人事の一日って、だいたい文章と向き合って終わりませんか。求人票の書き直し、面接後の評価コメント、規程の改定案、内定者への案内メール。どれも「考える時間」より「書き上げる時間」のほうが長い。
人事のChatGPTプロンプトとは、求人票や面接評価シート、社内規程といった人事の定型文書の初稿を、決まった型でChatGPTに書かせるための指示文です。判断は人が持ち、文章を書き起こす作業だけをAIに渡すのが、人事での基本の使い方になります。ツール自体の機能や料金はChatGPTのページにまとめています。
ここがChatGPTの独壇場です。人事の定型文書は、型さえ渡せば9割方の初稿が数十秒で出てきます。あとは人が事実を確認して整えるだけ。実務で使えるプロンプト(AIへの指示文)を22本、目的別に並べました。
人事業務のどこにChatGPTが効くのか?

人事でChatGPTが強いのは「書く前の白紙状態を埋める」場面です。判断そのものは人が持ちます。
採用、労務、制度設計、社内広報。人事の仕事は領域が広い割に、成果物の形式はかなり決まっています。求人票にはポジション概要と必須要件が並び、面接評価シートには評価軸とスコアが並ぶ。この「決まった形」こそAIが得意な領域。
逆に、AIに任せてはいけない場所もはっきりしています。合否判断、査定、懲戒の可否。ここに機械の判断を持ち込むと、説明できない結果が残ります。人事の仕事は最後に「なぜそう決めたか」を人に説明できることが命です。
| 任せていい仕事 | 人が持つべき仕事 |
|---|---|
| 求人票・案内文の初稿づくり | 採用の合否判断 |
| 面接評価シートの設計 | 個別候補者の評価そのもの |
| 規程・マニュアルのたたき台 | 法的リスクの最終判断 |
| アンケート自由記述の分類 | 従業員個別の処遇決定 |
| 労務メールの文面整え | 懲戒・解雇の判断 |
つまり、下ごしらえは全部AI、味の決定は人。この線を引いておけば人事でAIを使うリスクはかなり減ります。
法務や労務の判断が絡む場面での線引きは、生成AIの業務利用ガイドにまとめた考え方が土台になります。ChatGPT以外も含めた人事向けの道具立ては人事・採用向けAIツールとAI人事カテゴリで並べています。
人事データをChatGPTに渡す前に何を消すべき?

人事データは個人情報のかたまりです。ChatGPTに渡す前に、必ず名前と識別できる情報を消してください。
これは脅しではなく実務の話。履歴書PDFをそのまま投げれば、氏名、生年月日、前職、住所が全部入ります。ChatGPTの無料版とPlus版は、初期設定のままだと会話が学習に使われる可能性があります。
安全に使うための最低ラインはこの4つ。
- 氏名は「候補者A」「従業員B」に置き換える
- 生年月日、住所、電話番号、マイナンバーは削除する
- 給与の実額は「等級3相当」のようにぼかす
- 学習オフ設定を確認する(設定 → データコントロール)
チームで日常的に使うなら、Business版(月$25/ユーザー、年契約なら実質もう少し下がります)が現実的です。業務データを学習に使わない設定が初期状態で入っていて、管理者が権限をまとめて管理できます。人事部門が5人いるなら月$125。求人票1本の外注費より安い。
ここまで押さえたら、あとはプロンプトを回すだけです。
採用①:求人票づくりのプロンプト5本

求人票は「応募が来ない」ときの犯人になりがちです。ChatGPTで3パターン出して比べるのが一番早い。
プロンプト1:求人票のたたき台を一気に作る
あなたは採用広報の経験が10年ある人事担当者です。
以下の情報から求人票のドラフトを作ってください。
# ポジション情報
職種:[例:バックエンドエンジニア]
チーム構成:[人数、役割]
必須スキル:[3-5個]
歓迎スキル:[3-5個]
働き方:[出社/リモート/ハイブリッド]
想定年収:[レンジ]
# 出力する項目
1. 募集背景(なぜ今この人が必要か。3行)
2. 仕事内容(箇条書き5項目、動詞で始める)
3. 必須要件・歓迎要件(それぞれ理由を1行添える)
4. このポジションの魅力(3点、具体的な事実で)
5. 選考フロー
抽象的な言葉(「成長できる環境」等)は使わず、
具体的な事実に置き換えてください。
不明な点は最大3問まで質問してから書いてください。
「抽象語を使うな」の一文が効きます。これがないと「風通しの良い社風」みたいな文が必ず紛れ込みます。
プロンプト2:既存の求人票を書き直す
以下の求人票を、応募が増える方向に書き直してください。
# 現在の求人票
[全文を貼る]
# 直してほしい観点
- 冒頭3行で「誰向けか」が分かるか
- 曖昧な形容詞(成長、挑戦、風通し)を具体語に置換
- 必須要件が多すぎて応募を狭めていないか指摘
- 給与・働き方の情報が探しやすい位置にあるか
修正版を出す前に、現行版の問題点を5つ指摘してください。
問題点を先に言わせるのがコツ。いきなり書き直させると、何が変わったか分からなくなります。
プロンプト3:スカウトメールの文面
以下の候補者プロフィールに合わせたスカウトメールを3案作ってください。
# 候補者(個人情報は伏せています)
現職:[業界・職種のみ]
経験年数:[年数]
スキル:[技術・経験]
# 募集ポジション
[求人票の要約]
# 条件
- 件名は20文字以内、3案とも切り口を変える
- 本文は400字以内
- 「あなたのご経験を拝見し」等の定型は禁止
- なぜこの人に送ったのかが1文目で伝わること
プロンプト4:採用ペルソナの言語化
以下のポジションについて、採用ペルソナを整理してください。
[ポジション情報を貼る]
# 出力
1. 理想候補者の現在地(今どんな会社で何をしているか)
2. 転職を考える3つのきっかけ
3. この人が他社ではなく自社を選ぶ理由(3つ)
4. 逆に自社を避ける理由(3つ、忖度なしで)
5. 刺さる訴求メッセージ3案
4番は特に率直に書いてください。
「避ける理由を忖度なしで」と書くと、社内では言いづらい弱点が出てきます。地味に価値があります。
プロンプト5:求人媒体別に文面を出し分ける
以下の求人票を、媒体ごとに最適化して書き分けてください。
[求人票を貼る]
# 出し分ける媒体
- 転職サイト(文字数上限2000字、検索されやすい語を意識)
- 自社採用ページ(文字数自由、想いを厚めに)
- SNS(280字以内、リンク誘導前提)
それぞれ、なぜその書き方にしたかを1行で添えてください。
求人票づくりの5本を回すと、これまで半日かかっていた作業が1時間前後に縮みます。次は面接まわり。
採用②:面接・評価まわりのプロンプト5本

面接の質はシートで決まります。属人的な質問リストを構造化するとブレが減ります。
プロンプト6:面接評価シートを設計する
あなたは構造化面接の設計に詳しい人事責任者です。
以下のポジション向けに、面接評価シートを作ってください。
[ポジション情報・求められる要件を貼る]
# 出力フォーマット(表形式)
| 評価軸 | 見極めたい行動 | 質問例2つ | 5段階の判断基準 |
# 条件
- 評価軸は5-6個
- 「コミュニケーション能力」のような曖昧な軸は禁止。
必ず観察可能な行動に落とす
- 5段階の基準は、レベル1と5の違いが誰でも分かる書き方に
プロンプト7:深掘り質問を自動生成する
以下の候補者回答に対して、深掘り質問を5つ作ってください。
# 質問
[面接で聞いた質問]
# 候補者の回答(要約)
[個人が特定されない形で要約]
# 深掘りの狙い
- 本人の貢献範囲を切り分ける(チームの成果か本人の成果か)
- 判断の根拠を確認する
- 再現性があるかを確かめる
誘導尋問にならない中立な聞き方にしてください。
「チームの成果か本人の成果か」を切り分けるのが面接の肝です。この観点を明示すると質が上がります。
プロンプト8:面接メモを評価コメントに整える
以下の面接メモを、社内共有用の評価コメントに整えてください。
# メモ(走り書き)
[箇条書きのメモを貼る]
# 評価軸
[使っている評価軸を列挙]
# 出力
- 各評価軸につき、事実→解釈→評価の順で3行
- 主観と事実を明確に分ける
- 最後に「確認しきれなかった点」を2-3個
合否の推奨は書かないでください。判断は人がします。
最後の一行は必ず入れてください。AIに合否を言わせると、それに引きずられます。
プロンプト9:面接官トレーニング資料をつくる
初めて面接官を担当する社員向けの、30分研修資料の構成を作ってください。
# 前提
- 対象:エンジニア職の一次面接を担当する現場社員
- やってはいけない質問(家族構成・思想信条等)の説明を含む
- 構造化面接の考え方を短く
# 出力
1. 研修の流れ(時間配分つき)
2. 各パートで伝える要点
3. ロールプレイのお題2つ
4. 面接官が陥りやすい失敗5つと対処
プロンプト10:見送り連絡文をつくる
候補者への見送り連絡メールを作ってください。
# 状況
選考段階:[書類/一次/最終]
見送り理由(社内向け):[率直に]
# 条件
- 理由は具体的に伝えず、しかし誠実な印象を残す
- 300字以内
- 再応募の可能性がある場合はその案内を含める
- テンプレ感が出る定型句は避ける
3パターン作ってください。
面接まわりを型にすると、面接官が5人いても評価の言葉がそろいます。ここから労務の領域へ。
労務:規程・手続き・メールのプロンプト6本
労務は正確さが命の領域です。AIは初稿づくりに使い、最終確認は必ず社労士か法務に回してください。
プロンプト11:社内規程のたたき台
以下のテーマで、社内規程のドラフトを作ってください。
# テーマ
[例:リモートワーク規程]
# 前提
業種:[ ] 従業員数:[ ] 現在の運用:[ ]
# 出力
1. 目的
2. 適用範囲
3. 具体的なルール(条文形式)
4. 運用上の注意点
5. この規程で論点になりやすい箇所3つ
法的な最終確認が必要な箇所には【要確認】を付けてください。
【要確認】タグを付けさせるのが安全弁になります。どこを社労士に見せるべきかが一目で分かる。
プロンプト12:既存規程の分かりやすさチェック
以下の社内規程を、従業員が読んで理解できるか診断してください。
[規程を貼る]
# 診断項目
- 一文が長すぎる箇所(60字超)
- 二重否定・曖昧表現
- 具体例がないと分からない条項
- 従業員から質問が来そうな箇所
各指摘に、書き換え案を添えてください。
条文の法的意味は変えないこと。
プロンプト13:入社手続き案内をつくる
新入社員向けの入社手続き案内を作ってください。
# 情報
入社日:[ ]
提出書類:[リスト]
初日の流れ:[ ]
持ち物:[ ]
# 条件
- 不安をやわらげるトーンで
- 期限があるものは太字
- 「分からなければ誰に聞けばいいか」を明記
- A4一枚に収まる分量
プロンプト14:労務トラブルの初期整理
以下の労務相談について、対応の論点を整理してください。
# 相談内容
[個人が特定されない形で要約]
# 出力
1. 事実確認すべき項目(5つ)
2. 関連しそうな法令・社内規程
3. 対応の選択肢と、それぞれのリスク
4. 社労士・弁護士に相談すべきか(判断理由つき)
断定的な法的助言はしないでください。
論点の整理だけをお願いします。
これは「答えを出させない」プロンプトです。人事が見落としがちな論点を洗い出すのが目的。判断は専門家に渡します。
プロンプト15:勤怠アラートの通知文
勤務時間が上限に近づいた従業員への通知文を作ってください。
# 状況
[例:月の時間外が36協定の上限に対して8割に到達]
# 条件
- 責める調子にならない
- 本人と上長の両方に送る2パターン
- 具体的にどう動けばいいかを示す
- 各150字以内
プロンプト16:福利厚生の説明資料
以下の福利厚生制度を、従業員に伝わる形で説明してください。
[制度の概要を貼る]
# 出力
1. 一言で言うと何か(30字)
2. 誰が使えるか
3. 使うと何が嬉しいか(生活実感で3つ)
4. 申請の手順(番号つき)
5. よくある質問3つと回答
制度名の羅列ではなく、使う人の生活から書いてください。
労務まわりの6本を回しておくと、規程改定シーズンの負荷が目に見えて軽くなります。通知や書類の受け渡しまで自動で流したい場合は、ZapierとChatGPTでの人事業務自動化が次の一手になります。
ここまでの整理:採用5本+面接5本+労務6本で16本。共通しているのは「出力の形を先に指定する」「不明点は質問させる」「判断はAIにさせない」の3点です。この型さえ守れば、自分の会社用にプロンプトを作り足せます。
組織・制度づくりのプロンプト6本
組織の課題は言語化が半分です。ChatGPTは頭の中のもやもやを構造に変える道具として優秀。
プロンプト17:等級・評価制度の設計
以下の会社向けに、等級制度のたたき台を作ってください。
# 会社情報
業種:[ ] 従業員数:[ ] 職種構成:[ ]
現在の評価方法:[ ]
# 出力
1. 等級の段階数と、その理由
2. 各等級で期待する行動(職種横断で書ける粒度)
3. 昇格の判断基準
4. この設計の弱点3つ
理想論ではなく、この規模で運用できる現実的な設計にしてください。
「この規模で運用できる」を入れないと、従業員20人の会社に10等級の制度を提案してきます。
プロンプト18:1on1の質問リスト
上司が部下と1on1をする際の質問リストを作ってください。
# 前提
頻度:[隔週30分など]
関係性:[新任上司/長い付き合い]
目的:[育成/離職防止/成果支援]
# 出力
- 冒頭のアイスブレイク3問
- 本題の質問10問(浅い→深いの順)
- 部下が話しづらそうなときの切り返し3つ
- 上司がやりがちなNG行動5つ
詰問にならない聞き方でお願いします。
プロンプト19:従業員アンケートを設計する
従業員満足度調査の設問を設計してください。
# 目的
[例:離職の予兆をつかむ]
対象人数:[ ]
# 出力
- 5段階評価の設問15問(カテゴリ別に整理)
- 自由記述3問
- 各設問が何を測っているかの説明
- 分析時に注目すべき組み合わせ
答えが誘導されない中立な文にしてください。
プロンプト20:自由記述コメントを分類する
以下の従業員アンケート自由記述を分類してください。
# データ(個人が特定される情報は削除済み)
[コメントを貼る]
# 出力
1. カテゴリ別の件数(表形式)
2. 各カテゴリの代表的な声(原文のまま3つ)
3. 件数は少ないが重大度が高い指摘
4. 経営に報告すべき優先順位トップ3
原文の意味を変えて要約しないでください。
3番の「件数は少ないが重大」を出させるのが肝です。件数だけで並べると、ハラスメントのような重い指摘が埋もれます。
プロンプト21:オンボーディング設計
新入社員の90日オンボーディング計画を作ってください。
# 前提
職種:[ ] 経験:[中途/新卒]
チーム状況:[ ]
# 出力
- 30日/60日/90日の到達目標
- 各期間でやること(本人・上長・人事の3者別)
- つまずきやすいポイントと予防策
- 90日時点の振り返り質問5つ
プロンプト22:社内アナウンス文を書く
以下の内容を全社アナウンスとして書いてください。
# 伝える内容
[制度変更・組織変更など]
# 条件
- 冒頭2行で結論
- 従業員にとっての変化を先に、背景は後に
- 想定される不安に先回りして触れる
- Q&Aを3つ添える
- 全体で600字以内
社内SNS用の短縮版(150字)も作ってください。
22本そろいました。全部を一度に使う必要はありません。自分の担当領域から3本選んで回すのが現実的です。
ChatGPTの料金プランは人事部門にどれが要るのか?
人事チームで使うなら、Business版(月$25/ユーザー、年契約で割安)が実務的な答えです。個人で試す段階ならPlus版$20で十分。
2026年時点の主要プランを整理します。価格は地域や為替、契約形態で変わるため、契約前に公式ページで確認してください。
| プラン | 月額 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| Free | $0 | まず触ってみる段階 |
| Go | $8 | 個人で軽く使う |
| Plus | $20 | 一人の担当者が日常的に使う |
| Pro | $200 | 高負荷の分析を常時回す人 |
| Business | $25/ユーザー(年契約) | 人事チームで共有して使う |
| Enterprise | 要問い合わせ | 大企業の統制つき運用 |
Business版の価値は機能より統制です。業務データを学習に使わない設定が初期状態で入り、SSO(社内アカウントでのログイン)や権限管理が使える。人事という部門の性質上、ここは軽視できません。
人事部門が3人以上いるなら、迷わずBusiness。個人のPlusアカウントに人事データを入れる運用は、監査で必ず突かれます。
料金の全体像はChatGPT料金プランの比較で細かく整理しています。法人契約まわりの条件だけを見たい場合はChatGPTのビジネスプラン比較が早いです。
AIが「それっぽい嘘」をつくのはどこ?対策は?
ChatGPTは法令の条文番号や助成金の金額を、平気で間違えます。人事領域はここが致命傷になりやすい。
ハルシネーション(AIがそれっぽい嘘をつくこと)が特に出やすいのは、次の4か所です。
- 労働基準法などの条文番号・条文の中身
- 助成金・補助金の金額や申請期限
- 社会保険料率や税率の具体的な数字
- 判例の事件名や判断内容
対策はシンプルです。数字と法令が出てきたら、必ず一次ソースで確認する。厚生労働省、日本年金機構、e-Gov法令検索。この3つを開けばだいたい足ります。
もう一つ有効なのが、プロンプトの末尾にこの一文を足すこと。
不確かな情報には【要確認】を付け、
根拠が示せない数字は書かないでください。
これだけで、断定口調の嘘がかなり減ります。完全には消えませんが、確認すべき場所が可視化されるだけで実務の安全性は上がります。
AI全般のリスクの考え方はAIのハルシネーション対策にまとめました。
人事でChatGPT以外を使ったほうがいいのはどんな場面?
全部ChatGPTでやろうとすると効率が落ちます。役割を分けたほうが速い。
たとえば大量の応募書類のスクリーニング。これはATS(採用管理システム)の仕事です。ChatGPTに何百件も貼るのは手間もリスクも大きい。勤怠の集計や給与計算も、専用システムのほうが正確で安全です。
一方で、他社のAIツールが向く場面もあります。長い会議の議事録なら文字起こし特化のツール、社内資料を読ませて答えさせる仕組み(RAG)が要るならその機能を持つツール。目的で選ぶのが正解です。
| やりたいこと | 適した道具 |
|---|---|
| 文章の初稿づくり | ChatGPT |
| 応募者の一括管理・選考履歴 | ATS |
| 勤怠・給与の計算 | 労務システム |
| 会議の文字起こし | 文字起こし専用ツール |
| 社内規程を読ませて回答 | RAG機能を持つツール |
つまり、ChatGPTは「書く」と「整理する」に集中させるのが一番リターンが大きい。
採用側の専用ツールはAI採用ツールの比較、議事録まわりはAI議事録カテゴリから探せます。
他のAIツールとの比較検討はAIチャットツールの選び方が参考になります。
編集部の評価
人事領域でのChatGPT活用は、費用対効果で見ると圧倒的です。求人票1本の制作を外注すれば数万円。Business版なら1人あたり月$25で無制限に回せます。
特に重宝するのが、人事が一人しかいない会社。壁打ち相手がいない状況で、評価制度や規程のたたき台を出してくれる存在は破格の価値があります。制度設計は「叩き台があるかどうか」で進み方がまるで違う。
一方で、正直イマイチな使い方もあります。候補者評価をAIに代行させる運用。これは精度以前に、説明責任の観点で問題になります。「なぜこの人を落としたのか」に答えられない選考は、いずれ火種になる。
もう一つ気になるのは、無料版・Plus版のまま人事データを扱っている会社が少なくないこと。学習オフ設定は自分で確認しないと分かりません。チーム運用ならBusiness版一択です。月$25はリスク保険として安い部類。
人事とChatGPTの相性は良好。ただし「下ごしらえ専用」と割り切った運用に限ります。
よくある質問(FAQ)
Q. 履歴書や職務経歴書をそのまま貼ってもいいですか
やめてください。氏名、住所、生年月日、前職の会社名が全部入っています。候補者の同意なく外部サービスに入れると、個人情報の取り扱いとして問題になります。どうしても要約させたいなら、固有名詞を消して「30代・SaaS営業・マネジメント経験3年」のような形に整えてから渡してください。
Q. 無料版でも人事の仕事に使えますか
試す分には使えます。ただし業務で継続的に使うなら有料版へ。無料版は混雑時に応答が遅くなり、使えるモデルも限られます。何より、学習に使われない設定が初期状態で入っているのはBusiness版以上です。人事データを扱う前提なら、個人契約のPlusでも設定確認は必須。
Q. ChatGPTが出した規程をそのまま使えますか
使えません。条文の形は整っていても、自社の実態や法令の最新状態と合っているかは別問題です。必ず社労士か法務のチェックを通してください。ChatGPTの役割は「白紙から書く時間をなくすこと」で、正しさを保証することではありません。
Q. 面接の合否判定に使うのはありですか
なしです。理由は2つ。ひとつは精度の問題、もうひとつは説明責任です。採用の判断は、後から「なぜそう決めたか」を候補者にも社内にも説明できる必要があります。AIの出力を根拠にすると、その説明ができません。評価の整理までにとどめてください。
Q. プロンプトはどこに保存しておくのが便利ですか
ChatGPTのプロジェクト機能か、社内の共有ドキュメントが実用的です。人事チームで使うなら共有ドキュメントに集約して、誰が改良したか分かる形にしておくのがおすすめ。プロンプトは一度作って終わりではなく、出力を見ながら少しずつ直していくものです。
次に読むならこれ
プロンプトの型そのものをもっと磨きたいなら、ChatGPTプロンプトの書き方を読んでください。この記事の22本がなぜこの形をしているのか、その設計思想が分かります。自社の業務に合わせて作り足すときの土台になります。
人事以外の業務にも横展開したいなら業務効率化のChatGPTプロンプト集、人材紹介や派遣の現場での使い方は人材紹介・派遣でのAI活用事例が近い内容です。


