Claudeの発表内容
Anthropicは2026年10月29日、「Claude」のAPI(外部のプログラムから呼び出す仕組み)で送れるデータ容量の上限を引き上げました。メッセージ送信用とトークン計算用の機能で、従来の32MBから4倍の128MBに拡大しています。
これまで画面操作の履歴や大容量のPDF(電子文書の形式)を送ると、文章の受け入れ枠が余っていても32MBの上限に達していました。今回の改定で送信枠が約4倍に広がり、20枚を超える画像を送る場合の1枚あたりの解像度上限も2000pxから3000px(ピクセル:画像のきめ細かさ)に緩和されます。
なお、128MBの上限が適用されるのは公式のClaude APIです。外部のクラウド基盤を経由して利用する場合は、上限が20MBから32MBの範囲にとどまります。
業務の画面録画や分厚い社内マニュアルを「Claude」で自動解析する現場では、事前のデータ分割や画質圧縮の手間を減らせます。
つまり、どういうこと?
たとえるなら、郵便ポストの投函口が4倍の大きさに広がったような変更です。これまで重い荷物を送るには、ページを細かく分けたり画質を粗く落としたりする手間がかかっていました。今回の改定により、分厚い資料や高画質の画像をそのままの形でまとめて放り込めるようになります。
編集部の見方

大容量のPDFを投げたときに容量オーバーで弾かれる現象は、実務で多くの人が経験していたはずです。文章量の枠がまだ十分に残っているのに、ファイルサイズだけで門前払いされる不便さがありました。今回の4倍への拡大は、現場の引っかかりをよく把握した手堅い改良です。
地味ながら確実な前進。
ただ、128MBの上限が使えるのは公式直販のAPIだけです。社内規定などで大手クラウド基盤を経由して使っている企業では、上限が20〜32MBのまま据え置かれます。この差はかなり大きく、今後の基盤選びに直接影響しそうです。各クラウド基盤がいつ公式と同等の128MBまで引き上げるか、年内のアップデート案内を注視したいところです。
誰に関係するか
高解像度の画像資料や大きなPDFを日常的に扱っている人は、ファイルを細かく分けずにそのまま「Claude」へ送信して解析できるようになります。


