Mem0は、AIエージェントやAIアプリに、セッションをまたいで残る記憶を持たせるためのメモリ層です。
仕組み
アプリから会話などのデータを渡すと、Mem0が記憶を抽出・更新し、ユーザーが操作するたびに関係する記憶を検索して返します。記憶はユーザー、セッション、エージェントの単位で持て、会話履歴を小さな記憶に圧縮することで、送るトークン量と応答の遅れを減らします。検索は意味の近さ、BM25によるキーワード一致、エンティティの一致を並行して採点して組み合わせ、時間を考慮した検索にも対応します。
提供形態
試作向けのPythonライブラリ(pip install mem0ai)、自社のインフラで動かすセルフホストのサーバー、運用不要のクラウドプラットフォームの3通りがあります。オープンソース版はApache-2.0ライセンスです。MCP連携、OpenMemory、CLIも用意されています。用途の例として、カスタマーサポート、医療、教育、営業支援が挙げられています。
料金
マネージド版のHobbyは無料で、月10,000件の追加リクエストと1,000件の検索リクエスト、1プロジェクトまで使えます。Starterは月$19(追加50,000件、検索5,000件)、Proは月$249(追加500,000件、検索50,000件、グラフメモリ、Dreamによる記憶の統合)です。Enterpriseは個別見積もりで、オンプレミス導入、監査ログ、SSOに対応します。
注意点
企業向けにはSOC 2、HIPAA、BYOKに対応し、Kubernetes、プライベートクラウド、閉域環境でも同じAPIで動かせます。公開されているベンチマークのスコアは、マネージド版の独自最適化を含むもので、オープンソースのSDKでは結果が異なると明記されています。開発者向けの製品で、日本語の案内は確認できません。


