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AI漫画の作り方|無料で公開まで行けるのは8本中2本、本命は月$24 (2026年版)
この記事のポイント 2026年8月時点の公開情報で、AI漫画ツール8本の料金・無料枠・商用可否を並べました。下書きは全部無料で作れます。ただし透かしなしで公開できる形まで届く無料枠はAnifusionとAI Comic Factoryの2本だけ。本命はAnifusion上位の月$24(約¥3,600)、縦読みはDashtoonの約¥3,100、4コマはChatGPT Plusの約¥3,000、画風重視ならMidjourneyの約¥1,500〜です。法人の販促漫画は¥10,000〜が相場。止まる原因は絵の質ではなく、透かし・ページ上限・商用条件の3つでした。
絵が1コマも描けない。それでも頭の中にはちゃんと話がある。その状態で検索した人が知りたいのは、たぶん「どこまでタダで行けるのか」の一点だと思います。
答えは、途中までです。
下書きなら誰でも無料で作れます。でも透かしのない状態で書き出して人前に出せるのは、主要8本のうち2本。残り6本は透かし・ページ上限・商用不可・クレジット切れのどれかで足が止まります。
1年前まで最大の壁は「コマごとにキャラが別人になる」ことでした。ここは各社の参照機能でほぼ埋まりました。壁は、絵からお金と規約へ移っています。
AI漫画ツールは、どこまで代わりにやってくれるのか?
AI漫画ツールとは、AIへの指示文(プロンプト)をもとに、コマ割り・作画・吹き出し配置までを自動化する仕組みです。ただし全工程を引き受ける製品は一部だけで、多くは作画だけを担当します。
漫画づくりは、ざっくり3つの工程に分かれます。
- ネーム:話の流れとコマ割りの下書き
- 作画:キャラと背景を絵にする
- 組版:コマを並べて吹き出しとセリフを置く
この3つをまとめて面倒を見るのが「漫画完結型」。作画だけを引き受けるのが「画像生成型」です。同じ「AI漫画」の看板でも、担当範囲がまるで違います。
ここを知らずに画像生成型から入ると、「絵は出たのに吹き出しが入れられない」で止まります。入り口でいちばん多い事故がこれ。
もうひとつ、先に言っておきます。AIは「描けない」を解決しますが、「話が思いつかない」は解決しません。プロットは人が握る部分です。
主要8本の料金は月いくらか?
各公式サイトが2026年8月時点で掲示している金額を、1ドル150円換算でそろえました。円建てのサービスは表示のまま載せています。
| ツール | 種別 | 無料枠 | 有料の入口(月額) |
|---|---|---|---|
| Anifusion | 漫画完結型 | 100クレジット・透かしなし | $9(約¥1,350)/上位$24(約¥3,600) |
| Dashtoon | 漫画完結型(縦読み) | あり | 約¥3,100 |
| AI Comic Factory | 漫画完結型 | 実質無制限 | 有料プランなし |
| ChatGPT | 画像生成型 | 回数制限つき | Plus約¥3,000 |
| Midjourney | 画像生成型 | なし | 約¥1,500〜 |
| PixAI | 画像生成型 | 日次クレジット | 約¥1,500〜 |
| Stable Diffusion系 | 画像生成型 | 自分のPCで動かせば¥0 | GPU代のみ |
| AI漫画つくるくん | 法人販促向け | 登録無料 | ¥10,000〜(商用利用込み) |
つまり主力の価格帯は、月¥1,350〜¥3,600のあいだにきれいに固まっています。そこを外れるのは法人向けと自前GPUの両極だけ。
ChatGPTには月16,800円のProもありますが、漫画目的では過剰です。Plusで足ります。
法人枠の「AI漫画つくるくん」は2026年3月4日に提供開始されたサービスで、登録料は無料、利用料が¥10,000〜。商用利用と権利保護の機能を込みにした値付けです。個人の創作用ではなく、販促用の説明漫画を発注する側の選択肢と考えるのが正確です。
無料のまま公開まで行けるのは、どの2本か?
無料で始めた人が完成の一歩手前で止められる理由は5つに集約されます。逆に言えば、この5つを避けられれば無料で終われます。
| 壁 | 何が起きるか | 回避の仕方 |
|---|---|---|
| 透かしの焼き込み | 画像の中央にロゴが残り公開に耐えない | 透かしなしの無料枠を選ぶ |
| ページ上限 | 3〜5ページで書き出しできなくなる | 読み切りを4ページ以内で設計 |
| 商用不可 | SNS投稿は可、販売は不可 | 売る予定なら最初から有料へ |
| クレジット切れ | 描き直し3回で残高が尽きる | 1コマ2案までと決める |
| 日本語の崩れ | 吹き出しの文字が絵として壊れる | セリフは画像編集で後入れ |
つまり無料で完走するなら、透かしなし・4ページ以内・セリフ後入れの3点セットで設計するのが最短です。
この条件を満たすのがAnifusionの無料枠とAI Comic Factory。前者は100クレジットの範囲なら透かしが乗らず、後者はそもそも課金の導線がありません。8本中2本、の中身はこれです。
残り6本が悪いわけではありません。無料で「試す」ためのもので、無料で「出す」ためのものではない、というだけの話。
目的別に選ぶなら、どれが一択か?
万能の1本はありません。長編・縦読み・4コマ・1枚絵で勝ち筋が割れるので、作りたい形を先に決めるほうが早いです。
- 長編を本気で作る → Anifusion上位(約¥3,600)。キャラ参照が揃い、Amazon KDPでの自費出版まで一本道
- 縦読み(ウェブトゥーン) → Dashtoon(約¥3,100)。縦スクロール前提の構成で、恋愛・学園ものと相性が圧倒的に良い
- 4コマ・SNS漫画 → ChatGPT Plus(約¥3,000)。1回の指示で下書きまで届く速さが強い
- 画風の説得力 → Midjourney(約¥1,500〜)。アニメ寄りの絵は今も頭ひとつ抜けています
迷ったら無料で手応えをつかんでから有料へ上げる。この順番を守るだけで、合わない作風に月3,000円を払い続ける事故が消えます。
絵柄そのものを自分で詰めたい人は、AI画像生成ランキングから作画エンジン側で選ぶ手もあります。自由度は上がりますが、組版は自力になります。
作り方は5ステップ。所要は読み切り1本で半日
AI漫画の制作手順は、ネーム作成・キャラ固定・作画・組版・書き出しの5段階です。4ページの読み切りなら、慣れていなくても半日でひと通り回せます。
- ネームを文章で書く:ページごとに「誰が・どこで・何をして・何を言うか」を箇条書きにする
- キャラの基準画像を1枚作る:正面・上半身・表情ふつう。これが後の全コマの土台になります
- コマを1つずつ作画する:基準画像を参照として渡し、構図と表情だけを変える
- 組版で並べる:吹き出しは空のまま配置する
- セリフを後入れして書き出す:日本語は画像編集ソフトで入れるほうが確実です
ここで効くのが2の工程。基準画像を作らずに毎コマ描かせると、髪の長さも服も揺れます。1枚の手間で後半の描き直しが激減します。
ここまでの整理: 価格の主戦場は月¥1,350〜¥3,600。無料で公開まで届くのはAnifusion無料枠とAI Comic Factoryの2本。作り方の勝敗は、3コマ目ではなく「キャラの基準画像を先に作ったか」で決まります。
キャラの顔が変わる問題は、2026年にどう片づいたか?
コマごとに絵柄や顔が揺れる現象は「キャラクタードリフト」と呼ばれ、AI漫画の最大の弱点でした。2026年世代のツールは参照画像を全ページで使い回す仕組みを備え、この揺れをかなり抑えています。
技術面では、Gemini 3世代のモデルや更新されたStable Diffusion系が土台になっています。顔・服・体型を覚えさせて維持する「参照アイデンティティ」の考え方が一般化しました。
ただ、完全ではありません。崩れやすいのは次の場面です。
- 横顔や後ろ姿など、基準画像と角度が大きく違うコマ
- 服装を着替えさせたコマ
- 3人以上を同じコマに入れたとき
対策は単純で、揺れやすい構図を避けて設計することです。読み切りの4ページなら、正面と斜め前だけで話は十分成立します。
商用利用と権利は、どこまで許されているのか?
商用利用の可否はツールごとに条件が違い、無料枠と有料枠でも扱いが分かれます。売るつもりがあるなら、最初から商用利用が明記された有料プランに入るのが安全です。
Anifusionの場合、$9のプランと$24のプランのどちらにも「完全な商用利用権」が明記されています。月2,000クレジットか月10,000クレジットかの差なので、量が読めないうちは下から入るのが妥当。
法人が販促漫画を外注する場合は、権利処理まで含んだ¥10,000〜のサービスを使うほうが結果的に安く済みます。社内で無料ツールを回して権利の線引きに悩む時間のほうが高くつきます。
もうひとつ注意が要るのが、プラットフォーム側の規約です。Amazon KDPをはじめ、AI生成物の扱いは配信側にも規定があります。売る場所のルールは、ツールのルールとは別に確認が必要です。
編集部の評価
公開情報とリサーチをもとにした率直な評価です。金額は2026年8月時点の掲示価格を基準にしています。
Anifusionの$24プランは、月10,000クレジットに商用利用権と高解像度書き出しが付いて破格です。長編を作る前提なら一択でいいと思います。$9プランは月2,000クレジットで、読み切りを月に数本なら十分。
AI Comic Factoryは、課金導線がないのに完結型という点で地味に重宝します。ただし仕上がりの制御は弱く、作品として出すには物足りない場面が多い。試作の道具として持っておく位置づけです。
画像生成型を漫画の主役にするのは、正直イマイチです。PixAIもStable Diffusionも絵は強いのに、組版が全部手作業として残ります。絵の自由度を取るか、完成までの距離を取るかの選択で、初めての1本なら後者が圧倒的に楽です。
法人向けの¥10,000〜は、社内工数と権利リスクを考えれば妥当な水準。個人が払う額ではありません。
つまずいたときのチェック順
うまくいかないときは、原因を絵ではなく設定と規約から疑うほうが速く片づきます。よくある詰まり方は4つです。
- 顔が変わる → 基準画像を渡しているか、角度を変えすぎていないか
- 文字が崩れる → 日本語をAIに描かせていないか。セリフは後入れが原則
- 書き出せない → 無料枠のページ上限に当たっていないか
- クレジットが尽きた → 1コマの生成回数を2案までに制限する
この4つで大半は解けます。それでも直らないときは、ツールの担当範囲そのものが目的とずれている可能性が高いです。
よくある質問(FAQ)
Q. AI漫画は完全に無料で作れますか
下書きまでは全ツールで無料です。透かしなしで公開できる形まで無料で届くのは、Anifusionの無料枠(100クレジット)とAI Comic Factoryの2本になります。4ページ以内・セリフ後入れで設計すれば、費用ゼロで1本仕上げられます。
Q. 絵が描けなくても本当に漫画になりますか
なります。作画と組版はツールが引き受けます。ただし話の構成とセリフは人の仕事として残るので、ネームを文章で書く工程だけは自分でやることになります。
Q. 作ったAI漫画を売ってもいいですか
商用利用が明記されたプランで作ったものなら可能です。Anifusionは$9と$24のどちらにも商用利用権が付いています。無料枠は投稿までなら可、販売は不可という設計が多いので、売る予定があるなら最初から有料に入るのが安全です。
Q. 縦読み(ウェブトゥーン)と普通の漫画は同じツールで作れますか
作れますが、得意不得意が明確に分かれます。縦スクロール前提ならDashtoon(約¥3,100)、ページをめくる形式ならAnifusionが向いています。縦読み向けツールで日本式のコマ割りを作ろうとすると、構成が噛み合わないことがあります。
Q. 月にいくら払うのが現実的ですか
個人なら月¥1,350〜¥3,600の帯に収まります。読み切りを月数本なら$9(約¥1,350)、連載や長編に取りかかるなら$24(約¥3,600)。この2択で考えると迷いません。
次に読むならこれ
絵柄を自分で詰めたくなったら、Stable Diffusion入門ガイドへ進むのが自然な流れです。キャラの基準画像を自前で安定して量産できるようになると、AI漫画の仕上がりが一段変わります。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- ChatGPT — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Midjourney — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- PixAI.art — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Stable Diffusion — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
