「会社のパソコンにCopilotというボタンが出てきたけれど、これは無料なのか」。Copilot Chatで検索する人の多くは、この疑問から入ります。
会社がMicrosoft 365を契約していれば、Copilot Chatは追加料金なしで使えます。ただし、有料の「Microsoft 365 Copilot」と名前が似ていて、できることの範囲がかなり違います。以下、Copilot Chatでできること・できないこと、有料版との違い、使い始め方を、Microsoftの公式料金ページとMicrosoft Learnの解説をもとに整理します。
Copilot Chatとは?名前が似ている3つのCopilotの違い
Microsoftの「Copilot」は名前が似たものが多く、混乱しやすい分野です。仕事で使う人が押さえておきたいのは次の3つです。
| 名前 | 対象 | 料金 | ひと |
|---|---|---|---|
| Microsoft Copilot(個人向け) | 個人のMicrosoftアカウント | 無料(有料プランもあり) | 誰でも使える一般向けのAIチャット |
| Copilot Chat(旧Microsoft 365 Copilot Chat) | 職場・学校のEntraアカウント | 対象のMicrosoft 365があれば追加料金なし | 業務向けの保護がついたAIチャット |
| Microsoft 365 Copilot | 職場・学校のEntraアカウント | 1ユーザーごとの有料ライセンス | 社内データとOfficeアプリに入り込むAI |
AI PICKS調べ: AI生産性・ノートカテゴリの有料プラン中央値は月1,500円(n=59、2026-11-06時点)。料金統計レポートで見る
Copilot Chatのアプリは、現在「Microsoft Copilot Chat」と呼ばれ、主なURLは copilot.cloud.microsoft に変わりつつあります。検索では「Microsoft 365 Copilot Chat」の名前のほうがまだ多く使われています。
個人向けのCopilotの料金や使い方はMicrosoft Copilotの解説にまとめています。ここから先は、職場で使う「Copilot Chat」の話です。

Microsoft 365 Copilotが合わなかったら
閲覧中のページで文章を選ぶだけで、ChatGPT・Claude・Geminiを切り替えて要約や書き直しを頼めるブラウザ拡張
編集部のおすすめ
ChatGPT・
複数のAIに同じ質問をして答えを比べたり、講座で使い方を体系立てて学んだりできます。
何ができる?Copilot Chatの主な機能
Copilot Chatは、最新の大規模言語モデルを使ったAIチャットです。主な使い道は次のとおりです。
- 文章の下書き:メールの返信、報告書の構成、議事録の要約
- 調べもの:Webの情報をもとに答え、出典を示す
- ファイルの要約:アップロードしたファイルや、Edgeで開いているページの要約
- Outlook・Teamsでの手伝い:開いているメールや会話の内容をふまえて返信案を作る
- エージェントの利用:指示文と公開Webサイトをもとに動く簡単なエージェントは追加料金なしで使える
使える場所は、Microsoft Copilotアプリ(Web・デスクトップ・スマホ)、Edgeブラウザの右上のCopilotアイコン、OutlookとTeamsです。Word・Excel・PowerPoint向けのCopilot Chatエージェントも用意されています。

できないことは?社内データの扱いに注意
Copilot Chatが答えの材料にするのは、主にWebの情報です。ここが有料版との一番大きな違いです。
| やりたい | Copilot | Microsoft |
|---|---|---|
| Webの情報をもとに答える | ○ | ○ |
| 開いているメール・会話をふまえて答える | ○(OutlookやTeamsで開いている内容) | ○ |
| 社内のメール・予定・ファイルを横断して探す | ×(従量課金のエージェントを使えば可) | ○ |
| Word・Excel・PowerPointの中でCopilotを使う | 限定的 | ○ |
| Researcher・Analystなどの既成エージェント | × | ○ |
たとえば「先週の部内会議で決まったことをまとめて」と頼んでも、Copilot Chatは社内の予定や議事録を自分から探しには行きません。必要な情報をチャットに貼るか、ファイルをアップロードして渡す使い方になります。
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料金はいくら?有料のMicrosoft 365 Copilotとの差
| 項目 | Copilot | Microsoft |
|---|---|---|
| 料金 | 追加料金なし(対象のMicrosoft 365が必要) | 年払いで1ユーザー月4,497円相当(税抜) |
| 社内データ | 限定的 | Work IQで社内のメール・ファイル・予定を参照 |
| Officeアプリ | 限定的 | Teams・Word・Excel・PowerPointなどに組み込み |
| エージェント | Web情報で動くものは無料、社内データを使うものは従量課金 | 支援用のカスタムエージェントは追加費用なし |
| 管理・分析 | 基本の管理機能 | 利用状況やビジネスへの影響を測る分析機能 |
※料金は日本向け公式ページの表示(2026年11月6日確認)。中小企業向けには「Microsoft 365 Copilot Business」というアドオンもあり、こちらは年払いで1ユーザー月2,698円(税抜)です。
従量課金のエージェントを使う場合は、Azureのサブスクリプションが必要です。Copilot Studioの容量パックを前払いで買う方法もあります。エージェントの種類や料金の仕組みはCopilot Agentの解説で詳しく扱っています。
Copilot Chatの使い始め方は?3ステップ
- 職場のアカウントでサインインする:Microsoft Copilotアプリか
copilot.cloud.microsoftを開き、会社から配られたMicrosoft 365のアカウント(Entraアカウント)でサインインする - 職場のアカウントで入れているか確認する:Microsoftは、職場・学校用と個人用で画面の背景色などの見た目を変えています。どちらで使っているかを最初に確かめる
- 質問を入力する:まずは「このメールに丁寧に断る返信を書いて」のように、短い依頼から試す
注意したいのは、個人のMicrosoftアカウントでサインインしてしまうケースです。その場合は個人向けのCopilotになり、業務向けの保護がかかりません。会社の情報を扱うときは、必ず職場のアカウントで使ってください。表示されない、使えないといった場合はCopilotが使えないときの対処法も参考になります。
会社で使うときの注意点は?
Copilot Chatは業務向けの保護がついていますが、使い方のルールは会社ごとに決めておく必要があります。
- 管理者が止めていることがある:IT部門の設定で、Copilot Chatやエージェントの利用を制限している会社もあります
- 社外秘の扱い:保護があっても、どの情報を入れてよいかは社内ルールに従う
- 答えの確認:Webの情報をもとにした答えには誤りが混ざることがあります。数字や固有名詞は出典を開いて確かめる
- 個人アカウントとの混同:同じパソコンで個人のアカウントにもサインインしていると、どちらで使っているか分かりにくくなります
AIに入れてはいけない情報の考え方はAIと個人情報の注意点でまとめています。
ChatGPTやClaudeの業務プランと比べてどう?
| 観点 | Copilot | ChatGPT・Claudeの |
|---|---|---|
| 追加費用 | Microsoft 365があればかからない | 1ユーザーごとの月額が別にかかる |
| Office・Teamsとの連携 | 強い | 連携機能はあるが、Microsoft製品ほど深くない |
| モデルの選択 | Microsoftが選んだモデル | 各社の最新モデルを選べる |
| 向いている会社 | すでにMicrosoft 365を全社で使っている | AIの性能や機能を重視したい |
すでにMicrosoft 365を使っている会社なら、まずCopilot Chatを全社で試し、足りない部署にだけ有料版や他社のAIを入れるのが費用を抑えやすい順番です。ChatGPTとCopilotの違いはMicrosoft CopilotとChatGPTの比較、Claudeとの違いはClaudeとCopilotの比較で整理しています。

AI PICKS編集部の判定
Copilot Chatは、「Microsoft 365を使っている会社なら、今日から追加費用なしで配れるAIチャット」です。文章の下書きや調べもの、メールの返信案づくりなら、これで足りる人は多いはずです。
ただし、社内のメールや資料を横断して探す、Excelの中で分析を任せる、といった使い方は有料のMicrosoft 365 Copilotの領域です。まずCopilot Chatで「何に使うか」を社内で見極め、効果がはっきりした部署から有料版を足していく。この順番なら、ライセンス費用を無駄にしにくくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. Copilot Chatは本当に無料ですか?
対象のMicrosoft 365を契約していて、職場・学校のEntraアカウントで使う場合は追加料金なしです。社内データを使う従量課金のエージェントを使った分は、別に費用がかかります。
Q. 個人のMicrosoft 365でもCopilot Chatは使えますか?
Copilot Chatは職場・学校のEntraアカウント向けです。個人のMicrosoftアカウントでは個人向けのMicrosoft Copilotになり、Personal・Family・Premiumの契約者はWordやExcelの中でもCopilotを使えます。
Q. 入力した内容はAIの学習に使われますか?
職場のアカウントで使う場合は、業務向けのエンタープライズデータ保護が適用されます。詳しい条件は会社のIT部門か、Microsoftの公式ドキュメントで確認してください。
Q. Microsoft 365 Copilotにすると何が増えますか?
社内のメール・予定・ファイルを参照するWork IQ、TeamsやWord・Excel・PowerPointへの組み込み、ResearcherやAnalystなどの既成エージェントが使えるようになります。
Q. Copilot Chatが表示されないのはなぜですか?
管理者が利用を止めている、対象外のプランを使っている、個人のアカウントでサインインしている、といった理由が考えられます。まずサインイン中のアカウントを確認してください。
Q. Copilot Chatのエージェントは無料ですか?
指示文と公開Webサイトをもとに動くエージェントはCopilot Chatに含まれます。社内データを使うエージェントなどは従量課金で、Azureのサブスクリプションが必要です。
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あわせて見たいツール・カテゴリ
- Microsoft 365 Copilotのツール情報
- Copilotのツール情報
- ChatGPTのツール情報
- Claudeのツール情報
- AI業務効率化ツールのランキング
- AIチャットボットのランキング
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- Microsoft 365 Copilot:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Microsoft Copilot:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- ChatGPT:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Claude:公式サイト(AI PICKSの詳細)

