発表の内容

Appleは9月9日、腕に着ける端末「Apple Watch Series 12」を発表しました。予約は同日から始まり、発売は9月18日です。

光学式と電気式の心拍センサーを新しくし、「S11」チップと組み合わせました。1,000人を超える参加者で他社の主要な装着型端末と比べ、精度が最も高い結果になりました。

緑色のLEDを大型化して電力効率を上げ、心拍は日中ずっと5秒ごとに測ります。ストレスと回復の目安になるHRV (心拍の間隔のばらつき) は、従来の最大24倍の頻度で測ります。HRVは日々のストレスと回復を見る回復用と、全体の健康を見る全体用に分かれます。

アルミニウムのモデルは画面の保護ガラスを「Ceramic Shield 2」に変え、従来のIon-Xより60%硬くなりました。仕上げはアルミニウムのほか、チタニウムとセラミックも選べます。watchOS 27では、Apple IntelligenceによるSiri AIが腕時計で使えます。

年内にはiPhoneの「ヘルスケア」アプリが新しくなり、年齢に対する指標の推移を示す「Health Age」を含む「Longevity」タブが加わります。会話の要点を思い出す手助けをする「Audio Intelligence」も年内です。日々の状態を示す「readiness score」を見れば、その日の体調に合わせて仕事の入れ方を決められます。

つまり、どういうこと?

つまり、腕時計が一日中こまめに脈を測り続けるようになった、という話です。これまでを「気になったときに脈を数える」だとすると、今回は5秒ごとに見張ってくれる係が付いた形です。心拍の間隔のばらつきも細かく取るので、疲れが溜まっているのか回復しているのかを数字で確認できます。それをまとめて、今日はどれくらい動けるかの1つのスコアにしてくれます。

編集部の見方

筆者が気になったのは、発表文の先頭に新機能の数ではなく「精度」が置かれていることです。1,000人を超える比較調査まで持ち出して、心拍の測り方で他社に勝ったと書いています。腕時計の宣伝で測定器としての話が主役になるのは、なかなか珍しい並びです。

機能の足し算より、土台の作り直し。センサーとチップを入れ替えて、測る回数をまとめて増やしにきた印象です。

ただ、目立つ機能の多くは年内の後出しです。ヘルスケアアプリの刷新もAudio Intelligenceも、発売日には揃っていません。健康の数値を仕事の段取りに使いたい人なら、9月18日に飛びつくより、年内の更新が来てから決めるほうが無駄が少なそうです。

「Health Age」が年齢と指標をどう並べて見せるのか、年内のヘルスケアアプリ更新で確かめたいところです。

誰に関係するか

健康の数値を仕事に生かしたい人は、日中の心拍を5秒ごとに記録し、その日の状態を示すスコアで予定の詰め方を決められるようになります。