欧州評議会AI枠組条約 (CoE AI Convention)
読み: おうしゅうひょうぎかいえーあいわくぐみじょうやく
最終更新: 2026-07-19・AI PICKS編集部
定義
欧州評議会AI枠組条約とは、AIの開発・利用における人権・民主主義・法の支配への影響を規律する、法的拘束力を持つ世界初の国際AI条約のこと。
欧州評議会AI枠組条約 (CoE AI Convention)とは — 詳しく解説
欧州評議会(Council of Europe)が主導し、2024年9月に署名開放された「AI、人権・民主主義・法の支配に関する枠組条約」を指す。EU・米国・英国・日本を含む非欧州国も署名しており、法的拘束力を持つ初の国際AI条約として位置づけられる。条約はAIシステムのライフサイクル全体において、人権侵害の防止、民主的プロセスの保護、司法の公正性確保を締約国に義務付ける。ただしEU AI法のような詳細な技術要件は定めず、各国の国内法整備に運用の具体化を委ねる枠組み型条約である点が特徴。2026年時点の実運用では、批准国ごとに国内法制化の進捗差が大きく、現場の実務担当者は「条約に署名済み=即座に拘束力発生」と誤解しやすい点に注意が必要。批准書寄託後の発効までタイムラグがあり、コンプライアンス対応のコスト感や優先順位はEU AI法やGDPRなど既存規制との重複整理を含めて自社の相場感を持って判断すべき領域とされる。
欧州評議会AI枠組条約 (CoE AI Convention)の使用例
- 海外展開するAI企業が、EU AI法とCoE AI Convention双方の対応範囲の違いを法務部門に確認する際の論点整理に使われる。
- 行政機関がAI調達要件を策定する際、CoE AI Conventionの人権影響評価の考え方を参考基準として引用する。
欧州評議会AI枠組条約 (CoE AI Convention)に関連するAIツール
関連用語
「法規制・倫理」の他の用語
AI 開発・利用に伴う倫理的問題 (バイアス / プライバシー / 雇用影響 等)。 EU AI Act など規制も進行中。
AI が学習データの偏りを反映して 差別的・偏った出力を生む現象。
EU AI法とは、EUが2024年に成立させた世界初の包括的AI規制法のこと。AIシステムをリスクレベルで4段階に分類し、高リスク用途には厳格な適合義務を課す。
「AI事業者ガイドライン」とは、経済産業省・総務省が2024年に策定した、AI開発・提供・利用事業者向けの行動指針のこと。リスク管理・透明性確保・ガバナンス体制の構築を求める、日本のAI規制における主要な指針である。
ディープフェイクとは、深層学習を用いて実在する人物の顔・声・動作を別の映像や音声に高精度で合成・置換した偽コンテンツのこと。
電子透かしとは、AI生成コンテンツや著作物に人間には知覚されにくい識別情報を埋め込む技術のこと。生成元の特定・著作権保護・フェイクコンテンツ検出に幅広く活用される。
AI用語辞典をすべて見てみませんか
12カテゴリ・713語以上を体系的に整理しています
辞典トップへ