TactiqとChatGPTを比較、文字起こし性能とコストの違い5点 (2026年版)

TactiqとChatGPTを比較、文字起こし性能とコストの違い5点 (2026年版)

この記事のポイント Tactiqは会議中に自動で文字を拾う道具、ChatGPTは拾ったあとの文章を料理する道具です。役割が違うので「どっちが優秀か」で選ぶと外します。 Tactiqの無料プランは月10回の文字起こしとAIクレジット5ポイントまで。有料は年払いで月8ドルからです。 ChatGPT Plusは月20ドルで、文字起こし以外の作業も全部任せられます。 会議が週5本以上ならTactiq、月数本ならChatGPT一本で足ります。

会議のあと、録音を聞き直しながら議事録を打ち直す。あの1時間、正直しんどいですよね。

そこで名前が挙がるのがTactiqとChatGPTです。ただ、この2つは並べて比べるものではありません。片方は会議の「その瞬間」を押さえる道具で、もう片方は手元にある文章を整える道具。土俵が違います。

なので、この記事では「どっちが上か」ではなく「あなたの会議の量と形」で答えを出します。


Tactiqとは、Chrome拡張で会議の字幕をそのまま記録するツールです

Tactiqとは、Chrome拡張で会議の字幕をそのまま記録するツールです

Tactiqとは、Google MeetやZoomなどの会議画面に出る字幕を、そのまま文字データとして保存してくれるChrome拡張です。会議室にロボットが入ってこないのが最大の特徴。

一般的な文字起こしサービスは、会議に「Bot」と呼ばれる録音役の参加者を招き入れます。参加者一覧に見慣れない名前が増えるので、社外の人がいる会議だと気まずい。Tactiqはそれをしません。ブラウザの拡張機能が字幕を横取りする形なので、他の参加者からは何も見えません。

対応言語は60以上とされています。日本語の会議でもそのまま使えます。

導入は拡張機能を入れるだけで1分程度。この手軽さは他のツールにない強みです。

ただし、裏を返せば「Chromeで開いた会議しか拾えない」という制約でもあります。ここは後半の弱点セクションで詳しく扱います。


ChatGPTで文字起こしはできるのか?

ChatGPTで文字起こしはできるのか?

結論だけ言うと、できます。ただし「会議中に自動で」ではなく「終わったあとに手で渡す」やり方です。

ChatGPTは音声ファイルやテキストを受け取って、要約したり議事録の形に整えたりできます。無料版でもファイル入力・音声入力に対応しています。ここが多くの人の勘違いポイント。

作業TactiqChatGPT
会議中の自動記録できるできない
録音ファイルの要約できるできる
文章の書き換え・翻訳限定的得意
会議以外の仕事できないできる

つまりTactiqは「取る」係、ChatGPTは「料理する」係です。両方とも料理はできますが、取れるのは片方だけ。

この役割分担が、料金の考え方にもそのまま効いてきます。


違い1: 記録のタイミングが根本から違う

Tactiqは会議が始まった瞬間から動きます。ChatGPTは会議が終わってから動きます。

この差は思っている以上に大きい。会議中に文字が流れていると、聞き逃した固有名詞をその場で目で拾えます。「さっきの数字なんでしたっけ」と聞き返す回数が減る。地味に効きます。

一方ChatGPT側は、そもそも録音データを自分で用意する必要があります。スマホのボイスメモを回して、終わったらアップロードして、指示を出す。手数は3つ増えます。

ここまでの整理: Tactiqは「会議中に働く」、ChatGPTは「会議後に働く」。週に会議が何本あるかで、この手数3つが許容できるかが決まります。

週1本ならボイスメモで十分。週5本なら手数が積み上がって破綻します。


違い2: 文字起こしの精度はどちらが上か?

精度については、公開された共通ベンチマークがありません。なので数字での断定は避けます。ただ、仕組みから言える傾向はあります。

Tactiqは会議プラットフォーム側の字幕をそのまま受け取ります。つまり精度の上限は、Google MeetやZoomの字幕機能の精度と同じ。ツール独自の音声認識エンジンで勝負しているわけではありません。

海外のレビューでは、Tactiqの精度に対する指摘が集まっているという整理も出ています。専門用語の多い会議や、複数人が同時に話す場面では取りこぼしが出やすい構造。

対してChatGPT側は、音声ファイルを丸ごと解析します。話者の切り分けは弱いものの、文脈から言葉を補正する力は強い。

場面有利な方理由
きれいな1対1の会議どちらでも字幕精度で足りる
専門用語が多い会議ChatGPT文脈補正が効く
複数人が同時に話すどちらも苦手分離が困難
会議直後に議事録が要るTactiq待ち時間ゼロ

つまり精度で選ぶなら、会議の中身次第で答えが変わります。単純な優劣はありません。

音声編集まで含めた作業を考えているなら、Descriptとの比較記事のほうが具体的です。動画・音声を切り貼りする前提の話が中心になっています。


違い3: 料金はいくら違うのか?

ここが一番差が出ます。2026年1月時点の情報として、Tactiqの料金体系は次の形です。すべて年払い時の1ユーザー月額です。

プラン月額 (年払い)主な内容
無料0ドル月10回の文字起こし、AIクレジット5
プロ8ドル文字起こし無制限、AIクレジット月10
チーム16.67ドルチーム機能付き
ビジネス29.16ドル組織向け
エンタープライズ個別見積カスタム

注意したいのがAIクレジットです。プロプランにすると文字起こしは無制限になりますが、要約やメモ作成に使うクレジットは月10のまま。つまり「文字は無限に取れるが、まとめる回数には上限がある」構造です。

ChatGPT側はシンプルです。無料版があり、Plusが月20ドル (別途消費税)。ビジネス向けは月20〜25ドル帯で、会話データを学習に使わない設定が既定でオフになっています。

比較軸TactiqプロChatGPT Plus
月額8ドル20ドル
文字起こし無制限手動投入
要約の回数月10クレジット実質制限なし
会議以外の用途使えない全部使える

つまり単価はTactiqが安い。ただしChatGPTは会議以外の仕事も全部吸収するので、1本で済むならトータルは逆転します。

料金の考え方をもう少し広く見たいなら、ChatGPTで仕事を効率化する方法に月20ドルの元を取る使い方をまとめています。


違い4: どこまで自動で回せるか

Tactiqは会議が終わると、文字起こしが自動でたまっていきます。何もしなくても記録が残る。これが一番の価値です。

ChatGPTは毎回あなたが動かす必要があります。録音を用意して、開いて、貼って、指示を書く。1回30秒でも、月20回なら10分。

ただしChatGPT側にも自動化の道はあります。他のソフトからAIを呼び出す窓口 (API) を使えば、録音の保存先と連携させて自動処理を組めます。ここはノーコードツールの領分。

自動化の土台をどう組むかは、Yoomとの比較記事が参考になります。業務フローを自動で回す話とAIの話が、どこで交わるのかが整理されています。

手を動かさずに回したいならTactiq。仕組みを組んででも自由度が欲しいならChatGPT。ここは性格の問題です。


違い5: 使える場所の広さ

Tactiqの制約で最も痛いのが、動く場所の狭さです。

Chrome拡張が土台なので、ブラウザで開いた会議が前提になります。デスクトップアプリ版の会議ツールを使っている人、対面の打ち合わせを録りたい人には届きません。

海外のツール比較でも、ブラウザ外の録音ができない点がTactiqの限界として繰り返し挙がっています。「録音機能そのものを持つ代替ツール」という文脈で語られるくらいには、構造的な弱点です。

ChatGPTは音声ファイルさえあれば場所を問いません。対面の会議をスマホで録って投げても動きます。

会議の形TactiqChatGPT
ブラウザのWeb会議△ (要録音)
デスクトップアプリの会議×△ (要録音)
対面の打ち合わせ×
電話・音声通話×

つまりTactiqは守備範囲が狭い代わりに、範囲内では手間ゼロ。ChatGPTは広い代わりに毎回ひと手間かかります。


無料プランだけでどこまで戦えるか?

Tactiqの無料枠は月10回の文字起こしとAIクレジット5です。週2本程度の会議なら、これで足ります。

ただしクレジット5は要約5回分。10本取って5本しかまとめられない計算です。取りっぱなしの文字の山ができるので、無料で回すなら「まとめるものを選ぶ」運用が要ります。

ChatGPTの無料版は、最新モデルが回数制限付きで使えます。画像・音声・ファイル入力にも対応。会議の要約くらいなら無料枠でも回ります。

無料で済ませたい人への結論: 会議が月8本以下ならChatGPT無料版だけで足ります。 ボイスメモを回す手間を許せるかどうかだけの話。

有料に踏み込む分かれ目は、週5本を超えたあたりです。ここから先は手作業がしんどくなります。


セキュリティと録音の扱いはどうなっているか?

Tactiqについて、海外のレビューで挙がっている懸念があります。通話の記録を止める操作が難しいという指摘です。録音内容を慎重に扱いたい会議では、ここが引っかかります。

社外の人が参加する会議、人事の面談、契約の話。こうした場面では「記録が残っている」こと自体がリスクになり得ます。導入前に、社内でどこまで許容するかを決めておくべきです。

ChatGPT側は、プランによって扱いが変わります。個人向けのPlusは会話データの学習利用が既定でオンで、設定で切れます。ビジネス向けは既定でオフ。

項目Plus (個人)Business
学習データ利用既定オン (オフ可)既定オフ
管理者機能なしあり
GPTsの共有個人のみチーム内で共有可
請求個人カード一元管理

つまり会社で使うなら、迷わずBusiness側です。個人カードで各自がPlusに入る運用は、経理の面でもデータの面でも後で困ります。


どちらを選ぶべきか、5つの判断軸

判断に必要なのは5つだけです。

  • 会議の本数: 週5本超ならTactiq、それ以下ならChatGPT
  • 会議の場所: ブラウザ以外があるならChatGPT
  • 予算: 月8ドルで会議専用か、月20ドルで全部か
  • 秘密度: 記録が残ると困る会議があるならTactiqは慎重に
  • AI活用の幅: 会議以外にも使いたいならChatGPT

この5つで、だいたい答えが出ます。両方使うという選択肢もありますが、月28ドルの価値があるのは会議が業務の中心にある人だけ。

迷ったらChatGPT側から始めるのがおすすめです。理由は次のセクションで書きます。


両方使うなら、どう組み合わせるか?

会議が多い人向けの現実的な形はこうです。

Tactiqで文字を取って、その文字をChatGPTに渡して仕上げる。Tactiq側のAIクレジット (月10) を節約しつつ、要約の質はChatGPT側で担保できます。

この組み合わせだと、TactiqはプロプランでなくてもAIクレジット消費が少ないので、無料枠でも回る可能性があります。月10回の文字起こし上限にさえ収まれば、追加コストはChatGPT Plusの月20ドルだけ。

コードを書く仕事も抱えているなら、Cursorとの使い分けも合わせて見ておくと、月額の重複を避けられます。AI系のサブスクは気づくと3つ4つ並んでいるものです。


他の選択肢はないのか?

文字起こしツールは競争が激しい分野です。Tactiqの弱点である「ブラウザ外が録れない」を埋めるツールは複数あります。

選ぶときに見るべきは3点。録音機能を自前で持っているか、話者の切り分けができるか、日本語の精度が実用に足りるか。

デザインや制作の文脈でAIツールを選んでいるなら、Figma Makeとの比較のような「専用ツールvs汎用AI」の考え方がそのまま応用できます。専用ツールは狭く深く、汎用AIは広く浅く。この軸は分野を問いません。

カテゴリ全体を眺めたい人は、AIチャットのカテゴリページから比較していくのが早いです。


AI PICKS編集部の判定

正直に言うと、多くの人にとってはChatGPT一択です。

理由は単純で、月20ドルで会議の要約も資料作成もメール文面も全部まかなえるから。Tactiqの月8ドルは安く見えますが、それは会議専用の8ドル。会議以外に一切使えないツールに毎月払う判断は、週5本以上の会議がある人にしか正当化できません。

ただし、会議が業務の中心にある人にとってのTactiqは破格です。参加者に気づかれずに全会議が自動で記録される価値は、8ドルでは安すぎるくらい。議事録を書く時間が丸ごと消えます。

引っかかるのはAIクレジットの設計です。プロプランで文字起こしが無制限になっても、要約は月10回まで。ここは正直イマイチ。無制限を謳いながら、実際に価値が出る部分に上限が残っています。

結論。まずChatGPTの無料版でボイスメモの要約を1ヶ月試してください。それで手間を感じたらTactiqを足す。逆順で入れると、使わないサブスクが1本増えます。


よくある質問(FAQ)

Q. Tactiqは日本語の会議でも使えますか?

使えます。60以上の言語に対応しているとされており、日本語も含まれます。ただし精度は会議プラットフォーム側の字幕機能に依存するので、Google MeetやZoomの日本語字幕がうまく出ない環境では、Tactiq側だけ改善することはありません。

Q. ChatGPTの無料版だけで議事録は作れますか?

作れます。無料版でも音声・ファイル入力に対応しているので、録音データを渡して要約させる流れは動きます。ただし利用回数に制限があるため、1日に何本も処理する使い方には向きません。

Q. Tactiqは会議に参加者として表示されますか?

されません。Chrome拡張が字幕を取得する仕組みなので、会議の参加者一覧には何も追加されません。録音Bot型のツールとの一番大きな違いです。

Q. Tactiqの無料プランはどこまで使えますか?

月10回の文字起こしと、AIクレジット5ポイントまでです。クレジットは要約・メモ作成・質問などに使います。文字起こし10回に対して要約5回分なので、全部をまとめることはできません。

Q. ChatGPT PlusとBusinessはどちらを選ぶべきですか?

会社で使うならBusinessです。会話データが学習に使われない設定が既定でオフになっており、管理者による権限管理や請求の一元化もできます。個人利用ならPlusで十分です。

Q. Tactiqとブラウザ以外の会議ツールは組み合わせられますか?

直接は難しいです。Chrome拡張が土台なので、デスクトップアプリで開いた会議の字幕は取得できません。この場合は録音してからChatGPTに渡す形が現実的です。

Q. 両方契約すると月いくらになりますか?

Tactiqのプロ (年払いで月8ドル) とChatGPT Plus (月20ドル) で、合計28ドルです。日本円だと4,000円台の中盤。会議が週5本以上ある人でなければ、割に合いません。

Q. 議事録の共有機能はどちらが強いですか?

Tactiqのチームプラン以上に組織向けの共有機能があります。ChatGPT側はBusinessプランでチーム内のカスタムGPT共有ができますが、議事録の配布に特化した作りではありません。


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