Geminiの発表内容

Googleは2026年10月23日、新モデル「Gemini 4 Argon」を使った開発者の作品5件を公式ブログで紹介しました。Argonは先週から広く提供が始まった最先端モデルです。

Argonは、手順がいくつも続く複雑な作業を得意とします。主な対象分野は、コーディング、金融、法務、サイバーセキュリティ、科学です。紹介された作品の1つは3Dの地球儀です。NASAの山火事データと米地質調査所の地震データを重ねています。1枚の画像から、扉や窓が動く3Dの馬車を組み上げた例もあります。複数人で遊べるブラウザゲーム「Backyard Rascals」も紹介されました。

API (ほかのソフトから呼び出す仕組み) では、「AI Studio」と「Gemini platform」から使えます。「Google Antigravity」で使えるのは、Google AI Ultraの契約者と有料のProの契約者です。Geminiアプリと検索の「AI モード」では、Google AI UltraとProの契約者が対象です。

Argonは、まとまりの無いデータを分かりやすい図にする作業を得意とします。UltraかProを契約している人は、Geminiアプリから試せます。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、Googleの新しい上位モデルで「こんなものまで作れた」という実例集です。

たとえるなら、設計図を1枚渡すと、部品ごとに作ってから最後に組み立てるところまで1人でこなす新人社員のようなものです。山火事の地図も、遊べるゲームも、言葉の指示から形になっています。

編集部の見方

性能の数字より先に、遊べるゲームや動く馬車を並べたのは、Googleらしい見せ方だと感じました。

ただ、紹介された5件はどれもXで活動する開発者の作品です。3Dの地球儀もジェットエンジンも、仕事の現場ですぐ使う物ではありません。見栄えは満点。業務で効くのは、ばらばらのデータを図にまとめる力のほうだと思います。

一方、Geminiアプリで使えるのはUltraとProの契約者だけです。Proをすでに契約している人なら、追加の出費なしで試せるかもしれません。月に数回しか使わない人が、このためだけにUltraへ上げるのはちょっと早い印象です。

次は、AI Studioで業務アプリを作った企業の事例が、年内にどれだけ出てくるかを見たいです。

誰に関係するか

社内データを図やグラフにまとめている人は、ばらばらのデータからArgonで動きのある図を作れるようになります。