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AI音声読み上げ 無料で商用OKは3本|月5,000字〜500万字の上限を比較 (2026年版)
この記事のポイント
- 0円のまま公開コンテンツに使えるのは VOICEVOX・音読さん・Amazon Polly の3本。残りは「試すのは無料、公開は有料」です。
- VOICEVOXはキャラクターごとに規約が別。ずんだもんなど一部はクレジット表記を外すのに1キャラ40万円(税別)の別ライセンスが必要です。
- 量を読ませるなら Amazon Polly の「12ヶ月間・毎月500万文字」枠が破格。個人が使い切るのはまず無理な水準です。
- 定番だった Voice Gate は2026年7月31日で個人向けを終了しました。「無料AI音声15選」系の古い記事はもう当てになりません。
無料と書いてあったから開いたのに、登録を求められた。登録したら今度は「商用利用は有料プランから」と出た。AI音声読み上げでいちばん時間を溶かすのは、この空振りです。
先に答えを出します。2026年8月時点で、1円も払わずに公開動画やナレーションに使えるのは3本だけ。VOICEVOX、音読さん、Amazon Pollyです。
AI音声読み上げとは、打ち込んだ文章をAIが人の声で読み上げる技術のことです。専門用語では音声合成、英語ではTTS(Text-to-Speech/文字を声に変える仕組み)と呼ばれます。無料ツールの多くは月あたりの文字数に上限があり、そこに商用利用の条件が重なります。この2つを同時に満たすかどうかが、実際に使えるかの分かれ目。
以下、14本の無料枠を中身まで開けて並べます。
0円で商用に使えるAI音声読み上げはどれ?実質3本しかない
無料枠が「商用可」かつ「実用に耐える量」を両立しているのは、VOICEVOX・音読さん・Amazon Pollyの3本です。用途がこの3つのどれかに当てはまるなら、他を探す必要はありません。

日本語の動画ナレーションが目的なら、VOICEVOXから触ってください。 0円・商用可・インストール型という条件が全部そろっているのは、いまのところここだけです。Windows・Mac・Linuxで動き、ずんだもんや四国めたんといった動画でおなじみの声がそのまま使えます。
読ませる量が多い人はAmazon Polly。 AWSのアカウント登録という一手間はありますが、最初の12ヶ月は毎月500万文字まで無料です。文庫本にすると何十冊ぶん。個人の制作で使い切るのは相当きついボリュームです。
月に数本、短い原稿だけという人は音読さん。 月5,000文字までなら無料枠のまま商用に使えます。ブラウザだけで完結するので、インストールも不要。
この3本を軸に置いたうえで、残りの11本がどこで脱落するのかを見ていきます。
無料で使えるAI音声読み上げ14本 早見表

無料枠・商用可否・提供のかたち・得意分野の4点で並べました。太字が0円のまま商用に使える3本です。
| ツール | 無料枠 | 商用利用 | 形態 | 得意分野 |
|---|---|---|---|---|
| VOICEVOX | 完全無料 | 可(クレジット表記が条件) | アプリ | キャラクター声・動画 |
| 音読さん | 月5,000文字 | 無料枠でも可 | Web | 登録なしで手軽 |
| Amazon Polly | 12ヶ月・毎月500万文字 | 可 | API/Web | 大量・システム連携 |
| Google Cloud TTS | 毎月の無料枠あり | 可 | API | 開発者向け |
| SpeechGen | 1回1,000文字・登録不要 | 有料プランのみ | Web | 多言語・従量課金 |
| ElevenLabs | 月1万クレジット(約10分) | 有料プランのみ | Web/API | 感情表現・多言語 |
| Murf AI | 体験枠あり | 有料プランのみ | Web | 商用ナレーション |
| Speechify | 無料プランあり | 有料プランのみ | アプリ/拡張 | 記事・書籍の読み上げ |
| VOICEPEAK | 体験版のみ | 可(買い切り後) | アプリ | 抑揚の細かい調整 |
| CeVIO AI | 体験版のみ | 可(買い切り後) | アプリ | 歌唱・キャラ声 |
| CoeFont | 無料枠あり | プランに準拠 | Web | 日本語の話者数 |
| SofTalk | 完全無料 | 可 | アプリ | 低スペックPC |
| かんたん!AITalk 5 | 体験版のみ | 別途ライセンス購入 | アプリ | 業務ナレーション |
| Fish Audio s1 mini | オープンソース | ライセンスに準拠 | セルフホスト | 英語・自由度 |
(各社の公開情報より。2026年8月時点。無料枠の条件は予告なく変わります)
つまり、14本のうち10本は「試すのは無料、世に出すのは有料」に分類されます。表の「無料枠」の欄だけを見て決めると、ほぼ確実にどこかでつまずきます。
「無料」なのに使えないのはなぜ?つまずく3つの壁

無料ツールで空振りする理由は、文字数の上限・クレジット表記の義務・商用利用の可否の3つに集約されます。この3点を確認する順番を決めておくと、選定は5分で終わります。

1つ目は文字数の上限です。 音読さんの月5,000文字は、原稿用紙で12〜13枚ほど。YouTube動画なら1〜2本ぶんです。思ったより早く底をつきます。ここで見落としやすいのが単位。SpeechGenのように「1回あたり」で切るツールもあれば、ElevenLabsのように「クレジット」という独自の単位を使うツールもあります。月なのか回なのか、文字なのか分数なのか。ここは必ず見てください。
2つ目はクレジット表記です。 「この動画の音声はVOICEVOX:ずんだもんを使用しています」のような一文を、概要欄や動画内に入れる約束のこと。これを守れば0円で商用OK、という国産ツールが多い設計です。逆に、忘れると規約違反になります。
3つ目が商用利用そのもの。 ElevenLabsやMurf AIの無料プランは、生成した音声を収益化コンテンツに使うことを認めていません。個人の練習や社内での検証なら問題ないのですが、広告の入ったYouTube動画に載せた時点でアウトです。
ここまでの整理:見るべきは「無料枠の数字」ではなく「無料枠のまま公開してよいか」。この一点で14本は3本と11本に割れます。
チェックの順番は、商用可否 → 単位 → クレジット表記。この順で見ると、候補は数分で2〜3本まで絞れます。
日本語の動画ナレーションならVOICEVOXが一択
VOICEVOXは完全無料のインストール型ソフトで、クレジット表記さえ守れば商用利用まで許可されています。日本語の動画制作で最初に触るべき1本です。
強いのは、キャラクターの声そのものの認知度です。ずんだもん、四国めたん、春日部つむぎ。解説動画を見ていれば耳が覚えている声で、視聴者側に「AI音声だから聞きにくい」という抵抗が起きにくい。
処理はパソコンの中で完結します。ネットにつながなくても動くので、1万字の原稿を投げても待たされません。クラウド型のツールだと混雑時に生成待ちが発生しますが、その心配がない点は地味に重宝します。
ただし、落とし穴が1つ。規約が本体とキャラクターで別建てになっています。
- VOICEVOX本体(ソフトウェア)の利用規約
- 各キャラクターの音声ライブラリごとの利用規約
たとえばずんだもんの声をクレジット表記なしで使いたい場合、権利元が別途の有償ライセンスを用意しています。金額は1キャラクターあたり40万円(税別)から。企業案件でクレジットを入れられない事情があるなら、ここは事前に確認が必要です。
個人の動画制作なら、素直にクレジットを1行入れるのがいちばん安上がり。それで0円のまま商用に使えます。
「キャラクター性より読み上げの自然さがほしい」という場合は、次のAmazon Pollyのほうが向いています。
量を読ませるならAmazon Pollyの500万文字枠が破格
Amazon PollyはAWSの音声合成サービスで、利用開始から12ヶ月間、毎月500万文字まで無料です。個人利用の範囲でこの枠を使い切るのは、ほぼ不可能な水準です。
500万文字がどのくらいか。新書1冊がおよそ10万字なので、月に50冊ぶん。オーディオブックの試作をまるごと回しても、まだ余ります。
商用利用も明確に許可されています。日本語の話者も複数用意されていて、ニュース読み上げのようなフラットなナレーションとは相性がいい。
一方で、ハードルもはっきりしています。
- AWSのアカウント作成とクレジットカード登録が必要
- 管理画面が開発者向けで、初見だとどこを押すか迷う
- 12ヶ月を過ぎると従量課金に切り替わる(無料枠は復活しません)
「動画を1本作りたいだけ」の人には重い。逆に、AIナレーションで副業を組み立てたい人や、社内システムに読み上げ機能を組み込みたい人には、これ以上ない選択肢です。
登録の手間すら惜しい、という場合の逃げ道も用意されています。
登録なしで今すぐ1本ほしいときは、どれを使う?
アカウント作成なしで音声ファイルを手に入れたいなら、SpeechGenと音読さんの2本が候補になります。ただし商用可否がまったく違うので、混同は禁物です。
SpeechGenは登録不要で、1回あたり1,000文字まで生成できます。多言語に強く、声の種類も豊富。試すぶんには快適です。ただし無料枠で作った音声を商用に使うことは認められていません。 収益化するなら有料プランへ。
音読さんは逆で、月5,000文字という上限はあるものの、無料枠のまま商用に使えます。日本語の読み上げ品質も安定していて、ブラウザだけで完結する手軽さがある。短いナレーションを不定期に作る人には、これで十分足ります。
用途で割り切るなら、こうなります。
- 声の質を聴き比べたいだけ → SpeechGen
- そのまま公開したい → 音読さん
- 継続的に量を作る → VOICEVOXへ移行
「英語のナレーションで、もっと感情のある声がほしい」という要望は、この2本では満たせません。
英語や感情表現ならElevenLabsの無料枠で試す
ElevenLabsは感情表現の自然さで頭ひとつ抜けたTTSです。無料プランは月1万クレジット(音声にしておよそ10分ぶん)で、商用利用は有料プランからになります。
料金は月$0の無料から、スターター$6、クリエイター$22、プロ$99という4段構え。商用ライセンスはスターター以上に付きます。クリエイターは初月$11という設定で、まとまった量を試すならここが現実的なライン。
| プラン | 月額 | 月あたりクレジット | 目安の音声時間 |
|---|---|---|---|
| 無料 | $0 | 1万 | 約10分 |
| スターター | $6 | 3万 | 約30分 |
| クリエイター | $22(初月$11) | 12.1万 | 約121分 |
| プロ | $99 | 60万 | 約600分 |
(ElevenLabs公式の公開情報より。2026年8月時点)
つまり、月30分ぶんのナレーションを商用で作るなら月$6から始められる計算になります。日本語も扱えますが、真価が出るのは英語コンテンツ。海外向けの動画やポッドキャストなら、無料枠の10分で品質を確かめる価値があります。
声のキャラクター性を重視するか、感情の自然さを重視するか。迷ったときはElevenLabsとVOICEVOXの比較で、同じ原稿を読ませたときの差を確認してください。
なぜ古い比較記事は当てにならない?Voice Gateの個人向け終了
無料AI音声読み上げの定番として紹介されてきたボイスゲート(Voice Gate)は、2026年7月31日をもって個人向けサービスを終了し、法人向けへ完全移行しました。新規の個人登録は同年7月10日で受付停止されています。
これが厄介なのは、検索上位に残っている「無料AI音声15選」系の記事が、いまだにVoice Gateを筆頭に挙げていることです。読んで、開いて、告知ページに突き当たる。冒頭で書いた空振りの、典型的なパターン。
無料ツールの世界では、この手の入れ替わりが日常的に起きます。判断材料としては次の3つを見てください。
- 記事の更新日ではなく、料金表の「◯年◯月時点」表記
- 公式サイトのお知らせ欄(サービス変更は必ずここに出る)
- 無料枠の数字が具体的か(「たっぷり使える」は要注意)
料金や無料枠が変わったときに、いちばん先に更新されるのは公式サイトです。導入前の1分で公式を開く。これだけで、無駄な登録の大半は防げます。
では、自分はどれを選べばいいのか。用途から逆算しましょう。
用途別に選ぶなら、どの3ステップで決める?
選定は「公開するか」「日本語か」「量はどれくらいか」の3問で終わります。順に答えるだけで1本に絞れます。
ステップ1:作った音声を公開しますか。 公開しない(社内資料・練習・下読み)なら、無料枠の広いSpeechifyやMurf AIを含めて全部が候補です。公開するなら、候補はVOICEVOX・音読さん・Amazon Pollyの3本に絞られます。
ステップ2:日本語ですか、英語ですか。 日本語ならVOICEVOX。英語や多言語なら、無料枠で試したうえでElevenLabsのスターター(月$6)が現実的です。
ステップ3:月にどれくらい読ませますか。 5,000文字までなら音読さんで足ります。数万文字を超えるならVOICEVOX。数十万文字以上、あるいはシステムに組み込むならAmazon Polly。
抑揚を1文字単位で詰めたい、収録品質にこだわりたいという段階に来たら、買い切り型のVOICEPEAKが次の一手になります。無料ではありませんが、無制限に使えるうえに商用利用の条件がシンプル。長く使うほど元が取れます。
編集部の評価
公開されている料金・規約と、2026年8月時点の各社の告知をもとにした率直な評価です。
VOICEVOXは一択です。 日本語・0円・商用可の3条件を同時に満たす代替が、いまのところ見当たりません。キャラクターごとの規約という手間はありますが、クレジット1行で解決する話。この手間を理由に避けるのは、正直もったいない。
Amazon Pollyの500万文字は破格です。 ただし万人向けではありません。AWSの管理画面で迷わない人限定の特典、くらいに考えたほうが実態に近い。12ヶ月で切れる点も、長期の制作計画を立てるなら頭に入れておくべきです。
「無料」を掲げる海外ツールの多くは正直イマイチ。 無料枠で作った音声を公開できないなら、それは無料ツールではなく体験版です。ElevenLabsやMurf AIは製品としては優秀ですが、無料で商用という条件で探している人の答えにはなりません。
古い比較記事は当てにしないでください。 Voice Gateの件で分かるとおり、この分野の情報は1年で使い物にならなくなります。掲載数の多さより、料金表に日付が入っているかを見るほうが有益です。
よくある質問(FAQ)
Q. AI音声読み上げの無料ツールで、本当に商用利用できるものはありますか?
あります。2026年8月時点でVOICEVOX、音読さん、Amazon Pollyの3本が該当します。ただしVOICEVOXはクレジット表記が条件、音読さんは月5,000文字まで、Amazon Pollyは12ヶ月間という制約がそれぞれ付きます。
Q. クレジット表記を入れないと、どうなりますか?
規約違反になります。動画の削除要請や、商用利用分の請求につながる可能性があります。VOICEVOXの場合、表記を外したいなら権利元の有償ライセンス(一部キャラクターは1キャラ40万円・税別から)が必要です。概要欄に1行入れるほうが圧倒的に現実的。
Q. 無料ツールの音声は、聞いてAIだと分かりますか?
用途によります。VOICEVOXやAmazon Pollyの日本語音声は、解説動画やアナウンス用途なら違和感なく通ります。一方、感情の起伏が必要なドラマ調のナレーションは、無料枠では厳しい。有料のElevenLabsやVOICEPEAKの領域です。
Q. 5,000文字は、動画にすると何分くらいですか?
日本語の読み上げは1分あたり300〜350文字が目安なので、5,000文字でおよそ15分ぶんです。10分の解説動画なら1本強。月に2本以上作るなら、音読さんの無料枠では足りません。
Q. スマホだけで完結させたい場合は?
音読さんかSpeechGenがブラウザで動くので、スマホでも使えます。VOICEPEAKやVOICEVOXはパソコン用のソフトなので、スマホ単体では動きません。編集まで含めて考えるなら、パソコンを用意したほうが結局は早いです。
次に読むならこれ
AI音声を仕事につなげたいなら、AIナレーション副業の始め方を読んでください。この記事で選んだツールが、実際にいくらの案件になるのかまで分かります。無料枠の話が、収支の話に変わります。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- VOICEVOX — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- ElevenLabs — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Murf AI — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Speechify — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- VOICEPEAK — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Speechgen — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
