忘れられる権利 (Right to be Forgotten)
読み: わすれられるけんり
最終更新: 2026-07-19・AI PICKS編集部
定義
忘れられる権利とは、本人が自身に関する個人データの削除を事業者に求められる権利のこと。
忘れられる権利 (Right to be Forgotten)とは — 詳しく解説
忘れられる権利とは、検索結果や事業者の保有データベースから自身に関する情報の削除を求められる、EU一般データ保護規則(GDPR)第17条の消去権を起源とする概念とされる。生成AIの普及により、この権利はLLMの学習データや出力にも及ぶかが新たな論点になっているとされる。技術的な壁は、一度学習に取り込まれたデータをモデル本体から個別に消去する「機械アンラーニング」が確立技術ではなく、ファインチューニングやRAGでの参照除外による代替対応が現実解になっている点だ。2026年時点の実運用では、AIサービス提供事業者が問い合わせ窓口で削除申請を受け付け、次回の学習データセット更新やインデックス更新のタイミングで反映する運用が主流とされる。現場での落とし穴は、モデル出力からの一時的な非表示と学習データからの実削除を混同し、対応が不十分なまま「削除済み」と案内してしまうことだ。対応体制構築の相場感は、法務レビューと技術対応を合わせて中堅企業で数十万円〜規模とされ、問い合わせ窓口の整備が優先されることが多い。
忘れられる権利 (Right to be Forgotten)の使用例
- ユーザーからの削除申請を受け、RAGの参照インデックスから該当データを除外して次回応答に反映する。
- 社内AIガイドラインに、個人データ削除申請の受付窓口と対応フローを明記する。
忘れられる権利 (Right to be Forgotten)に関連するAIツール
関連用語
「法規制・倫理」の他の用語
AI 開発・利用に伴う倫理的問題 (バイアス / プライバシー / 雇用影響 等)。 EU AI Act など規制も進行中。
AI が学習データの偏りを反映して 差別的・偏った出力を生む現象。
EU AI法とは、EUが2024年に成立させた世界初の包括的AI規制法のこと。AIシステムをリスクレベルで4段階に分類し、高リスク用途には厳格な適合義務を課す。
「AI事業者ガイドライン」とは、経済産業省・総務省が2024年に策定した、AI開発・提供・利用事業者向けの行動指針のこと。リスク管理・透明性確保・ガバナンス体制の構築を求める、日本のAI規制における主要な指針である。
ディープフェイクとは、深層学習を用いて実在する人物の顔・声・動作を別の映像や音声に高精度で合成・置換した偽コンテンツのこと。
電子透かしとは、AI生成コンテンツや著作物に人間には知覚されにくい識別情報を埋め込む技術のこと。生成元の特定・著作権保護・フェイクコンテンツ検出に幅広く活用される。
AI用語辞典をすべて見てみませんか
12カテゴリ・713語以上を体系的に整理しています
辞典トップへ