
PLAUD NOTE vs Fireflies.ai|対面かWeb会議かで選ぶ議事録AI (2026年版)
この記事のポイント 議事録を録りたい場所が「対面・外出先」ならPLAUD NOTE、「Zoom/Teamsのオンライン会議」ならFireflies.ai。前者は159ドル前後の専用ハードを買い切り+サブスク、後者は無料枠から始められるソフト。録る場所が決まれば、選ぶべき方は8割がた決まる。
両者を同じ土俵で比べると失敗する。PLAUD NOTEは「胸ポケットに入る録音デバイス」、Fireflies.aiは「Web会議に勝手に参加するbot」。同じ議事録AIでも、立っている場所がまるで違う。
この一点を押さえないまま「文字起こし精度はどっち?」と比べ始めると、対面商談の多い人がFirefliesを買って後悔し、フルリモートの人がPLAUDのデバイスを引き出しに眠らせる。まず仕組みの違いから入る。
結論:録る場所で9割決まる

対面・取材・外出先の会議が中心ならPLAUD NOTE、ZoomやTeams中心のリモート会議ならFireflies.aiが向く。
PLAUD NOTEは専用デバイスを使う「録る」起点。スマホやPCを開けない場面でも、ボタンひとつでその場の会話を物理的に記録する。Firefliesはオンライン会議に自動参加する「ワークフロー統合」起点。会議URLさえあれば、人が操作しなくても勝手に入って録って要約する。
設計思想が逆なので、迷ったら「自分の会議の何割が画面越しか」を数えるのが早い。対面が半分以上ならPLAUD、ほぼ全部オンラインならFirefliesだ。
仕組みの違い:ハードを買うか、botを呼ぶか

PLAUD NOTEはカード型のAIボイスレコーダー本体を購入し、録音データをアプリ/クラウドで文字起こし・要約する。Fireflies.aiはソフト単体で、会議カレンダーと連携してWeb会議に自動入室する。
PLAUDの体験は「録音機の進化版」に近い。クレジットカードほどのデバイスを持ち歩き、会議や取材でボタンを押す。音声はアプリに同期され、AIが文字起こしと要約を生成する。ネット接続が不安定な現場でも、録ること自体はオフラインで完結する。
Firefliesの体験は「会議に同僚が一人増える」感覚に近い。GoogleカレンダーやZoomと連携しておくと、設定した会議にFirefliesのbotが自動参加する。終了後には文字起こし・要約・アクションアイテムがダッシュボードに並ぶ。人間は何も操作しない。
この差は、そのまま「対面で強いか/オンラインで強いか」に直結する。
料金:159ドルの買い切りvs無料スタート

PLAUD NOTEはデバイス購入(実勢159ドル前後)に加え、文字起こし量に応じた有料プランが前提。Fireflies.aiは無料プランがあり、初期費用ゼロで試せる。
PLAUDは「ハード代+サブスク」の二重構造になる。本体を一度買えば手元に残るが、毎月の文字起こし時間には上限があり、ヘビーに使うなら有料プランへ上がる。デバイスという初期投資が要る分、試し打ちのハードルは高い。
Firefliesは無料枠で文字起こし本数や保存に制限があるものの、まず触ってみるコストはゼロ。チーム導入時は有料プランで保存無制限やCRM連携が開く。注意したいのは、海外レビューで指摘される「隠れたクレジット消費」。AI要約やボット利用が想定より早くクレジットを食い、思ったより上のプランが必要になるケースがある。
ざっくり初期コスト感
- PLAUD NOTE:デバイス ~159ドル + 月額(文字起こし量で変動)
- Fireflies.ai:0円スタート → 必要に応じて有料(無制限保存・連携)
価格は改定が早い領域なので、契約前に必ずPLAUD NOTE・Fireflies.aiの公式料金ページで最新を確認してほしい。
日本語対応:UIは英語、文字起こしは両対応

どちらも管理画面のUIは基本英語だが、日本語会話の文字起こしには対応する。日本語の議事録づくり自体は両方で可能。
実務で効くのは「日本語の話し言葉をどこまで整った文章に直せるか」だ。専門用語・社名・人名の表記ゆれや、複数人が被って話す場面の精度は、どちらも完璧ではない。重要な会議では、AIの要約を鵜呑みにせず人が一度ざっと直す前提で組むのが安全だ。
UIが英語である点は、ITに不慣れなメンバーへ展開するときの地味な壁になる。導入時に簡単な操作メモを日本語で用意しておくと定着が早い。
連携と後工程:Firefliesは業務フローに刺さる
Fireflies.aiはCRMやSlackなど業務ツール連携が豊富で、議事録から後続業務へつなぎやすい。PLAUD NOTEは「録って残す」までが主戦場。
Firefliesの強みは議事録の「その後」にある。商談メモを自動でCRMに流し込み、決定事項やアクションアイテムをSlackに共有する、といった営業・CS部門の定型業務に噛み合う。会議が終わった瞬間にタスクが動き出す設計だ。
PLAUDはデバイスで録ったデータをアプリ内で要約するところが中心で、外部業務ツールへの自動連携は公開情報の範囲では限定的。逆に言えば、連携を作り込まずシンプルに「正確な記録が手元に残ればいい」人には過不足がない。
文字起こしツールを後工程まで自動化したいかどうかが、ここでの分岐点になる。
主要機能の比較表
両者の違いを一覧にする。スペック比較ではなく「どんな会議に向くか」で読むのが正しい。
| 項目 | PLAUD NOTE | Fireflies.ai |
|---|---|---|
| 形態 | 専用AIボイスレコーダー(ハード) | Web会議自動参加(ソフト) |
| 料金 | デバイス ~159ドル+有料サブスク | 無料枠あり/フリーミアム |
| 録音方法 | 物理デバイスで対面・オフライン対応 | Zoom/Teams/Meetにbot自動参加 |
| 得意な会議 | 対面商談・取材・講義・1on1 | オンライン定例・商談・面接 |
| 日本語 | UI英語/日本語文字起こし可 | UI英語/日本語文字起こし可 |
| 業務連携 | 公開情報では限定的 | CRM・Slackなど豊富 |
| 後工程 | 録って要約まで | アクションアイテム自動整理 |
| 向く人 | 外回り・現場・PCを開けない人 | フルリモートの営業・人事・CS |
表のとおり、両者は競合というより「対面担当」と「オンライン担当」で役割が分かれる。実際、対面とリモートが半々のチームは両方を併用しても無駄にならない。
用途別の選び方
対面の商談・取材を取りこぼしたくない
PLAUD NOTEが一択に近い。訪問先や現場でPCを広げにくい場面でも、デバイスを置くだけで記録できる。Firefliesは会議URLが前提なので、対面では力を発揮しにくい。
Zoom/Teamsの定例を自動で議事録化したい
Firefliesが向く。一度連携すれば、以降の会議は人が触らなくても録音・要約・共有まで流れる。議事録係を置く文化そのものを消せる。
まず無料で議事録AIを試したい
Firefliesが向く。無料枠で自社の会議形態に合うか確かめてから課金を判断できる。PLAUDはデバイス購入が先に来るので、試し打ちには重い。
営業ログをCRMに自動で貯めたい
Firefliesが向く。商談内容がそのまま顧客管理に流れる設計は、属人化しがちな営業メモの空洞化を防ぐ。
編集部の評価
正直に言えば、この2つは「どっちが上か」を競う関係ではない。録る場所が違うだけで、比較記事の体裁ほど直接ぶつかっていない。
PLAUD NOTEは、対面が多い人にとっては重宝する。スマホの録音アプリでもいいのでは、と思うかもしれないが、ボタンひとつで確実に録れる物理デバイスの安心感は外回りで効く。一方、フルリモートの人には159ドルのデバイスは完全に持て余す。買う前に「自分は今月、何回対面で会議したか」を数えてほしい。ゼロに近いなら不要だ。
Fireflies.aiは、無料で始められて複数のWeb会議に横断対応する点が圧倒的に強い。ただし海外では「クレジット消費が読みにくい」「Google Meetの誤検知」といった不満も出ており、機能が最低限化しているという声もある。無料枠での体感と、実運用でかかる料金は別物と考えて、本格導入前に小さく試すのが賢い。
結論として、迷っている人の多くは「会議の何割が画面越しか」を直視していないだけだ。そこさえ数えれば、答えはほぼ自動で出る。両者をさらに比べたいなら議事録・文字起こしツールのカテゴリもあわせて見てほしい。
よくある質問(FAQ)
Q. PLAUD NOTEとFireflies.aiは結局どちらを選ぶべき?
会議の中心が対面・外出先ならPLAUD NOTE、ZoomやTeamsなどオンラインならFireflies.aiです。録る場所で9割決まります。半々ならFirefliesを基本に、対面用としてPLAUDを足す併用も現実的です。
Q. PLAUD NOTEはオフラインの対面会議でも使える?
使えます。専用デバイスで録音するため、ネット接続が不安定な訪問先やPCを開けない取材・講義でも記録できます。文字起こしと要約はアプリ/クラウド同期後に処理されます。
Q. Fireflies.aiは無料でどこまで使える?
無料プランで文字起こしや要約の基本機能を試せますが、保存本数や連携に制限があります。AI要約のクレジット消費が想定より早い場合があるため、本格導入前に自社の会議量で消費ペースを確認するのがおすすめです。
Q. どちらも日本語の会議に対応している?
どちらも日本語会話の文字起こしに対応します。ただし管理画面UIは基本英語です。専門用語や社名の表記ゆれは完璧ではないため、重要会議ではAI要約を人が一度確認する前提で運用すると安全です。
Q. 営業のCRM連携まで自動化したいならどっち?
Fireflies.aiです。CRMやSlackと連携し、商談内容やアクションアイテムを後続業務へ自動で流せます。PLAUD NOTEは録って要約するまでが中心で、外部業務ツールへの自動連携は限定的です。
