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営業マン向け音声AI 5選 月3,000円以下で始める選び方 (2026年版)
この記事のポイント 月3,000円以下で手に入るのは「音声を作る側」と「商談を記録する側」の入口プランまでです。商談を解析して話し方を採点するクラスは、この枠を確実に超えます。だから最初に決めるのは、ツール名ではなく「自分が音声で困っているのは録音か、それとも読み上げか」の一点。無料で始められる選択肢が2本あるので、稟議も自腹の覚悟もいりません。
商談のあと、その日の夜に議事録を書いている。提案動画にナレーションを入れたいけれど、自分の声を録るのは気が進まない。営業の音声まわりの悩みは、だいたいこの2つに集約されます。
答えを先に置きます。録音・議事録で困っているならNotta、読み上げ・ナレーションで困っているならVOICEVOX。この2本はどちらも無料で試せて、月3,000円の枠を使い切りません。
残りの3本は、そこから先で足りなくなったときの話です。
営業マンの音声AIとは?何を自動にできるのか

営業マン向けの音声AIとは、商談の声を文字にする技術と、文字から声を作る技術を、営業の仕事に当てはめたものです。方向が真逆の2つが、同じ「音声AI」という言葉でまとめられています。
ここを混ぜたまま探すと、まず選べません。
| 方向 | 何をするか | 営業での使いどころ |
|---|---|---|
| 音声 → 文字 | 商談の録音を文字起こしし、要点をまとめる | 議事録、報告、引き継ぎ |
| 文字 → 音声 | 原稿を人の声のように読み上げる | 提案動画、資料の音声版、社内研修 |
| 音声 → 分析 | 話速や沈黙を数値にして採点する | トークの改善、新人の育成 |
つまり、探す前に自分がどの行にいるかを決めれば、候補は一気に3分の1になります。
3つ目の「分析」だけは性質が違います。録音を溜めて比べる仕組みが必要なので、個人向けの安い枠には基本的に降りてきません。この記事の後半で、その境界線をはっきりさせます。
月3,000円という線引きに意味はあるのか?

あります。3,000円は「上司に説明せずに使い始められる」上限だからです。
営業の現場でツールが定着しない理由の大半は、機能不足ではありません。稟議を通す時間のあいだに熱が冷めるからです。月3,000円なら、多くの会社で経費精算の相談すら不要か、雑談レベルで済みます。
金額の感覚を営業の日常に置き換えると、こうなります。
- 都内の往復交通費、1〜2商談分
- 客先での手土産、1回分
- 昼食、2〜3回分
この程度の支出で、毎晩30分の議事録作業が消えるかどうか。判断の軸はそこだけで足ります。
そして冷たい事実がひとつ。この枠に入るのは、AIが「作業を代わる」ところまでです。「営業の腕を上げる」ところまで求めると、金額の桁が変わります。
営業の音声まわりは3つの仕事に分かれます
音声AIを入れて実際に軽くなるのは、次の3つの作業です。どれが自分の重荷かを決めてから、ツールの名前を見に行くのが最短です。
1. 商談の記録 話しながらメモを取ると、相手の顔を見られません。録音して文字にすれば、商談中は会話に集中できます。ここが最も効果が見えやすい領域です。
2. コンテンツの読み上げ 提案動画、製品説明、社内共有用の解説。自分の声で録ると撮り直しが地獄になります。原稿を直すだけで音声も直る状態は、地味に効きます。
3. 反復練習 自分のトークを文字で読み返すと、口癖と冗長さが露骨に見えます。録音の文字起こしは、そのまま練習素材になります。
3つ全部を最初から狙わないこと。1つ選んで2週間回すほうが、結果的に早く定着します。
議事録の作り方そのものを掘り下げたい方は、営業担当者向けの議事録AIの整理を先に読むと、この記事の後半が早く進みます。
営業マン向け音声AI 5選(役割別)
役割で並べます。上から順に良い、という並びではありません。自分の困りごとに当たる行だけ読んでください。
| ツール | 主な役割 | 動く場所 | 無料で試せるか |
|---|---|---|---|
| Notta | 商談の録音・文字起こし・要約 | ブラウザ・スマホ | 無料プランあり |
| Rimo Voice | 日本語の文字起こしと要約 | ブラウザ | 要確認 |
| VOICEVOX | 日本語の音声合成 | PCにインストール | 無料 |
| VOICEPEAK | 日本語ナレーションの制作 | PCにインストール | 体験版の有無は公式で確認 |
| ElevenLabs | 多言語のナレーション生成 | ブラウザ・API | 無料枠あり |
つまり、記録が目的なら上2行、読み上げが目的なら下3行です。
① 商談を文字にする入口: Notta
録音ボタンを押して商談に臨み、終わったら文字起こしと要約が出ている。この体験が最も摩擦なく手に入るのがNottaです。日本語の商談で普通に使えます。
営業にとってのポイントは精度そのものより、スマホ1台で完結すること。訪問先でノートPCを開けない場面でも録れます。
無料プランがあるので、判断は次の商談1本で終わります。文字起こしを読み返して「これなら自分で書き直したほうが早い」と思ったら、それが答えです。
料金体系は改定が続く領域なので、契約前に公式の料金ページで最新を見てください。
② 日本語の精度に寄せるなら: Rimo Voice
日本語に軸足を置いた文字起こしサービスがRimo Voiceです。専門用語が多い商材や、複数人が同時に話す商談で差が出ます。
営業単独で使うより、チームで議事録の書式を揃えたいときに効きます。
料金の形が従量寄りになる場合もあるため、月あたりの商談時間を先に数えてから見積もること。ここを飛ばすと、3,000円の枠を静かに超えます。
③ 無料で日本語を鳴らす一択: VOICEVOX
読み上げ側で最初に触るべきはVOICEVOXです。無料で使えて、PCにインストールして動きます。原稿を貼れば日本語の音声ファイルが出ます。
外部に音声を送らずローカルで完結するので、社外秘の原稿を読ませるときの心理的な壁が低い。これは営業資料を扱ううえで大きい利点です。
ただし注意点がひとつ、そして重い。音声キャラクターごとに利用規約が異なります。商用利用の可否やクレジット表記の条件は、キャラクター単位で確認が必要です。「VOICEVOXは無料だから何でもOK」は誤りです。
提案動画に載せるなら、必ず該当キャラクターの規約を読んでから使ってください。
④ ナレーションを仕事の品質にするなら: VOICEPEAK
無料の音声合成を試して「もう少し落ち着いた読み方にしたい」と感じたときの次の一手がVOICEPEAKです。PCにインストールして使うタイプで、抑揚や間の調整に踏み込めます。
社外に出す製品紹介動画のように、聞き手が最後まで聞いてくれるかが売上に直結する場面向け。
ライセンスの形と価格は公式ページで確認してください。月額課金と一括購入では、1年使ったときの総額の見え方がまったく変わります。
⑤ 英語圏の商談にも出すなら: ElevenLabs
海外顧客への提案や、英語の製品説明を作るならElevenLabsが候補に入ります。多言語の音声合成で知られていて、他のソフトからAIを呼び出す窓口(API)も用意されています。
日本語も読ませられますが、真価は同じ原稿を複数言語で鳴らせるところ。翻訳した提案資料の音声版を、言語ごとに作り直さずに済みます。
無料枠があるので、生成される声の質は登録して数分で判断できます。公式サイトはhttps://elevenlabs.io/ です。
読み上げ系をもっと広く見たい場合は、音声AIカテゴリの一覧から他の選択肢も比較できます。
3,000円の枠を超えるのはどこから?
境界線ははっきりしています。商談を解析して、話し方を数値で採点するクラスからです。
RevComm(東京都渋谷区)が提供するMiiTelの公表料金を見ると、MiiTel Meetingsが月額3,036円/IDから、MiiTel Phoneが月額6,578円/IDで、いずれも年契約・税込の条件です。初期費用は0円とされています。
MiiTel Meetingsの3,036円は、3,000円の枠をわずかに超えます。この36円の差は象徴的です。
| クラス | 何ができるか | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 記録クラス | 文字起こし、要約 | 無料〜3,000円 |
| 解析クラス | 話速・沈黙・被せ率の採点、AIコーチング | 3,000円台〜 |
| 営業基盤クラス | CRM連携、チーム全体の商談分析 | 桁がひとつ上 |
つまり、3,000円以下で買えるのは「記録」までで、「改善」からは別の予算枠だと考えるのが正確です。
通話を録音して話速や沈黙をスコア化し、優秀なトークをライブラリにして共有する。この機能群は個人の道具ではなく、チームの育成インフラです。自腹で払うものではありません。
チーム全体の営業AI投資を考える段階に来ているなら、営業支援AIツールの比較のほうが判断材料が揃います。
ここまでの整理: 記録が目的なら無料枠だけで足ります。読み上げが目的でも、無料のローカル音声合成から始められます。3,000円を超えるのは「話し方を採点してほしい」と思った瞬間からで、それはもう個人の道具ではなくチームの投資です。
音声AIで作った営業コンテンツは何に効く?
読み上げ機能を「動画のナレーション」だけに使うのはもったいない話です。営業の日常には、音声にすると効く場面がいくつもあります。
- 移動中の商材インプット: 製品資料を音声化して、電車で聞く
- 不在フォローの動画: 決裁者が同席しなかった商談の説明を、5分の動画で送る
- 新人への引き継ぎ: 想定問答を音声にして、繰り返し聞かせる
- 展示会ブースの流し込み: ループ再生の説明音声を、自分の喉を潰さずに用意する
この4つに共通するのは、同じ話を何度もする作業を1回に減らすという構造です。営業の時間の食われ方は、たいていここにあります。
抑揚やテンポの調整が結果をどれだけ変えるかは、分野をまたいで共通しています。声の作り込みの感覚をつかみたい方は、音楽教室でのAI活用の実例が参考になります。読み上げの「間」の話が具体的です。
経営層への提案で音声を使う場面が多いなら、役員向けの音声AI活用のほうが近い話をしています。
導入初月にやることは何か?
道具を決めたあと、最初の1ヶ月で何をするか。ここを設計しないと、無料プランに登録しただけで終わります。
| 週 | やること | 判断基準 |
|---|---|---|
| 1週目 | 商談3本を録音して文字起こしする | 読み返せる状態か |
| 2週目 | 要約から報告書を作る時間を計る | 手書きより速いか |
| 3週目 | 提案動画1本にナレーションを付ける | 相手に違和感なく届くか |
| 4週目 | 有料プランが要るかを決める | 無料枠の上限に当たったか |
つまり、4週目に「上限に当たっていない」なら、課金する理由はありません。
1週目でつまずく人が多いポイントを補足します。録音の許可取りです。商談を録音するときは、開始時に一言断るのが原則。「議事録を正確に残したいので録音させてください」で、断られることはほぼありません。
黙って録るのは、それがどんなに効率的でも、信頼を毀損する取引です。やめてください。
営業組織として生成AIの導入設計まで進めるなら、営業での生成AI導入の進め方に段取りがまとまっています。
声のクローンと社内ルール:踏んではいけない線
音声AIには、自分や他人の声を再現する機能があります。営業の現場では、ここが最も事故を起こしやすい。
守るべき線は3つです。
- 他人の声を本人の同意なく再現しない(社長の声、著名人の声、顧客の声)
- AIが読んでいることを隠す必要がある場面では使わない
- 音声キャラクターの商用利用条件を、使う前に読む
3つ目は特に軽く見られがちです。無料の音声合成は「無料」と「商用利用自由」が別の話で、そこを混同したまま提案動画を客先に送ると、後から取り下げる羽目になります。
会社として音声AIを使うなら、この3行を社内のルールに書き写すだけで大半の事故は防げます。
セキュリティと商談録音の扱いはどう考える?
商談の録音は、顧客の発言そのものです。扱いを間違えると、失うのは効率ではなく取引先です。
判断の軸は「音声がどこへ行くか」の一点。
| 型 | 音声の行き先 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| クラウド型(Notta、Rimo Voice、ElevenLabs) | 事業者のサーバー | 一般的な商談、社外公開する原稿 |
| ローカル型(VOICEVOX、VOICEPEAK) | 自分のPCの中だけ | 未公開の価格情報、社外秘の原稿 |
つまり、機密度の高い原稿を読ませるならローカル型、記録の効率を優先するならクラウド型です。
各社のセキュリティ認証の取得状況は変動します。SOC2やISO27001といった第三者認証の有無は、契約前に必ず公式ページで最新を確認してください(2026年8月時点)。金融や医療の商材を扱う営業なら、ここは省略できない工程です。
社内の情報管理規程がある会社では、規程の「クラウドサービス利用」の条項を先に読むのが早道。あとから止められるほうが痛いです。
よくある失敗と、その避け方
導入がうまくいかないケースには、はっきりした型があります。
| 失敗 | 何が起きるか | 避け方 |
|---|---|---|
| 3つの用途を同時に始める | どれも中途半端で放置される | 1用途を2週間だけ回す |
| 文字起こしを丸ごと共有する | 誰も読まない長文が溜まる | 要約と決定事項だけ残す |
| 無料枠の上限を確認せず運用する | 大事な商談の日に止まる | 月の商談時間を先に数える |
| 音声の商用条件を確認しない | 公開後に取り下げになる | 使う前にキャラ単位で読む |
つまり、失敗の4件中3件は「始める前の5分」で防げます。
もうひとつ、意外と多いのが音声の品質にこだわりすぎて公開されないというケース。提案動画のナレーションは、聞き取れれば合格です。完璧な抑揚を追いかけている時間で、商談が1本入ります。
AI PICKS編集部の判定
月3,000円以下という条件で選ぶなら、記録側はNotta、読み上げ側はVOICEVOXの2本で一旦完成です。ここに追加投資する必要は、しばらくありません。
理由は単純で、この価格帯で解ける営業の課題は「作業の肩代わり」に限られるからです。話し方を採点してほしい、チームのトークを標準化したいという段階になると、MiiTel Meetingsの月額3,036円/ID(年契約・税込)に代表される解析クラスに移る必要があり、それは個人の財布で判断する話ではなくなります。
VOICEVOXの無料は破格です。ローカルで動いて外に音声を出さない設計は、営業資料を扱う人間にとって想像以上に重宝します。一方で、キャラクターごとに商用利用の条件が分かれる仕様は、正直わかりにくい。使う前に規約を読む手間だけは、どうしても発生します。
ElevenLabsとVOICEPEAKは、読み上げを「仕事の成果物」として外に出す段階になってから検討すれば十分です。最初から比較検討に入れると、選定だけで1週間溶けます。
迷ったら、次の商談を1本録るところから。それが一番早い判断材料になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 商談の録音は相手に伝えないといけませんか
法律論以前に、伝えるべきです。開始時に「議事録を正確に残したいので録音させてください」と一言添えるのが実務の標準。ここを省いて後から発覚すると、失うのは商談ではなく取引関係そのものです。
Q. 無料の音声合成を提案動画に使っても大丈夫ですか
使えますが、条件付きです。VOICEVOXは音声キャラクターごとに利用規約が異なり、商用利用の可否やクレジット表記の要否がキャラクター単位で決まります。使う予定の声の規約を、公開前に必ず読んでください。
Q. 文字起こしの精度はどのくらい期待できますか
商材の専門用語がどれだけ含まれるかで大きく変わります。一般的な商談会話なら読み返せる水準に届きますが、業界固有の略語は誤変換されると考えたほうが安全。無料プランで自分の商材を1本試すのが唯一の確実な判断方法です。
Q. スマホだけで完結しますか
記録側はほぼ完結します。Nottaのようなクラウド型はスマホアプリから録音でき、訪問先でPCを開けない場面でも使えます。読み上げ側のVOICEVOXやVOICEPEACはPCにインストールする形なので、こちらはPCが必要です。
Q. MiiTelのようなツールとの違いは何ですか
守備範囲が違います。3,000円以下の道具は「録る・書く・読み上げる」までで、話速や沈黙を数値にしてトークを採点する機能は含まれません。個人の作業効率を上げるか、チームの営業力を底上げするかで、選ぶ層が変わります。
Q. 英語の商談でも使えますか
読み上げ側ならElevenLabsが多言語に対応しています。文字起こし側は日本語特化のサービスだと英語の精度が落ちる場合があるため、英語商談が中心なら英語圏のサービスを別途検討するほうが確実です。
Q. 会社に申請せずに使い始めても問題ないですか
情報管理規程の有無で変わります。クラウドサービスの利用に届出が必要な会社は珍しくないので、商談の録音を外部サーバーに置く前に規程を確認してください。ローカルで動く音声合成のほうが、この点では話が早いです。
Q. どのくらいで元が取れますか
議事録に毎日30分かかっている人なら、月に10時間前後の作業が対象になります。時給換算で数千円分。無料プランで足りるなら、そもそも回収の計算自体が不要です。
あわせて見たいツール・カテゴリ
音声まわりを広く見比べたいときの入口をまとめます。
- 音声AIカテゴリ — 読み上げと文字起こしの両方を横断して探せます
- 営業支援AIカテゴリ — 音声以外の営業ツールもここから
- 会議・議事録AIカテゴリ — 商談以外の会議記録まで手を伸ばすなら
- 音声AIのランキング — 掲載中の音声ツールを同じものさしで並べています
- Speechify — 資料の読み上げに寄せた選択肢
- Otter Voice — 英語の会議記録が中心なら候補に入ります
- Gong — チーム規模で商談解析まで踏み込むクラスの参考に
次に読むならこれ: 議事録の作業を本気で消しにいくなら、営業担当者向けの議事録AIの整理です。この記事で触れた「記録クラス」の中身を、商談の流れに沿って分解しています。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- ElevenLabs — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- VOICEVOX — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- VOICEPEAK — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Notta — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Rimo Voice — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
