Fireflies.ai vs Read AI 比較|月$10と分析機能どっちが正解 (2026年版)

Fireflies.ai vs Read AI比較|月$10と分析機能どっちが正解 (2026年版)

この記事のポイント 議事録を自動でつくりCRMやSlackに流したいならFireflies.ai。会議の発言量・感情・エンゲージメントまで数値で振り返りたいならRead AI。両者ともfreemiumで日本語UIは非対応。月$10のFirefliesは「会議後の作業を消す」ツール、Read AIは「会議の質を測る」ツールで、解決したい課題がそもそも違う。

同じ「会議AI」の棚に並んでいても、FirefliesとRead AIは競合というより役割分担に近い。片方は議事録を作って業務フローに流すための道具、もう片方は会議そのものを採点するための道具だ。重なって見えるのは録音・文字起こし・要約という入口の部分だけで、その先で目指すものが分かれる。

ここを取り違えると「分析機能が要らないのにRead AIを入れて使いこなせない」「議事録運用を統一したいのにFirefliesの連携を活かせない」という典型的なミスマッチが起きる。最初に押さえるべきは料金でも日本語精度でもなく、自社が会議AIに何をさせたいのかだ。

結論:解決したい課題でほぼ決まる

Fireflies.ai vs Read AI 比較 - 解説1

議事録作成とその後処理を自動化したいならFireflies、会議の中身を分析したいならRead AIで、迷う余地は意外と少ない。

判断を3つの問いに落とすとこうなる。

  • 会議後の議事録づくりとCRM入力を消したい → Fireflies.ai
  • 誰がどれだけ話したか・場の温度感を数値で見たい → Read AI
  • とりあえず日本語の会議を文字起こししたい → どちらも無料枠で試す

Firefliesは「会議が終わったあとの作業」を減らすツールだ。録音した商談や定例を文字起こしし、決定事項とアクションアイテムを整理してCRMやSlackへ送る。対してRead AIは「会議の質」を測るツールで、発言比率や感情、エンゲージメントといった指標を出してくる。前者は作業削減、後者は行動改善が目的だと考えると外さない。

主要スペック比較

下の表は2026年6月時点の公開情報をもとに整理したもの。料金は両社とも変動するため、契約前は必ず公式ページで最新の数字を確認してほしい。

項目Fireflies.aiRead AI
料金体系Freemium(無料+有料)Freemium(無料+有料)
有料の目安Pro月$10前後〜上位$39前後無料枠+有料プラン
主軸機能録音・文字起こし・要約・アクション抽出録音・文字起こし・要約+発言量/感情/エンゲージメント分析
対応会議ツールZoom / Teams / Google MeetZoom / Google Meet / Teams
日本語UI非対応(英語のみ)非対応(英語のみ)
日本語文字起こし対応対応するが英語比でやや精度が落ちる
連携の強みCRM / Slackなど業務ツール横断検索(会議・メール・チャット)/ ハイライト
検索文字起こし全文検索過去会議・メール・チャットを横断
向くチーム営業 / 人事 / CS営業 / 採用 / PM

表をひと言でまとめると、Firefliesは「議事録を業務に流す」、Read AIは「会議を分析して振り返る」に最適化されている。

料金:Firefliesは月$10ラインが基準

Firefliesの有料プランはG2のデータで月$10前後から始まり、上位プランで$39前後まで上がる。Read AIも無料枠を持つfreemiumだ。

Firefliesは無料プランでも文字起こしと要約を試せるが、保存量や録音時間、連携の範囲に制限がある。本格運用なら月$10程度のProが実質の出発点になる。これはOtter.aiのPro(月$8前後)やFathomと同じ価格帯で、会議AIのボリュームゾーンだ。

注意したいのは、Firefliesにはクレジット消費や上位機能のゲーティングなど「表示価格の外側」のコストが指摘されている点。AI要約の高度な機能やストレージ拡張で実質単価が上がることがある。Read AIは分析機能が売りな分、無料枠でできる範囲を見極めてから課金するのが安全だ。

価格は両社とも改定が早い。ここに書いた数字は2026年6月時点の目安で、稟議に使う金額は公式の料金ページで取り直すこと。

日本語の精度:実務で効く差

日本語の会議であればFirefliesのほうが安定する一方、Read AIも文字起こし自体は可能だ。

UIはどちらも英語のみで、日本語ローカライズはされていない。ここは2026年6月時点でも変わらず、英語の管理画面に抵抗があるチームには共通のハードルになる。

文字起こしの中身でいうと、Firefliesは日本語の会話を比較的素直に拾う。Read AIは英語前提の設計が強く、日本語では英語比でやや精度が落ちるという評価が見られる。Read AIの価値は分析指標にあるので、その指標が日本語会議でどこまで意味を持つかは無料枠で必ず確かめたい。

固有名詞や専門用語の多い商談では、どちらを使っても後から手直しが要る前提でいたほうがいい。文字起こし精度は「ゼロ修正」を期待する道具ではなく、「下書きの9割を自動化する」道具だと割り切るのが現実的だ。

ボットが会議に入る問題と運用ハードル

両者とも基本はボットが会議に参加して録音する方式で、相手先によっては事前合意が要る。

Firefliesの「Fred」やRead AIのボットがZoomやMeetに参加すると、参加者リストに録音用のアカウントが表示される。社外との商談では、勝手にボットが入ると相手に不信感を与えかねない。録音の同意取得はツール以前のマナーとして運用ルールに落としておくべきだ。

Fireflies側では、自動参加の誤作動や録音の取り扱い、プライバシー面の懸念が海外で議論されてきた経緯がある。導入前に、録音データの保存先・共有範囲・退会時の扱いを情報システム部門と確認しておくと後で揉めない。社外秘の会議で使う場合はとくに、設定で自動参加の範囲を絞るのが定石だ。

ユースケース別の選び分け

会議の目的が「記録して流す」か「測って改善する」かで、選ぶツールはきれいに分かれる。

① 商談記録をCRM・Slackに連携したい営業チーム → Fireflies Zoom / Teams / Meetの商談を文字起こしし、決定事項とアクションを整理した状態でCRMやSlackへ。案件管理の流れにそのまま乗るので、議事録作成の工数がほぼ消える。

② 採用面接・1on1で会議の質を振り返りたい人事 → Read AI 発言量・感情・エンゲージメントが可視化され、候補者の話す比率や面接官の偏りを後から確認できる。録画再生とハイライトで面接の振り返り素材も残る。

③ 過去の会議・メール・チャットを横断で探したいPM → Read AI 「あの会議で何を決めたか」「関連メールはどれか」を横断検索でたどれる。単純な議事録+タスク化+通知ならFirefliesでも十分まかなえる。

④ チーム全体で議事録運用を統一したい → Fireflies 全文検索とCRM連携で、部署をまたいで「議事録はFirefliesに集約」という運用が組みやすい。

他の会議AIも候補に入れるべきか

FirefliesとRead AIの2択で迷うなら、いったんOtter.aiやFathomも並べてみる価値はある。

Otterはリアルタイム字幕と汎用的な文字起こしに強く、無料枠の月300分も使い勝手がいい。Fathomは無料で使える範囲が広く、シンプルさで支持を集めている。要約の品質や既存のドキュメント運用との相性を見るなら、Notion AI系のメモ統合型も比較対象になる。

ただし候補を増やしすぎると検証コストが膨らむ。「議事録の自動化(Fireflies系)」か「会議分析(Read AI)」かの軸を先に決めて、同じ系統で2〜3本に絞ってから無料トライアルに入るのが効率的だ。会議AIの他の選択肢はツール一覧からも辿れる。

導入前のチェックリスト

無料プランで以下を確認してから課金すれば、ミスマッチはほぼ防げる。

  • 自社のメイン会議ツール(Zoom / Teams / Meet)で安定動作するか
  • 日本語の文字起こしが手直し前提でも実用レベルか
  • 社外会議でボット参加の同意フローを回せるか
  • 連携したい先(CRM / Slack)が有料プランの範囲か
  • 録音データの保存先と退会時の扱いが社内規定に合うか

特に4番目は重要で、CRM連携が上位プラン限定だと「無料で良さそうだったのに本運用で結局$39」というパターンに陥りやすい。連携の対応プランは課金前に必ず確認したい。

編集部の評価

率直に言うと、この2つは比較してどちらかを落とすものではなく、課題が違えば両方正解になる。

Firefliesは月$10で議事録〜CRM入力までの後処理を消せるなら破格で、営業・CS主体のチームには一択に近い。会議後の手作業が多いほど効いてくる。ただしクレジット消費や上位機能のゲーティングで実質単価が読みにくい点は正直もやっとする。価格表の額面だけで判断しないこと。

Read AIは発言量や感情の可視化という他にない切り口を持っていて、採用面接や1on1の質を上げたいチームには重宝する。一方で、日本語UI非対応かつ日本語精度が英語比で落ちる現状だと、分析指標を日本語会議でフル活用できるかは微妙なところ。指標の読み方に慣れるコストも込みで評価したい。

結論はシンプルだ。「会議後の作業を減らしたい」ならFireflies、「会議そのものを良くしたい」ならRead AI。どちらも無料枠があるので、自社の実際の会議で1週間試してから決めれば失敗しない。

よくある質問(FAQ)

Q. Fireflies.aiとRead AIはどちらを選ぶべき?

議事録を自動化してCRMやSlackに流したいならFireflies、発言量・感情・エンゲージメントなど会議の質を分析したいならRead AIです。作業削減が目的か、行動改善が目的かで選び分けると外しません。

Q. 料金はどちらが安い?

Firefliesは有料Proが月$10前後から、上位で$39前後まで。Read AIも無料枠を持つfreemiumです。Firefliesはクレジット消費や上位機能の制限で実質単価が上がることがあるため、連携したい機能が何プランに含まれるかを課金前に確認してください。

Q. 日本語UIや日本語の文字起こしには対応している?

UIは両社とも英語のみで日本語ローカライズは未対応です。文字起こしはFirefliesが日本語の会話を比較的安定して拾い、Read AIも対応しますが英語比でやや精度が落ちます。専門用語の多い会議は手直し前提で考えるのが現実的です。

Q. 無料で試せる?

どちらもfreemiumで無料プランがあります。まずは自社のメイン会議ツール(Zoom / Google Meet / Teams)で1週間ほど使い、日本語精度・連携範囲・ボット参加の運用が回るかを確認してから有料化するのが安全です。

Q. 営業チームと採用チームでおすすめは変わる?

変わります。商談記録とCRM連携が中心の営業チームはFireflies、面接の発言比率や場の温度感を振り返りたい採用チームはRead AIが向きます。両部門で別々に使い分ける運用も十分ありです。