VPNの料金ページを開くと、「最大80%オフ」「月298円」といった数字が並びます。どれも安く見えて、違いがわかりにくいのが正直なところです。

ところが、条件をそろえて並べると差ははっきりします。表示されている月額は「長期契約を一括で払ったときの月あたり」で、更新後は値段が上がるサービスがほとんどだからです。

ここでは、日本語の公式サイトがあり、30日の返金保証がある4社を、同じ条件で並べ直しました。


VPNとは?比べる前に見ておきたい5つの点

VPNとは、端末とVPN会社のサーバーのあいだに暗号化した通り道を作って通信する仕組みです。カフェやホテルの公衆Wi-Fiで、通信の中身や接続先を周りから見えにくくできます。

各社の機能は似ていて、暗号化の強さで差がつくことはほとんどありません。比べるなら、次の5つの点です。

  • 料金:2年・1年・1か月のどれで払うか。表示の月額は一括払いの月割りが多い
  • 更新後の料金:初回の割引が終わったあと、いくらで自動更新されるか
  • 同時に使える台数:パソコンとスマホ、家族の端末まで何台つなげるか

残りの2つは、手続きまわりです。

  • 返金保証の条件:何日以内か、どのプランが対象か
  • 日本語での手続き:申し込み画面、ヘルプ、問い合わせが日本語でできるか

仕事でAIツールを使う人が、そもそもVPNを入れるべきかどうかはAIツールを使うときVPNは必要かで場面ごとに整理しています。迷っている人は先にこちらを読むと判断が早いです。


編集部のおすすめ

カフェやホテルの公衆Wi-Fiで、通信を暗号化して使えるVPNです。

  • MillenVPN icon
    MillenVPN

    日本の会社が運営。申し込みから解約まで日本語で、7日間のワンタイムプランもある

    VPN / 2年プラン 月396円(税込)

  • NordVPN icon
    NordVPN

    最大10台。上位プランはウイルス対策やパスワード管理もまとめて使える

    VPN / 価格は公式で確認

  • Surfshark icon
    Surfshark

    つなげる台数に制限がなく、家族の端末までまとめて守れる

    VPN / 価格は公式で確認

4社の料金を比べると、いちばん安いのは?

まずは長期プランの料金です。2026年11月3日に各社の公式料金ページで表示されていた、いちばん安いプランの価格を並べました。NordVPN・Surfshark・ExpressVPNは期間限定の割引価格が表示されていたため、時期によって変わります。

サービス(プラン)2年契約の月あたり最初に払う合計更新後の料金
MillenVPN(2年プラン)396円(税込)24か月分を一括月950円+税
NordVPN(ベーシック)580円27か月で15,660円1年21,960円
Surfshark(Starter)298円27か月で8,046円公式サイトに金額の記載なし
ExpressVPN(ベーシック)480円28か月で13,440円1年14,999円

AI PICKS調べ: AIツール全体の有料プラン中央値は月2,850円(n=1,043、2026-11-03時点)。料金統計レポートで見る

最初の支払いだけならSurfsharkが最も安く、MillenVPNは税込の月額で2番手です。NordVPNとSurfsharkには消費税・付加価値税がかかる場合があると、それぞれの料金ページに書かれています。

1年プランと1か月プランの料金

1年だけ試したい人向けには、3社が1年契約を用意しています。

  • MillenVPN:1年プランが月594円(税込)。更新後は2年プランと同じ月950円+税
  • NordVPN:ベーシックの1年プランが月780円。最初の15か月で11,700円
  • Surfshark:Starterの12か月プランが月398円。最初の15か月で5,970円

1か月だけ使いたい人向けの料金は、次のとおりです。

サービス1か月だけ使う場合
MillenVPN1か月プランはなし。30日間のワンタイムプランが1,738円(税込)
NordVPN(ベーシック)1か月プラン 2,280円
Surfshark(Starter)1か月プラン 2,898円
ExpressVPN(ベーシック)1か月プラン 2,480円

つまり、1か月だけの契約はどこも2,000円前後と割高です。数日から1か月だけ使うなら、MillenVPNの30日間プラン(1,738円・税込)のほうが安く済みます。

長期プランの安さに目を奪われがちですが、2年後の更新料金は最初の数倍になるサービスもあります。更新日の前に、続けるか乗り換えるかを決めておくのがコツです。


同時接続の台数、サーバー、返金保証はどう違う?

料金の次に差が出るのが、つなげる台数とサーバーの規模です。各社の公式サイトに書かれている内容をまとめました。

サービス同時に使える台数サーバー返金保証
MillenVPN制限なし(公正利用ポリシーの範囲)世界140か所以上・2,000台以上30日(公式サイトで申し込んだサブスクプランの初回のみ)
NordVPN最大10台225か所に数千台30日
Surfshark制限なし100か国・4,500台以上30日
ExpressVPNベーシック10台・アドバンス12台・Pro 14台113か国新規ユーザーは30日

家族の端末までまとめてつなぐなら、台数に制限のないMillenVPNとSurfsharkが有利です。行き先の国の多さでは、SurfsharkとExpressVPNが目立ちます。

返金保証は4社とも30日ですが、対象の範囲が違います。MillenVPNは、ワンタイムプランや更新した契約は対象外です。ExpressVPNは新規ユーザーが対象と書かれています。


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MillenVPN:日本語で完結、いちばんのおすすめ

MillenVPNは、レンタルサーバーのmixhostを運営するアズポケット株式会社のVPNです。公式サイトによると、日本の法令にしたがって運営し、総務省への届出も行っています。

申し込み画面、マイページ、ヘルプセンターがすべて日本語で、支払いはクレジットカードのほか、日本円ならPayPalと銀行振込も選べます。会社の経費で落としたい人や、カードを使いたくない人には地味に便利な点です。

  • 料金:2年プラン月396円、1年プラン月594円(どちらも税込・一括払い)
  • 更新後:月950円+税で自動更新
  • 短期:ワンタイムプランは7日間638円、15日間1,078円、30日間1,738円(税込)

台数は制限がなく、固定IPアドレスのオプション(1つ月396円・税込)もあります。サブスクプランは1年契約が最短で、毎月払いには対応していません。

日本の会社員やフリーランスが、仕事で使う前提で選ぶならMillenVPNが一択です。数日の出張だけならワンタイムプラン、長く使うなら2年プランを選びます。MillenVPN公式サイトで最新の料金を確認できます。

申し込みの手順と返金保証の申請方法は、MillenVPNの料金と始め方で画面の順番どおりにまとめています。


NordVPN:セキュリティ機能までまとめたい人に

NordVPNは、ベーシック・コンプリート・エリートの3つのプランから選べるVPNです。1つのアカウントで最大10台まで同時に守れます。

上位のコンプリートプランには、ウイルス対策、パスワードマネージャー、1TBのクラウドストレージなどが含まれます。VPNとセキュリティソフトを別々に契約している人なら、まとめて整理できます。

プラン2年プランの月あたり最初の27か月の合計更新後(1年)
ベーシック580円15,660円21,960円
コンプリート680円18,360円34,680円
エリート980円26,460円45,960円

つまり、VPNだけで足りるならベーシックで十分です。更新後は1年21,960円と最初の価格よりかなり上がるので、更新日は手帳に書いておきたいところです。

NordVPN公式サイトから各プランの内容を確認できます。


Surfshark:台数無制限で、最初の支払いが最も安い

Surfsharkは、つなげる端末の台数に制限がないVPNです。Windows・Mac・Linux・iPhone・Androidのほか、Android TV、Apple TV、Fire TVにもアプリがあります。

表示されていたブラックフライデーセールの価格では、Starterの24か月プランが月298円で、3か月の延長がついて27か月で8,046円でした。4社の中で最も安い数字です。

  • Starter:24か月プランで月298円、12か月プランで月398円
  • One:24か月プランで月298円(Starterの機能に加えてウイルス対策などが付く)
  • 1か月プラン:Starter 2,898円、One 3,098円

更新後の料金は、料金ページのよくある質問で「更新時に適用される更新料が請求されます」とだけ書かれていて、金額は出ていません。申し込む前に、購入画面で更新後の価格を確かめてください。

家族のスマホやテレビまでまとめて守りたい人には破格です。Surfshark公式サイトでセールの期間と価格を確認できます。


ExpressVPN:113か国につなげる、更新後も比較的おだやか

ExpressVPNは、113か国にサーバーを置いているVPNです。プランはベーシック・アドバンス・Proの3つで、同時接続はそれぞれ10台・12台・14台です。

ベーシックの2年プランは月480円で、4か月の延長がついた28か月で13,440円でした。その後は1年14,999円で自動更新され、NordVPNのベーシックより更新後の負担は軽めです。

プラン2年プランの月あたり最初の28か月の合計更新後(1年)1か月プラン
ベーシック480円13,440円14,999円2,480円
アドバンス680円19,040円18,999円2,680円
Pro1,180円33,040円28,999円3,680円

海外出張の行き先が多い人や、更新後も続けて使う前提の人に向いています。ExpressVPN公式サイトからプランを選べます。

ここまでの整理: 日本語で手続きしたいならMillenVPN、最初の支払いを抑えるならSurfshark、セキュリティ機能もまとめるならNordVPN、更新後まで含めて海外で長く使うならExpressVPNです。


結局どれを選べばいい?使い方別のおすすめ

ここまでの比較を、使い方ごとにまとめます。

こんな人おすすめ理由
申し込みから解約まで日本語で済ませたいMillenVPN運営が日本の会社で、ヘルプも日本語
出張や旅行の数日だけ使いたいMillenVPN7日間638円(税込)のワンタイムプランがある
家族の端末までまとめて守りたいSurfshark台数無制限で、最初の支払いが最も安い
ウイルス対策なども一緒に欲しいNordVPN上位プランにセキュリティ機能がまとまっている
行き先の国が多い・長く使うExpressVPN113か国にサーバー、更新後の値上がりがゆるやか

つまり、日本で働く人がまず1つ選ぶならMillenVPN、条件がはっきりしているなら残りの3社から選ぶ、という順番になります。

VPNを使うときに気をつけたいこと

VPNは通信の通り道を守る道具で、使えば何でも安全になるわけではありません。ログインしているアカウントは本人として扱われますし、入力した内容は届いた先のサービスに渡ります。

AIツールに入れた文章が学習に使われるかどうかは、AI側の設定で決まります。ChatGPTのプライバシー設定や生成AIの情報漏えい対策もあわせて確認してください。

また、動画配信などのサービスは、規約で国や地域を限っていることがあります。VPNでその制限を外して使うのは規約違反になりうるので、使う前に各サービスの規約を確かめてください。VPNを通すとChatGPTでエラーが出るときの直し方は、ChatGPTが使えないときの原因と直し方で紹介しています。


AI PICKS編集部の判定

4社とも暗号化の仕組みに大きな差はなく、選ぶ決め手は「日本語で手続きできるか」「台数」「更新後の料金」の3つです。

日本で働く人に1つだけ勧めるなら、MillenVPNです。申し込み、支払い、返金保証の申請、解約まで日本語の画面とヘルプで迷わず進められます。銀行振込やPayPalで払えるのも、海外のVPNにはない強みです。7日間から使えるワンタイムプランがあるので、出張のときだけ使う人にも合います。

Surfsharkは、最初の支払いの安さと台数無制限が圧倒的です。ただし更新後の金額が料金ページに出ていないので、購入画面で確かめてから申し込むのが安全です。

NordVPNは、セキュリティ機能までまとめたい人向け。ExpressVPNは、更新後の値上がりがゆるやかで、長く使う人ほど得をします。


よくある質問(FAQ)

Q. 2年プランを途中で解約したら、残りの期間は返金されますか?

各社とも、返金保証の30日を過ぎたあとの途中解約で日割り返金されるとは料金ページに書かれていません。長期プランは、更新しない手続きをしておくのが一般的な止め方です。

Q. 1つの契約をパソコンとスマホで共有できますか?

できます。MillenVPNとSurfsharkは台数の制限がなく、NordVPNは最大10台、ExpressVPNはベーシックで10台まで同時に使えます。

Q. 中国への出張でも使えますか?

通信の規制が厳しい国では、つながるかどうかが時期や場所で変わります。MillenVPNは、規制の厳しい国で使う人に、返金保証のあるサブスクプランで現地で試すことと、日本を出る前にアプリを入れておくことを勧めています。

Q. 会社の経費で払うときに困らないのはどれですか?

日本円で請求書を受け取りたいなら、銀行振込に対応しているMillenVPNが扱いやすいです。海外の3社は、支払い方法や領収書の形式を購入画面で確かめてください。

Q. 無料のVPNではだめですか?

運営元や収益の仕組みがはっきりしない無料VPNは、仕事の通信を預けるには不安が残ります。4社とも30日の返金保証があるので、有料のサービスを試すほうが確実です。


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次に読むならこれ。MillenVPNに決めたら、MillenVPNの料金と始め方で申し込みの手順を確かめてください。返金保証を使うときの選び方を間違えると、返金されない解約になってしまいます。