プロジェクト管理ツールの導入で見積もりを出す際、利用人数が増えたときの追加請求に頭を悩ませる担当者は少なくありません。一般的なSaaS製品は「1人あたり月額1,500円」のようにアカウント数で課金されます。組織が拡大するたびに固定費が跳ね上がります。

Backlogとは、株式会社ヌーラボが開発・運営する国産のプロジェクト管理ツールです。

最大の特徴は、上位プランで採用されている「チーム単位の定額制」にあります。何人招待しても月額料金が変わりません。

社外パートナーや別部署のスタッフを気兼ねなく同一スペースに招けます。予算管理の予測が立てやすい点も支持される理由です。

現在提供されている4つの有料プランと完全無料枠の仕様を整理しました。自社の規模でどのプランを選べば損をしないのか、具体的な金額とともに示します。

Backlogの料金プラン一覧|月払いと年払いの価格差

Backlogの料金プラン一覧|月払いと年払いの価格差

Backlogの有料プランは、月額2,700円のスターターから月額75,000円のプラチナまで4段階で構成されています。

現行のクラウド版(ASP)における月払いと年払いの金額差を一覧表に整理しました。

プラン名月払い(月額)年払い(年額一括)月換算(年払い時)ユーザー数容量ガントチャート
フリー0円0円0円10名100MB✕
スターター2,700円30,780円2,565円30名1GB✕
スタンダード16,000円182,400円15,200円無制限30GB◯
プレミアム27,000円307,800円25,650円無制限100GB◯
プラチナ75,000円855,000円71,250円無制限300GB◯

AI PICKS調べ: AIプロジェクト管理カテゴリの有料プラン中央値は月1,300円(n=10、2026-10-18時点)。料金統計レポートで見る

つまり、日程表(ガントチャート)を使って人数無制限で運用するならスタンダード以上が対象になります。

金額はすべて税抜表記です。消費税を含めると、スターターは月額2,970円、スタンダードは月額17,600円の請求になります。

年払いを選択した場合は月払いと比べて5%の割引が適用されます。スターターなら年間1,620円、スタンダードなら年間9,600円の経費削減です。

初期費用は全プラン一律で0円に設定されています。契約期間の縛りもなく、最低利用期間は月払いで1ヶ月、年払いで1年です。

他社ツールの価格帯や相場を把握したい場合は、AIプロジェクト管理ランキングの料金一覧を確認すると市場の相場が分かります。

プランごとの金額差を把握できたら、次はBacklogがどのような業務を解決できるツールなのかを確認します。

Backlog icon
この記事で紹介 / AIプロジェクト管理3.84最低料金 ¥2,700/月(年払い¥…

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Backlogとは?タスク管理と進捗共有を支える国産ツールの基本機能

Backlogとは?タスク管理と進捗共有を支える国産ツールの基本機能

Backlogはエンジニアだけでなく、デザイナーや事務職、営業担当者まで全社で共有できる操作性を備えた業務支援ツールです。

主要な機能を4つの柱に分類してまとめました。

  • 課題管理(タスク管理): 期限日・担当者・進捗状況をカード形式と一覧で管理
  • ガントチャート: 登録した課題の日程を横棒グラフで自動描画
  • Wiki: 業務手順書や会議メモをチーム全員で閲覧・共同編集
  • コード管理(Git・Subversion): ソースコードの変更履歴と課題を直結

海外製のツールと比べてメニューやヘルプが完全な日本語で書かれています。ITツールの扱いに不慣れなメンバーがいても定着しやすい設計です。

親しみやすいアイコンや「いいね」ボタンが用意されています。チーム内の業務連絡が堅苦しくならず、円滑なやり取りを生み出します。

課題にステータス(未対応・処理中・処理済み・完了)を設定し、期日と担当者を割り振るだけで進捗の抜け漏れが防げます。Excelシートの更新で生じていた先祖返りや編集競合のトラブルは解消されます。

社内定例会の議事録作成や文字起こしにかかる時間を減らしたい組織には、AI会議・議事録ランキングに掲載されたツールの併用が役立ちます。

基本機能の把握に続いて、完全無料で使い続けられるフリープランの仕様と実用性を確認します。

Backlogは無料で使える?フリープランの制限と試す手順

Backlogは無料で使える?フリープランの制限と試す手順

Backlogには試用期間が終了しても課金が発生しない、永久無料の「フリープラン」が提供されています。

無料版の制限事項と有料版との違いを整理しました。

項目フリープラン有料プラン(スターター以上)
利用可能人数最大10名まで30名〜無制限
プロジェクト数1件のみ5件〜無制限
ストレージ容量100MBまで1GB〜300GB
ガントチャート利用不可スタンダード以上で利用可能
コード管理なし(Git・SVN不可)スタンダード以上で利用可能
一括登録不可(手動登録のみ)Excel・CSVから一括登録可能

つまり、部署内の連絡用や個人利用なら動きますが、複数案件を並行して回す本格業務には手狭です。

無料版の最大の壁は「ストレージ容量100MB」という制限です。業務で扱うPDF資料や画面のスクリーンショットを課題に数枚貼ると、数週間で上限に届きます。

容量が尽きると新しいファイルのアップロードが遮断されます。過去のファイルを1点ずつ手作業で消去しなければなりません。

さらに登録可能なプロジェクト数が「1件」に固定されています。クライアントワークで顧客ごとにスペースを分けたり、部署別に掲示板を切り替えたりする運用はできません。

フリープランの申し込み導線は、公式サイトのフッターや料金表の最下部に小さく記載されています。30日間の有料プラン無料トライアルを契約した後にダウングレードする手順でも移行できます。

個人の日々のToDo管理や手元メモを無料で整理したいなら、AI生産性・ノートランキングで紹介しているノートツールも選択肢になります。

無料版の範囲を理解したところで、次は有料4プランの機能差とチーム規模別の選び方を整理します。

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4大有料プランの違いと選び方|人数と必要機能で選ぶ基準

4つの有料プランは、ガントチャートの有無とユーザー数の上限で住み分けがはっきり分かれています。

チームの規模と求める運用形態に応じた推奨プランをまとめました。

自社の規模と状況おすすめのプラン選定理由
3〜10名、日程表は不要でタスク一覧のみ共有スターター(月2,700円)最も安い費用でチケット管理とWikiが導入可能
10〜30名、工程管理とスケジュール可視化が必須スタンダード(月16,000円)人数無制限でガントチャートとGitが利用可能
30名以上、案件数が多く協力会社も一括管理プレミアム(月27,000円)プロジェクト数が無制限で容量も100GBに拡張
100名以上、専任窓口と大規模セキュリティを要求プラチナ(月75,000円)専用サポートと300GBの最大容量が確保可能

つまり、工程の棒グラフ表示を必要とする時点でスタンダード以上のプランを選定します。

スタータープランにはガントチャートが付属していません。締め切り日を棒グラフで並べて進捗の重なりを視覚化したい場合、スタンダードへの変更が必要になります。

一方で、テキストでのToDo管理やWikiのドキュメント共有だけで完結する小規模チームなら、スターターで十分な費用対効果が得られます。

プレミアムプランはプロジェクト数が「無制限」になります。受託開発会社や広告代理店のように、数十社に及ぶクライアントの個別案件を同時進行する現場で重宝します。

タスクの進行に合わせたチャット通知やデータ同期の自動化を図るなら、AI自動化ランキングのツールを連携させると作業の手間が省けます。

次に、競合ツールと比べたときにBacklogの定額制が何人規模で有利になるのかを試算します。

他社プロジェクト管理ツールとの料金比較|1人あたり単価の分岐点

Backlogの費用対効果は、1ユーザーごとに課金される他社ツールとの比較で鮮明になります。

代表的なプロジェクト管理ツールとの月額利用料を比較しました。

ツール名課金方式10名利用時の月額30名利用時の月額50名利用時の月額
Backlog(スタンダード)組織定額16,000円16,000円16,000円
Jira(Standard)アカウント課金約12,000円約36,000円約60,000円
Asana(Starter)アカウント課金約16,000円約48,000円約80,000円
Monday.com(Standard)アカウント課金約18,000円約54,000円約90,000円

つまり、利用メンバーが15〜20名を超えた段階でBacklogの定額制が他社ツールより安価になります。

10名以下の少人数ではJiraやAsanaなどのアカウント課金ツールのほうが月額の出費を抑えられます。5名でJiraを使うなら月額6,000円程度で済むためです。

しかし利用人数が30名に達した瞬間、他社ツールは月額4万円〜5万円を超えてきます。Backlogのスタンダードなら月額16,000円のまま据え置きです。

50名で運用した場合、1人あたりの月額単価は320円まで下がります。他社製品の1人あたり1,500円〜2,000円と比べて圧倒的なコストパフォーマンスを発揮します。

仕様書のドラフト作成やWikiの執筆時間を短縮したいなら、AIライティングランキングのツールを併用するとドキュメント作成が進みます。

他社とのコスト差を確認できたら、次に迫っている2027年1月の新プラン移行と料金改定の内容を把握します。

2027年1月の新プラン移行と料金改定への備え

株式会社ヌーラボは、2027年1月1日をもって現行の料金体系を全面的に刷新することを発表しています。

既存の「スターター・スタンダード・プレミアム・プラチナ」は廃止されます。新たに「エコノミー・ビジネス・プロフェッショナル」の3段階へ統合されます。

新プランの想定体系と主な変更点を整理しました。

新プラン名移行元の主な対象想定される仕様と変化
エコノミースターター少人数向け。ストレージ容量の見直しと機能調整
ビジネススタンダード / プレミアム主力定額プラン。ガントチャート・Gitを標準搭載
プロフェッショナルプラチナ大企業向け。高度なセキュリティと大容量ストレージ

つまり、現在のプラン構成よりも選択肢が集約され、実質的な料金見直しが行われます。

現行契約を結んでいるユーザーには一定の猶予期間が設けられる見込みです。しかし将来的な月額コストの増加に備えておく必要があります。

新規契約を検討している組織は、2026年中の現行プランで契約を固めておく手が有効です。年間契約を結んでおくことで、改定前の価格を長く維持できます。

開発チームでソースコードの解析やGit作業の自動化を進めたい場合は、AIコーディングランキングの開発ツールも候補に入ります。

価格改定のスケジュールを把握したところで、契約時に見落としがちな支払い方法や手続きのルールを確認します。

導入前に確認すべき契約手続きと支払い方法の注意点

Backlogの契約では、選択する支払いサイクルによって利用できる決済手段が異なります。

支払い方法と契約ルールの違いをまとめました。

  • 月払いの場合: クレジットカード決済のみ対応(銀行振込・請求書払いは不可)
  • 年払いの場合: クレジットカード決済および銀行振込(請求書払い)に対応
  • 請求書の発行: 管理画面からのPDFダウンロードに対応
  • 途中解約の返金: 年払いの途中解約における残月分の返金はなし

請求書払いによる銀行振り込みを希望する企業は、年払いでの契約が必須条件です。月払いで請求書払いは選択できません。

契約プランのアップグレードは管理画面から即座に反映されます。上位プランに切り替えた当日から新しいストレージ容量や追加機能が使えます。

一方、ダウングレードを行う際は注意が必要です。データ容量やプロジェクト数が下位プランの上限を下回っていないと変更手続きが拒否されます。

プロジェクトで蓄積した過去のタスク消化データや工数実績を分析したい場面では、AIデータ分析カテゴリの手法を組み合わせると改善点が見えます。

導入手続きの要点を押さえたら、客観的な仕様と市場データに基づく編集部の率直な判定を下します。

AI PICKS編集部の判定

Backlogは、20名以上の規模で社内外とプロジェクトを回す現場にとって破格のプロジェクト管理ツールです。

多くのSaaSがアカウント課金を導入するなかで、月額16,000円のまま何人でも招待できる定額モデルは圧倒的な強みを維持しています。社外の業務委託メンバーや協力会社のスタッフをコスト増を気にせず全員追加できる運用価値は重宝します。

一方で、現代的なプロジェクト管理ツールとして正直イマイチな側面も存在します。カンバンボードの自由度や自動化ルールの細かな設定力は、海外製の最新ツールと比べると見劣りします。

UIデザインは2010年代の設計思想が色濃く残り、洗練されたモダンさを求めるエンジニア層には微妙に映る場面があります。10名以下の小さなチームでは他社ツールのほうが月額費用が安く収まる点も落とし穴です。

それでも、ITリテラシーにばらつきがある日本の組織で「全員が脱落せずに使える操作性」を備えている点は見逃せません。多機能すぎて現場が使わなくなるリスクを避け、確実にタスク共有を定着させたい企業にはスタンダードプラン一択です。

最後に、導入検討時によく寄せられる疑問と回答をQ&A形式で確認します。

よくある質問(FAQ)

Q. Backlogの料金は人数が増えても本当に変わりませんか?

スタンダードプラン(月額16,000円)以上のプランであれば、ユーザー数を何人追加しても月額料金は一切変動しません。

社内メンバーだけでなく、社外のクライアントや外部パートナーを100名招待した場合でも追加の請求は発生しません。ただしスタータープランのみ上限が30名に制限されているため、31名以上の運用には上位プランへの変更が必要です。

Q. 年払いで契約した途中でプランを変更することはできますか?

契約期間の途中でも上位プランへのアップグレードはいつでも可能です。

その際、すでに支払った年払い料金の未利用期間分が日割りで計算され、上位プランとの差額分のみが追加で請求されます。下位プランへのダウングレードは現在の年払い契約期間が満了するタイミングでの適用になります。

Q. 最低利用期間の縛りや解約金はありますか?

月払いの場合は1ヶ月、年払いの場合は1年が最低利用期間となり、解約手数料や違約金は一切かかりません。

解約手続きはスペース管理者が管理画面からいつでも行えます。解約した瞬間にスペース内の全データが削除対象となるため、必要なデータは事前にCSVや課題のエクスポート機能で保存しておく作業が必要です。

Q. セキュリティ対策やIPアドレス制限はどのプランで使えますか?

IPアドレス制限や2要素認証の強制設定、SAML認証(SSO)によるシングルサインオンは「Backlogの通常プラン」単体では利用できません。

これらのエンタープライズ向け高度セキュリティ機能を利用するには、同一運営会社が提供するID管理基盤「Nulab Pass」(1アカウントあたり月額有料)の契約を組み合わせる必要があります。

プロジェクト全体の進捗管理をさらに高度化させたいなら、AIプロジェクト管理ランキングを合わせて読むと自社の開発フローに最も合った連携ツールが見つかります。

各ツールの公式サイト(一次情報)

料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。