Geminiの発表内容

米Googleは2026年10月29日、「Gemini」のノート機能「Gemini Notebook」において、数百冊の教科書へ無料でアクセスできる機能を提供開始しました。米国の「OpenStax」や「Open Textbook Library」、インドの「S Chand Publishing」などの出版者が提供する教材を利用できます。

利用者はノート内の「ソースを追加」から「Textbooks」を選ぶことで、カタログ内の教科書を指定できます。教科書を追加すると、AIによるすべての回答がその内容に直接基づいて作成されます。回答文には該当箇所の引用と、原典への直接リンクが付きます。

取り込んだ教科書をもとに、個別の学習ガイドや練習用のクイズ、単語帳を作成することもできます。これまでの「Google Play ブックス」で購入した電子書籍の連携に加え、指定の教科書であれば購入なしで直接読み込めるようになりました。

業務に必要な基礎知識を調べたい人は、信頼できる教材を根拠にした解説や演習問題をすぐに作成できます。外部の教科書を手元で電子化する手間をかけずに、正確な出典付きの資料作成や社内研修の準備に役立てられます。

つまり、どういうこと?

たとえるなら、仕事机の横に専門の教科書棚が丸ごと用意され、AIがそこから正確にカンペを作ってくれるような仕組みです。これまでは手持ちの電子書籍を買い揃えて読み込ませる必要がありましたが、最初から数百冊の教材が無料で棚に並んでいます。出所が確かなテキストだけを根拠に回答するため、出鱈目な答えに悩まされる心配も減ります。

編集部の見方

生成AIの回答は裏付けの確認に手間がかかる点が弱点でした。今回の更新のように、はじめから査読済みの教科書に回答範囲を絞れる仕組みはかなり実用的です。教科書丸ごとの無料開放。

出典の明記に加えて練習問題や単語帳まで自動で作れるため、英語圏の標準的な知識を素早く身につけたい人なら、有料ツールを個別契約するより手軽に活用できそうです。ただ、現時点で用意されている教材は米国とインドの提供元が中心です。

日本のビジネスパーソンとしては、国内の学問領域や業界規格を扱った日本語の教科書カタログがいつ追加されるかを見届けたいところです。

誰に関係するか

専門知識の学習や社内教材の作成を行っている人は、信頼できる出版社の教科書を無料で読み込ませて、出典付きの解説や問題集を作成できるようになります。

出典: Google ↗/ ITmedia AI+も報道