Grok APIは、xAIのAI「Grok」を自分のアプリやツールから呼び出すための仕組みです。xAIは2026年にSpaceX傘下となり、公式ドキュメントでは「SpaceXSI API」と表記されていますが、登録先や接続先は従来どおり x.ai のドメインです。

チャットで使うGrok(grok.comやXのアプリ)とは料金も契約も別です。SuperGrokを契約していてもAPIの利用料は別にかかります。ここでは、登録からPythonで最初の1回を呼ぶまでの手順と、モデルごとの料金を順にまとめます。


Grok APIとは?チャット版のGrokとの違いは?

項目チャット版(grok.com・Xアプリ)Grok API
使い方画面で会話するプログラムから呼び出す
料金月額の定額(SuperGrokなど)使ったトークン数などに応じた従量課金
登録先grok.com・Xconsole.x.ai
向いている人ふだんの調べもの・会話自社アプリへの組み込み、大量処理、自動化

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チャット版の料金や回数制限はGrokの制限の解説とSuperGrokの料金解説にまとめています。ここから先はAPIの話です。


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Grokが合わなかったら

ブラウザのサイドバーでChatGPT・Claude・Geminiを切り替えて、見ているページを要約できる

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  • ChatPlayground AI icon

    30以上のAIの回答を1画面で並べて比べられる

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Grok APIの始め方は?APIキー取得の4ステップ

公式のクイックスタートに沿うと、流れは次の4段階です。

  1. アカウントを作る:console.x.ai で登録し、クレジットを入金する
  2. APIキーを発行する:コンソールの「API Keys」ページでキーを作る
  3. キーを環境変数に入れる:XAI_API_KEY という名前で保存する(コードに直接書かない)
  4. ライブラリを入れて呼ぶ:OpenAIのライブラリ、xAI公式のSDK、Vercel AI SDKのどれでも使える

キーは発行時にしか全文が表示されないことが多いため、パスワード管理ツールなど安全な場所に保管してください。GitHubなどに誤って公開すると、他人に使われて請求が膨らむおそれがあります。

Pythonで最初の1回を呼ぶ

OpenAIのライブラリ(pip install openai)をそのまま使えます。変えるのは接続先とキーだけです。

import os
from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    api_key=os.getenv("XAI_API_KEY"),
    base_url="https://api.x.ai/v1",
)

response = client.responses.create(
    model="grok-4.7",
    input="日本の祝日を3つ、短く説明してください。",
)
print(response.output_text)

すでにOpenAIのAPIで動くコードがあれば、base_url とキーを差し替えてモデル名を変えるだけで試せます。この互換性が、Grok APIを試しやすい一番の理由です。


料金はいくら?主なモデルの単価一覧

テキストのモデルは、入力と出力のトークン数で課金されます。2026年11月6日に公式の料金ページで確認した単価は次のとおりです。

モデルコンテキスト入力キャッシュ済み入力出力
grok-4.750万$2.00$0.50$6.00
grok-4.650万$2.00$0.50$6.00
grok-4.550万$2.00$0.30$6.00
grok-4.3100万$1.25$0.20$2.50
grok-build-0.125.6万$1.00$0.20$2.00

※100万トークンあたり、プロンプトが20万トークン未満の場合。

20万トークンを超えると単価が2倍になります。たとえばgrok-4.7は入力$4・出力$12です。しかも、超えたリクエストは全トークンが高い単価で計算されます。長い資料をまるごと渡す使い方では、資料を分けて送るほうが安く済むことがあります。

どのモデルを選ぶか迷ったら、公式のモデル一覧が「コードを含め、ほかの用途はすべてgrok-4.7」と案内しています。費用を抑えたい大量処理ならgrok-4.3、コーディング専用ならgrok-build-0.1が候補です。


Grokの新機能・料金改定を週1回メールで受け取る無料

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確認メールのボタンを押すと登録が完了します。配信はいつでも解除できます。

画像・動画・音声のAPIはいくら?

Grok APIでは、テキスト以外にも画像・動画・音声を扱えます。

種類モデル・機能料金
画像生成grok-imagine-image1枚$0.02
画像生成grok-imagine-image-2.01枚$0.04
動画生成grok-imagine-video-1.5-lite1秒$0.02
動画生成grok-imagine-video1秒$0.05
動画生成grok-imagine-video-1.51秒$0.08
音声読み上げText to Speech100万文字$15
文字起こしSpeech to Text1時間$0.10(REST)
音声会話grok-voice-3.01分$0.08

動画は秒単価なので、10秒の動画をliteで作ると$0.20です。画像・動画生成の使い勝手はGrok Imagineの解説も参考になります。


Grok Imagine icon
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検索などのツールを使うと追加でいくらかかる?

Grokに検索やコード実行をさせると、トークン料金に加えてツールの呼び出し料金がかかります。

ツールできること料金
Web検索Webを検索してページを読む1,000回あたり$5
X検索Xの投稿・プロフィールを検索投稿1,000件$5、プロフィール1,000件$10
コード実行Pythonを安全な環境で実行1,000回あたり$5
添付ファイル検索メッセージに付けたファイルを検索1,000回あたり$5
コレクション検索登録した文書群を検索(RAG)1,000回あたり$2.50

X検索は「呼び出し回数」ではなく「取ってきた投稿の数」で数えます。返ってきた投稿に引用元や親投稿が含まれると、それも件数に入ります。Xの話題を大量に集める用途では、費用が読みにくくなる点に気をつけてください。


出力の内容を絞りたいときは?

Grok APIには、性的な表現・暴力表現・汚い言葉を避けさせる設定があります。リクエストに guidelines という項目を足し、カテゴリ(nsfw、violence、profanity)ごとに decline(控える)を指定します(公式ドキュメント)。

社内向けのチャットボットや、子どもが使う可能性のあるサービスに組み込むときは、最初から入れておくと安心です。設定はリクエストごとに有効なので、会話全体に効かせたい場合は毎回送る必要があります。

いくつか制約もあります。複数のエージェントで動くモデル(grok-4.20-multi-agentなど)や、結果を後で受け取る「deferred completions」では使えません。同じカテゴリを2回書く、未知のカテゴリ名を入れるといった誤りがあると、モデルが動く前にエラー(400や422)が返ります。

なお、こうした追加設定とは別に、xAIの利用規約(Acceptable Use Policy)はAPIにも適用されます。実在の人物を性的に描写する、他人になりすますといった使い方は、設定に関係なく禁止です。


費用を抑えるコツは?

従量課金のAPIは、使い方しだいで請求額が大きく変わります。最初に押さえておきたい工夫をまとめます。

  • 同じ前置きはキャッシュに乗せる:毎回同じ長いシステムプロンプトを送るなら、キャッシュ済み入力の単価(grok-4.7で$0.50)が効きます。通常の入力$2の4分の1です
  • 20万トークンの手前で切る:長い資料は分割して送る。境目を超えると全体が2倍の単価になります
  • 軽い処理は安いモデルへ:分類や要約などはgrok-4.3(入力$1.25・出力$2.50)で十分なことが多い
  • 検索は必要なときだけ:Web検索やX検索を毎回オンにすると、トークン料金とは別に1,000回あたり$5がかかります
  • コンソールで上限を見張る:入金したクレジットの残りと使用量は、console.x.aiでいつでも確認できます

たとえば、1回あたり入力2,000トークン・出力500トークンの問い合わせをgrok-4.7で1万回処理すると、入力が2,000万トークンで$40、出力が500万トークンで$30、合計$70ほどです。同じ処理をgrok-4.3にすると入力$25・出力$12.50で$37.50になり、半分近くまで下がります。


OpenAI・Claude・GeminiのAPIと比べてどう?

観点Grok APIほかの主要API
乗り換えやすさOpenAI互換で、接続先を変えるだけOpenAIは本家、GeminiやClaudeにも互換の入口あり
得意分野X(旧Twitter)の投稿を検索できるClaudeやGPTは文章・コーディングの実績が厚い
料金の目安grok-4.7は入力$2・出力$6モデルにより幅が大きい

Xの投稿を材料にした分析や、話題の追跡をAPIでやりたいなら、Grok APIは数少ない選択肢です。文章の質やコーディングを重視するなら、ChatGPT API、Claude API、Gemini APIとも同じ入力で比べてから決めるのが確実です。


AI PICKS編集部の判定

Grok APIは、OpenAI互換で始めやすく、Xの投稿を検索できる点が他社との一番の違いです。既存のOpenAI向けコードがあれば、接続先とキーを差し替えるだけで試せます。

料金で気をつけたいのは2点です。20万トークンを超えたリクエストは全体が2倍の単価になること、X検索は取ってきた投稿の数で課金されること。この2つを押さえておけば、思わぬ請求はかなり防げます。最初は少額のクレジットを入れ、コンソールで使用量を見ながら広げていくのがおすすめです。


よくある質問(FAQ)

Q. Grok APIは無料で使えますか?

基本は有料です。公式のクイックスタートでは、アカウント作成後にクレジットを入れてから使う流れが案内されています。

Q. SuperGrokを契約していればAPIも使えますか?

使えません。SuperGrokはチャット版の定額プランで、APIはconsole.x.aiで別に入金して使う従量課金です。

Q. OpenAIのライブラリはそのまま使えますか?

使えます。接続先を https://api.x.ai/v1 に、キーをxAIのものに変えれば、OpenAIのPythonやJavaScriptのライブラリから呼び出せます。

Q. どのモデルを選べばいいですか?

迷ったらgrok-4.7です。公式ドキュメントも、音声・画像・動画以外の用途にはgrok-4.7を案内しています。費用を抑えたい大量処理ならgrok-4.3が安く使えます。

Q. 長い文書を渡すと料金はどうなりますか?

プロンプトが20万トークン以上になると、そのリクエストの全トークンが高い単価(grok-4.7なら入力$4・出力$12)で計算されます。

Q. 日本語は使えますか?

使えます。入力も出力も日本語で問題なく扱えます。料金はトークン数で決まるため、同じ内容でも言語によって費用が変わることがあります。


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