Windsurf(現Devin Desktop)の使い方と料金|Cursorとの違いを2026年版で整理

要点 (30秒で読める答え): Windsurfは2026年に「Devin Desktop」へ改称したAI IDEです。ローカルエージェント(Devin Local / Cascade)の自律実行とMemoriesの長期記憶が特徴で、Proは月20ドル。料金はクレジット制からクォータ制(日次・週次で自動回復)に変わりました。40以上のIDEに対応し、CursorはVS Codeフォーク中心です。

AI IDEは選択肢が増えすぎた。その中でWindsurfは、よくある「VS Codeに賢い補完を足しただけ」とは別の路線で存在感を出している。まず最新の大ニュースから。開発元のCognitionは2026年、製品名をDevin Desktopに改めた。公式サイトも「Devin Desktop is the new name for Windsurf」と明言していて、X公式アカウントも @windsurf から @devindesktop に移っている。中身は連続しているので、この記事では通りのいい「Windsurf」表記を使いつつ現行仕様で解説する。

このツールの軸は2つ。プロジェクト全体を読んでタスクを最後まで回す自律型のローカルエージェント(既定のDevin Localと従来からの「Cascade」)と、出力が異常に速い自社SWEモデルだ。

実際に一番多い質問は「Cursorと何が違うの?」。これは設計思想からして別物で、答えは一言では済まない。この記事ではCursorGitHub Copilotとの比較も交えて、その差を具体的に詰めていく。

この記事のポイント Windsurf(現Devin Desktop)の使い方・料金・Cascade/Devin Local・自社SWEモデルを2026年8月版で完全解説。

この記事の要点

Windsurfを語るうえで外せない論点は、ざっくり次の5つに集約される。

  • Devin Desktopへの改称。名前が変わっただけで、エディタとしての中身は連続している
  • Cursorとの本質的な違い。VS Codeフォーク同士に見えて、エージェントの自律性が決定的に違う
  • ローカルエージェントの実力。Devin LocalとCascade、自分でファイルを探して直して回す動き方
  • 2026年8月時点の料金。クレジット制は廃止。Pro $20のクォータ制になった
  • 導入手順。ダウンロードから最初の指示を打つまで

30秒で結論

迷っている人向けに、タイプ別の結論だけ先に置いておく。

  • コスト最優先の個人開発者 → Pro($20/月)。最新の自社モデルSWE 1.7と主要なオープンソースモデルは追加消費なしで回せる。
  • 長期プロジェクトでAIに「覚えてほしい」 → Windsurf一択。Memoriesとセッション永続化がここで効く。
  • 40以上のIDEを使っている人 → JetBrains、Vim、Xcode──全部Windsurfが対応する。CursorはVS Codeフォークのみで土俵に乗れない。
  • エンタープライズのセキュリティ要件が厳しい → SOC 2 + HIPAA + FedRAMP対応のWindsurfが優位。
  • Cursorの「Auto」モードが気に入っている → 無理に乗り換えなくていい。Cursorの方が合っている。

Windsurfとは?Codeium発、いまはDevin Desktop

Windsurfとは、AI補完ツール「Codeium」を開発したチームが生み、現在はDevinのCognitionが手がけるAI統合型のコードエディタだ。土台はVS Codeのオープンソースコア(OpenVSX)。そこに独自のAIエージェント機能を厚く積み増している。

2024年末のローンチから伸びは速かった。2026年に入るといくつかのランキングでCursorを上回る評価が付くようになり、特に「自律性の高さ」と「コンテキストを長く覚えていること」で点を稼いでいる。そして2026年、Cognitionは製品名そのものをDevin Desktopへ改めた。自律エージェントDevinの「デスクトップ版」という位置づけを明確にした形で、クラウドで動くDevin Cloudと、手元のエディタで動くローカルエージェントが1つのブランドに束ねられた。

Windsurfが選ばれる3つの理由

1. 幅広いIDE対応 Cursorは中身がVS Codeフォークそのものなので、VS Code以外の環境には出ていけない。Windsurfはここが違う。本体の「Windsurf Editor」(VS Codeフォーク)に加えて、「Windsurf Plugins」としてJetBrains系(IntelliJ・PyCharm・WebStormなど)、Vim/Neovim、Emacs、Xcode向けのプラグインを用意している。ただしEditorとPluginsで使える機能には差があり、Cascadeのようなエージェント機能が一部のIDEでは補完中心に縮むこともある。導入前に最新の対応範囲をWindsurf公式のIntegrationsで確認しておきたい。

2. Memories(長期記憶) Memoriesは、セッションをまたいでプロジェクトの前提を覚えておく仕組みだ。「このプロジェクトはTypeScript」「テストはVitestで書く」といった情報を勝手に学習し、次に開いたときも引き継ぐ。毎回同じことを説明し直す手間が消える。同じコードベースに何週間も張り付くエンジニアほど恩恵が大きい。

3. 自社SWEモデルによる高速生成 SWE系モデルは公式が「高速」を売りにしている自社モデル群で、最新のSWE 1.7はProプランなら追加消費なしで使える(2026-08時点。最新の課金条件はWindsurf公式を参照)。なぜ速いのか、どこまで実用に耐えるのかは後ろのセクションで掘る。

ローカルエージェント:Devin LocalとCascade

プロジェクト全体を横断して動くCascadeエージェント

上の図のように、エージェントは1ファイルではなくプロジェクト全体を見渡して動く。

Devin Desktopへの改称後、エディタ内のローカルエージェントはDevin LocalCascadeの2本立てになった。新しいタブを開いたときの既定はDevin Localで、従来のWindsurfユーザーに馴染みのあるCascade公式ドキュメントにある通り選択して使い続けられる。ChatのようなAI補完が「目の前の数行」を埋めるのに対し、これらのエージェントは「プロジェクト全体を理解したうえで、複数ステップのタスクを自律的に最後まで進める」。役割の階層がそもそも違う。以下、動き方は共通する部分が多いのでCascadeを軸に説明する。

Cascadeの動作原理

Cascadeには独自のRAG(社内資料を読ませて答えさせる仕組み、ここではプロジェクトのコードを読ませる仕組み)が組み込まれている。これが「今のタスクにどのファイルが関係するか」を自動で判断する。Cursorだと@ファイル名で手動指定しないと参照させられない場面でも、CascadeはAIが自分でコードベースを歩き回って必要な情報を集めてくる。手数が減る。

Cascadeの基本的な使い方

操作はシンプルだ。エディタ右側のパネルにCascadeのチャットがあり、自然言語で指示するだけ。たとえばこう打つ。

ユーザー認証システムを実装してください。 JWTトークン、リフレッシュトークン、 パスワードリセット機能も含めて。

すると、Cascadeは次のサイクルを自律で回す。

  1. プロジェクト構造を確認
  2. 既存の認証関連コードがあるかチェック
  3. 必要なファイルを作成・修正
  4. テストが設定されていれば実行
  5. エラーがあれば自動修正

指示は1行。あとは結果が返ってくるのを待つ、という感覚に近い。

Multiple Cascades(複数の並行エージェント)

2026年現在、WindsurfはCascadeのセッションを複数同時に走らせられる。片方のブランチで機能Aを作りながら、もう片方で機能Bを進める──そんな並行作業ができる。

Arena Mode

Arena Modeは、同じタスクを複数のAIモデルに並行で投げて、出てきたコードを並べて比較する機能だ。「Claude Sonnetで書いたコードとGPT-4oで書いたコード、どっちがマシか」を実物で見比べられる。モデル選びで悩んだとき、好みや勘ではなく結果で決められるのは地味に効く。

SWE系モデル:世界最速クラスのコーディングモデル

高速に流れるコード処理を表すSWE-1.5モデル

スピードがそのまま開発体験になる、というのがSWE系モデルの発想だ。

SWE-1.5はWindsurf(Cognition)が自社開発したコーディングモデルで、強みは速度と性能の2点に絞られている。2026年8月時点の最新世代はSWE 1.7で、公表されている実測データが多いSWE-1.5を軸に実力を見ていく。

速度:950トークン/秒

Cerebrasの専用AIチップを使い、950トークン/秒で出力する。これはClaude Sonnet 4.6のおよそ13倍。補完の応答が体感ではっきり速く、待ちで思考が途切れる感覚がほぼ消える。速いというより、引っかからない。

性能:SWE-Bench Proで40.08%

SWE-BenchはGitHubの実際のissueをAIが解けるかを測る業界標準のベンチマークだ。SWE-1.5はProバージョンで40.08%。計算コストがはるかに高いフロンティアモデル(Claude Opus等)と肩を並べる数字で、「速いけど中身は薄い」という安いモデルとは違う。

課金上の扱い

かつての「SWE系モデルはクレジット消費ゼロ」という売り文句は、クレジット制の廃止とともに役目を終えた。現行の整理はシンプルで、最新の自社モデルSWE 1.7と主要なオープンソースモデルはProプランなら追加消費なしで使える。Claudeなど外部のフロンティアモデルを呼ぶ分は、プランに含まれるクォータ(利用枠)を消費する(2026-08時点、Windsurf公式の料金ページ)。

現実的な運用はこうなる。日常のコード生成・補完はSWE 1.7で回し、複雑な推論が要る場面だけClaudeやGPT系のフロンティアモデルに切り替える。これでコストと品質のバランスが取りやすい。

料金プランの選び方

2026年8月時点の料金は次のとおり。かつての「月◯◯クレジット」というクレジット制は廃止され、日次・週次で自動回復するクォータ制に変わった。使い切っても翌日・翌週にはまた枠が戻る設計で、超過分はAPI価格で追加購入できる。まず全体像を表で眺めてから、各プランを掘る。

料金一覧

プラン月額料金利用枠(クォータ)対象
Free$0軽めのエージェント枠+Tab補完は無制限お試し
Pro$20/月増枠+フロンティアモデル解放個人開発者
Max$200/月Proの大幅増枠ヘビーユーザー
Teams$80/月+$40/シートPro相当+チーム管理機能チーム
Enterprise要問合せカスタム大企業

※本表は2026-08時点のWindsurf公式料金ページに基づく概観です。枠の細かい回復条件は公式で必ず確認してください。

表だけ見れば「個人ならPro一択」に見えるが、無料枠でどこまで遊べるかは押さえておきたい。

注意: Proはかつての$15から$20に値上げされた経緯がある。以前あった価格差はなくなり、Cursor Proと同じ$20で並んでいる。

Freeプラン

インライン編集とTab補完は無制限で、エージェントも軽めのクォータ内で試せる。ただし使えるモデルは限定的だ。本気で開発するためのプランではなく、機能の手触りを確かめるための入口だと思っていい。

Proプラン($20/月)

個人開発者の標準。クォータが増え、OpenAI・Claude・Geminiといったフロンティアモデルが解放される。SWE 1.7と主要オープンソースモデルは追加消費なし、クラウドエージェント(Devin Cloud)へのアクセスも付く。枠を使い切った場合はAPI価格で追加購入できる(2026-08時点)。

Maxプラン($200/月)

Proの内容そのままにクォータが大幅に増える。大規模なコードベースを毎日ぶん回すフルタイムのプロ向けで、個人が手を出す価格帯ではない。

Teamsプラン($80/月+$40/シート)

チーム向け。基本料$80/月に、フル開発者シート1人あたり$40/月が乗る構造だ。管理ダッシュボード、集中課金、優先サポートが揃う。SOC 2・HIPAA・FedRAMPといった認証の準拠状況は、対象プランや適用範囲が限定されている場合がある。医療・金融・政府系で導入を検討するなら、対象プラン(Teams/Enterprise)・認証スコープ・証跡の有無をWindsurf公式のセキュリティ/コンプライアンスページで必ず確認すること(2026-08時点)。

料金の輪郭が見えたところで、よく比較されるCursorとGitHub Copilotに並べてみる。

Cursor・GitHub Copilotとの比較

比較項目WindsurfCursorGitHub Copilot
月額料金(Pro)$20$20$10(個人)
ベースVS CodeフォークVS CodeフォークVS Code拡張機能
独自モデルSWE 1.7(SWE-1.5は950tok/s)Composer 2なし
エージェントDevin Local / Cascade(完全自律)Composer(協調型)Copilot Workspace
IDE対応40以上VS Codeのみ主要エディタ対応
コンテキスト保持Memories(長期)強い短期記憶限定的
セキュリティSOC 2 + HIPAA + FedRAMPSOC 2SOC 2 + HIPAA
自動RAG✓(自動コンテキスト)△(手動@参照)
超過時の扱いAPI価格で追加購入従量課金N/A

表を要約すると、料金は横並び、差が出るのはIDE対応の広さ・記憶の持ち方・自律性の3点だ。

どちらを選ぶべきか

Windsurfが向いている人:

  • JetBrains系(IntelliJ、PyCharm)やVim、XcodeなどVS Code以外のエディタを使っている
  • 長期プロジェクトでAIにプロジェクト知識を蓄積させたい
  • コスト意識が高く、追加消費なしのSWE 1.7で品質とコストのバランスを取りたい
  • エンタープライズのセキュリティ要件(HIPAA、FedRAMP)がある

Cursorが向いている人:

  • VS Codeに慣れており、UIの熟成度を重視する
  • Auto(自動モデル選択)で使い勝手を最優先したい
  • GPT-4o・Claude・Geminiを柔軟に切り替えたい

GitHub Copilotが向いている人:

  • とにかくコストを抑えたい($10/月で最安)
  • GitHubとの統合を最大限に活かしたい
  • 凝ったエージェントは要らず、シンプルな補完で十分

AI PICKSの独自評価

AI PICKSでは、500以上のAIツールを編集部が継続的に評価している。広告出稿や提携の有無でスコアが変わることはない。

ツール名総合スコア料金タイプ
Windsurf84ptフリーミアム
Cursor92ptフリーミアム
GitHub Copilot90pt有料

スコアはAI PICKSの独自基準で算出。詳細は評価基準についてをご覧ください。

編集部の検証メモ

検証の観点

AI IDE選びで迷う読者に向けて、Windsurf・Cursor・GitHub Copilotの3製品を、公開情報をもとに次の3軸で整理した。

  1. 料金体系とコストパフォーマンス
  2. エージェント機能の自律性
  3. 対応IDEと導入のしやすさ

公開情報からの比較整理

項目WindsurfCursorGitHub Copilot
個人プラン料金Pro $20/月Pro $20/月Pro $10/月
自社モデルSWE 1.7(Proは追加消費なし)Auto(モデルルーティング)主にOpenAI/Anthropic外部モデル
エディタ形態VS Codeフォーク+ 40以上のIDEプラグインVS Codeフォーク中心VS Code / JetBrains等プラグイン
主要エージェントDevin Local / Cascade(自律実行型)Composer / AgentCopilot Agent / Workspace
エンタープライズ準拠SOC 2 / HIPAA / FedRAMP関連の対応を公表(対象プラン・スコープ要確認)SOC 2対応を公表GitHub Enterpriseと統合
日本語UI公式UIは英語中心、コメント/プロンプトは日本語可同左同左

※料金・準拠状況は変動するため、契約前にWindsurf公式Cursor公式GitHub Copilot公式で最新情報の確認をおすすめします。

編集部の総合判断

  • コストを抑えつつ自律エージェントを使い倒したい個人開発者 → Windsurf(Devin Desktop)Pro。SWE 1.7を追加消費なしで回せる点が、公式仕様上の明確な強みだ。
  • VS Code系のUIで安定したペアプロ体験がほしい人 → Cursor。Autoモードのモデルルーティング設計が成熟していて、外れが少ない。
  • すでにGitHub中心の開発フローが固まっているチーム → GitHub Copilot。リポジトリ・Issue・Actionsとの統合が一貫していて、無理がない。

よくある質問

Q. Windsurf(Devin Desktop)は無料で使えますか?

はい、Freeプランがあります。インライン編集とTab補完は無制限で、エージェントも軽めのクォータ内で試せますが、使えるモデルは限定的です。フロンティアモデルを使った本格的な開発にはProプラン($20/月)以上が現実的です。

Q. SWE系モデルは本当に速いですか?他のモデルとどう使い分ければいいですか?

SWE-1.5世代で950トークン/秒という体感できる速さがあり、コード補完・単純なリファクタリング・変数名変更などのルーティンタスクでは十分な精度を持ちます。最新のSWE 1.7はProなら追加消費なしで使えるので、日常タスクはSWE 1.7、複雑な設計判断や難しいバグの原因分析だけClaudeなどのフロンティアモデル、という使い分けが効率的です。

Q. CursorからWindsurfへの移行は難しいですか?

両方ともVS Codeフォークがベースのため、設定やキーバインドの多くは共通です。Cursorの.cursorrulesファイルは、Windsurfでは.windsurfrulesとして同様の役割を果たします。拡張機能も大半が共通して使えます。1週間ほど並行して使えば、どちらが自分のワークフローに合うか判断できます。

Q. JetBrains製品(IntelliJ、PyCharm)でもWindsurfのCascade機能が使えますか?

はい、WindsurfはJetBrains製品でもCascadeエージェント機能が使えます。これはCursorにはない大きな強みです。Python開発でPyCharm、JavaでIntelliJなど、JetBrains環境を使っている開発者にとってWindsurfは特に有力な選択肢です。

Q. Teams・EnterpriseプランはHIPAAに対応していますか?

WindsurfはSOC 2に加え、HIPAA・FedRAMPに関する対応も公表していますが、認証/準拠のスコープと対象プランは時期によって変動します。医療系スタートアップ、政府系プロジェクト、金融機関など規制の厳しい環境で導入する場合は、契約前に対象プラン(Teams/Enterprise)・認証範囲・最新の証跡をWindsurf公式で確認することをおすすめします(2026-08時点)。

Q. Windsurf(Devin Desktop)で使えるAIモデルはどれですか?

Proプランでは、ネイティブモデルのSWE 1.7に加え、OpenAI・Claude・Geminiのフロンティアモデルを切り替えて使えます。外部モデルの使用はプランのクォータ(日次・週次で自動回復する利用枠)を消費しますが、SWE 1.7と主要なオープンソースモデルは追加消費なしで使えます(2026-08時点)。

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