ChatGPT共同開発者、新モデル「Jev」を発表 20〜200倍高速で出力無料
- ChatGPTの共同開発者が、新型AIモデル「Jev」を発表しました。
- 2026年9月15日に発表され、出力は無料で入力は10億トークンあたり42ドルです。
- 意思決定を伴う自動処理を高速化したい開発者が対象です。

「ChatGPT」の開発に携わったディオゴ・アルメイダ氏が率いるTypeSafe AIは、新モデル「Jev」を2026年9月15日に発表しました。従来のLLM(大規模言語モデル)とは異なる学習手法を採用しています。
処理速度は20倍から200倍高速で、コストは40分の1から400分の1に下がります。文章を生成できない代わりに、並列処理によって高速な意思決定を行えます。利用料金は入力10億トークン(AIが扱う言葉の単位)あたり42ドルで、出力トークンは無料です。
プログラムと連携した作業では、多数の選択肢から素早く判断する処理を低コストで実行できます。毎秒約10回呼び出すような連続した判断処理も、1時間あたり約7ドルで動かせます。現在は早期アクセスの待機リストへの登録を受け付けています。
ざっくり言うと、文章を書く能力を省く代わりに、大量の選択肢から瞬時に正解を選ぶ判断力に特化したAIです。たとえるなら、長文の報告書を書く秘書ではなく、膨大な仕分け作業を超高速でこなす自動選別機のような存在です。文章のやり取りではなく、機械的な判断を繰り返す業務の負担を大幅に減らせます。

「文章を生成できない」と割り切った設計に、筆者はかなり驚きました。
出力トークンが永年無料という価格設定には、目を見張るものがあります。破格の安さです。毎秒約10回もの判断を1時間7ドルほどで動かせるなら、人間の手作業を置き換える自動化システムが一気に現実味を帯びてきそうです。ただ、文章の作成には使えないため、自社でコードを書いて大量のデータ処理や仕分けを自動化したい人向けの尖った選択肢になりそうです。
一方、今後のAI活用は、対話を楽しむ用途と、裏側で超高速に判断をこなす基盤とに分かれていくのかもしれません。先行アクセスの待機リストが開放されるタイミングで、実際の開発現場からどのような活用事例が出てくるかを見届けたいところです。
AIをプログラムに組み込んで大量の判断処理を行っている人は、超高速かつ低コストでタスクを実行できるようになります。

