EU AI法 (EU AI Act)
読み: いーゆーえーあいほう
最終更新: 2026-06-25・AI PICKS編集部
定義
EU AI法とは、EUが2024年に成立させた世界初の包括的AI規制法のこと。AIシステムをリスクレベルで4段階に分類し、高リスク用途には厳格な適合義務を課す。
EU AI法 (EU AI Act)とは — 詳しく解説
EU AI法(EU Artificial Intelligence Act)は、2024年8月に発効した世界初の水平型AI規制フレームワーク。AIシステムを「許容不可能なリスク」「高リスク」「限定リスク」「最小リスク」の4段階に分類し、段階的に義務を課す。禁止カテゴリには感情認識や社会スコアリングが含まれ、高リスクカテゴリ(採用・与信・医療診断など)には適合性評価・ログ記録・人間による監視が義務付けられる。 2026年時点の実運用での落とし穴として特に注意が必要なのは、GPPTモデル(汎用AIモデル)への規制が2025年8月から適用開始となった点。Gemini・Claude・GPT-4系をAPIで組み込む現場では、モデル提供者からの技術文書取得と自社リスク評価書の整備が実質必須となった。違反時の制裁金は最大3,500万ユーロまたは全世界売上の7%と高額で、日本法人でも「EUユーザーへのサービス提供」があれば域外適用される。AI PICKS編集部が把握する相場感では、SME向けコンプライアンス対応支援は初期50〜200万円、年次監査10〜50万円程度。事例として、HR系SaaSが採用選考AIを「高リスク」判定され適合性評価に3ヶ月を要したケースが報告されている。
EU AI法 (EU AI Act)の使用例
- 採用選考にAIスクリーニングを導入する際、EU AI法の高リスク分類に該当するか確認し、適合性評価書と人間レビュー体制を整備した。
- GPT-4oをチャットボットに組み込む前に、EU向けユーザーが対象か確認し、モデルカードと利用ログ保存ポリシーをプライバシーポリシーに追記した。
EU AI法 (EU AI Act)に関連するAIツール
関連用語
「法規制・倫理」の他の用語
AI 開発・利用に伴う倫理的問題 (バイアス / プライバシー / 雇用影響 等)。 EU AI Act など規制も進行中。
AI が学習データの偏りを反映して 差別的・偏った出力を生む現象。
「AI事業者ガイドライン」とは、経済産業省・総務省が2024年に策定した、AI開発・提供・利用事業者向けの行動指針のこと。リスク管理・透明性確保・ガバナンス体制の構築を求める、日本のAI規制における主要な指針である。
ディープフェイクとは、深層学習を用いて実在する人物の顔・声・動作を別の映像や音声に高精度で合成・置換した偽コンテンツのこと。
電子透かしとは、AI生成コンテンツや著作物に人間には知覚されにくい識別情報を埋め込む技術のこと。生成元の特定・著作権保護・フェイクコンテンツ検出に幅広く活用される。
著作権(学習データ著作権)とは、AIモデルの訓練に使用されたコンテンツに対し、元の著作権者が持つ権利のこと。
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