kickflow、AI人事システム「Talentify」を正式リリース 従業員データベースは99アカウントまで0円
- 株式会社kickflowが、人事システム「Talentify」を正式リリースしました。
- 従業員データベースだけの利用なら初期費用も月額費用も0円です。
- 対象は中堅・大企業で、人事もマネージャーも従業員も使えます。

株式会社kickflowが、タレントマネジメントシステム「Talentify」を正式リリースしました。中堅・大企業の人事課題に向けた製品です。
特徴は、AIを後から足す構成にしていない点です。評価や目標、1on1、サーベイのデータを1つの基盤にためます。「Talentify AI」はそのデータを横断して読み、トップページのチャットで質問に答えます。答え方は人事、マネージャー、従業員の権限に応じて変わります。
機能ごとのAIアシストも標準で付きます。等級や部署に応じた目標や評価コメントの下書きを自動で作ります。SMART原則 (目標を具体的で測れる形にする考え方) の観点で目標を審査し、改善案も出します。直近の出来事や印象に引きずられた評価の兆候も検知します。
料金は必要な機能だけを選ぶ方式です。従業員データベースだけの利用なら、初期費用も月額費用も0円です。この無料の範囲は最大99アカウントまでです。人事評価や1on1、サーベイ、「Talentify AI」などは機能別の月額料金で、アカウント数に応じた年払いになります。初期費用は有料機能の初回契約時だけかかります。
評価の運用は、自己評価から上長評価、キャリブレーション (甘辛調整)、等級・報酬の決定までを1つのシステムで進められます。SlackやMicrosoft Teamsへのリマインド通知にも対応します。
つまり、人事のデータをひとつの場所にまとめて、そこにAIの相談相手を住まわせた仕組みです。評価コメントの下書きも、目標の点検も、1on1のメモ取りも、同じデータを見ているAIが引き受けます。これまで担当者がExcelに書き出して手でやっていた集計や突き合わせを、システムの中で片付けられるようにした、と考えると分かりやすいです。

無料で使えるのは従業員データベースだけ、しかも99アカウントまで。入口は無料です。名簿と組織図をまず入れてもらい、評価やサーベイから課金する構えが、この線引きによく出ています。
筆者がちょっと引っかかったのは、機能の数より先に「人が動かさないと働かない」という問題設定を置いている点です。タレントマネジメントが使われなくなる理由を、機能不足ではなく運用の重さに求めています。ここを正面から書いた製品紹介は、あまり見かけません。
ただ、AIが評価コメントの下書きを作り、評価の偏りの兆候まで拾うとなると、評価の公平さを社内にどう説明するかが次の論点になりそうです。導入を考えている人なら、0円の従業員データベースで名簿と組織図を整えてから、人事評価を足す順番が試しやすいと思います。
特許出願中のキャリブレーション機能が、昇給予算の枠のなかでどこまで実務に耐えるか。次の評価シーズンを終えた導入企業の運用例を読みたいところです。
評価のたびにExcelへ書き出して集計している人事担当者は、コメントの下書きから昇給金額の計算までをシステムの中だけで進められるようになります。
