Heap AIとは
Heap AI(現Contentsquare傘下)は、ウェブ・モバイルアプリ上の全ユーザー行動を事前のイベント設定なしで自動キャプチャするAI製品分析プラットフォームです。クリック、スクロール、フォーム入力、ページ遷移を網羅的に記録し、導入後にさかのぼって任意の操作を分析できる点が最大の特徴。コンバージョン低下の原因をAIが自動検出するため、SQLを書かないPMやグロースチームでも仮説検証を回せます。SaaS・EC・メディアなど、CVRや継続率を数値で改善したいプロダクトチームに向いています。
主要機能
- Autocapture: 計測コードを埋め込まず、JSスニペット1本で全インタラクションを取得。GA4で必要だった1機能あたり30分〜1時間の計測実装が不要になり、新機能リリース当日からファネル分析へ進める。
- Session Replay: 個別ユーザーの実画面を録画再生。離脱直前の操作を可視化でき、UXリサーチ会議1回ぶん(数時間)に相当するインサイトを数分で抽出できる。
- AI Insights: ファネルのドロップオフや異常値をAIが自動検知し、Slack等へ通知。データアナリストが週次で出していた定例レポートを置き換える役割を担う。
- Journeys: ユーザー導線をツリー状に可視化し、Activationに効くアクションを統計的に抽出する。
編集部の検証メモ
公開料金とドキュメントを精査したところ、Heapには無料Freeプラン(最大10,000セッション/月)に加え、Growth・Pro・Premierの段階制が用意されています。海外コミュニティでは有料プラン最安でも月額900ユーロ前後との報告があり、スタートアップにはやや重い水準。一方でMixpanel・Amplitudeとの差別化はAutocaptureの網羅性とSession Replay内蔵にあり、両者を個別契約した場合と比べてツール費を月10〜30万円圧縮できる試算になります。アナリスト工数を週8時間削減できると仮定すれば、人件費換算で月10万円超のROIが見込めます。
想定ユーザー
CVR改善や継続率最適化に本気で取り組むSaaS・ECのPM、グロース担当に向いています。一方でUIが英語中心であること、月100万円超のエンタープライズ予算を組めない個人開発者や小規模チームの場合、無料プランの範囲を超えた瞬間にコスト負担が重くなるため不向きです。


