Microsoft Scoutは、Microsoftが提供する、ファイル・シェル・ブラウザ・Microsoft 365をまたいで代わりに作業するためのデスクトップAIエージェントです。Microsoftが「Autopilots」と呼ぶ常時稼働型エージェントの第一弾で、OpenClawのオープンソース技術を基盤にしています。

主な機能

チャットで頼みたいことを伝えると、Scoutが道具を選んで手順を進め、進捗をリアルタイムで表示します。作業フォルダ内のWord・Excel・PowerPoint・コードの作成と編集、ビルドやテストなどのシェルコマンド実行、Webページの操作とフォーム入力、OutlookのメールとカレンダーやTeamsのチャット、OneDrive・SharePointのファイル操作までを一つの会話で扱えます。定期的に自動で指示を実行する「Heartbeat」(15〜120分間隔)や、日時や条件で動く「Automations」があり、複雑な作業は並列のサブエージェントに分担させます。SKILL.mdを置けば独自のスキルも追加できます。

誰に向くか

タイムゾーンをまたぐ会議調整、締め切り前の作業時間の確保、受信トレイの仕分け、停滞している意思決定の検知など、Microsoft 365上の調整業務が多い人に効きます。手元でコードを書いてテストし、結果をメールで送って次の会議を入れる、といった開発と事務が混ざった流れも一度に頼めます。

料金と注意点

現時点ではFrontierプレビュー参加組織と一部顧客向けの試験提供で、利用にはFrontierへの登録、Intuneのポリシー設定、オプトインの同意が必要です。各エージェントはEntraの個別IDで動き、Purviewの秘密度ラベルや情報漏えい対策も適用されます。メール送信やコマンド実行などは既定で承認制ですが、手元のPCで操作を行う性質上、権限設定はIT管理者と決めておく必要があります。