iOS 27、Siriの応答AIを「ChatGPT」や「Claude」に差し替える仕組みが判明 一般提供は未定
- iOS 27に、Siriの応答を外部のAIへ渡す非公開の仕組みが見つかりました。
- 開発者が9月13日、「Claude」をSiriの拡張として動かす実演を公開しました。
- 一般ユーザー向けには有効になっておらず、動くのは開発者の環境だけです。

開発者のpdfuさんが9月13日、iOS 27とmacOS 27に非公開の仕組みがあることを示しました。アプリがSiriに拡張機能を足したり、Siriの応答を作るサーバー側のAIを別のモデルに差し替えたりできる仕組みです。
公開された実演では、「Claude」がSiriの拡張として動いています。App Intentsの仕組み (アプリの機能をSiriから呼び出す土台) を使い、Siriの「Ask…」メニューに「Claude」が並びます。標準で入っている「ChatGPT」の拡張と同じ流れです。利用には非公開の権限が必要です。
拡張のほうがSiriより得意な作業もあります。SiriはCSVファイル (表計算ソフトで開ける形式) を作れませんが、「Claude」は頼めば返せます。リマインダーの設定のように端末の操作が必要なときは、「Claude」が依頼をSiriへ戻し、Siriが処理を終えます。
もう一つの実演では、サーバー側のモデルを「GPT-5.6 Terra」に置き換えています。「GPT-5.6 Terra」はApple純正のSiri用の指示文と道具の定義を受け取り、端末の操作を伴う呼び出しもできます。
いずれも一般ユーザー向けには有効になっていません。動かせるのは非公開の権限を持つ開発者の環境だけです。Siriが断っていた表データの作成を外のAIが引き受ける形は、音声で仕事を進めたい人の使い道を広げます。
つまり、iPhoneに「Siri、〜して」と話しかけたときの答える役を、別のAIに交代させる下地が見つかった、という話です。受付の担当者は同じでも、奥で答えを作る人が「Claude」や「ChatGPT」に代わるイメージに近いです。Siriが断っていた表づくりのような頼みごとも、交代した相手なら引き受けます。ただし今は開発者の環境でだけ動く段階です。

Appleが自前のSiriを鍛えるより先に、外のAIへ席を譲る配管を用意していたのが引っかかりました。しかも発表の場では一言も出ていません。権限の名前まで決まっているのに黙っている、というのがいかにもAppleらしい進め方です。
音声の入口は交代制へ。
ただ、非公開の権限が要るというのはかなり重い条件です。誰にでも開くのか、Appleが選んだ相手にだけ配るのか。後者なら、iPhoneに話しかけたときに誰が答えるかを巡る席取りになりそうです。Siriが作れない表データを外のAIが肩代わりする例を見るかぎり、使い勝手の差がそのまま乗り換えの理由になるかもしれません。
iOS 27の次の小数点アップデートで、「Ask…」メニューに「ChatGPT」以外の名前が並ぶかを見ておきたいです。
iPhoneやMacに話しかけて仕事を進めている人は、Siriが作れなかった表データの作成も同じ流れで頼めるようになります。

