ChatGPTの発表内容

米OpenAIは、学術研究者に向けて「GPT-Rosalind」の利用枠を拡大しました。先端AIを生物学の研究現場へ届けるための取り組みです。

同社は新たな提供枠として「Rosalind Academic Plan」を発表しました。このプランにより、条件を満たした米国の大学の研究室は、費用支援を受けた形でモデルを利用できます。

研究者はこの仕組みを通じて、生物学の仕組みを深く理解したり、新しい着想を探ったりできます。さらに、次にどんな試験や検証を行うべきかを判断する工程にも役立てられます。

学術研究は成果が人の健康に届くまで長い年月がかかる分野です。今回の支援により、該当する研究室は費用負担を抑えながら、日々の研究活動や実験計画の決定にAIを導入できます。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、米国の大学で生物学を研究しているチームに、専用の高性能AIを無償で貸し出す支援制度が始まったということです。

研究者が新しい仮説を考えたり、次にどんな実験をすべきか迷ったりしたときに、頼れる優秀な助手がつねに隣にいて相談に乗ってくれるような仕組みです。

編集部の見方

人の健康に関わる基礎研究は成果が出るまでに何年もかかる分野だけに、学術向けに手厚い支援枠を用意した姿勢にはかなり好感を持ちました。派手な新機能の追加を競うのではなく、研究者が次に試すべき実験を整理するような地道な思考作業を支えようとしている点が印象的です。

まずは米国限定です。

ただ、今回の支援枠が米国の大学に限られている点は、国内の研究機関や企業にとってはちょっともどかしいところです。バイオ分野に特化したモデルの提供が、年内に米国外の大学や日本の研究機関へどこまで波及するのかを次の発表で確かめたいところです。

誰に関係するか

米国の大学で生物学を研究している人は、費用の支援を受けながら実験の検討やアイデア出しにAIを活用できるようになります。