Claudeの発表内容

Anthropicは、社内研究用の未公開モデル「Claude」を使い、広く普及しているソフトウェアの重大な脆弱性(安全上の欠陥)を発見しました。発見した欠陥は開発元へ報告され、90日間の修正期間を経て詳細が公表されました。

検証では、「Chrome」のサンドボックス(隔離された安全な実行環境)を突破して不正な操作を行う手順を「Claude」が構築しました。Googleへ報告され、「Chrome 156」までに62件のCVE(共通脆弱性識別子)が割り当てられて修正されています。

「Claude」は「Safari」や「Android」でも同様の欠陥を見つけました。「Safari」では閲覧履歴などのデータ保護を回避する手法が確認され、Appleが修正を適用済みです。画面がロックされた「Google Pixel 9」から写真などの個人情報を抜き出す手順も確認されました。

報告された欠陥はすでに各社によって修正されています。業務で「Chrome」や対象端末を使う人は、ソフトウェアを最新版に更新することで安全に利用できます。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、AIがソフトウェアの隠れた抜け穴を自分で見つけ出し、侵入できるかを確かめたというお話です。たとえるなら、建物の鍵や窓の隙間を点検する防犯の専門家のような働きをしています。これまでは専門家が時間をかけて探していたシステムの不具合を、AIが自動で見つけて修正につなげられる段階に入りました。

編集部の見方

AIがブラウザの保護を突破する手順まで自力で組み立てたという結果には、筆者もかなり驚きました。日常的に使っている「Chrome」や「Safari」の内部構造をここまで把握できる精度は、実用レベルに達している印象です。

防御のためのAI活用。

ただ、悪用への懸念がある一方、攻撃者の手に渡る前に穴を塞ぐ手段としては頼もしい存在になりそうです。端末の更新を後回しにしがちな人は、配信されたパッチをすぐに適用する習慣をつけて損はありません。次は秋の各社セキュリティアップデートで、AIによる事前検証の成果がどこまで反映されるかを見届けたいところです。

誰に関係するか

業務で「Chrome」などのWebブラウザを利用している人は、最新版に更新して安全に作業できるようになります。

出典: Anthropic ↗/ Notebookcheckも報道