Docketは、Docket Inc.が提供する、B2B企業のWebサイト訪問者に対応するためのAIエージェントです。公式には「Inbound Demand Platform」と位置づけられ、サイトに来た見込み客と会話して購買意欲を見極め、適切な営業担当に振り分け、商談を予約し、会話の内容をCRMに記録するところまでを担います。最初の接点に営業担当(SDR)を置かずに済むようにする製品です。

主な機能

回答の知識源は「Sales Knowledge Lake」と呼ばれる仕組みで、SalesforceやHubSpotのCRM、Gongの通話録音、Slack、Google Drive、Notion、SharePoint、製品ドキュメントなどを取り込みます。会話は音声とテキストの両方に対応し、会話の中でスライドを見せたりデモを始めたりできます。ほかに、訪問企業の特定、ヒアリングによる見込み度の判定、ルールに沿った営業担当への商談の割り当て、有望なリードのリアルタイム通知、再訪問者との前回の文脈を踏まえた会話を備えます。答えられない質問には「わからない」と伝え、人への引き継ぎを提案する設計です。対応言語は40以上とされています。

料金と導入

料金はサイトの月間訪問者数で決まり、席数や会話数による課金はありません。Growthプランは月間20,000訪問までで月額$3Kから、Scaleプランは月間20,000〜100,000訪問で月額$4Kからで、どちらも年払いです。それ以上はEnterpriseの個別見積もりです。無料トライアルはなく、自社サイトに合わせたデモで体験する形です。導入はJavaScriptのスニペットを貼る方式で、設定はDocketのカスタマーサクセスが担当し、通常7〜14日で本稼働します。

注意点

年額36,000ドルからの契約になるため、サイトへの流入が一定以上あるB2B企業向けです。日本語での会話の品質や日本企業での導入例は公式サイトでは確認できません。