Read AIとFirefliesのどちらを選ぶべきかという問いの答えは、会議が終わったあとの作業を減らしたいならFireflies、会議中の話し方を振り返りたいならRead AIです。
毎日のオンライン会議でメモ取りに追われていると、話の内容に集中できません。商談が終わったあとに顧客管理システムへ議事録を転記する作業も、地味に時間が奪われます。どちらのツールも会議の音声を自動でテキスト化してくれます。
ただし、得意な領域はまったく違います。
Firefliesとは、オンライン会議の音声を自動で文字起こしし、要約やタスクを外部ツールへ渡すAI会議・議事録ツールです。
一方のRead AIとは、会議中の発言比率や参加者の感情を数値化し、商談や定例の質を測るAI分析ツールです。
入口である「録音と文字起こし」の機能が似ているため、同じようなソフトに見えます。目指すゴールが違う道具を比較するときは、それぞれの強みを正しく見極める必要があります。
Read AIとFirefliesの違いとは?
Read AIとFirefliesは、文字起こしのあとに生成するデータの内容が根本から分かれます。
Firefliesは会議の決定事項や次にとるべき行動を整理して、他の業務アプリへ届ける設計です。Read AIは誰が何分話したか、相手が退屈していなかったかを採点する設計になっています。
下の比較表で、両ツールの基本性能の違いを整理しました。
| 項目 | Fireflies.ai | Read |
|---|---|---|
| 主な目的 | 議事録の文字起こしと業務連携 | 会議の会話比率や感情の分析 |
| 有料プランの目安 | Pro月$10 / Business月$19(年払い) | Pro月$15前後〜(年払い) |
| 無料プラン | 制限つきで文字起こし無制限(保存400分) | 制限つきで月数回の会議レポート |
| 日本語文字起こし | 対応 | 対応(英語に比べると誤変換あり) |
| 操作画面の言語 | 英語 | 英語(要約レポートは日本語出力可) |
| 外部連携 | Salesforce / HubSpot / Slackなど多数 | Salesforce / HubSpotなど |
| 会議ボットの制御 | 参加ルールの細かい設定が可能 | カレンダー連動で自動参加 |
つまり、作業の手間を減らす目的ならFireflies、商談の営業トークを改善する目的ならRead AIが適しています。
Firefliesの強みは、文字起こしを終えたテキストを顧客管理ツールやチャットへ自動送信できる点です。営業チームがAIセールスの仕組みを組む際にも、データ入力の手間を省けます。
一方のRead AIは、話し手の発話比率を円グラフで出します。早口になっていないか、相手の話を遮っていないかを客観的な数値で示してくれる仕様です。
商談の成約率を上げたい営業マネージャーにとって、メンバーの会話の癖を直す材料として重宝します。
社内の事務負担を減らしたいのか、それとも営業スキルの底上げを狙いたいのか。ここをはっきりさせると、どちらを選ぶか迷いません。

有料にすると 会議の録画と1080p以下の動画保存(Pro 年払い$10/席/月 (月払い$18))
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月$10からの料金プランと無料枠の制限
料金体系を比べると、Firefliesのほうが月額費用のスタートラインを低く抑えられます。
Firefliesの有料プランは、個人や小規模チーム向けのProが月$10(年払い)から始まります。もう1つ上のBusinessプランは月$19(年払い)です。
Read AIはProプランが月$15前後から設定されています。個人で導入する場合でも、年間で数千円の差がつきます。
無料プランの内容にも大きな違いがあります。
- Firefliesの無料版: 文字起こしの回数は無制限ですが、チーム全体の音声保存ストレージが400分に制限されます。要約クレジットにも上限があります。
- Read AIの無料版: 毎月記録できる会議の回数に厳しい上限があります。分析レポートの過去履歴も閲覧期限が短いです。
無料プランだけで実務をまわし続けるのは、どちらのツールも厳しい設計です。
Firefliesは400分の枠を使い切ると、古い録音を削除するか有料プランへ切り替える必要があります。1回60分の定例会議を7回開けば上限に達します。
Read AIも月に数回の会議で制限がかかります。
会議の頻度が高いチームなら、最初からFirefliesのPro(月$10)を契約するほうが実用的です。同種のツールであるOtter.aiの有料版も月$8から$10前後なので、業界内でも標準的な相場感です。
コスト面で注意したいのは、上位プランだけで使える機能の線引きです。
Firefliesで顧客管理ツールへの自動同期や高度な検索を使いたい場合、Business(月$19)が必要になります。月$10のProプランでは一部の機能が使えません。
見積もりを立てるときは、自分たちが必要な連携機能がどのプランに含まれるかを確認してください。
日本語文字起こしの精度と要約の仕上がり
どちらのツールも日本語の録音に対応していますが、変換の正確さには違いがあります。
Firefliesは日本語の日常会話を比較的きれいな文章へ変換します。相槌や語尾の言い淀みも適度に取り除いてくれます。
会話の音声を正確にテキスト化する用途なら、AI音声・文字起こしの分野でも安定した部類に入ります。
対するRead AIは、英語の会議を基準に作られています。日本語の音声を流すと、業界の専門用語やカタカナ語で誤変換が目立ちます。
以下は、両ツールが作成する要約テキストの傾向をまとめたリストです。
- Firefliesの要約: 会議の論点、決定事項、次の担当者ごとのToDoリストが箇条書きで出力されます。
- Read AIの要約: 会議の要約文に加えて、会話のテンポ、聞き手の集中度、ポジティブやネガティブの判定スコアが並びます。
仕事でそのまま回覧できる議事録を作りたいなら、Firefliesの出力が圧倒的に扱いやすいです。修正の手間が少なく、そのまま社内チャットへ転記できます。
Read AIの日本語要約は、大枠の文脈は掴めるものの、言い回しが少し不自然になる場面があります。修正の手間をゼロにしたい方には正直イマイチな結果になりやすいです。
社内の報告書作成を効率化したいなら、AIライティングツールを併用して整えるか、最初からFirefliesを選ぶのが無難です。
固有名詞が多い業界では、どちらを使っても一定の手直しが入ります。過度な期待を持たず、下書き作成の時間を短縮する道具として付き合うのが賢明です。
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外部連携の深さ|CRM同期とワークフロー接続
日頃からSalesforceやHubSpotを使っている会社なら、連携機能の強さでFirefliesが優位に立ちます。
Firefliesは、オンライン会議が終了した直後に、参加者のメールアドレスをもとに顧客管理ツールの取引先責任者を自動で探します。
該当するレコードがあれば、商談メモを自動で記録し、商談フェーズの更新やフォローアップのタスクまで作成します。営業担当者が手作業で日報を書く必要がなくなります。
Read AIもSalesforceやHubSpotとの連携に対応しています。
Read AIのSales AGI機能は、商談のリスクを自動検知して案件の進行を早める支援をします。ただし、日常的なデータ入力の自動化という点では、設定の柔軟性でFirefliesに軍配が上がります。
普段のコミュニケーションにSlackやMicrosoft Teamsを使っている場合も、Firefliesは重宝します。
特定のプロジェクト用チャンネルへ、会議の要約文だけを自動投稿できます。AI生産性・ノートやAI自動化のツールと組み合わせることで、社内の情報共有が劇的に早くなります。
外部ツールとの連携パターンを整理すると、次のようになります。
- 顧客管理ツールへの自動入力: Firefliesが設定項目も多く柔軟
- チャットツールへの要約通知: 両社とも対応しているがFirefliesが扱いやすい
- カレンダーとの同期: 両社ともGoogleとOutlookに標準対応
手動での転記作業を完全にゼロへ近づけたい現場なら、Firefliesを選ぶのが正解です。

会議ボットの参加と社外セキュリティの注意点
AI議事録ツールを社外の商談で使うときは、ボットの参加方法に注意しなければなりません。
FirefliesもRead AIも、予定された会議の時間になると専用のボットアカウントが通話ルームへ入室して録音を開始します。
画面の参加者一覧に「Fred」や「Read.ai」といった名前のアカウントが表示されます。
取引先に対して事前に録音の許可を取っていないと、相手に強い警戒感を与えます。海外のレビューサイトでも、Read AIのボットが意図せず会議に入室してトラブルになったという苦情が複数寄せられています。
勝手な録音によるトラブルを防ぐためにも、ボットの参加ルールを管理画面で事前に設定してください。
Firefliesは管理画面から、どの会議にボットを呼ぶかを細かく制御できます。
- 自分が主催した会議だけにボットを参加させる設定
- 社内のメンバーだけが参加する会議に限定する設定
- 社外のゲストがいる会議では事前に手動で許可を出す設定
このような制御が柔軟に行えます。社外との商談が多い会社でも、情報漏洩やマナー違反を防ぎやすいです。
Read AIを使う際も、カレンダーの全予定に自動参加させる設定を外しておくのが安全です。
社内の定例会議だけで使う運用から始めて、慣れてきたら社外向けにルールを整備していく手順が失敗しません。
ここまでの整理: 議事録の作成と顧客管理ツールへの自動連携を月$10で進めたいならFirefliesです。商談における発言バランスや参加者の感情をデータで振り返りたいならRead AIが適しています。
どちらを選ぶべきか?目的別の判断基準
どちらのツールが自社に合っているかは、日頃の会議で最も困っている問題を振り返ると決まります。
議事録の文字起こしと要約だけを求めているなら、高機能な分析ツールは不要です。余計な数字を見せられても、日々の業務では使いこなせません。
目的別に適したツールの選び分けを箇条書きでまとめました。
- 会議後の報告や顧客管理ツールへの入力を減らしたい: Fireflies一択
- 営業メンバーのトーク比率や早口を指導したい: Read AI一択
- 月額の固定費を1アカウントあたり月$10前後に抑えたい: Fireflies一択
- 社内ミーティングの無駄な時間を減らしたい: Read AIのエンゲージメント分析
営業の商談スキルを改善したいマネージャーにとって、Read AIの会話分析は価値があります。
自分が8割もしゃべり続けて相手が退屈していた事実を、グラフで突きつけられるからです。感覚的な説教ではなく、数字をもとにした改善指導ができます。
一方で、現場の営業パーソンが求めているのは「会議後の面倒な事務作業を終わらせること」です。
その要望に直球で応えてくれるのはFirefliesです。終わった瞬間に要約が完成し、顧客カルテに情報が流れる快適さは、一度使うと手放せなくなります。
自社が解決したいのは業務の自動化なのか、それとも営業スキルの育成なのか。この基準で判断してください。
AI PICKS編集部の判定
公開情報と機能仕様を比較した結果、多くの日本企業にとって使いやすいのはFirefliesです。
理由は明確で、日本語の文字起こし精度が安定しており、日々の雑務を減らす効果が実感しやすいためです。月$10から始められる価格設定も良心的です。顧客管理ツールや社内チャットと繋ぎ込むことで、会議後のメモ作成や日報入力を確実に自動化できます。
Read AIの発話比率や感情分析はユニークですが、日本語の会話では誤変換やニュアンスの読み違えが目立ちます。分析レポートを活かせる組織も一部の営業マネージャー層に限られます。
自社の会議を効率化する最初の一手としては、FirefliesのProプランを選ぶのが堅実な判断です。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本語の会話だけで使っても問題ありませんか?
日本語の文字起こし自体は問題なく動作します。
ただし、両ツールとも管理画面や設定メニューの言語は英語です。英語の画面操作に強い抵抗があるチームだと、初期設定で戸惑う可能性があります。
要約テキストの出力に関しては、Firefliesは自然な日本語で生成されます。Read AIも設定によって日本語でのレポート出力が可能です。
Q. 無料プランだけで実務をまかなえますか?
実務で常用するのは難しいです。
Firefliesは累計の保存容量が400分まで、Read AIも月ごとの会議回数に上限があります。
どちらも操作感や文字起こし精度を確かめるための「お試し枠」と捉えてください。本格的に業務へ組み込むなら、有料プランの契約を前提にしておく必要があります。
Q. 社外との商談にボットを勝手に参加させても平気ですか?
事前の案内なしに参加させるのは避けてください。
参加者一覧に見知らぬボットが表示されると、相手が警戒して商談の雰囲気が悪くなります。
会議の案内メールに「AI議事録ツールを同席させます」と一言添えるか、会議の冒頭で録音の許可を取る運用を徹底してください。
Q. ZoomやTeams以外のツールでも動きますか?
Google Meetを含めた主要3大ツールには両社とも対応しています。
対面の会議録音については、Firefliesのスマートフォンアプリを使うことで音声を直接アップロードして文字起こしが可能です。
オンライン商談だけでなく、社内の会議室で行う打ち合わせでもテキスト化の恩恵を受けられます。
次に読むなら、会議の文字起こしだけでなく業務全体の効率化ツールを網羅したAI生産性・ノートのおすすめツールまとめが役立ちます。メモ管理やタスク処理を自動化する連携技が分かります。


