
日本テクトシステムズ株式会社
山形県に本社を構え、高齢者医療と認知症領域に特化したヘルスケアテックの開発会社。声で認知機能をチェックするAIアプリ「ONSEI」、検査支援システム「SHINRI-ADAS」「SHINRI-HASEGAWA」、汎用画像診断ワークステーション用プログラム「BRAIN VIEW」を提供している。2021年9月に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の完全子会社となり、ヘルスケア事業との連携で自治体・医療機関への社会実装を加速。2026年4月には日本医療研究開発機構(AMED)支援研究および東京慈恵会医科大学・昭和医科大学との共同研究の成果を実装した上位版「ONSEI Pro」をリリースしており、健診・自治体・シルバー人材センターまで導入チャネルを広げている。
公式サイトで詳細を見る日本テクトシステムズ株式会社 について
山形県に本拠を置く日本テクトシステムズ株式会社は、高齢者医療と認知症領域に特化したヘルスケアテック企業だ。前身時代を含めると同領域で20年以上にわたり事業を展開してきた老舗で、2021年9月には株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の完全子会社となっている。DeNAヘルスケア事業との連携によって、自治体や医療機関への社会実装が加速した。代表取締役社長は砥綿義幸氏が務め、認知症ケアの最前線で求められる「気づき」と「測定」をテクノロジーで橋渡しする方針を掲げている。 主力プロダクトは、声を使って認知機能の状態を確認する音声AIアプリ「ONSEI」である。質問への回答を約20秒収録するだけで、独自の音声解析AIが発話の特徴量を分析し、認知機能の状態を可視化する仕組みだ。2026年4月には研究成果を実装した上位版「ONSEI Pro」の提供を開始した。ONSEI Pro は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けた研究プロジェクトの成果として、東京慈恵会医科大学および昭和医科大学との共同研究で得た知見に、自社の音声解析AIを組み合わせて構築されている。 医療現場向けには複数の検査支援システムを提供する。「SHINRI-ADAS」は、抗認知症薬の治験にも採用された薬効評価向け検査「ADAS-Jcog」を、ナビゲーション機能を通じて専門知識を持たない担当者でも安定的に実施できるよう設計した検査ナビゲーションシステムだ。「SHINRI-HASEGAWA」は改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を用いた認知症スクリーニング検査をデジタル化した製品である。画像領域では、汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム「BRAIN VIEW」を開発し、脳画像解析の支援領域にも進出している。 同社の競争力は、医療領域に深く張った専門性と20年超の臨床現場との接続に支えられている。NEDO「戦略的イノベーション創造プログラム」や警察庁「改正道路交通法の施行に向けた調査研究」など、政府委託研究事業に複数採択されてきた実績を持つ。プログラム医療機器を含む規制対応の知見を備える点と、DeNAグループのデータ基盤・サービス展開力を活用できる点が、単体のスタートアップとは異なる立ち位置をかたちづくっている。 導入実績は自治体・医療機関にとどまらない。シルバー人材センターには「認知機能みまもりAI」としてONSEIが導入され、転倒・転落や高所作業に伴う事故リスクの軽減を目的に運用されている。千葉県、神奈川県、群馬県、山形県といった自治体住民向け事業でも採用が進んだ。AIソリューションの提供領域としては、自治体支援、医療機関向け検査支援、健診事業者向け次世代「脳の健康管理」サービス、創薬・食品開発の支援などが含まれる。 相性が良いのは、住民向けの認知症スクリーニング施策を立ち上げたい自治体、検査現場の属人化を解消したい医療機関、健診メニューに「脳の健康」軸を加えたい健診事業者、認知機能データを商品開発・サービス改善に活用したい食品・ヘルスケア企業などである。介護施設やシルバー人材センターのように、高齢就業者の安全衛生管理を強化したい組織にもフィットする。製薬・治験領域では、ADAS-Jcog ベースの「SHINRI-ADAS」が薬効評価のばらつき低減に寄与する。 2026年5月には日経BPの記事において、本格導入を経て2026年夏に検診開始(予定)が報じられ、健診チャネルでの展開も具体化した。データセクションとの業務提携も発表されており、認知症スクリーニング・診療支援・創薬・食品開発までを射程に入れたエコシステム構築が進む。IT導入補助金やものづくり補助金の認定支援機関であるかどうかは、公開情報の範囲では確認できないため、活用を検討する場合は公式サイト経由で直接問い合わせるのが確実だ。
得意分野
提供サービス
質問への返答を約20秒間収録するだけで、独自の音声解析AIが発話の特徴量を分析し、認知機能の状態を可視化するアプリ。2026年4月提供開始のONSEI Proは、AMED支援研究および東京慈恵会医科大学・昭和医科大学との共同研究の知見を実装した上位版で、健診・自治体・シルバー人材センターでの活用が進んでいる。
抗認知症薬の治験にも採用される薬効評価向け検査「ADAS-Jcog」を、ナビゲーション機能を通じて誰でも一定品質で実施できるよう設計した検査支援システム。専門知識を持たない担当者でもスムーズに運用できる点が特徴で、検査現場の属人化を軽減する。
改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を用いた認知症スクリーニング検査をデジタル化したシステム。紙運用に比べて集計・記録の工数を抑えやすく、医療機関や介護領域でのスクリーニング業務を効率化する。
汎用画像診断装置ワークステーション上で動作するプログラム医療機器。脳画像解析の支援領域に位置づけられる製品で、音声・問診ベースのONSEI/SHINRIシリーズと組み合わせることで、認知症評価をマルチモーダルに支える設計となっている。
自治体住民向け事業や健診メニューへのONSEI/SHINRIシリーズの導入を、要件定義から運用設計まで支援するサービス。千葉県・神奈川県・群馬県・山形県等での自治体導入実績があり、2026年夏には健診チャネルでの本格運用も予定されている。
よくある質問
Q. 日本テクトシステムズ株式会社 とはどんな会社ですか?
山形県に本拠を置き、高齢者医療と認知症領域に特化したヘルスケアテック企業である。声で認知機能をチェックする「ONSEI/ONSEI Pro」、検査支援システム「SHINRI-ADAS」「SHINRI-HASEGAWA」、画像診断ワークステーション用プログラム「BRAIN VIEW」を開発・提供している。2021年9月にDeNAの完全子会社となった。
Q. 対応している業種は?
地方自治体、医療機関、健診事業者、シルバー人材センターを中心に導入が広がっている。製薬企業向けには治験で用いられるADAS-Jcog 実施支援としてSHINRI-ADASを提供する。データセクションとの業務提携を通じて、創薬や食品開発支援にも領域を広げている。
Q. 他社と比較した強みは?
前身時代を含めて20年以上、高齢者・認知症領域に特化してきた専門性と臨床現場との接続が中核である。NEDOや警察庁の委託研究事業への採択実績、AMED支援研究・大学共同研究の成果を実装した「ONSEI Pro」、プログラム医療機器の開発知見、そしてDeNAグループのデータ基盤を活用できる点が他社との比較軸となる。
Q. 費用感は?
公開情報の範囲では、ONSEI/ONSEI Pro や SHINRI-ADAS、SHINRI-HASEGAWA、BRAIN VIEW の料金は明示されていない。自治体・健診事業者・医療機関・企業など、導入主体や規模、運用設計によって構成が変わるため、個別見積もりが基本になると考えられる。公式サイトから問い合わせるのが確実である。
Q. 問い合わせ方法は?
公式サイト https://systems.nippontect.co.jp の問い合わせ窓口から連絡するのが基本となる。各種事例ページ(https://systems.nippontect.co.jp/case)には自治体・医療関係者・企業向けの導入事例が掲載されており、検討の前段として参照しておくと、相談時の論点を絞り込みやすい。
Q. IT 導入補助金 / ものづくり補助金 の認定支援機関ですか?
公開情報の範囲では、IT導入補助金やものづくり補助金の認定支援機関に該当するかどうかは確認できなかった。製品としては医療機関・自治体・健診事業者向けのソリューションが中心であり、補助金活用を前提とする場合は、対象制度の適否を含めて公式窓口へ直接確認することが望ましい。
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