Claudeの発表内容

Anthropicは2026年10月13日、社内のコード管理システムを独自開発の「Scion」へ移行したと発表しました。AIモデル「Claude」による自動コーディングの増加に対応するため、従来の「Git (プログラムの変更履歴を記録する仕組み)」から5カ月で切り替えました。

これに伴い、CI (自動でテストや検証を行う仕組み) による取得処理が1日約2,500万回に達し、従来の管理手法では負荷に耐えられなくなりました。

新システムのScionは、AIエージェントが常時ネットに接続している前提で設計されています。サーバー側で変更履歴の計算や統合処理を一括して行い、手元の端末で保持するデータ量を抑える仕組みです。

今回のシステムは社内向けですが、AIによる開発自動化が進む現場が直面する課題を示しています。ClaudeなどのAIツールを大規模に導入する組織では、人間の作業速度を前提とした開発基盤の見直しが必要になります。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、AIがものすごい勢いでプログラムを書き換えるため、会社の書類棚がパンクして専用の超高速棚を作り直した、ということです。

これまでは人間が手作業で保存することを想定した仕組みを使っていました。今回はAIが常にネットにつながって自動で作業する前提に合わせて、管理の仕組みをゼロから作り替えています。

編集部の見方

1日のコード統合数が数カ月で10倍以上に膨らむ規模には、さすがに圧倒されます。驚くべき開発速度です。AIがコードを書く時代になり、人間向けに作られた道具のほうが先に限界を迎えたという指摘には、強い説得力を感じました。

一方、常時接続を前提にした同様の専用インフラは、AI開発を急ぐ他のIT大手でも導入が進みそうです。

ただ、一般的な企業規模なら、既存のGitのままで十分に対応できます。自社の開発フローを急いで作り直すより、まずは2026年後半に予定される各社AIツールのアップデートで、自律コーディングがどこまで実務に浸透するかを見極めたいところです。

誰に関係するか

Claudeを活用してソフトウェア開発を自動化している組織は、従来の開発基盤の限界と対策方針を把握できるようになります。

出典: Anthropic ↗/ GIGAZINEも報道