カスタムGPT(GPTs)の作り方|PC・スマホ別の手順と料金
要点 (30秒で読める答え): カスタムGPT(GPTs)の作り方は、ChatGPT Plus(月額$20)以上に登録し、PCのブラウザで chatgpt.com を開き、GPTビルダーで目的・指示文・知識ファイル・公開範囲を設定するだけ。プログラミングは不要で、慣れれば10分前後で専用AIが1つ完成します。スマホアプリでは作れないので、作成はPC(またはスマホのブラウザ版)から行います。
情報確認日: 2026-06-28時点。料金・モデル・機能の最新状況はOpenAI公式ヘルプを参照してください。
カスタムGPT(GPTs)とは、ChatGPTを特定の目的に合わせて作り変えた「専用AI」のことです。ChatGPTをそのまま使うのも便利だが、毎回同じ前置きを打ち込んでいるなら、もったいない。よく使う指示と資料を一度仕込んでおけば、開いた瞬間から仕事をしてくれるAIになる。それがGPTsだ。
この記事のポイント カスタムGPT(GPTs)の作り方を、PCの画面操作そのままに7ステップで解説。スマホから作れるのか、無料プランで何ができるか、必要な料金、公開・収益化のリアルまで2026年6月時点の仕様で整理しています。
この記事の要点
- GPTsとは何か、通常のChatGPTとの違い
- GPTsを作るために必要なプラン・料金
- 初心者でもできる7ステップの作成手順(PC)
- スマホ(iPhone / Android)で作れるのか、使う手順
- 無料プランでできること・できないこと
- 業務効率化に使える実践的な活用事例6選
- GPTsの公開・共有と、収益化の現状
- GPTsの作成で失敗しないためのコツ
30秒で結論
- GPTsの作成にはChatGPT Plus(月額$20 / 約3,000円)以上が必要。無料・Goプランでは作れない
- 無料プランでも、他の人が作ったGPTsは使える
- 作成はPC(chatgpt.com)で行う。スマホアプリでは作れない
- プログラミング不要。対話形式なら10分で1つ完成する
- 品質を決めるのは「指示文(プロンプト)」と「知識ファイル」の2つ
- 社内FAQ、コンテンツ作成、議事録要約など、用途は幅広い
GPTsとは?カスタムGPTの基本をわかりやすく解説
GPTs(ジーピーティーズ)とは、ChatGPTを特定の目的に合わせてカスタマイズできる機能です。OpenAIが2023年11月に発表し、その後も改良が続いている。
プロンプト(AIへの指示文)を毎回ゼロから書く必要がない。これがいちばんの違いだ。
通常のChatGPTは「何でも屋」。GPTsは「専門職」。たとえば社内マニュアルに沿って答えるFAQボット、ブランドの言葉づかいを守るライター、こうした役割特化のAIをコーディングなしで作れる。一度設定すれば、次からは開くだけで同じ仕事をしてくれる。
通常のChatGPTとGPTsの違い
汎用のChatGPTと、用途特化のGPTs。両者の差を5つの観点で並べると、こうなる。
| 通常のChatGPT | GPTs(カスタムGPT) | |
|---|---|---|
| 用途 | 汎用的な質問・対話 | 特定タスクに特化 |
| 知識 | 学習済みデータのみ | 独自ファイルをアップロード可 |
| 指示 | 毎回プロンプトを書く | 事前に指示を設定 |
| 共有 | 会話ごとにリセット | リンクやGPTストアで共有可 |
| API連携 | なし | アクション機能で外部API接続可 |
要するに、繰り返す作業ほどGPTs化の効果が大きい。1回しか使わない調べ物なら通常のChatGPTで十分だが、毎日同じ形式で書く・答えるなら、専用GPTを作る価値がある。
GPTsでできること
代表的な使い道は次の5つ。どれも「ノーコードで作れる」点が共通している。
- 社内FAQ対応: マニュアルPDFを読み込ませ、社員の質問に自動回答
- コンテンツ作成: トーンやルールを先に決め、一貫した文章を生成
- データ分析: 決まったフォーマットで分析結果を出力
- 外部API連携: 天気の取得やスプレッドシートへの書き込みなど(アクション機能)
- 教育・学習: 特定分野のチューターとして機能
このうち最初の2つ、FAQとコンテンツ作成は、知識ファイルと指示文だけで完結する。API連携の知識はいらない。まずはここから始めるのが現実的だ。
GPTsを作るのに必要な料金プランは?
GPTsの利用と作成では、必要なプランが違う。ここを取り違える人が本当に多い。先に整理しておく。
プラン別のGPTs対応状況
主要なプランごとに、GPTsの利用・作成の可否をまとめた。価格は2026年6月時点の公開情報をもとにしている。
| プラン | 月額料金 | GPTsの利用 | GPTsの作成 | 利用可能モデル |
|---|---|---|---|---|
| 無料 | $0 | ✅ 公開済みGPTsのみ | ❌ 不可 | 標準モデル(制限あり) |
| Go | $8(約1,200円) | ✅ | ❌ 不可 | 標準モデル(拡張枠) |
| Plus | $20(約3,000円) | ✅ | ✅ 可能 | 提供中の主要モデル(公式ヘルプ参照) |
| Pro | $200(約30,000円) | ✅ | ✅ 可能 | 上位モデルを含む拡張提供(公式参照) |
| Business | $25/ユーザー〜(公式参照) | ✅ | ✅ 可能(※) | Plus相当+管理機能 |
| Enterprise | 要相談 | ✅ | ✅ 可能(※) | 全モデル+大容量コンテキスト |
| Edu | 要相談 | ✅ | ✅ 可能(※) | 教育機関向け |
※Business / Enterprise / Eduでは、ワークスペース管理者の権限設定によりGPTsの作成可否が制限される場合があります。実際の利用可否は管理者およびOpenAI公式ヘルプでご確認ください。
つまり、自分でGPTを作りたいなら最低でもPlus(月額$20)。無料とGoは「他人のGPTを使うだけ」と覚えておけばいい。
月$20は安くない。でも、毎日同じ指示文を打ち込んでいる人なら、GPTsを1つ作るだけで打ち込み時間がまるごと消える。週に何度も使う作業があるなら、元は取りやすい。
GPTsの作成時には利用モデルも選べる。用途に応じた使い分けが可能だが、提供モデルやデフォルト設定は時期によって変わる。最新の提供状況・終了予定はOpenAI公式ヘルプ(2026-06時点で要確認)を見てほしい。
無料プランでGPTsを使う方法
作れなくても、使うだけなら無料でできる。GPTストアに公開されているGPTsは、無料プランでも利用可能だ。
- ChatGPTにログイン
- 左サイドバーの「GPTを探す」をクリック
- カテゴリや検索でGPTsを見つける
- 選択して会話を開始
利用回数には制限がある。それでもまずは無料で他人のGPTを触ってみて、「自分専用が欲しい」と感じたらPlusに上げる。この順番がいちばん無駄がない。
無料で雰囲気を掴んだら、いよいよ自分で作る番だ。ここからは実際の手順に入る。
GPTsの作り方|初心者でもできる7ステップ
ここからは実際の作成手順を、PCの画面操作そのままに追っていく。
前提を1つ。GPTsの作成・編集はChatGPTのWeb版(chatgpt.com)でのみ行えます。 スマホアプリは作成済みGPTsの「利用」が中心で、新規作成のUIはない(2026-06時点、OpenAI公式ヘルプ「Creating and editing GPTs」参照)。スマホしか手元にない場合は、ブラウザでWeb版にアクセスすれば操作できる。詳しくは後述する。
ステップ1: GPTビルダーを開く
まずは入口。ログインから作成画面までは3クリックだ。
- chatgpt.comにログイン(Plusプラン以上)
- 左サイドバーの「GPTを探す」をクリック
- 右上の「+ 作成する」をクリック
GPTビルダーが開く。「作成する」と「構成」の2つのタブが見えれば成功だ。
ステップ2: 作成方法を選ぶ
作り方は2つある。それぞれ向き不向きがある。
① 対話形式(「作成する」タブ)
- ChatGPTと会話しながら作る
- 「〇〇専門のアシスタントを作りたい」と伝えるだけ
- 手軽だが、何を設定したか後で分からなくなりがち
② 設定入力(「構成」タブ) ← おすすめ
- 各項目に直接入力する
- 名前・説明・指示・知識を体系的に設定できる
- 後から修正しやすく、設定内容が一目で分かる
初心者ほど「構成」タブから入るほうがいい。対話形式は速いが、迷走しやすい。土台は構成タブで作るのが安全だ。
ステップ3: 名前と説明を設定する
名前は中身を表すこと。これだけ守ればいい。
名前の例: ✅ 「営業メール添削アシスタント」 ← 機能が一目でわかる ✅ 「Webライティング校正AI」 ❌ 「すごいAI」 ← 何をするか不明 ❌ 「My GPT」
名前のコツ:
- 何をするGPTsか一目でわかる名前にする
- GPTストアに公開するなら、検索される言葉を入れる
- 15文字以内が読みやすい
説明文のコツ:
- 「誰のため」「何ができるか」を2行以内で
- 例: 「B2B営業メールのトーンと構成をチェックし、改善案を提示するアシスタントです」
名前と説明は後からいつでも変えられる。最初から完璧を狙わず、まず仮置きで進めて構わない。
ステップ4: 指示(プロンプト)を書く —— ここが最重要
GPTsの品質は、指示文(Instructions=AIへの指示文)の質で9割決まる。ここを雑にやると、普通のChatGPTと変わらない出力しか返ってこない。逆に言えば、ここさえ丁寧に書けば化ける。
効果的な指示文のテンプレート:
あなたは[役割]です。
【目的】
- [このGPTが達成すべきこと]
【ルール】
- [守るべきルール1]
- [守るべきルール2]
- [やってはいけないこと]
【出力形式】
- [回答のフォーマット指定]
【トーン】
- [口調・文体の指定]
実際の指示文の例(営業メール添削GPT):
あなたはB2B営業メールの専門コピーライターです。
【目的】 ユーザーが入力した営業メールを添削し、開封率と返信率を高める改善案を提示する。
【ルール】
- 件名は30文字以内に収める
- 1段落あたり3行以内
- CTAは1メールにつき1つだけ
- 「お忙しいところ恐れ入りますが」等の定型句は使わない
- 改善点は具体的に「Before → After」形式で提示する
【出力形式】
- 総合評価(A/B/C)
- 良い点(箇条書き)
- 改善点(Before → After形式)
- 改善後の全文
【トーン】 丁寧だが端的に。冗長な説明は省く。
指示文は長くて構わない。むしろ具体的なほど出力が安定する。ただし矛盾する指示を混ぜないこと。「短く」と「詳しく」を同時に求めると、AIは迷う。
ステップ5: 知識(Knowledge)をアップロードする
GPTsの本当の強みは、自分の資料を読ませられることにある。ここで差がつく。
- 対応フォーマット: PDF、TXT、CSV、DOCX、XLSX、JSON、画像など
- ファイル上限: 1つのGPTsにつき最大20ファイル
- ファイルサイズ: 1ファイルあたりの上限あり(具体値はOpenAI公式ヘルプで要確認、2026-06時点)
アップロードすると効果的なデータ:
用途ごとに、入れておくと効く資料を挙げておく。
| 用途 | おすすめのファイル |
|---|---|
| 社内FAQ | よくある質問一覧(PDF/CSV) |
| マニュアル | 操作手順書(PDF) |
| コンテンツ作成 | ブランドガイドライン(PDF)、過去記事(TXT) |
| データ分析 | サンプルデータ(CSV/XLSX) |
| 翻訳・校正 | 用語集・スタイルガイド(CSV) |
ポイントは更新と分割。ファイルが古いとGPTsも古い答えを返す。そして1つの巨大ファイルより、テーマごとに分けたほうが回答精度が上がる。機密を含むなら、公開範囲は「自分だけ」にしておくこと。
ステップ6: 機能と公開範囲を設定する
ここで「何ができるか」と「誰が使えるか」を決める。
機能設定:
| 機能 | 内容 | デフォルト |
|---|---|---|
| Webブラウジング | 最新情報をWebから取得 | ON |
| DALL-E画像生成 | 画像を生成 | ON |
| Code Interpreter | コード実行・データ分析 | ON |
基本は全部ONで問題ない。ただしFAQボットのように「知識ファイルの中だけで答えてほしい」場合は、Webブラウジングをオフにすると余計な情報を拾わなくなる。
公開範囲の選択:
| 範囲 | 説明 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| 自分だけ | 本人のみ利用可 | 個人用、テスト中 |
| リンクを知っている人 | URLを知っている人が利用可 | 社内共有、チーム利用 |
| GPTストア | 全ユーザーに公開 | 一般公開、ブランディング |
機密を含むGPTsは必ず「自分だけ」か「リンクを知っている人」に。GPTストアに出すと、アップロードした知識ファイルの中身が推測されるリスクがある。
ステップ7: テストして公開する
最後はテスト。右側のプレビューパネルで、実際に質問を投げて確かめる。
テスト時のチェックリスト:
- 想定する質問に正しく回答するか
- 指示文のルールを守っているか
- 知識ファイルの情報を正しく参照しているか
- 回答のトーンが一貫しているか
- 回答してほしくない質問を適切に断るか
問題がなければ「作成する」→ 公開範囲を選択 →「保存する」で完成。お疲れさまでした。
ここまでがPCでの作り方だ。では、スマホしか持っていない人はどうするか。次で答える。
スマホ(iPhone / Android)でGPTsは作れる?
結論から言う。スマホアプリではGPTsを作れません。 2026-06時点で、GPTsの作成・編集はChatGPTのWeb版(chatgpt.com)のみに対応している。ChatGPTのスマホアプリは作成済みGPTsの「利用」が中心で、新規作成や指示文編集の画面そのものが用意されていない(OpenAI公式ヘルプによれば、GPTの作成・編集はweb版に限定される)。
ただし、抜け道はある。スマホのブラウザで chatgpt.com を開けば、Web版にアクセスして作成画面を出せる。アプリではなくブラウザ、ここがポイントだ。
スマホで「使う」手順
公開済みのGPTsを使うだけなら、アプリで完結する。
- ChatGPTアプリを最新版にアップデート
- 左上のメニュー →「GPTを探す」
- 使いたいGPTsを検索・選択
- 会話を開始
スマホから「作る」場合
どうしてもスマホで作りたいなら、こうする。
- スマホのブラウザでchatgpt.comにアクセスし、Web版でログインすれば作成画面を開ける
- ただし長い指示文の編集や知識ファイルのアップロードは、PCの方が圧倒的に速い
- 推奨: スマホでアイデアをメモ → PCのWeb版で本格的に作成・公開
正直、スマホの小さい画面で長文の指示を直すのはつらい。アイデア出しはスマホ、仕上げはPC。この役割分担が現実的だ。
実践!業務で使えるGPTs活用事例6選
「で、結局何に使えるの?」——ここが一番のつまずきどころだ。具体例があれば、自分の仕事に置き換えやすい。公開情報や一般的な業務シーンをもとに、定番の6パターンを挙げる。
事例1: 社内FAQボット
課題: 同じ質問が何度もSlackで飛んでくる 設定内容:
- 社内マニュアル・就業規則をPDFでアップロード
- 「回答はアップロードされた資料の内容のみに基づくこと」と指示
- Webブラウジングはオフ
狙い: 定型的な問い合わせ対応の負担を減らす
事例2: 営業メール作成アシスタント
課題: 営業メールの品質にバラつきがある 設定内容:
- 過去の高成績メールをテンプレートとしてアップロード
- 業界別の言い回しルールを指示文に記載
- 「Before → After」形式で添削結果を出力
狙い: メール作成の時短と、文面の品質をそろえる
事例3: コンテンツ制作用ライター
課題: ブランドのトーンが統一できない 設定内容:
- ブランドガイドライン・過去記事をアップロード
- 禁止ワード・推奨表現リストを指示文に含める
- 見出し構成 → 本文の2段階で出力
狙い: 初稿の品質を底上げし、編集の手戻りを減らす
事例4: 議事録要約AI
課題: 会議録の作成に毎回時間がかかる 設定内容:
- 出力フォーマットを固定(日時・参加者・議題・決定事項・TODO)
- 「要約は500文字以内」「TODOには担当者と期限を含める」と指示
- Code Interpreterをオンにしてデータ処理に対応
狙い: 議事録の体裁を毎回そろえ、作成を短縮する
事例5: プログラミングチューター
課題: 独学でのプログラミング学習が非効率 設定内容:
- 対象言語(Python/JavaScript等)を指定
- 「まず答えを教えず、ヒントを出して考えさせる」と指示
- エラーメッセージの読み方、デバッグの考え方を段階的に教える設定
狙い: 「丸ごとコピペ」から「考えて書く」学習への移行を促す
事例6: 多言語カスタマーサポート
課題: 海外顧客への対応が遅い 設定内容:
- 製品FAQ・返品ポリシーをアップロード
- 「ユーザーの言語を自動検出し、同じ言語で回答する」と指示
- エスカレーション条件(返金・クレーム等)を明記
狙い: 一次対応の言語の壁を下げ、初動を速くする
6つに共通するのは、「繰り返す作業」を切り出している点だ。あなたの仕事で毎週発生する定型作業を1つ思い浮かべてほしい。それがそのままGPTs化の候補になる。
GPTsを作る時の5つのコツ

作り方を知っていても、使えるGPTになるかは別問題。差がつくポイントを5つに絞った。
コツ1: 指示文は「やらないこと」も書く
「〇〇について回答してください」だけでは足りない。「〇〇については回答しない」「情報がなければ『わかりません』と答える」のように、境界線を引く。これだけで暴走が減る。
コツ2: 「会話のきっかけ」を4つ以上設定する
ユーザーがGPTsを開いた時に出るサンプル質問だ。1つだけだと使い方が伝わらない。4つ以上用意し、機能を網羅する質問にしておく。
例(営業メール添削GPT):
- 「この営業メールを添削してください」
- 「件名を5パターン考えてください」
- 「フォローアップメールの例文を作ってください」
- 「この文面、失礼にあたりませんか?」
コツ3: 知識ファイルは定期的に更新する
ファイルが古くなれば、回答も古くなる。料金表や仕様書など変わりやすい資料は、月1回の更新を習慣にする。地味だが、これを怠ると信頼を失う。
コツ4: まず「構成」タブで土台、「作成する」タブで微調整
いきなり対話形式で作ると迷走する。まず構成タブで骨組みを入れ、そのあと対話形式で「もう少し丁寧な口調に」「回答を短く」と微調整する。この順番が一番速い。
コツ5: テスト時は「意地悪な質問」を投げる
想定通りの質問だけでは穴が見つからない。「答えてほしくない質問」「曖昧な質問」「関係ない質問」をわざとぶつける。ここで崩れたら、指示文を補強するチャンスだ。
ここまでが基本のGPTs。さらに一歩進んで、外部サービスとつなぎたくなったら「アクション」の出番になる。
GPTsのアクション機能|外部APIとの連携

上級者向けの機能が「アクション」だ。外部API(外部サービスとデータをやり取りする窓口)と接続することで、GPTsの能力を大きく広げられる。
アクションでできること
代表例は次の4つ。いずれも「GPTの外」と連携する操作だ。
- Googleスプレッドシートへのデータ書き込み
- Slackへのメッセージ送信
- 外部データベースの検索・参照
- Webhookによる自動処理のトリガー
アクションの設定方法
設定はやや技術寄りになる。流れだけ押さえておく。
- GPTビルダーの「構成」タブを開く
- 下部の「新しいアクションを作成する」をクリック
- OpenAPI 3.0スキーマ(JSON/YAML形式)を入力
- 認証方式(APIキー、OAuth等)を設定
- テストして動作確認
{
"openapi": "3.0.0",
"info": {
"title": "Weather API",
"version": "1.0.0"
},
"servers": [
{ "url": "https://api.example.com" }
],
"paths": {
"/weather": {
"get": {
"summary": "現在の天気を取得",
"parameters": [
{
"name": "city",
"in": "query",
"required": true,
"schema": { "type": "string" }
}
]
}
}
}
}
アクションはAPIの知識が前提になる。最初から手を出すと挫折しやすい。まずはアクションなしのGPTsで慣れてから挑戦するのがおすすめだ。なお2026年現在はMCPサーバー(外部ツールをAIにつなぐ共通の仕組み)への移行も進んでおり、GPTアクションとMCPの使い分けも話題になっている。
GPTストアへの公開と収益化の現状
作ったGPTsは、自分用にとどめておく必要はない。GPTストアに出せば、他のユーザーにも使ってもらえる。
公開の手順
公開は3ステップで終わる。
- GPTsの編集画面を開く
- 右上の「保存する」→「GPTストア」を選択
- カテゴリを選んで保存
公開時の注意点
公開前に、最低限ここは確認しておきたい。
- 個人情報や機密データを含むGPTsは公開しない
- 知識ファイルの内容が推測される可能性がある(プロンプトインジェクション対策が必要)
- 公開後も編集・非公開化はいつでも可能
- GPTストアの審査基準に違反するGPTsは削除される場合がある
収益化はできるのか
ここが気になる人は多いだろう。正直に書く。
OpenAIはGPTビルダー向けの収益化(エンゲージメントに応じた報酬)の枠組みを進めてきた。一方で、誰でも安定して稼げる段階かというと、そこまでではない。第三者の解説記事では月数百ドル〜という報告も見かけるが、それらは公式の数字ではなく、対象地域・参加条件・支払い方式も時期によって変わる。最新の参加可否と条件は、必ずOpenAI公式の案内で確認してほしい(2026-06時点で要確認)。
GPTs単体で大きく稼ぐより、「業務効率化で浮いた時間」や「自社サービスの付加価値」という間接的なリターンを狙うほうが、今のところ堅い。収益化はおまけ、と考えておくくらいがちょうどいい。
公開と収益化の現状が見えたところで、最後に他ツールとの立ち位置を整理しておく。
AI PICKSの独自評価
AI PICKSでは、500以上のAIツールを独自の評価基準でスコアリングしている。外部レビュー・SNSバズ・トレンド指数・サイト人気度・プロダクト品質の5軸で総合評価する仕組みだ。
ChatGPTの総合スコア: 95点 / 100点満点
- ユーザー評価: 4.5点(2847件のレビュー)
編集部の評価
GPTsは「ノーコードで作れるカスタムAI」というジャンルで、今や競合が増えた。Claude ProjectsやGemini Gemsも同じ土俵にいる。初心者がつまずきやすい3つの軸で、率直に整理する。
- 作成コスト(無料か有料か、サブスク料金)
- 日本語での指示精度(プロンプトを日本語で書いたときの応答品質)
- 共有・配布のしやすさ(社内利用や一般公開の手軽さ)
公開情報からの比較整理
公式仕様および各社のプラン情報(2026-06時点)から、主要なカスタムAI作成ツールを並べると次の通り。
| GPTs(OpenAI) | Claude Projects | Gemini Gems | |
|---|---|---|---|
| 作成に必要なプラン | ChatGPT Plus($20/月〜) | Claude Pro($20/月〜) | Google AI Pro($19.99/月〜) |
| 知識ファイル | アップロード対応 | アップロード対応 | アップロード対応 |
| 外部API連携 | アクション機能あり | MCP対応 | 限定的 |
| 公開・共有 | GPTストアで一般公開可 | 組織内共有が中心 | リンク共有 |
| 日本語対応 | 良好 | 良好 | 良好 |
※料金・機能は変動します。導入前に各公式サイトの最新情報を必ず確認してください。
編集部の総合判断
公開情報を突き合わせた率直な結論はこうだ。
- 一般公開・配布を狙うならGPTs一択: GPTストアという配布インフラがあるのは現状OpenAIのみ。個人開発者が認知を広げやすいのは大きい。
- 社内文書を扱う業務利用ならClaude Projects: 長文の取り回しに強く、機密文書を含むナレッジ整理に向く。地味だが堅実な選択。
- GmailやDocsと連携したいならGemini Gems: Workspaceとの親和性を重視する組織なら、これが自然な答えになる。
迷ったら、まずGPTsで作ってみるのが無難だ。利用人口が多く、情報も集めやすい。会話AIの選び方を広く見たいならAIチャットボットやAIライティングのカテゴリも参考になる。
よくある質問(FAQ)
Q. GPTsの作成は無料でできますか?
いいえ。GPTsの作成にはChatGPT Plus(月額$20 / 約3,000円)以上の有料プランが必要です。ただし、他の人が作成したGPTsの利用は無料プランでも可能です(回数制限あり)。
Q. GPTsはスマホからも作れますか?
スマホアプリでは作れません(2026-06時点)。GPTsの作成・編集はWeb版(chatgpt.com)のみ対応です。どうしてもスマホで作りたい場合は、スマホのブラウザでchatgpt.comを開けば作成画面を出せます。ただし長い指示文の編集や知識ファイルのアップロードはPCの方が圧倒的に効率的です。
Q. 作成したGPTsは何個まで作れますか?
明確な上限は公表されていません。実用上、個数で困ることはほぼありません。最新の制限はOpenAI公式ヘルプでご確認ください。
Q. GPTsにアップロードした知識ファイルは安全ですか?
OpenAIの方針上、アップロードしたファイルがモデルの学習にそのまま使われることはありません。ただしGPTストアに公開した場合、プロンプトインジェクション(不正な指示でAIをだます手口)によって知識ファイルの内容が推測される可能性があります。機密情報は「自分だけ」の公開範囲で使ってください。
Q. GPTsとChatGPTのAPI(Assistants API)の違いは?
GPTsはChatGPTの画面上でノーコードで作る機能。Assistants APIはプログラムから同等の機能を呼び出す開発者向けの仕組みです。自社サービスに組み込むならAPI、社内利用や個人利用ならGPTsが向いています。
Q. GPTsではどんなモデルを選べますか?
作成時に複数の利用モデルから選べます(2026年時点)。一般的な会話・文章作成と、じっくり考えさせたい推論寄りのタスクで使い分けるのが基本です。選べるモデルの具体的なラインナップとデフォルト設定は時期により変わるため、最新はOpenAI公式ヘルプ(2026-06時点で要確認)を参照してください。
Q. GPTsで収益化はできますか?
OpenAIはGPTビルダー向けの収益化の枠組みを進めていますが、誰でも安定して稼げる段階ではありません。参加条件・対象地域・支払い方式は時期で変わるため、最新は公式案内で確認を。現実的には、GPTs単体の収益より「業務効率化による時間削減」や「サービスの付加価値向上」という間接的なリターンを狙うのが堅いです。
Q. 作ったGPTsを後から修正できますか?
できます。編集画面から名前・指示文・知識ファイル・公開範囲をいつでも変更でき、公開後の非公開化も可能です。最初から完璧を目指さず、テストしながら育てていくのが上達の近道です。
