドラインに沿ったコピーを書くライター」を、コーディングなしで作れます。

GPTsでできること

  • 社内FAQ対応: マニュアルPDFをアップロードし、社員の質問に自動回答
  • コンテンツ作成: トーンやルールを事前設定し、一貫した文章を生成
  • データ分析: 特定のフォーマットで分析結果を出力
  • 外部API連携: 天気情報の取得、スプレッドシートへの書き込みなど
  • 教育・学習: 特定分野のチューターとして機能

GPTsを作るのに必要な料金プラン【2026年最新】

GPTsの料金プランと機能比較

GPTsの利用作成では、必要なプランが異なります。ここを間違える人が多いので、しっかり確認しておきましょう。

プラン別のGPTs対応状況

プラン 月額料金 GPTsの利用 GPTsの作成 利用可能モデル
無料 $0 ✅ 公開済みGPTsのみ ❌ 不可 GPT-5.2 Instant(制限あり)
Go $8(約1,200円) ❌ 不可 GPT-5.2 Instant(拡張)
Plus $20(約3,000円) ✅ 可能 GPT-5 Auto / GPT-5 Thinking / GPT-4o / GPT-4.1 / o3 / o4-mini
Pro $200(約30,000円) ✅ 可能 全モデル無制限
Business $25/ユーザー ✅ 可能 Plus相当+管理機能
Enterprise 要相談 ✅ 可能 全モデル+128Kコンテキスト

結論: GPTsを自分で作りたいなら、最低でもChatGPT Plus(月額$20)が必要。 無料プランやGoプランでは他の人が作ったGPTsを使うことはできますが、新規作成はできません。

📌 ポイント: 2026年2月にGPT-5の旧バージョンが提供終了し、現在はGPT-5 Auto(自動でタスクに最適なモデルを選択)がデフォルトです。GPTsの作成時にもモデルを選べるようになっており、用途に応じて使い分けが可能。

無料プランでGPTsを使う方法

無料プランでも、GPTストアに公開されているGPTsは利用できます。

  1. ChatGPTにログイン
  2. 左サイドバーの「GPTを探す」をクリック
  3. カテゴリや検索でGPTsを見つける
  4. 選択して会話を開始

利用回数に制限はありますが、まずは無料で試してみて「自分専用のものが欲しい」と感じたらPlusへアップグレードする流れがおすすめです。

GPTsの作り方|初心者でもできる7ステップ

GPTs作成の7ステップ

ここからは実際のGPTs作成手順を解説します。PCでもスマホでも作成可能ですが、初回はPC推奨です。

ステップ1: GPTビルダーを開く

  1. chatgpt.comにログイン(Plusプラン以上)
  2. 左サイドバーの「GPTを探す」をクリック
  3. 右上の「+ 作成する」をクリック

GPTビルダーが開き、「作成する」と「構成」の2つのタブが表示されます。

ステップ2: 作成方法を選ぶ

GPTsの作成には2つのアプローチがあります。

① 対話形式(「作成する」タブ)

  • ChatGPTと会話しながら作る
  • 「〇〇専門のアシスタントを作りたい」と伝えるだけでOK
  • 直感的だが、設定の漏れが起きやすい

② 設定入力(「構成」タブ) ← おすすめ

  • 各項目に直接入力する
  • 名前・説明・指示・知識を体系的に設定
  • 後から修正しやすく、設定内容が一目で把握できる

初心者でも「構成」タブからの設定入力を推奨します。対話形式は手軽ですが、後から「何を指示したか分からなくなる」ことが多い。

ステップ3: 名前と説明を設定する

名前の例:
✅ 「営業メール添削アシスタント」 ← 機能が一目でわかる
✅ 「Webライティング校正AI」
❌ 「すごいAI」 ← 何をするか不明
❌ 「My GPT」

名前のコツ:

  • 何をするGPTsか一目でわかる名前にする
  • GPTストアに公開する場合は検索キーワードを含める
  • 15文字以内が理想

説明文のコツ:

  • 「誰のため」「何ができるか」を2行以内で
  • 例: 「B2B営業メールのトーンと構成をチェックし、改善案を提示するアシスタントです」

ステップ4: 指示(プロンプト)を書く —— ここが最重要

GPTsの品質は、指示文(Instructions)の質で9割決まる。ここを雑に書くと、普通のChatGPTと変わらない出力しか得られません。

効果的な指示文のテンプレート:

あなたは[役割]です。

【目的】
- [このGPTが達成すべきこと]

【ルール】
- [守るべきルール1]
- [守るべきルール2]
- [やってはいけないこと]

【出力形式】
- [回答のフォーマット指定]

【トーン】
- [口調・文体の指定]

実際の指示文の例(営業メール添削GPT):

あなたはB2B営業メールの専門コピーライターです。

【目的】
ユーザーが入力した営業メールを添削し、開封率と返信率を高める改善案を提示する。

【ルール】
- 件名は30文字以内に収める
- 1段落あたり3行以内
- CTAは1メールにつき1つだけ
- 「お忙しいところ恐れ入りますが」等の定型句は使わない
- 改善点は具体的に「Before → After」形式で提示する

【出力形式】
1. 総合評価(A/B/C)
2. 良い点(箇条書き)
3. 改善点(Before → After形式)
4. 改善後の全文

【トーン】
丁寧だが端的に。冗長な説明は省く。

📌 ポイント: 指示文は長くてOK。むしろ具体的であるほど良い出力が得られます。ただし矛盾する指示を入れないこと。

ステップ5: 知識(Knowledge)をアップロードする

GPTsの真の強みは、独自の知識を持たせられること。

  • 対応フォーマット: PDF、TXT、CSV、DOCX、XLSX、JSON、画像など
  • ファイル上限: 1つのGPTsにつき最大20ファイル
  • ファイルサイズ: 1ファイル512MBまで

アップロードすると効果的なデータ:

用途 おすすめのファイル
社内FAQ よくある質問一覧(PDF/CSV)
マニュアル 操作手順書(PDF)
コンテンツ作成 ブランドガイドライン(PDF)、過去記事(TXT)
データ分析 サンプルデータ(CSV/XLSX)
翻訳・校正 用語集・スタイルガイド(CSV)

知識ファイルのコツ:

  • ファイル内の情報が古いとGPTsも古い回答をする。定期的に更新すること
  • 1つの巨大ファイルより、テーマ別に分割した方が回答精度が上がる
  • 機密情報を含む場合は公開範囲を「自分だけ」に設定

ステップ6: 機能と公開範囲を設定する

機能設定:

機能 内容 デフォルト
Webブラウジング 最新情報をWebから取得 ON
DALL-E画像生成 画像を生成 ON
Code Interpreter コード実行・データ分析 ON

すべてONにしておいて問題ありません。ただし、FAQボットなど回答を知識ファイルに限定したい場合は、Webブラウジングをオフにすると余計な情報を拾わなくなります。

公開範囲の選択:

範囲 説明 おすすめ用途
自分だけ 本人のみ利用可 個人用、テスト中
リンクを知っている人 URLを知っている人が利用可 社内共有、チーム利用
GPTストア 全ユーザーに公開 一般公開、ブランディング

📌 ポイント: 機密情報を含むGPTsは必ず「自分だけ」か「リンクを知っている人」に設定。GPTストアに公開すると、アップロードした知識ファイルの内容が推測される可能性があります。

ステップ7: テストして公開する

右側のプレビューパネルで、実際に質問を投げてテストします。

テスト時のチェックリスト:

  • 想定する質問に正しく回答するか
  • 指示文のルールを守っているか
  • 知識ファイルの情報を正しく参照しているか
  • 回答のトーンが一貫しているか
  • 回答してほしくない質問を適切に断るか

問題がなければ「作成する」→ 公開範囲を選択 →「保存する」で完成です。

スマホ(iPhone / Android)でGPTsを作る方法

PCがなくても、ChatGPTアプリからGPTsの作成が可能です。

スマホでの作成手順

  1. ChatGPTアプリを最新版にアップデート
  2. 左上のメニュー → 「GPTを探す」
  3. 右上の「+」をタップ
  4. 各項目を入力(名前・説明・指示)
  5. 知識ファイルのアップロード(スマホ内のファイルを選択)
  6. 保存して完成

スマホ作成時の注意点

  • 画面が小さいため、長い指示文の編集はやりにくい
  • 知識ファイルのアップロードはPC版の方がスムーズ
  • 推奨: スマホで下書き → PCで仕上げ

正直なところ、指示文を作り込むならPCの方が圧倒的に効率が良い。スマホは「アイデアが浮かんだ時にサッと作り始める」用途向きです。

実践!業務で使えるGPTs活用事例6選

さまざまな業務で使えるGPTs活用事例

GPTsは「何を作れるか」のイメージが湧かないと使いこなせません。実際に業務で成果が出ている活用事例を紹介します。

事例1: 社内FAQボット

課題: 同じ質問が何度もSlackで飛んでくる 設定内容:

  • 社内マニュアル・就業規則をPDFでアップロード
  • 「回答はアップロードされた資料の内容のみに基づくこと」と指示
  • Webブラウジングはオフ

効果: 問い合わせ対応時間を月20時間以上削減

事例2: 営業メール作成アシスタント

課題: 営業メールの品質にバラつきがある 設定内容:

  • 過去の高成績メールをテンプレートとしてアップロード
  • 業界別の言い回しルールを指示文に記載
  • 「Before → After」形式で添削結果を出力

効果: メール作成時間50%短縮、返信率15%向上

事例3: コンテンツ制作用ライター

課題: ブランドのトーンが統一できない 設定内容:

  • ブランドガイドライン・過去記事をアップロード
  • 禁止ワード・推奨表現リストを指示文に含める
  • 見出し構成 → 本文の2段階で出力

効果: 記事の初稿品質が向上し、編集工数が3割減

事例4: 議事録要約AI

課題: 会議録の作成に毎回30分かかる 設定内容:

  • 出力フォーマットを固定(日時・参加者・議題・決定事項・TODO)
  • 「要約は500文字以内」「TODOには担当者と期限を含める」と指示
  • Code Interpreterをオンにして音声ファイル対応

効果: 議事録作成が5分以内に

事例5: プログラミングチューター

課題: 独学でのプログラミング学習が非効率 設定内容:

  • 対象言語(Python/JavaScript等)を指定
  • 「まず回答を教えず、ヒントを出して考えさせる」と指示
  • エラーメッセージの読み方、デバッグの考え方を段階的に教える設定

効果: 「コードを丸ごとコピペ」から「考えて書く」学習スタイルに移行

事例6: 多言語カスタマーサポート

課題: 海外顧客への対応が遅い 設定内容:

  • 製品FAQ・返品ポリシーをアップロード
  • 「ユーザーの言語を自動検出し、同じ言語で回答する」と指示
  • エスカレーション条件(返金・クレーム等)を明記

効果: 英語・中国語・韓国語の問い合わせに即時対応が可能に

GPTsを作る時の5つのコツ

コツ1: 指示文は「やらないこと」も書く

「〇〇について回答してください」だけでは不十分。「〇〇については回答しないでください」「情報がない場合は『わかりません』と答えてください」のように、境界線を明確にするのが重要です。

コツ2: 「会話のきっかけ」を4つ以上設定する

ユーザーがGPTsを開いた時に表示されるサンプル質問です。1つだけでは使い方がイメージしにくい。4つ以上設定し、GPTsの機能を網羅するような質問にしましょう。

例(営業メール添削GPT):
1. 「この営業メールを添削してください」
2. 「件名を5パターン考えてください」
3. 「フォローアップメールの例文を作ってください」
4. 「この文面、失礼にあたりませんか?」

コツ3: 知識ファイルは定期的に更新する

アップロードしたファイルが古くなると、GPTsの回答も古くなる。料金表や仕様書など、変更が多い情報は月1回の更新を習慣にしましょう。

コツ4: まず「構成」タブで土台を作り、「作成する」タブで微調整

最初から対話形式で作ると迷走しがち。まず構成タブで骨組みを入れてから、対話形式で「もう少し丁寧な口調にして」「回答を短くして」と微調整する流れが最も効率的です。

コツ5: テスト時は「意地悪な質問」を投げる

想定通りの質問だけでなく、「回答してほしくない質問」「曖昧な質問」「関係ない質問」を意図的にテストします。ここで穴が見つかれば、指示文を補強できます。

GPTsのアクション機能|外部APIとの連携

GPTsの上級者向け機能として「アクション」があります。外部APIと接続することで、GPTsの能力を大幅に拡張できます。

アクションでできること

  • Google スプレッドシートへのデータ書き込み
  • Slackへのメッセージ送信
  • 外部データベースの検索・参照
  • Webhookによる自動処理のトリガー

アクションの設定方法

  1. GPTビルダーの「構成」タブを開く
  2. 下部の「新しいアクションを作成する」をクリック
  3. OpenAPI 3.0スキーマ(JSON/YAML形式)を入力
  4. 認証方式(APIキー、OAuth等)を設定
  5. テストして動作確認
{
  "openapi": "3.0.0",
  "info": {
    "title": "Weather API",
    "version": "1.0.0"
  },
  "servers": [
    { "url": "https://api.example.com" }
  ],
  "paths": {
    "/weather": {
      "get": {
        "summary": "現在の天気を取得",
        "parameters": [
          {
            "name": "city",
            "in": "query",
            "required": true,
            "schema": { "type": "string" }
          }
        ]
      }
    }
  }
}

📌 ポイント: アクション機能はAPI連携の知識が必要なため、まずはアクションなしのGPTsで慣れてから挑戦するのがおすすめ。なお、2026年現在、MCPサーバーへの移行も進んでおり、GPTアクションとMCPの使い分けも注目されています。

GPTストアへの公開方法

作成したGPTsは、GPTストアに公開して他のユーザーに使ってもらうことも可能です。

公開の手順

  1. GPTsの編集画面を開く
  2. 右上の「保存する」→「GPTストア」を選択
  3. カテゴリを選んで保存

公開時の注意点

  • 個人情報や機密データを含むGPTsは公開しない
  • 知識ファイルの内容が推測される可能性がある(プロンプトインジェクション対策が必要)
  • 公開後も編集・非公開化はいつでも可能
  • GPTストアの審査基準に違反するGPTsは削除される場合がある

よくある質問(FAQ)

Q: GPTsの作成は無料でできますか? A: いいえ。GPTsの作成にはChatGPT Plus(月額$20 / 約3,000円)以上の有料プランが必要です。ただし、他の人が作成したGPTsの利用は無料プランでも可能です(回数制限あり)。

Q: GPTsはスマホからも作れますか? A: はい。iPhone/AndroidのChatGPTアプリから作成可能です。ただし、長い指示文の編集や知識ファイルのアップロードはPCの方が効率的です。

Q: 作成したGPTsは何個まで作れますか? A: 明確な上限は公表されていませんが、Plusプランで数十個、Proプランではさらに多く作成できます。実用上、個数で困ることはほぼありません。

Q: GPTsにアップロードした知識ファイルは安全ですか? A: OpenAIの利用規約上、アップロードされたファイルはAIの学習には使用されません。ただし、GPTストアに公開した場合、プロンプトインジェクションによって知識ファイルの内容が推測される可能性があります。機密情報は「自分だけ」の公開範囲で使用してください。

Q: GPTsとChatGPTのAPI(Assistants API)の違いは? A: GPTsはChatGPTの画面上でノーコードで作る機能。Assistants APIはプログラムからGPTsと同等の機能を利用するための開発者向けAPIです。自社サービスに組み込む場合はAPI、社内利用や個人利用ならGPTsが適しています。

Q: GPT-5モデルをGPTsで使えますか? A: はい。2026年3月時点で、GPTs作成時にGPT-5 Auto、GPT-5 Thinking、GPT-4o、GPT-4.1、o3、o4-miniなどのモデルを選択できます。用途に応じて最適なモデルを選びましょう。コーディング用途ならGPT-4.1、一般的な会話ならGPT-5 Autoがおすすめです。

Q: GPTsで収益化はできますか? A: 2026年3月時点では、GPTストアでの収益化プログラム(レベニューシェア)は限定的です。GPTsそのものでの直接的な収益化より、「業務効率化による時間削減」や「サービスの付加価値向上」での間接的なリターンを期待するのが現実的です。