Claude Advisor Toolは、Anthropicが提供するClaude APIのツール機能で、速くて安い実行役のモデルが、生成の途中で上位の助言役モデルに相談できるようにする仕組みです。ベータ機能として提供されています。
仕組み
toolsにadvisorツールを加えると、実行役のモデルが必要と判断した時点で助言役を呼び出します。助言役はシステムプロンプトやツール定義、これまでのやり取りを含む会話全体を読み、計画や軌道修正を返します。実行役はその助言を受けて作業を続けます。これらは1回のMessages APIリクエストの中で完結し、利用者側で別リクエストや往復を組む必要はありません。助言役自体はツールを使わず、思考部分は捨てられて、助言のテキストだけが実行役に渡ります。
向いている使い方
大半のターンは機械的でも、良い計画が成否を分ける長時間のエージェント処理に合います。コーディングエージェント、コンピューター操作、複数段階のリサーチなどが例です。トークン生成の大部分を実行役の料金で済ませながら、助言役単独に近い品質を狙えます。複雑な作業にSonnetを使っている場合、Opusを助言役に足すと総コストを同程度以下に保てるとされ、Claude Fable 5.1を選ぶと品質の上積みが最も大きくなります。Haikuを使っている場合はOpusかFableを加えると、Haiku単独より費用は上がるものの、実行役自体を大きなモデルに替えるより安く済みます。
料金と設定
助言役の推論は、指定した助言役モデルの料金で課金されます。1リクエスト内の呼び出し回数の上限(max_uses)、1回あたりの出力上限(max_tokens)、助言役側のプロンプトキャッシュを設定できます。一問一答のように計画が要らない用途や、毎ターン上位モデルの能力が必要な処理には向きません。効果は作業内容によって変わるため、自分のワークロードで評価することが勧められています。公式ドキュメントには日本語版があります。


