発表の内容
株式会社プエンテは、内部監査向けのクラウドサービス「知識の複利ループ」の提供を開始しました。J-SOX(財務報告に係る内部統制)の評価に必要な計画から報告までの作業を、1つの画面でまとめて扱えます。
本サービスは、評価手続書を取り込んで整合性を確認し、証跡の一括依頼や回収管理を行えます。ウォークスルー評価(業務の流れに沿って統制を確かめる作業)では、AIが判定案と理由のドラフトを作成します。確定や承認の権限は人間の責任者が持ちます。
自社でAI環境を用意する必要はなく、取り込んだデータは企業ごとに分離して保管されます。料金は内部監査用の利用枠(アカウント)が月額3,000円(税別)で、14日間の無料体験が付属します。
過去の記録や指摘を蓄積することで、次年度の監査手続をより少ない工数で進められます。担当者の交代があっても品質を保ちやすくなり、毎期の証跡集めや進捗確認の負担を抑えられます。
つまり、どういうこと?
ざっくり言うと、決算や内部統制のたびに発生する「書類集めとチェック作業」をAIが下調べしてくれるサービスです。
人間が一つひとつ書類を突き合わせていた下準備をAIが肩代わりし、判定のたたき台を作ってくれます。最終判断だけを人間が行うため、確認漏れを防ぎながら作業時間を減らせます。
編集部の見方

内部監査の現場ではAIの誤判定を心配する声が根強くあります。その点、本サービスが出力をドラフトに限定し、最終確定の権限を人間側に残す方針を前面に出している点に筆者は好感を持ちました。
判断は人の手で。
ただ、監査席が月額3,000円から試せる設定は、少人数の監査チームにとってかなり導入しやすい水準です。毎年同じような確認作業に追われている組織なら、初年度から十分に採算が合いそうです。
誰に関係するか
J-SOXの評価作業や証跡回収を手作業で行っている人は、AIが作成した判定案をもとに効率よく監査を進められるようになります。

