発表の内容
株式会社タミヤホームは、対話型AIサービス「おもいであい」を公開しました。家の解体や住み替えを考えている人が、家族や住まいにまつわる記憶を対話でたどるための仕組みです。
一般的なAIのように最短距離で結論を出したり、すぐに見積もりや相談へ進めたりする構成ではありません。利用者が昔過ごした時間や家族への想いを話すことで、言葉になっていない気持ちを丁寧に引き出します。対話を重ねた先で、家に対する感謝の手紙へとつなぎます。
画面には結論を急がせるボタンや派手な案内を置いていません。話がまとまっていなくても利用でき、途中で中断して後から続きを開くこともできます。利用者が自分の歩幅に合わせて、少しずつ言葉を探せる環境を整えています。
家の解体や住み替えをすぐに決断できない人でも、対話を通じて大切な場所への迷いや思い出を整理できます。感情の整理がつかない段階から利用でき、これまでの暮らしを振り返る機会として役立ちます。
つまり、どういうこと?
ざっくり言うと、解体工事の営業や見積もりに直行させず、家への愛着や思い出をじっくり聞いてくれる相談相手のようなAIです。
効率よく答えを出すのではなく、家族と過ごした時間や手放す寂しさを対話でほぐし、最後は感謝の手紙の形にまとめてくれます。
編集部の見方

効率化とは正反対です。ビジネス向けの対話AIといえば作業の高速化や問い合わせの自動化が主流ですが、あえて結論を急がせない設計にした点に筆者はかなり驚きました。解体工事という大きな節目において、利用者の心の準備に寄り添うアプローチは珍しい試みです。
ただ、見積もりや商談を急かされるのが嫌で相談をためらっている人なら、気持ちの整理をつける最初の窓口として気軽に試せます。
誰に関係するか
家の解体や住み替えを検討している人は、急いで決断する前に住まいへの想いを対話で振り返り、感謝の手紙として残せるようになります。


