定義
スクラッチパッドとは、LLMが最終回答を出す前に思考過程や中間計算を書き出す領域を用意させるプロンプト技法のこと。
スクラッチパッド (Scratchpad)とは(詳しく解説)
スクラッチパッドは、思考の連鎖(Chain-of-Thought)の一種で、LLMに回答を生成する前に前提整理・計算・仮説検証などの中間過程を明示的なテキスト領域に書き出させ、最終出力とは分離して扱うプロンプト設計を指す。出力のノイズを減らしつつ推論精度を高める手法として、コーディングエージェントやカスタマーサポートAIなど複雑な多段階タスクを扱うシステムで広く採用されているとされる。ただし2026年時点の実運用では、スクラッチパッド部分がそのままトークン消費に直結するため、呼び出し回数が多いエージェントほどAPIコストが膨らみやすい点が現場の悩みどころになっている。また出力を最終回答と分離せずユーザーにそのまま見せてしまうと、誤りを含みうるモデルの生の思考過程が露出し、信頼性を損なうリスクもある。現場での選び方としては、単純なQ&Aには使わず、多段階の意思決定やコード生成など誤りのコストが高いタスクに限定して導入し、スクラッチパッド用のトークン上限を別途設定してコストと精度のバランスを取る運用が現実的とされる。
この解説の引用について
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出典: AI PICKS AI用語辞典「スクラッチパッド (Scratchpad)とは」 https://aipicks.jp/glossary/scratchpad-prompting
スクラッチパッド (Scratchpad)の使用例
- 「まず<scratchpad>タグ内で問題を分解し、手順を書き出してから、最終回答だけを<answer>タグに出力してください」
- 「解く前に、既知の情報・不明点・計算式をスクラッチパッド欄にメモしてから、結論のみを回答として提示して」